***<中>***
思えばこれまでの自分の人生には、恋の「こ」の字も存在しなかった。
でも、不満なんてなかった。
ナナカマド博士にポケモン図鑑を受け取ってから始まった、冒険の日々。
がむしゃらに強さを求めて、ポケモンを鍛え続けた日々。
シンオウ地方に伝わる神話を追い求め、研究する日々。
ポケモンリーグの頂点に君臨して、挑戦者達との闘いを繰り返す日々。
どれも自分の好きなことだったし--------生きがいだったから。
そんな時に出会った、初々しい新米トレーナー。
久々にポケモン図鑑を見て、懐かしさについ声をかけたことが始まり。
『そう、コウキっていうの。覚えておくわね』
彼は正体も明かさない私にも人懐っこく接してくれた。
会う度に彼がポケモンとの絆を深め、そして強くなっていくのが手に取るように分かった。
ギンガ団とそのボス(名前忘れた・・・アオギだっけ?)との闘いでは、
初めて会った時にはおよそ想像もつかなかった勇敢さで、独りよがりな悪を打ち破った。
そして彼は遂に、チャンピオンリーグ挑戦者として私の目の前に現れた。
それはもう、楽しいひと時だった。
彼は私に、ポケモンバトルの楽しさと、敗北の悔しさを思い出させてくれた。
闘いが終わってその殿堂入りを見届けた後、自分の心に芽生えた妙な感情。
(まさか)
(何歳離れてると思ってるの)
(ちょっと一緒にいたものだから情が移っちゃったのよ、きっと)
決して恋なんかじゃない。
ずっと年下の少年に恋心を抱くなんて、プライドが許さなかった。
自分はあくまで彼の成長を見届けたいのであって、恋愛感情なんか抱いていない。
そう言い聞かせていた。
でも------彼は、たくさんの女の子との絆を、無意識に築き上げていた。
最近妙に彼を意識しているという、ナナカマド博士の助手のヒカリちゃん。
何処で出会ったのか、大人のお姉さん(モミ)やら幼女(ミル)やらゴスロリ少女(マイ)。
シンオウ地方各地の女性ジムリーダー達(特にハクタイとキッサキの娘)。
信じられないことに、カンナギに住んでる妹まで近頃は「コウキ君、元気かなぁ」なんて呟いているらしい。
あとキクノおばあちゃ・・・いや、これは気のせいね、うん。そうに決まってるわ。
それらの存在を認識するたびに、心中が穏やかじゃなくなっていく。
そして、自分の想いを認めざるをえなくなっていった。
年齢差?・・・上等じゃない。
私はポケモンリーグマスター。シンオウの頂点に君臨するチャンピオン。
--------そこらの小娘どもに、譲ってなるものか。
手に入れてみせる。
・・・多少強引な手(犯罪行為諸々)を使ってでも。
===============
「ひゃっ!」
いきなり胸を触られて、思わず声が裏返った。
「女の子みたいな声、出さないの」
(そんな無茶な・・・っ)
あのあとぼくは・・・当然のようにベッドに連れ戻された。
押し倒されるようにベッドに転がり、シロナさんは四つん這いの体勢で覆いかぶさる。
少しでも抵抗しようとすると、手首を強く押さえつけられた。
ぼくも男だし、力は決して弱くないはずだ。それなのに、まるで抵抗出来ない。
熱い舌が鎖骨を這って、胸やお腹を手のひらでさすられる。
触れられたところから、ぞわぞわした変な感覚が広がっていった。
「・・・・っ!・・・ぁっ」
女の子みたいな声を禁止されたぼくは、口を塞いで耐えるしかなかった。
「だからっ、あっ、なんで、こんなこと-----むぐぅっ」
さっきからぼくが何か言おうとすると、シロナさんは黙らせるように口を塞いでくる。
普段の優しいシロナさんからは想像もできないくらい、すごく強引だった。
熱い舌が再び口内に入ってきて、歯列をなぞる。
・・・今ぼくの体を弄んでる人は、本当にシロナさんなのだろうか、
ぼくが知ってるシロナさんは、美人で強くて理知的で-----すごく優しい人だ。
この人は双子のお姉さんのクロナさん(仮名)とかじゃないのかな・・・。
そんな馬鹿なことすら頭を過ぎってしまう。
もう何度目か分からないキスのあと
「なんで≠チて言ったわね。それはね------君が好きだから」
「えっ・・・」
あっさりと告白された。
・・・でも、状況が状況なだけに素直に喜べない。
というか信じられない。
どうしてシロナさんが、ポケモンリーグのチャンピオンがぼくのことを?
「コウキ君はあたしのこと、嫌い?」
「いや・・・」
「大嫌い?鬱陶しい、触るな、近寄るなって思う?口をきくのも嫌?」
「そ、そんなことないですっ!好きです!-------あ」
「じゃあ、いいわね」
よくない!
確かにぼくはシロナさんのこと好きだけど・・・それは、憧れの先輩として好きなんであって。
えっちなことをするのとは別問題だと------------って!
「だ、ダメですって!ぼく、汚いからっ」
ズボンを脱がそうとする手を慌てて押さえて、懇願する。(上着はとっくに脱がされた)
「お、お風呂にも入れてないんですってば!」
昨日は野宿だったからお風呂に入ってない。それどころか、水浴びすらできなかった。
でも、こんなことになるなら-----。
「昨日は野宿だったの?」
「はい・・・マイが・・・」
「・・・マイ?」
シロナさんがぴくっと反応した。
「あっ、あの、マイっていう知り合いの子が・・・家に泊まっていけば?≠チて誘ってくれたんですけど・・・断っちゃって、そのまま」
ぼくはここ(リーグ)に来る前、ポケモンを鍛えようと思ってチャピオンリーグを抜けてきた。
そこで偶然-----以前知り合った無口な女の子、マイと再会した。
彼女はなんでも、「ただなんとなく寄ってみただけ」らしい。
相変わらず素っ気なかったけど、夜が近づくと
『今夜、どうするの?・・・うちに泊めてあげてもいいけど』
と誘ってくれた。
でも女の子の家にお邪魔するのはなんだか気恥ずかしくて、変な意地を張って断ってしまった。
こんなことになるなら、泊めてもらえばよかった・・・。
息を引きつらせながら話し終わると、シロナさんがため息をついた。
「------やっぱりね」
「?」
「油断できないわ」
言い終わると同時に、ぼくの懇願はまるで無視され、あっという間にズボンを脱がされてしまった。
声をあげようとすると、人差し指を唇にあてられて制される。
「あとね、コウキ君-----ベッドの中で、他の女の子の話をするのはダメよ」
デリカシーに欠けるわよ?と叱られる。
思わず頷いてしまったのは----諭すような優しい声のなかに、有無を言わせない怖さがあったから。
琥珀色の綺麗な瞳はすっと細められ、唇は笑みの形を作ってはいるけど、どこか冷たい。
・・・殺気すら感じられた。
固まって何も言えないぼくをよそに、シロナさんは遂に-----パンツまで引き下ろした。
今まで抑えつけられていたモノが、ひんやりとした空気に触れる。
ぶるん、と弾けるように飛び出したぼくのペニスは、下腹につくほど勃起していた。
「・・・・・・っ」
すごく恥ずかしい。
思わず顔を両手で隠すけど、肝心なところが隠せてないから意味がない。
「-----へえ、こんなに・・・」
まだ皮を被ったペニスを見て、何故か感心したように呟かれた。
(うあぁ・・・!)
まさかこのひとに見られるだなんて・・・!
倒れてしまう前の自分には想像もできなかったことだろう。
というか、誰が想像するだろう。
倒れて介抱してもらって、お礼をしたいと思ったらキスされて、閉じ込められてえっちなことをされて告白されて
--------チャンピオンに自分の大事なところを見られるなんて。
しばらく眺められたあと、ペニスの竿の部分をぐにゅぐにゅと握られた。
「うあぁっ!!」
思わず腰を浮かせて身悶えた。
電流が走ったような快感が駆け抜ける。
「気持ちいい?」
「そ、そんな・・・っ」
「ふうん。------じゃあ、これは?」
シロナさんの指が力を加減しながら、竿を大きく上下する。
「〜〜〜〜っあ!!」
「------気持ち良くない?」
「・・・・・・・・な、ないですっ!」
頭を左右にふって否定する。
本当は、すごく気持ちいい。
旅の途中、ぼくも男だから----大人のお姉さんやビキニのお姉さんとバトルした後とか・・・・一人でしたことはあった。
でもそんなの比べ物にならない。
体中の血が股間に集中して、絶えず沸騰してるような-----初めての感覚。
・・・だけど「気持ちいい」なんて認めてしまったら、自分を止められない気がして怖かった。
シロナさんの攻めは終わってくれない。
撫でるように触れるだけかと思えば、しなやかな指を絡めて上下に扱きだす。
亀頭の先端を円を描くように撫でまわして、時には熱い息も吹きかけられた。
もう、あっという間に達してしまいそうだった。
「・・・こんなに濡れちゃってるのに」
それでもまだ意地を張ろうとするぼくに、シロナさんが呆れたような声を出す。
「コウキ君が正直に言ってくれたら、ちゃんとおっぱい見せてあげるのになぁ」
その言葉に、どくん、と心臓が高鳴った。
脳裏にこびりついて離れない、柔らかそうで、大きな乳房。
さっきは黒いレースのブラジャーに覆われてた・・・。
・・・・・・・・・・・・。
・・・・・・・・・・・・。
ごくり、と唾を飲む。
「シ、シロナさん」
「なぁに」
「・・・・・う」
・・・い、言っちゃ駄目だ。
「う、うそ・・・ついてました」
・・・だ、駄目だって。
「きもち、よかったです・・・とても。だ、だから・・・おっ・・・」
「ん?」
「お、おっ・・・ぃ」
「聞こえない。大きな声で言って?」
「・・・・っ・・・おっぱい、見たいです・・・っ」
-----恥ずかしさや理性より、もう一度見たいという願望が勝ってしまった。
「--------よく言えました」
シロナさんは満足そうに微笑むと、さっさとブラウスと----ブラジャーまで脱ぎ捨ててしまった。
たぷんと揺れて出てきた豊満なバスト。
さっきは布に覆われていた、薄桃色の乳首までもが露わになった。
仰向けに寝そべっているぼくの視界に、これ以上ないほど厭らしい光景が飛び込んでくる。
「・・・触りたかったんでしょ?」
何も言えず、ただこくこくと頷く。
おずおずと両手を伸ばして、ゆっくりとこねる様に揉みしだいた。
両手を目一杯広げても、まだ足りないほどの大きさ。
柔らかくて、でも弾力があって-----。
ぼくの手の動きに合わせて、大きくて柔らかな乳房が形を変える。
「コウキ君は、おっきいおっぱいが好きなの?」
「はい・・・」
「ちっちゃいのは嫌い?」
「・・・わ、分かんないです・・・」
「誰のが一番好き?------まさか、ママのおっぱい?」
「コウキ君は、おっきいおっぱいが好きなの?」
「はい・・・」
「ちっちゃいのは嫌い?」
「・・・わ、分かんないです・・・」
「誰のが一番好き?------まさか、ママのおっぱい?」
からかうような声が降ってくる。
「ち、ちがっ・・・!」
見上げると、シロナさんはすごく意地悪な顔をしている。
ぼくが何を言おうとしてるか全て分かっているのに、敢えて言わせようとしているような・・・。
でもそんな表情すら快感になって、ぞくぞくしてきたぼくはもう駄目かもしれない。
「シ、シロナさんのおっぱい・・・が一番、好きです」
正直に言うと、ご褒美≠ニいうように、ぼくの呆けた顔に乳房が押し付けられた。
「むうっ」
甘ったるい匂いと、鼻が押し潰れそうなほどの圧迫感。
乳房が、ぼくの顔を挟むように圧し掛かってくる。
大きく口を開けて、乳房にむしゃぶりついた。
先端を舌で探し当てて、初めて母乳を与えられた赤ん坊みたいにちゅうちゅう吸い続ける。
「んんっ・・・-------ふふ、赤ちゃんみたい」
シロナさんはぼくの頭を、優しく撫でながら言った。
・・・まるで赤ん坊をあやす母親みたいに、体ごと抱きかかえるようにして。
「コウキ君ったら変態さんね。おち×ちん触られて気持ち良くなって、赤ちゃんみたいにおっぱい舐めて・・・」
・・・もう何も言い返せなかった。
シロナさんの言葉に顔が更に赤くなるけど-----不思議と、初めのような恥ずかしさはなくなっていた。
ぼく、変態なのかな・・・。
おっぱい見たいとか、言っちゃったし・・・。
「好きでしょう?」
「え・・・」
「コウキ君、あたしのこと-----好きでしょう?」
ぼくの意思に関係なく、ほぼ断定するような問いかけ。
多分、シロナさんの言う「好き」は、尊敬とかそんなのじゃない。
恋愛感情として好き≠ゥどうか。
結婚を約束した2人じゃないといけない、とか。
まだ1○歳だから、とか。
恋愛感情じゃなくて、尊敬や憧れだとか。
全身を包みこむ未知の快感に、ひとつひとつ打ち消されていく。
「・・・すき、です・・・」
そしてぼくは、掠れた声で降伏を宣言した。
女の人に抱かれて、おっぱいにむしゃぶりつきながら・・・情けなさすぎて涙が出そうだ。
-----この時のシロナさんの表情を、ぼくはずっと忘れない。
いや、忘れられない。
欲しかった玩具をようやく手に入れた子供のような----でも何処までも妖しくて、色っぽい大人の表情。
「------言質はOK、と」
シロナさんが勝ち誇ったような表情で何か呟いたけど、よく聞こえなかった。
・・・げん・・・ち・・・?
「ありがとう。あたしも好きよ」
嬉しそうな声で囁いて、額にキスをした。
再度、股間への攻めが始まった。
「〜〜〜〜〜っ!〜〜〜〜・・・っ!」
絶えることなく体に電流が走り続けて、その度に腰が浮き、仰け反った。
腰をバウンドさせる度に、ベッドが激しく軋む。
もう我慢の限界だった。
ペニスからは先走りの液が溢れ出て、シロナさんの指を汚していく。
「はっ離してくださいっ!おねがい------!」
ぼくは涙を流していた。
気持ちいいのと、怖いのと、変な期待がぐちゃぐちゃになって襲い掛かってくる。
このまま出しちゃいけない。
とにかく、手をどけてくれないと------シロナさんの手に・・・!
「出したいの・・・?」
「はぃ・・・だから、離し・・・」
「そう。じゃあ-----このまま、ね」
無情な一言。
そのままとどめと云わんばかりに、指の動きが速くなる。
優しかった手の動きは、早く射精させようとするように激しくなっていく。
「我慢しなくていいのよ---------」
耳元で囁かれた、その言葉が引き金だった。
下半身が痙攣して、物凄い波が一気に駆け上がる。頭の中が白く爆ぜる。
「ぅあぁああああぁ-------っ!!」
--------どぴゅ、びゅるるるるっ、びゅるっ!
-----白く濁った熱い液体を、シロナさんの手の中に吐き出した。
耐えに耐えた分、これまでにないほどの勢いと濃さの精液が噴き出ていく。
-------びゅるっ、びゅっ・・・
「あ・・・ぁ・・・っ」
ペニスは何度も脈を打って、一滴も残すまいと白濁を放出し続ける。
下半身が痛いほど痺れて、ガクガク痙攣するように震えていた。
「はぁっ、はぁっ・・・はぁ・・・」
生まれて初めての「絶頂」に頭がくらくらした。
何も考えられずに、浅い呼吸を繰り返すことしかできない。
「すごい量・・・」
シロナさんが、手に付いた白濁をぺろりと舐めとって微笑(わら)う。
そして休む間も与えずに、ふにゃふにゃのペニスを優しく包み込むように握った。
「あうっ・・・」
「やっぱり、若いっていいことね-----ほら」
さっきあんなに射精(だ)したばっかりなのにあっという間に大きくなるペニス。
「な、なに・・・するんですか・・・?」
「決まってるじゃない」
ふふ、と薄く微笑みながら------
「もっと気持ち良くなりましょう」
囁いた。
<つづく>