注1! この物語はオスの人間とオスのポケモンがメインです!  
〜今まで読んだことない人のために登場人物紹介〜  
ヒコザル…主人公。ちょい生意気だけど素直ないい子であったが、そのMっ気をマスターに見込まれ、  
     捕えられて散々調教を受ける。今ではマスターの一番のお気に入り。人間換算年齢10-12くらい  
マスター…小さなオスポケモンをこよなく愛するヘンタイさん。精神的にいじめるのが大好きで、  
     その愛情表現の激しさから鬼畜と言われることもあるが、本人には自覚なし。年齢不詳。20代?  
ザングース…マスターにSの才能を見込まれ捕えられた。今ではマスターの大事な右腕。  
      バトルも強いが性欲も強い。人間換算年齢16-18くらい  
 
注2! 今回は設定萌えを目指してますので、リオルに関する勝手な設定がいろいろ出てきます。  
    信じないよーに。(信じる人いないと思うけど)  
 
 
 
「出てこい、ヒコザル!」  
呼び出された瞬間に、マスターの声にこもる異様な緊迫感を感じ取り、咄嗟に身を固くするヒコザル。  
バトルだ――。  
相手は…?  
すぐ視界に入ってきたのは、青色のポケモンだった。  
(リオルだ。珍しい…)  
大きな目を険しくしかめ、こっちを睨みつけている。  
「ザングースがやられた。発剄に気をつけろ。ミスるな――絶対にだ」  
後ろから重要なことだけ手短に、マスターが話しかける。  
内容も驚くべきものだったが、なによりその口調が鋭く、いつになく上ずっている。  
(マスターってば、焦ってるんだ…)  
避雷針ポケモンが多いこの地域。ピカチュウとコリンクはお留守番だ。  
ザングースがやられたということは、もうおいらしか残ってない。  
相手は珍しいリオル。  
『ミスるな』というのは、間違いなくゲットしろということなのだろう。  
そのためにじわじわと力を削ぎ、屈服させろというのだ。  
ただ勝てばいいというものではない。  
責任…重大だ。でも、頑張らないと。  
炎を燃え上がらせ、全身に力を巡らせると、ヒコザルはリオルに飛びかかっていった。  
 
そして数瞬の後、リオルはあっさり地面に片膝をついていた。  
ヒコザルが強かったというわけではない。  
元々ザングースの技によって麻痺し、攻撃力も弱められていたのだ。  
そうでなければ…。立場は逆だったかもしれなかった。  
「はぁっ、はぁっ…」  
荒い息をつくリオルに、マスターが後ろからゆっくりと歩を進めてきた。  
 
「もういい加減諦めろ。これ以上攻撃を受けると…どうなるかわかってるだろ?」  
「う…るさ…い」  
もう何度モンスターボールを投げつけられただろうか。  
その度にリオルはそれを避けきれずに吸い込まれ、  
そして赤い光の鎖を断ち切り、飛び出してくる。  
(すごい精神力だ…)  
その目に宿る意志の力は尋常ではない。  
「何故だ。何がお前をそこまで支える?意地か?プライドか?」  
珍しく苛立ちを隠さないマスターの声。  
「……」  
「言え。何故だ」  
「……」  
ダガーナイフのように研ぎ澄まされたその眼光がリオルを射竦めるが、  
それでもその心まで貫くことはできなかったようだ。  
ただ押し黙ったままのリオル。  
ヒコザルは所在なく互いの顔を交互にみつめるしかなかった。  
 
「ちぃっ!」  
先に折れたのはマスターの方だった。  
今日は珍しいことばかりだ。  
もしかしてリオルを諦めるの…?と思ったけど、さすがにそれはないらしく。  
ごそごそと荷物の奥から見たこともない紫色のモンスターボールを取り出すと、リオルに投げつけた。  
「っ!!」  
無造作に投げつけられたように見えたそのボールは、避けようとするリオルに吸いつくように触れると、  
その体を飲み込んでカタ…コト…と小さく揺れ、今度は2度とリオルの姿が外に出てくることはなかった。  
あっけない幕切れ。  
動かなくなったボールをぽかんと見つめていると、  
「まさかコレを使う羽目になるとはな。異様に意志が強い…。まさに“不屈の心”ってやつか」  
ゲットしたというのに、不満そうにぶつぶつとマスターが独り言を呟くのが聞こえた。  
どうやらヒコザルをゲットした時のように、  
自分の思い通りに相手を誘導し、精神的にいたぶることが出来なかったことで苛立っているようだ。  
今までマスターの余裕綽々の表情ばかり見てきたヒコザルは、  
どうしていいか分からず、ぽつんと横に立ち尽くしていた。  
(おいら、どーしよー)  
「ヒコザル」  
「は、はい!」  
この状況。マスターが何を言い出すのか見当もつかない。それがまたヒコザルの恐怖心をあおる。  
「リオルが仲間になった。だが…、分かるな?まだ俺のモノになってない」  
「う…、うん」  
なんとなく分かる。だって、リオルは全く己の心の内を覗かせようともしていなかった。  
「今回は…、お前に働いてもらうことになるかもな」  
「え?それって…」  
「リオルの、心を丸裸にするんだ。あの高いプライド。強固な意思。  
そんなヤツの“不屈の心”。それが折れる瞬間を…俺は、見たい」  
「ひっ…」  
くくっと漏らした小さな含み笑いと、その顔に浮かんだ隠しようのない邪な笑みに、  
ヒコザルは背筋にぞくっと悪寒が走るのを感じた。  
 
その夜のリオルの調教は、苛烈を極めていた。  
ヒコザルの目の前で、初めて自分がゲットされ、犯された時とそっくりの場面が展開されている。  
「んっ、ぐぅぅ…!」  
「ほら、さっきのバトルのお礼だ。しっかり受け取ってくれよ」  
無理やり開かされたリオルの口の中で、膨張しきったザングースの肉茎が前後し、  
どぷっ、どぷっと精を吐き出す。  
そしてその股間ではマスターの指が細かくうごめき、  
まだ未熟な性器を刺激し、更に後ろにあるピンク色の粘膜の襞をゆっくりと広げていく。  
しかし…  
「ふん、想像した通り、強情なやつだな」  
「ぐむ…ん…ん…」  
オスの液を口元から滴らせながら肉茎を頬張り、オシリに人間の指という初めての異物を挿入されながらも、  
リオルの目は光を失っておらず、上目遣いにザングースを睨みつけている。  
くぐもったうめき声こそ漏れるものの、一言も泣き言は漏らさず、  
そして、あのマスターの愛撫にも関わらず、その小さなオチンチンは固くなる気配も見せないのだった。  
(すごい…精神力だ)  
自分もされたからわかる。  
マスターとザングースの2人がかりの愛撫は、普通とても耐えられるもんじゃない。  
心が折れるか、強制的に体が反応してしまうか、どちらかなのだ。  
しかしリオルの強靭な精神力は、こんな状況下にあってもその体の全てを意志の力でコントロールしていた。  
 
「ねえマスター、なんでこいつこんなに強情なの?オスにこんなことされてるのに」  
「そうだな。確かにこいつは異様に意志の力が強いが…。  
もしかしたら、種族特有のものがあるのかもしれんな」  
(種族…特有…?それってどういう…)  
横で見ているヒコザルの疑問に答えるように、マスターが器用に性器を弄りながら言葉を続ける。  
「リオルってポケモンはな、タマゴからオスが生まれる確率が高い。  
つまり、自然とオスの個体が多くなるってことだ。  
自然界には稀にそういう種族がある。優秀なオスの遺伝子だけをより濃く残すためにな。  
そしてそういう種族の幼体に特有の行いとして、『疑似性交』が見られることがある」  
ぎじ…せーこー?  
淡々と続くマスターの話は難しすぎて、ヒコザルには半分もわからなかったけど、  
次に続く結論だけは理解できた。  
「要は、メスが足りない分、気に入ったオス同士で性交の練習みたいなことをする習慣があるってことだ。  
だから、オス同士の性行為に生まれつき抵抗感が薄い種族…なのかもな」  
「ふーん、ま、生まれつきのヘンタイ種族ってこと?」  
(……お前が言うなよ)  
マスターの高尚な講義も、ザングースにはあまり興味のないものだったらしい。  
ぐりぐりとリオルの喉奥に己の分身をねじ込みながら、馬鹿にしたような声をあげる。  
リオルの瞳の奥に一瞬だけかっと燃え上がるような緋の色が浮かび、また元の無表情へと戻っていった。  
「へっ、かわいくねーの」  
大きな爪の生えた手でぐりっと乱暴にリオルの頭を撫で上げると、  
ザングースは再び前後運動を再開させた。  
 
「ううっ!ほら、リオル、今度は体の中にぶちまけてやるぞ!」  
「うっんぐっ…」  
四つん這いになったリオルに上から覆いかぶさったザングースの体が、ひくっ、ひくっと大きく震える。  
裂けそうなほど広がった穴に締め付けられながら、ザングースの液がリオルの体内へと入っていく。  
口に2度。そしてマスターの手で開発されたオシリに1回。  
そして口には、今度はより太いニンゲンのペニスをねじ込まれ…。  
しかし、それだけの辱めを受けても、リオルはまだ屈服しない。  
目の光は全く変わらず、相変わらずのだんまりだ。  
ふぅ…とため息をつくと、ザングースがゆるりとその身を起こす。  
あまりに反応のない相手にさすがのザングースも飽きてしまったようだった。  
「ねえ、マスター、こんなマグロ犯してても全然気持ち良くないよ。穴がきついばっかでさぁ」  
ずるぅっと白い粘液を引きながら、ザングースの茎が小さなスボミから引き抜かれる。  
「ふん。しょうがないな。ヒコザル、相手しろ」  
「えっ!?お、おいら?でも…その…」  
隣でじっと見物させられてて、痛いくらいに勃起していたオチンチンを手で押さえながら立ち上がり、  
マスターと、その大きなペニスの口撫を強いられ、顔をしかめているリオルを交互に見つめる。  
「何勘違いしてるんだ。ザングースの相手をしてやれってことだ。いつもみたいにな」  
『いつもみたいに』というセリフを強調するマスター。  
(あ、そーいうことね…)  
もちろんイヤだったけど、なんとなくリオルを犯せって言われるよりは気が楽で、  
いつもよりほんのちょっとだけ素直に、ザングースにオシリを差し出した。  
 
「ほら、言えよ」  
「お、おいらの…オシリ…に、入れて…ください…」  
いつものセリフ。  
悔しいけど、どうせ言うまで許してもらえないのは分かっている。  
なら最初から言った方がマシだ。  
いつになく素直なヒコザルの姿を見たザングースの目が満足そうに歪み、股間の勢いが目に見えて鋭さを増した。  
「へへっ、お口直しってやつだな」  
べちょっとザングースのざら舌でたっぷりそこに唾液を馴染ませられ、  
意外と柔らかな肉球のある手の平で、ぽんぽんと勃起したオチンチンを下から押されて腰を浮かせられると、  
お馴染みの先の尖った憤りが早くもずぶっ、ずぷっと中央部に侵入してくるのが感じられた。  
「ちょっ、ザングース、早いよぉ…」  
リオルを無理やり犯すためにつけられていた粘液がまだべったりと付着しているとはいえ、  
いきなり受け入れるにはそれは太すぎる。  
そんなヒコザルのささやかな抵抗の言葉もむなしく、今までのリオルに対する欲求不満を叩きつけるように、  
ザングースは己自身をぐいぐいとねじ込んできた。  
ぐちゅっ…ぐちゅぅ…  
「おっ、やっぱりお前のココは気持ちいいなぁ」  
「ふあぁっ!いっ!き、きつ…。マ、マスタぁ〜」  
我ながらバカな相手に助けを求めてしまったものだと思うが、  
思わず口をついて出てしまった呼び声に、マスターはニヤニヤとほほ笑みながら  
リオルへの執拗な愛撫を続けていた…。  
今度はリオルを後ろ向きに抱きかかえると、自分のペニスの上に座らせ、  
首元をゆっくりと口で撫で上げながら体全体を味わっている。  
 
「ほら、リオル、見てみろよ。こいつ、チンチン入れられて勃起して、気持ち良さそうだろ」  
ザングースの方は、いつも通りヒコザルを犯していると、調子が戻ってきたようだ。  
ヒコザルのちろちろと燃える炎の下にあるスボミに肉柱を半ばまで突き入れ、  
まるで杭に磔にされた罪人の姿を晒すように、リオルの目の前に起き上がらせる。  
「いやっ、やだよぉっ!!」  
大概の辱めには慣れたけど、これだけは、こんな格好を今日会ったばかりのリオルに見られるのだけは、  
どうしても恥ずかしくて我慢できない。  
片手だけは辛うじて解放され、大事なところの全てをリオルの目前に晒すことは防がれているものの、  
ヒコザルの小さな手のひら1つきりでは、そこが勃起して膨張しきっていることを隠すことはできるわけもない。  
「ううっ…」  
リオルの無表情が痛い…  
(ザングースにオシリを犯されながら、勃起して悦んでるヘンタイだと思われてるんだろうか…)  
そうじゃないのに、ほんとはイヤなのに。  
調教され続けて体が勝手に反応しちゃうだけなのに。  
過度の羞恥心がかぁっと体を燃え立たせる。  
びくん、びくんとオチンチンが律動して、先走り液を分泌する。  
「ち、違うんだよぉ〜」  
「何がだ?興奮してこんなに熱くなりやがって」  
耳に吹きかかるザングースの吐息。  
今はそれさえも性感を高める。  
「やめってっ…!出るっ!リオルの前で…、出ちゃうからっ!」  
「なんだよ、たったこんだけ弄っただけで、もうイっちゃいそうなのか?お前どんどんエロくなってくなぁ」  
「あっ!あっ!いやぁ!中でチンチン震わせないで…!そこ…ダメ…!」  
リオルに、こんな目の前で射精を見られたくない!  
自身では抑えようがなく昇りつめてしまったのを感じ取り、  
せめて一番恥ずかしい所だけでも隠そうと、皮の隙間から可愛らしく顔を出しているピンク色の先端を左手で握りこむ。  
「う、あっ!ダメっ、もう、イっちゃ…!あ…あぁ…、も、漏れ…ちゃったぁ…」  
その瞬間…手のひらに叩きつけるように吐き出された白濁液が、  
だらだらと抑えようもなく指間から溢れ、幼茎を伝い、未だに痙攣を続ける陰嚢から滴り落ちていった…。  
 
「ヒコザル、ねえ、起きてよ」  
「ん…うにゅ、リオル…?」  
まだ外が明るくならないうちに、揺すって起こされると、目の前にはリオルの顔があった。  
そうだ、疲れて寝ちゃったんだ…。  
ヒコザルの覚えている限り、結局リオルはあのマスターとザングースの責めに耐えきったはずだ。  
(そんな2人の欲求の捌け口にされて、おいらはリオルの目の前で何度も犯されちゃったけど…)  
リオルの顔を見て昨夜の痴態が一瞬にしてよみがえり、顔がかぁっと熱くなる。  
ヒコザルの心のうちを知ってか知らずか、リオルは小声で話しかけてきた。  
「その、ちょっと、外に出たいからさ、付きあって…くれないかな」  
「う、うん。いいけど…」  
いったい何だろう…。あれ?  
寝床を出て少し歩いたところでリオルの歩き方がヘンなのに気がついた。  
「ねえ、リオル。もしかして…おしっこしたいの?」  
「……うん。ヒコザルも、一緒にって…」  
それってもしかして、まさかとは思うけど…  
「その…まさか、1人でおしっこに行くのが……怖かったの?」  
昨日はあれほどの責めを受けても表情を変えなかったのに。  
リオルの顔に、一瞬にして朱がさした。  
図星だ。  
(え〜〜!夜中に1人でおしっこにも行けない“不屈の心”ってなんだよー!)  
なんだか、精神力の使いどころが間違ってる気がする。徹底的に。  
今までのリオルのイメージが音を立てて崩壊していくのを感じながら、ちょうどいい場所を探す。  
そうこうしているうちに、ヒコザルは自分も尿意が急いてきているのを感じた。  
 
ち〜〜〜  
草影の暗闇に並んで消えていく2本の尿線。  
「ふぅ…」  
よほど我慢してたのか、リオルはほっとした顔をしながら放尿を続けている。  
さっきの照れた顔といい、今の顔といい、昨晩と打って変わってリオルは表情豊かだ。  
(なんでおいらが相手だとリオルはこんなに警戒を解いた表情をするんだろう?)  
害がなさそうに見えるんだろうか。  
尿線の先を見つめていた視線がリオルの顔へと向かい、そのまま下方へと移動すると、  
まるっこい手に挟まれた、小さなオチンチンが目に入った。  
小さな…といっても、並んでおしっこをしているヒコザルのものに比べれば少し大きめだ。  
先っぽだって立派に剥けてるし。  
(背はおいらと同じくらいなのになー)  
じぃっと見ていると、先端から流れ出る液の勢いは急速に弱まっていき、  
役目を終えたオチンチンは最後に手の間でふるふるっと震えると、  
そこだけ少しだけ長くなっている毛皮の中に手で押さえこまれてしまった。  
と…、  
「そんなにじっと見ないでよ」  
ちょっと軽い感じでリオルにたしなめられてしまった。  
「ごっ、ごめん、違うんだ。そーじゃなくってさ、そこにオチンチンがあるともう反射的ってゆーか、その…」  
自分でも何を言っているのかよくわからない。  
昨日から失点だらけだ。  
あんなどヘンタイ人間のポケモンってだけでも印象最悪なのに、犯されて射精するわ、チンチンばっか見るわ…。  
リオルから見たら、自分はさぞ汚らわしいポケモンに見えてることだろう。  
ヒコザルは恥ずかしさと自己嫌悪で耳の先まで真っ赤になってしまった。  
しかしそんな時、リオルのかけてくれた言葉は意外なものだった。  
 
「分かってるよ。ヒコザルは…いい色のポケモンだから」  
「は?いい色?」  
(リオルは何を言ってるんだろう?オイラの毛並みがいいってこと?)  
余程ぽかんとした顔をしていたのだろう。  
リオルはくすっと少しだけ笑うと、落ち着いた声で話し始めた。  
「ボクね、波紋って言って、心の波長っていうか、色が分かるんだ」  
「はもん?」  
よく分かんなくて首をかしげると、すっとリオルの手が伸びてきて、胸のうずまきの中央にとんっと優しく触れた。  
「うん、例えば…。ヒコザルはね、こうして肌を合わせると…  
緑色の、すっごく落ち着いた波長なんだ。相手に合わせすぎて脆いところもあるけど、  
純真で…繊細で…。うーん、つまりいい奴ってことかな?」  
にこっとリオルの顔に微笑みが浮かぶ。  
トクン…  
初めて見るリオルの笑顔。  
その目は今までずっと見ていた強い意志を秘めた目とは全然違って、優しさに満ちていて…  
リオルの手の平の直下にある心臓が、予定外の鼓動を打ち鳴らすのを感じた。  
「り、リオルぅ〜」  
思わず目がうるっとしてしまった…。  
そして…  
「波紋をね、伝えることもできるんだよ」  
リオルがそう言った瞬間、ふわぁっとなんとも言えない感覚が体に伝わってきた。  
「あ…」  
春のそよ風のような、小川のせせらぎのような、ゆっくりとした流れが体に広がり、心に色を形作る。  
「これがボクの色。何色だった?」  
青色。これ以上なく澄んでいて、硬くって、でも、ちょっとだけ危なっかしい…。  
それを伝えると、リオルは少しだけ悲しそうだった。  
 
「あの、さ。ちなみにマスターってばどんな色?」  
「……」  
「あ、ゴメン。言いたくないよね」  
突然うつむいて押し黙ってしまったリオル。  
馬鹿な質問をしてしまった。そう思って話題を変えようとした瞬間、リオルがそれを遮った。  
「ううん、そういうんじゃないんだ。ただ…」  
「ただ?」  
「あのニンゲンさ、ちょっとおかしいんじゃないかな。  
最初会った時に感じた色は、綺麗に澄んだ紫色で、悪い感じはなかったんだけどね。  
ふ…とした瞬間にその波紋が飲み込まれて、真っ黒になっちゃうんだ…。  
さっき目が覚めて触ってみた時は、また元に戻ってた。意味わかんないよ」  
リオルの言葉は、ゲットされてからヒコザルがずっと感じていたことと、全く一緒だった。  
「あんなことされて自分でも信じらんないけどさ。普段は悪い人じゃないみたいだよ。少なくとも…波紋の色は」  
「ふぅん…」  
(まあ、マスターってば超がつくほどのヘンタイさんだしね)  
難しいことはヒコザルには分からなかったけれど、なんとなく納得してしまった。  
「ザングースは?」  
「真っ赤。ドロドロ」  
うぇ〜って吐きそうな顔をして即答するリオル。これも納得だ。  
その瞬間2人して顔を見合わせると、同時にぷっと吹き出してしまった。  
自然と笑いが込み上げてくる。  
あははは…と2人で声をあげて笑いながら肩を組むと、  
互いの波紋の色が混じり合って、綺麗なエメラルド色になって溶けていった。  
「ねえ、ヒコザル。エッチしよっか?」  
 
「………は?今、なん…て?」  
目が点になる。  
その隙を狙った…というわけでもないんだろうけど、  
こちらの返答も聞かず、リオルは組んだ腕をそのままに、すっと顔を近づけてきた。  
ちぅ…くちゅっ…くちゅ…  
――種族特有の行いとして、オス同士での『疑似性交』が見られることがある――  
昨日聞いたマスターの言葉がリフレインしてきた時には、もう手遅れだった。  
唇を合わせ、こじ開けられ、舌先で撫でられ、突かれ…  
(うあ…ダメだぁ…)  
いつものクセで、口の中を犯されるとあっという間に頭がぼうっとしてきてしまう。  
「こういうの、好きなんでしょ?」  
「ち、ちが…、あ…」  
あっという間にリオルは口元を滑らせていき、ヒコザルのほっそりとした首筋、  
胸元にある小さな2つの突起、おへそのあたりまで、短毛を逆立てながら吐息を吹きかける。  
「ふ、ふぁっ…いや…」  
ヒコザルは防戦一方だ。  
「ヒコザルぅ、キミ、心も、体も、すっごく気持ちいいよぉ」  
ぬいぐるみにじゃれつく子供のように、無邪気に顔を埋めたかと思えば、  
ヒコザルの体の敏感な部分には容赦なく指先を這わせ、舌を絡める。  
本能に裏打ちされた愛撫――そんな言葉が頭をかすめる。  
気がつけば自然と、幼い2体はお互いの性器を見つめあう形になっていた。  
 
(あ、立ってる…)  
昨夜はどんなに刺激を受けても、辱めを受けても、意志の力におさえられ、  
ぴくりともしていなかったリオルのオチンチン。  
そこが今、ヒコザルと心を通わせ、肌を合わせることによってついに解放され、  
ヒコザルの目の前でみるみるうちに立ち上がり、筋が通ったようにピンと硬くなっていく。  
「あんまり…、見ないでよ」  
ヒコザルのオチンチンを見るなりぺろぺろと舐めはじめていたリオルが、  
恥ずかしそうに愛撫を中断して話しかけてきた。  
「リオルのここ、すごい元気だね…」  
じっと見ているだけなのに、ひくん、ひくんと悶え動いている。  
「ふぁっ!」  
そっと指を這わせ、先端のゆるんだ包皮を完全に剥きあげると、  
艶々と張りのある内部の粘膜が、分泌された液で湿っているのがわかった。  
ぺろっと味見をしてあげただけで、リオルの全身がひくっと反応する。  
「すっごく感じやすくなってるね」  
「昨日あんなことされてさ。一生懸命ガマンしてたんだから。もうボク限界だよ」  
愛撫の合間に股間から聞こえてくるリオルの言葉通り、  
ヒコザルの手に包まれた元気のいい幼茎の先端からは、つつーっと透明な粘液が垂れ下がり、  
柔らかな袋の中で、解放の瞬間を待ちわびる2つの精巣がゆるやかにうごめいている。  
しかし、ヒコザルの方も、そんなリオルの様子をじっと見つめている余裕はなかった。  
「ヒコザルのオチンチン…かわいい」  
ちゅくっ!くちゅくちゅ…くむっ…  
「んっ!あっ、そんな…、吸ったら…ダメ…」  
おっぱいに吸いつく赤ちゃんのように尿道口を吸い上げられ、  
脳髄にチカチカと光が明滅する。  
昨日あれだけイかされたというのに、もう信じられないほど股間は元気を取り戻し、  
ヒコザルの心とは裏腹に、リオルの口撫に悦び、更なる刺激を貪欲に求めて膨張していた。  
 
「ねえ、ヒコザル、ほんとにオシリがひくひくしちゃってるよ…?」  
「だ、ダメ…!」  
リオルにまで…そんなこと…  
でも、股の間を通ってするするっと伸びたリオルの指に反応して、自然と足の力が抜けて  
己の体の中でも最も恥ずかしい部分の一つのはずのその穴が、あっさりと指を受け入れてしまう。  
「ダメって…、体も波紋も、そんなこと言ってないし」  
「ウソだぁ〜」  
自分の体のことなのに、リオルにそう言われるとどうしようもない。  
ヒコザルの体は観念したように仰向けになって、全てをリオルの前にさらけ出した。  
「ほら、足を広げて持ってさ、オシリ見せて、昨日みたいに言ってみてよ」  
股の間に入り込み、ヒコザルの痴態を視姦しているリオルからは、  
自分の姿はどう映っているんだろうか。  
「ほら、早く…」  
「ひうっ!」  
うっすらと縫線が浮かぶその陰嚢の裏側から、淫猥にヒクついて指をくわえ込む孔まで。  
つつーっとリオルの舌が往復する。  
「ううっ、リオルぅ…。おいらの…、おいらの、オシリに…欲しいよぉ…」  
「えへへっ、ヒコザルかぁーいー」  
本当に疑似性交本能からの行いか、それともリオルもまた昨日の行為によって精神に変調を来していたのか。  
リオルは嬉々とした表情で、ヒコザルの、オスの欲求を咥えることに慣れつくしてしまったその孔に、  
ヒコザルの唾液がたっぷりと塗り込まれた己の幼茎を滑り込ませた。  
 
「あっ!すっごい、これ、気持ちいいよ…!エッチって、気持ちいい…!」  
「くぅっ、ん…、リオルの…硬い…。すっごい…」  
きれいに硬く反り返ったリオルの性器は、正常位で挿入されるとちょうどヒコザルの前立腺を押さえ込む。  
こりっ、こりっと律動的に響く感覚が、異様に性感を高めた。  
初めての感触に夢中になったリオルは、ヒコザルの体が曲がってしまうほどにオシリを持ち上げ、突き込んでくる。  
そのままオチンチンまで握りこまれ、くちゅくちゅと淫猥な音を響かせながら同時に刺激されると  
ヒコザルにはもうなすすべがなかった。  
(これって、気持ちよすぎるよぉ…!)  
「あっ、ヒコザル…、ボク、ボクもう、イっちゃいそう…!」  
抑制の効かなくなったリオルの波紋が暴走し、ヒコザルの中で強制的に混ざり合う。  
快感が…流れ込んでくる。  
まるで心まで犯されているようだ。  
「おいらも…もう、ダメ…ダメぇ…んんっ!」  
リオルの柔らかい手のひらに包まれたオチンチンがひくひくっと最後の律動を伝え、  
びゅるぅっと勢いよく先端から溢れだした精液が、ヒコザル自身の胸からほっぺにかけて糸を引く。  
「すっごい…、オシリも…きゅぅぅって…!」  
その瞬間、リオルの昨日から耐えに耐えた欲望がはじけ、  
どくんっ、どくんっとまるで鼓動のような振動を伝えながら、  
大量の体液をヒコザルの内部へと送りこんできた…。  
 
「ふぁぁ…気持ち…よかったぁ〜」  
「おいらも…」  
草むらにぐったりと横になって寄り添う2体。  
ヒコザルを思い通りに凌辱できて、リオルは満足そうだ。  
まだ名残惜しげに胸のあたりの毛をそっと撫で上げ、後戯を続けている。  
 
 
東からうっすらと白み始めた空の下……  
心ならずもマスターの命のままにリオルの心を開いたヒコザル。  
夜が怖いと偽り、ヒコザルというベターハーフを手に入れたリオル。  
そしてそんな2体を影から見守る人影。  
一体誰の描いたシナリオに沿って物語が展開しているのか、  
その時のヒコザルにはまだ知る由もなかった。  
 
 
〜続く〜  
 
 

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