「さて、今日の依頼はなんだ?」
チームかまいたちのリーダー、ザングースが言った。
「今日はお尋ね者のレントラーを捕まえる依頼を受けてきた」
メンバーのサンドパンが答えた。
「レントラーか……。なら、サンドパンが有利だな」
同じくメンバーのストライクが言った。
「まぁな。今回の依頼は俺に任せてくれ」
電気タイプのレントラーには地面タイプのサンドパンは相性がいい。
実際サンドパンは今回、自分の相性に合わせて相手を選んでいた。
「依頼のランクも報酬もまぁまぁだな。よし、行くか」
ザングース達は早速お尋ね者を捕まえにエレキ平原へ向かった。
「うわぁぁっ!く、くそっ!」
エレキ平原のB9F。
ザングース達は難なくレントラーを倒していた。
「楽勝楽勝!俺には電気技なんて効かないっての」
サンドパンが得意気に言い放つ
「タイプの相性が良かっただけで調子に乗ってる……」
ストライクが呟く。
サンドパンはそれを聞き逃さなかった。
「そういうなよ、ストライク〜。良いとこ見せたかったんだって。お前に」
「わ、わかったから離れてよ〜」
今日もサンドパンはストライクにベッタリだ。
(まったく……ショタコンが)
「ん?なんだ?これは」
ザングースは箱を拾い上げる。
「? ……ッ!これは」
蓋を開けて中身を見るとザングースはすぐに中身のソレが何か理解して、蓋をしめた。
「ん?リーダー、なんだよその箱」
ストライクから離れたサンドパンが不審に思い、聞いてくる。
「いや、何でもない。ただのガラククタだ。俺が後で捨てておく」
そういって箱をトレジャーバッグにしまった。
「ほら、さっさとレントラーをジバコイルのところに連れてくぞ」
「ぇ、お、おい、リーダー!!」
そのあとはザングースはサンドパンの問いかけに答えることはなかった。
夜、ザングースに見つからないように草影に隠れるサンドパンとストライクの姿があった。
「やっぱり……気になるよな?」
「あぁ、リーダーが手に入れたものを捨てるなんて、なかなかないからな」
サンドパンとストライクは小声で話し合う。
二匹の間には昼間にお尋ね者のレントラーから手に入れた謎の箱があった。ザングースに見つからないように持ってきたのだ。
「さて、中身は何なんだ?」
期待に胸を膨らませて、サンドパンが箱を開く。
「? これは……?」
中には見たことのない木の実がいくつか……。
「まさか、リーダーはこれを独り占めする気だったんじゃねぇか?」
「じゃあこれは……極上の木の実?」
二匹は単純な考えでそういう考えに至った。
「見たところ、毒も無さそうだしな」
サンドパンが木の実を一粒持って言う。
その木の実は鮮やかなピンク色をしていて、普通の木の実よりも少し小さい部類に入る大きさだった。
「バレない内に食べちまおうぜ」
そう言うとストライクは木の実を一つ口の中へ放り込んだ。
「ぁ、俺も!」
サンドパンも同じように木の実を一つ口の中へ放り込む。
「……」
「……」
二匹はしばらくモグモグと木の実を噛んでいた。
「なぁ、サンドパン……」
木の実を飲み込んだストライクが言った。
「美味い……か?」
「いや、それほどでもない」
木の実の味はほんのりと甘いものだ。
極上の木の実を期待していた二匹にとっては拍子抜けした気分だった。
「でも……さ」
二匹の目が徐々にトロンとしてくる。
「なんだか、いい気分だよな」
「あぁ、凄くいい気分だ」
頭がボヤけ、理性が薄れていく感覚に、なんだか地面がフワフワしているような錯覚に陥る。
そしてそのまま箱を持ってフラフラとザングースの方へ歩いて行った。
「おかしいな……箱がない」
その頃ザングースは一匹でトレジャーバッグの中を調べていた。だが、目当ての箱はどうしても見つからない。
ザングースは箱の中身が何かを知っていた。そして、二匹には箱に触らないように言ったのだった。
しかし、それがなくなっている。しかも二匹はさっきから見当たらない。
「……ヤバいことになるかもしんねぇな」
その時、後ろからサンドパンが迫って来ているのに、ザングースは全く気付いていなかった。
そして、サンドパンが後ろからいきなり抱きついた。
「リーダーッ!」
「ッ!! サンドパン!?なんだいきなり!いや、それよりお前……ふぁっ!?」
いきなり胸を撫でられ、ザングースの言葉は遮られた。
「んっ……お、お前。やっぱり木の実をっ!……くぅ」
ザングースの胸を撫でるサンドパンの手つきはとてもいやらしい。
相手を感じさせるための撫で方だった。
くすぐったいようで気持ち良い、そんな愛撫だ。
「ははっ!リーダーって意外と敏感なんだな」
「いいから、やめろって!ふぁぁ……」
サンドパンの言う通り、ザングースはとても敏感だった。
「リーダー、いい気分になってる?」
ザングースの前に箱を持ったストライクが現れる。
「! お前……」
ザングースは既に大きく突き出ているストライクのモノを見て目を反らした。
「そんなに恥ずかしがらなくてもいいんじゃない?自分にもついてるでしょ?」
そう言いながらストライクはザングースに近づく。
「はい、これ食べたらリーダーもいい気分になるよ」
ストライクは箱から木の実を取り出してザングースの口まで持っていく。
「だ、誰が食べるかっ!……んんっ!」
ザングースは拒否する。それが媚薬の効果を含んだ木の実だと知っているから。
そして、話している間にもサンドパンの手は止まらない。しかもさりげなく片方の手が下に下がってきている。
「食べれないの?仕方ないなぁ」
そう言うとストライクは自分で木の実を食べ、噛み砕く。
「な、何を……むぐっ!?」
いきなりストライクがザングースにキスをする。
「んんっ……むぅ!!」
ストライクの口からザングースの口へ噛み砕いた木の実を流し込む。
ストライクのキスはザングースが木の実を飲み込むまで続いた。
ザングースは飲み込むまいと耐えるものの、その間ストライクは容赦なく舌を絡めてくる。
その刺激に耐えきれなくなったザングースはとうとう木の実を飲み込んでしまった。
それを確認するとストライクはようやく口を離す。
「んっ!はぁ……はぁ……」
媚薬の効果はすぐに現れ始める。サンドパンの責めがさっきよりも敏感に感じてしまう。
「ふぁぁっ!?」
サンドパンの右手がザングースの股関をまさぐり始めた。
相変わらずのいやらしい手つきに耐えられるわけもなく、すぐにザングースのモノは大きく突き出る。
「ほら、気持ち良いだろ?こうされるの」
そう言ってサンドパンはザングースのモノの先っぽを弄る。
「んあっ!や、やめっ!!」
ザングースは耐えきれず、力が抜けていき四つん這いになる。それでもサンドパンはやめようとはしない。
「ほらほら、気持ち良いんだろ?こうされるの」
ザングースのモノが握りしめられ、上下に擦られる。
抗えない甘い快感が広がっていく。
「くぅぅ、そ、そんなことっ……むぅっ!?」
ザングースが言い返そうとすると、唐突に口の中にストライクのモノが差し込まれる。
口中に今まで感じたことのないオスの味が広がる。
すぐに逃げようと思っても、すぐに頭を押さえられ、逃げられない。
普通なら難なく振り払えるのだがモノを刺激されつづけている状態では全く力が出なかった。
「んっ……んむっ」
ザングースは自分ではいやだと思っていても、自然と舌が動いてしまう。それは媚薬の効果なのか、ザングースが求めたのかどうかはわからない。
「んむっ……ふぅ……くちゅ」
いやらしい音をたてながら、ストライクのモノを舐めていく。気のせいか舐めているザングースまで気持ち良くなってきている。
上からの刺激と下からの刺激の両方を同時に受け、ザングースの体は痺れるほどの快感で満ちていた。
「はぁ……はぁ、凄い……リーダー、フェラ上手すぎ」
ストライクは興奮した顔で息を荒げている。
「今ストライクに誉められたらリーダーのココが反応したぜ。いやらしいなぁ」
ザングースのモノはずっとサンドパンの手の中でヒクヒクとしている。
「んむっ……むぅぅ!」
ザングースは必死で否定しようとするが、声が出せない。
「はぁっ!もう……イッちゃいそう」
ストライクのモノはずっとザングースの口の中でヒクヒクとしている。
「んっ……くちゅ、ちゅ……」
自分の意志に反して本能的に動く舌をザングースは止めることが出来ず、そのままストライクのモノを舐め責め続ける。
(このままだと、口の中に出されちまう……)
気付かない内にザングースは精液を欲して責めを早くしていた。
「ふぁぁ……凄ぃ、リーダーそんなにせーえき欲しいの?」
「リーダーって実は変態だったのか。知らなかったなぁ」
(お前らに言われたくねぇよっ!!)
なんて思いながらも否定は出来ず、くちゅくちゅと音をたてて舐め責める。
「んむっ……ちゅぅ、くちゅ……ちゅぱ」
「んんんっ!も、もうイッちゃう!!」
ビクンッ!ビクンッ!
ザングースの口の中でストライクのモノが大きく震え、大量の精液を吐き出した。
「んむぅっ!!ぷぁ……!」
ドロドロとして濃い白濁液がザングースの口内を一瞬にして満たし、入りきらなかった分は口から溢れ、口周りの毛を湿らせていた。
それに対してとても興奮してしまう自分にザングースは嫌悪感を抱く。
しかし、そんなものは与えられる快楽の前には何の意味も持たず、すぐに消し去られてしまうのだった。
口中を満たすヌルヌルした液体にゆっくりと舌を絡めて味わい、一気に飲み干す。
喉がベタつく感覚でさえ今のザングースには気持ち良く感じられた。
「ストライク、イッた?」
「うん。凄く気持ち良い……」
ストライクはトロンとした目で答えた。
ザングースの口から抜いたモノは未だに萎えずヒクヒクと痙攣している。先っぽからはまだ少し精液が垂れていた。
「リーダーも我慢出来ないだろ?イカせてやるよ」
サンドパンはそう言うと抵抗する間も与えず、ザングースを仰向けにする。
ビンビンに勃起したモノが上を向きヒクついている。
「ストライク、こっちに」
サンドパンはストライクを自分の元へ来させる。
「な、何する気だっ!」
ザングースが嫌がるように言う。しかし、内心ではこれからされることを想像し、興奮しているのだった。
形だけの抵抗でもしていないと本当に快楽に溺れてしまいそうだった。
「んっ……ぺろっ、ぺろ」
「くちゅ……ぺろっ」
「なっ!?んにゃぁぁぁ……」
サンドパンとストライクの二匹に同時にモノを舐められ、ザングースは普段からは想像も出来ないような甘い声をあげた。
「くちゅ、ぺろっ……リーダー、メスみたいな声で喘ぐんだねぇ」
「くちゅ、ちゅぅ……だってリーダーは変態だもん。なっ?」
「んぁっ!はぁん……ふぁ……」
ザングースはそんなことには答える余裕もなく、ただ与えられる二人分の快感に身をよじらせ、耐えていた。
モノがジンジンとして、感覚がおかしくなったかのように感じる。
それでも体中に強すぎる快感が駆け巡る。そして、体が快感で震える。
「にゃぁぁっ!やめっ……凄……いぃ!はぁぁぁ!!」
頭がおかしくなりそうなほどの快感。それはもうザングースの体には入りきらず、外に放出しようとしていた。
「んむっ……リーダー、すっごい我慢汁出てるよぉ……くちゅ」
「ふぁぁっ!も、もぅ……」
二匹の舌をからめられたザングースのモノが爆発寸前まで膨れ上がっていた。
「ぺろっ、ちゅぅ……リーダー、イッちゃうのか?」
「今度はリーダーのせーえきちょうだい……んむっ」
「んんっ!はぁっ、にゃぁぁぁぁぁぁ!!」
腰がビクンと跳ね、身体中を突き抜けるような快感が襲う。
ザングースのモノからはもの凄い勢いで精液が飛び出し、二匹の顔をベトベトにした。
「うわっ、凄い量!リーダー、溜まってたんじゃねぇの?」
「リーダーので顔ベトベトだよ……」
二匹は自分の顔についた精液を拭き取り、舐める。
「はぁ……はぁ……お、お前らっ!」
一度イッたことによってザングースは少し冷静さをとりもどした。
とはいえまだ絶頂の余韻と木の実の効果で頭はふらふらしているが。
「じ、自分が何やってんのかわかってるか!?俺らはオス同士だぞ?こんなの……変態だっ!」
ザングースは必死で自分の思いをぶつけた。
「オス同士でも、興奮しただろ?」
サンドパンが含みのある笑みで言った。
「リーダー、すっごい興奮してたよね?せーえきもいっぱい出たし」
ストライクが無邪気な笑顔で言った。
「そ、それはあの木の実の効果で……」
「違うね。リーダーは本気でやめたければやめることが出来たはずだ」
サンドパンがザングースに近付く。顔と顔がくっつくくらいの距離まで。
「気持ち良かったんだろ?興奮したんだろ?変態なことしてさぁ」
「そ、それはっ……」
ザングースは言い返すことが出来ない。サンドパンが言っていることはすべて合っているのだから。
「これからが一番楽しくなるのになぁ。リーダーはそこで見てるか?」
「あ〜あ、もったいないなぁ」
サンドパンは一度ザングースから離れ、ストライクの方へ向かった。
ストライクはサンドパンにお尻を向ける。
「おぃ、まさかっ!」
「正解〜。ここに入れるんだよ」
「ほら、こっちに来いよ。狂っちまうほど気持ち良くしてやるぜぇ?」
ゴクリとザングースは唾を飲む。サンドパンの言葉に、イッたばかりのモノが反応して自分を押さえられなくなる。
自分が自分じゃなくなるような感覚……。
ザングースが気が付いた時にはストライクに挿入する寸前だった。
「やっぱりリーダーも変態なんだなぁ。気持ち良ければ良いってか?」
「う、うるさいっ!」
ザングースは顔を真っ赤にして言い返す。だが、否定までは出来なかった。
「ほら、入れちゃいなよ。ストライクのソコ、スゲェ気持ち良いから」
グッと腰に力を入れ、一気に挿入する。
ザングースのモノは何の抵抗もなくストライクに飲み込まれた。
「はぅっ!リ、リーダー!もっとゆっくり……」
ストライクが一気に来る重量感に喘ぐ。
「うぁっ!!ふぁ……」
ザングースは初めての奇妙な感覚に甘い息を漏らした。
暖かくて柔らかい肉壁に挟まれ、モノが刺激される
「んっ……ふぁぁ」
ザングースはゆっくりとピストン運動を始める。
モノがくちゅくちゅに濡れているおかげで抵抗なく摩擦がおこり、ザングースのモノを刺激する。
「どう?リーダー気持ち良い?」
「んっ……にゃぁ……あぁぁ」
ザングースはトロンした目で頷くのが精一杯だった。
「ふぁぁ……リーダーの、おっきいよぉ。んんっ!」
「ストライクも気持ち良さそうだな。じゃ、俺も……」
サンドパンはそう言うとザングースの後ろからいきなりモノを挿入した。
「うにゃぁぁっ!?サ、サンドパン!?ふぁぁぁ!」
いきなりの刺激にザングースは驚きの声をあげる。しかし、それはすぐに喘ぎ声へと変わる。
「ほ、ほらっ!気持ち良いだろ?」
「こ、こんなのっ!んぁぁっ!くぅん!」
下半身がとろけてしまいそうなほどの快感。
「あっ、んっ、くふぅ……はぁっ!!」
突く度に、突かれる度に頭の中が真っ白になる。快感で満たされ、おかしくなりそうになる。
「はぁっ!リーダーの……凄いよぉ、くぅ!」
「にゃぁ!ストライクの……中も、ひゃっ!す、凄い、ぞっ!」
そこには理性なんてものはなく、ただ快楽を求める欲望だけがあった。
「うぅ!リーダーの中も……凄いって!ふぁぁ……凄い締まってるっ!」
「んぁっ!!ス、ストライクのがっ、大きすぎるっ、ふぁっ!んっ、だよっ!」
突くのと、突かれるのを同時にしているザングースはもう耐えることが出来なくなっていた。
「にゃぁぁっ!!ま、またっ!イクッ!!ふぁぁぁあぁああ!」
ビクンビクンッと、ザングースのモノがストライクの中で痙攣し、精液を吐き出す。
「やぁっ!熱いよぉ、リーダーのせーえきっ!くぅ、溶けちゃいそぅ」
ストライクが光悦の表情でザングースの精液を受ける。
「ほらっ、まだまだ始まったばっかりだぞ。もっと気持ちよくなろうぜ」
サンドパンが腰を強く押し付け、ザングースは強制的にストライクにモノを奥まで突き刺すことになる。
「んぁっ!ダ、ダメだっ、耐えきれないっ!」
木の実のおかげでいっこうに萎えないモノはまた元気に快感を受けようとしている。
「いいよ、リーダーッ!もっと、もっと突いてっ!」
その言葉を合図にザングースはまた腰を振り始める。
「ふぁっ、にゃぁっ!き、気持ちぃ……」
「ほらほら、もっと気持ちよくしてやるよっ!」
長い長い淫乱な夜はまだ始まったばかりだった。
「……んっ」
ザングースが目を覚ますと、朝日が差し込んでいた。
「あれ……いつの間に寝たんだ?」
ザングースはまだボーッとする頭で昨日のことを思い出す。
「ッ!!」
今思い返せば恥ずかしいことこのうえなかった。
自分で自分の行動に引いた。
それでも何とか思い出す。
(確かあの後は……5、6回イッたあと、何度もサンドパンにフェラさせられて……それから縛られて精液を体中にかけられたんだったか……?それ以降は……覚えてないな)
気付けば体中固まった精液だらけだった。
「んっ……ふぁっ、おはよう。リーダー」
「んんっ……おはよう、リーダー」
二匹が目を覚ます。
二匹共ザングースと同じように精液まみれだった。
「うわっ、僕達酷い格好だね」
「川に洗いに行かないとな。こんなんじゃダンジョンにいけない」
ザングースはその場を立ち去ろうと立ち上がる。
「どう?昨日は凄かっただろ?」
「リーダー、えっちだったねぇ」
ザングースは無視を決め込む。ここで相手をしてはいけない。
川へ向かうために歩きだしたザングースの背中に声がかけられた。
「またしようね〜!」
ザングースは足を止め、振り返って叫んだ。
「誰がするかっ!!」
そしてまた歩き出す。
(まぁ、……ホントにたまになら、してやってもいいかもな)
なんて考えながら。
〜おわり〜