「あ……、や……。お、おにいちゃん……。ふぁあっ!」  
質素な白いワンピースをたくし上げ、  
緩急の無い胸に乗っている2つの突起を指で摘んでやると、  
妹は小さく身体を震わせながら声を上げた。  
――飛行機の模型や漫画本が立ち並ぶ自身の部屋。  
その部屋にあるベッドで僕は、妹――マナに覆い被さり、彼女の身体を押さえつけている。  
ボブカットにし、残りを高い位置で2つの団子状に結った青みのある髪が特徴の妹。  
彼女のマリンブルーの双眸は水分を多く含んだ状態で僕を見つめていた。  
――彼女の眼差しが僕に問いかけて来る。  
『なんで? どうしてこんなことするの? ねぇ、どうして?』  
 
口に出さずとも、僕にはマナが疑問に思っていることが手に取るように判った。  
だけど、それは特別なことでも何でもない。  
――いつものように、ふざけて僕のベッドに潜り込んでいたマナを、  
帰宅した僕が無理やり組み敷き暴力を振るったのだ。  
それだけで、誰の目から見ても普段の僕とは相違点が多すぎることに気がつく。  
ましてや長い年月を共にした実の妹だ。僕の変化に気づかないわけがない。  
 
「お、おにいちゃん……。どうしちゃったの……?」  
自分を見下ろしながら、  
表情を変えずに、だんまりを決め込んでいた僕を不思議に思ったのだろう。  
こんどはハッキリと言葉で問いかけてきた。  
この状況が、どういった経緯で発生したものなのかを知りたいようだ。  
困惑の色を浮かべるマナの表情から、そのことが読み取れる。  
 
「そんなこと……、僕が知りたいよ……」  
僕は抑揚のない声でポツリと呟いた。  
そう――。僕自身にも、マナに乱暴を働いている理由が判然としていなかった。  
記憶を手繰り寄せようと足掻いてみても、どういうわけか取り落としてしまうのだ。  
まるで風邪でも引いたときのように頭がボーッとしている。今の僕に考える力はない。  
――だけど、1つ判っていることがある――。  
 
「あぁあッ!」  
マナが先ほどよりも甲高い声を上げた。もはや悲鳴に近い大声だ。  
 
「いたいッ! いたいよ、おにいちゃんッ!」  
マナは固く目を閉じ、首を左右に動かしながら拒絶の意思を露わにする。  
――当然だ。  
マナの淡い桃色の突起には、口をつけた僕がギリギリと歯を立てているのだから。  
 
「いたいッ! やめてよぉッ!」  
声を張り上げながら何度も僕の頭を引き剥がそうとしてきたが、  
それでも僕は責め続ける。僕自身が、やめることを望んでいないせいだ。  
――そう。ただ1つ判っていること――。  
それは、僕がマナを自分の望むままにしたいと思っている事実。  
いまだに記憶は曖昧だけど、この気持ちだけは確かだった。  
マナに苦痛を与えて、精神的に追い詰めて、貪りつくしたい……。  
そんな黒い欲望に支配され、僕はひたすらマナを嬲っている。  
別にマナのことが憎いわけじゃない。  
僕のことを家来として扱ったり、1人で勝手に歩き回って迷惑を掛けたりと、  
自分勝手な面も見られるが、それでもマナは僕にとって大切な妹だ。  
だけど、この湧き上がる衝動を、どうしても抑えることが出来ない。  
 
「っ……?」  
ふと、口内に鉄の味が広がるのを感じ、僕は突起からゆっくりと口を離す。  
マナの胸に目を落としてみれば、先端からうっすらと血が滲んでいるのを視認できた。  
 
「強く噛みすぎたか……」  
僕は自分の唇にも血液が付着していることを指で確認すると、それを再び口に含む。  
その様子を見ていたマナは両目を見開きながら僕の顔を直視している。  
揺れる瞳の奥に、僕に対する恐怖心が渦巻いているような気がした。  
なんだろう……。こういう目……。どこかで見たような……。  
――ああ、アレだ。  
脳に障害を持った人間を目にしたとき、人は恐怖を感じて真剣な目つきになる。  
僕を見るマナの瞳が、それと同じ状態なんだ。  
だけど、そのことについて別段なにかを感じたというわけじゃない。  
この状況に置かれた人間が見せる、ごく普通の反応だと、僕が理解していたせいだろうか。  
 
「――どうでもいいか。そんなこと……」  
覇気の感じられない声音で呟いたあと、  
僕はマナの下肢を覆う青いタイツを両手でおもむろに引き下げた。  
続けざま、下着も脱がそうと試みる。  
 
「おにい……ちゃん……? ――お、おかしいよ、今日のおにいちゃん!  
どうしたの? お出かけした先でなにかあったの?」  
白いショーツに手をかけた僕に向かって、マナが、たどたどしい口調で尋ねて来た。  
しかし、僕はマナのことを無視して淡々とショーツを下ろす。  
それでもマナは言葉で訴えかけて来るばかりで、抵抗らしい抵抗を行わない。  
おそらく、先ほど僕に胸を弄ばれ出血させられたことで戦意を喪失しているためだ。  
だが、それだけが原因ではないだろう。  
マナのように年端もいかない子供は男に服を脱がされたところで、  
その先にある最大限の恥辱と苦痛を想像することができない。  
僕くらいの年齢になっていれば、この時点で何をされるか悟っていたことだろう。  
現在のマナに考えつく脱衣すべき状況とは、着替え、入浴、手洗い……。  
それくらいのものだ。  
――性の知識を持たない幼い少女を本能のままに蹂躙するという行為に、  
背徳感を感じずにはいられない。  
僕は快感に打ち震えながらマナのショーツを下ろし、秘部を露出させた。  
瞬間、汚れ1つない無垢な割れ目が僕の眼前に晒される。  
子供特有の弾力のある肌に置いてなお、瑞々しさを際立たせる美しい性器だ。  
僕はマナと一緒に入浴する機会が多いので何度も目にしているハズだが、  
そのときには感じられなかった興奮が体を包む。  
気がつけば僕の下半身は熱を帯び、下着の中にある自身が激しく自己主張をしていた。  
脈打つたびに敏感な部分が下着の内側で擦られるため、  
耐え切れなくなった僕は急いで下着ごとズボンを引き下ろす。  
すでに限界近くまで膨張していた肉棒は外に顔を出した途端、勢いよく跳ね上がった。  
それを見ていたマナは、一瞬、身体を強張らせたあと、  
珍しいポケモンでも発見したかのような目で僕の昂りを見つめる。  
 
「ど、どうしたの……? おにいちゃんの……、おちんちん……。  
おふろで見るより、おっきくなって……」  
震える唇から紡がれた言葉に、僕は、さらなる背徳感を覚えた。  
マナが、男体の仕組みを理解していないことを確定させる発言をし、  
彼女がまだ幼い子供であることを改めて確認できたからだ。  
――そこで、ふと、たまにテレビやネットで見かけるニュースのことが脳裏をよぎった。  
大人の男が小さな女の子に悪戯をして逮捕されるというニュース。  
思い返せば、僕はそんなニュースを見るたびに、酷い大人がいるものだ、と憤慨してきた。  
――だけど今はどうだ? 僕自身がそんな事件の加害者じゃないか。  
結局、自分もそういった不埒な輩と同類であったのだと、この状況が示している。  
だけど、もはや僕に自制心など残っていなかった。  
腹部に張り付きそうなほどまで上向きになった怒張を握りしめ、マナの秘所に押し当てる。  
 
「お、おにいちゃん……?」  
これから自分の身に降りかかる災厄を認知できないらしく、  
困惑の色を浮かべながら下半身に目を落とし続けているマナ。  
初潮を迎えた女であれば、この時点で泣くなり抵抗するなりしたんだろうな……。  
そんな考えを巡らせながら、僕は躊躇することなくマナの秘裂に自身を突入させた。  
 
「――いッ……!? あぁあァぁああぁァぁッ!!」  
予想通り、マナは身体を弓なりにしながら張り裂けんばかりの悲鳴を上げた。  
幾度も身体を痙攣させ、今までに見たこともないような形相で大声を放ち続ける。  
一瞬、母さんやクレイン所長たちに聞こえてしまうのではないか、と危惧したものの、  
みなぎったモノを締め付けられる快感に、その思いは軽く消し飛ぶ。  
すでに僕はマナの内部に突き入れた肉棒を動かす作業に没頭していた。  
 
「あっ! イタッ……! 動いちゃ、やだぁッ! いたいッ! いたいよぉッ!」  
涙目になりながら必死に訴えかけるマナを無視し、僕は自身の昂りを何度も出し入れする。  
僕も、こういった行為は初めてだったため、他の女性との違いは判らない。  
だけど、中で自分のモノが膣壁に擦りつけられるたび、  
意識が飛んでしまうのではないかと思うほど激しい快感を味わえることは事実。  
万力のように締め付けてくる膣内で僕の怒張は嬉しそうに脈打つ。  
自分の手で慰めるときとは桁違いの気持ちよさだった。  
 
「いあぁッ! ――おかしいよ、おにいちゃんっ! どうしてこんなことするのッ!?  
いつもの、おにいちゃんに戻ってよぉっ!」  
泣きじゃくりながら懇願してくるマナの涙が僕の枕にいくつものシミを作る。  
純潔を奪われたツボミに僕の昂ぶりが卑猥な音を立てながら出し入れされるたび、  
処女膜を破られたことにより流れ出した血液がシーツに真っ赤な花びらを描いた。  
 
「マ、マナ……! はぁっ!」  
僕は凄まじい快感に思わず呻き声を洩らし、両手をマナの背中に回す。  
そのまま覆い被さる形になり、激しいピストン運動を繰り返した。  
マナは必死で僕から逃れようとするが、体格差もあり、それも適わない。  
体勢を変えるため、嫌がる妹を抱きしめたまま起き上がると、  
マナの背後にある窓に、ふと目がとまった。  
ここ、ポケモン総合研究所の外に広がるオーレの大地を一望できる大きな窓だ。  
すでに陽は、とっぷりと暮れており、昼間ほど視界は利かない。  
しかし、僕が気になったのは、そんなことではなかった。  
窓に映り込んだ僕の姿……。左腕に着けていたハズのスナッチマシーンが見えない……。  
マナの肩越しに自分の左腕を見下ろしてみても、やっぱり見えない……。  
――あれ……? 外した覚えはないんだけど……。どこかで落としたのだろうか?  
マナを抱えながらの激しい運動を続けたまま、僕は再び記憶の糸を手繰り寄せてみた。  
でも、さっきと同じように取り落とす。どういうわけか、取り落とす。  
記憶が途切れてる……。帰宅前の記憶が曖昧だ。思い出せない。  
 
「どうして……。――ぐッ――!?」  
――ズキン――と、頭に痛みが走った。  
あまりにも突然のことに僕は目を白黒させる。  
しかし、その痛みの原因を考える間もなく、脳内に今日の出来事が次々と蘇ってきた。  
止めどなく溢れてくる記憶の波に頭が揺さぶられ、目眩を起こしそうになる。  
それに抗うように、僕はマナを、一層、強く抱きしめながら頭痛に耐えようとした。  
そして――  
 
「――思いだした……。僕は今日……」  
 
――アンダーに足を運んでいた――。  
 
◆  
 
~数時間前 オーレ地方 地下スラム アンダー~  
 
「テメーはよ、スナッチの意味を判ってんのか?」  
廃屋のような建物が立ち並ぶ街には珍しく、わりと小奇麗なビルの一室。  
椅子の上で踏ん反り返っていたガラの悪い男が僕に尋ねてきた。  
青いコートに黒いブーツ。額にはゴーグルを掛け、フェイスペインティングをしている。  
鋭い目つきも相まって、まるでアウトローのようだ。  
だが、その左腕には、僕が着けている物とは形状こそ違うものの、立派なスナッチマシン。  
そう――。この男は、5年前に、このオーレ地方を脅かした秘密結社――  
シャドーを壊滅させた英雄レオだ。  
最近になって活動を再開したシャドーと戦うべく、僕は各地を奔走しているわけだが、  
そんな中で思い出したのが彼の存在だった。  
シャドー前総帥ワルダックを討ち取り、オーレ地方に平和をもたらした男――。  
彼なら復活したシャドーを倒すための協力者になってくれる……。  
そう信じ、レオが現在、腰を落ち着かせているという、  
このアンダーにやってきたわけだが……。  
 
「スナッチの意味は、『奪う』……。  
欲しいモンは、なんだろうと手にいれて自分の所有物にするってこった。  
以前、この街を支配していた女神は、もう居ない。オレが追放してやったからなァ。  
現在、アンダーを所有してるのは、このオレ!  
ここまで伸し上がっちまったら、シャドーと戦うなんて危ねェコト、  
バカらしくて、やってらんねェぜ! オレはスラムの王だ! ひゃはは!」  
――まったくの無駄足だった。  
かつての英雄は堕落し、ならず者の集うこの街で快楽に溺れていたのだ。  
娼婦のような女まではべらせて、いい御身分である。  
おまけに、『スラムの王』だの、どことなく芝居臭い。  
なんというか、漫画やゲームに影響されてキャラクターの真似をしたがる、  
子供のような喋り方だった。  
――これ以上ここに留まっていても時間の無駄だろう。  
僕は早々に見切りをつけ、クルリときびすを返す。  
そのまま、この薄暗い部屋から立ち去るために出口へと向かったのだが――  
 
「もう帰んのか? せっかく来たんだし、もっと遊んで行けよ」  
背後からレオに両腕を回され、僕の歩みは止められてしまった。  
彼は、そのまま体を預けて来たため、僕はズシリとした重量感に見舞われる。  
 
「放してくれ。――オーレを救った英雄だって聞いていたから、  
どんな立派な人物だろうと楽しみにしていたのに、  
まさかキミみたいな品性の欠片もない強欲な男だったとはね。――幻滅だよ」  
そう言って僕は強引に部屋を出ようとする。  
 
「強欲……ねぇ……。ククク……」  
僕の体から離れる素振りも見せず、含み笑いを洩らすレオ。  
その態度に僕は苛立ちを抑えられず、眉間にシワを寄せながらレオを横目で睨む。  
 
「そんな怖いカオすんなよ。強欲なのはテメーも同じだろ? オレたちは同類だ」  
「僕が……強欲……? ――何かの冗談か?」  
「いんや。オレは本気だぜ。  
――リュウト……だったか? ――テメーからはオレと同じ匂いがする。  
自分の欲しいモンは片っ端から手にいれねェと気がすまねェって匂いがなァ」  
レオは僕の肩から身を乗り出しつつ、愉悦の表情で好き勝手な発言を繰り返す。  
レオのふざけた態度に僕は堪らず声を荒げる。  
 
「さっきから何を言ってるんだ! 僕がキミと同類? 冗談じゃない! だいたい――」  
「欲しくて欲しくて仕方ねェモンがあるんだろ?」  
「え……?」  
「どうしても手に入れてェが、ワケあって絶対に手に入らねェ。  
くだらねェルールがデケェ障壁になってんだ。金とかの問題じゃねェんだろ?」  
刹那、僕の心臓が、ドクン、と跳ねた。  
――知られている……? まさか! 僕は誰にも喋っていないハズだ!  
 
「そんなルールに縛られて暮らすなんて、くだらねェと思わねーか?」  
体が硬直し、身動きが取れない。彼の言葉1つ1つに体が過剰な反応を示してしまう。  
 
「もっと自由に生きようじゃねェか。そのほうが楽しいぜェ……」  
レオが指で僕の顎を、ゆっくりと撫でてきた。  
――胸の鼓動が速くなる。抑えようと思えば思うほど速度は増す一方だ。  
 
「オレには、ぜーんぶ、お見通しなんだよ、リュウト。  
なんつってもオレたちは同じ穴のジグザグマだからなァ……」  
体中から嫌な汗が噴き出してきた。焦燥感が僕を煽る。  
 
「スナッチの意味は、『奪う』……」  
「黙れ……」  
「オレもテメーも左腕にスナッチマシンを着けてる……。コイツは強欲の証しだ」  
「黙れよ……」  
「テメーはオレと同類なんだよ!  
オレみたいに欲しいモンを力尽くで奪いたくて仕方ねェんだ! なのに――」  
「黙れって言ってんだろ!!」  
僕は激昂しながら自分の左腕に装着されているスナッチマシンを鷲掴みにした。  
 
「こんな物があるから……!」  
そのまま歯を食いしばりながら手に力を込め、スナッチマシンを引き剥がそうと試みる。  
それと同時に、どういうわけか意識が混濁してきた。視界が前が霞む。  
しかし、僕は構うことなくスナッチマシンを外そうと躍起になる。  
――息つく暇もなく目の前が真っ暗になり何も見えなくなった。  
続いて体中から力が抜けてゆく……。  
 
「――奪っちまえよ……」  
――闇の中で、レオの言葉だけが木霊していた――。  
 
◆  
 
「――う……。ひっく……。――ひどいよ、おにいちゃん……。  
なんでこんな……。なんども……、なんども……」  
マナの啜り泣きが聞こえていた。  
天井を見上げながら呆けていた僕は、ふと我に返り、ゆっくりとマナのほうへ顔を向ける。  
 
「やだよぉ……。もう、やだよぉ……」  
仰向けのまま両手の握り拳で目元を押さえ、ベッドの上でポロポロと涙を零すマナ。  
周囲には彼女のショーツや、血に濡れたシーツが無造作に散らばっている。  
――こちらに向けてあるマナの下半身――。  
その秘裂からはマナの血液と僕の白濁が混ざったものが零れ、  
ベッドの上へと伝っているのが確認できた。  
 
「――そうだ……。僕がやったんだ……」  
僕は自分の右手に目を落としながら他人事のように呟く。  
レオという悪魔の口車に乗せられた僕は、  
我欲を抑えきれずに自分の妹に暴力を振るったのだ。  
――いや……。もう言い訳をするのはやめよう。  
――僕は、以前から欲していたマナのことを自ら望んで犯しつくした。  
泣き叫びながら抵抗する実妹を気にかけることもなく、  
僕は自身の欲望を満たすため、その身体を貪った。  
――これがすべてだ……。これが紛れもない事実……。  
 
「マナ……」  
――僕は気だるさを押してマナのほうへと擦り寄る。  
そのまま、仰向けになって涙を流し続けるマナの上に覆い被さる体勢になった。  
マナは相変わらず泣きやむ様子を見せない。  
そんな彼女の細い首に、僕はスッと両手を回した。  
――手のひらにマナの体温が伝わってくる。――温かい……。心が安らぐようだ……。  
――でも残念だな。この温もりを2度と味わうことができないなんて……。  
名残惜しさで胸が一杯になり、涙が溢れそうになった。  
そんな思いを断ち切るように、僕は自分を奮い立たせ、マナを正面から見つめる。  
 
「僕も、あとで行くからね。マナ……」  
愛する妹の首に回した手に力を込めながら、これが自分の望んでいた結末だと悟った。  
 
 
 
END  
 

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