今、ピカチュウとチコリータが歩いている。雷が時折、轟音を響かせて二人を驚かす。この時期のエレキ平原はいつもこうだ。  
「マリー大丈夫?」  
ピカチュウは後ろを振り返り、チコリータを見る。雷が鳴る度にへたりこんでしまっていた。  
「だ、大丈夫!アッシュは?」  
同じ電気タイプだからか、ピカチュウ特有のしっぽを元気に振り回している。  
「いくよ。早く水のフロート取りに行って、早くトレジャータウンに帰ろうよ。」  
「う、うん!」  
マリーは震える足で踏み出し、前のアッシュについて行く。  
 
水のフロートを取りに行く依頼。問題は雷が多いこと。電気タイプを電光石火で倒し、葉っぱカッターで脅しながら、エレキ平原奥地までやってきた  
 
「あったよ!これだ!」  
雷の恐怖から帰りたい気持ちが高まったのか、マリーが不自然に放置された水のフロートへ走り出した。  
「危ない!」  
アッシュが声を出す間もなく、マリーに紫の閃光が走る。直後に腹を押されるような衝撃と、耳が避けそうな爆音を受ける。  
「我らの縄張りに入るとは!!」  
雷の合間に吠える声が聞こえる。衝撃を受けて動けないマリーを引きずり、岩影に隠れる。  
「無駄だ!この目を侮るな!」  
来る。直感でマリーの上に覆いかぶさった瞬間、アッシュの背中めがけて雷が走った。  
「ぐわぁっ」  
電気タイプだったから良かった。これで水タイプだったら、考えるだけで恐ろしい。  
 
近くの岩が砕け散り、声の主が現われる。大地を鷲掴みにする前足、ライオンのようなたてがみ。  
「レントラー……?」それだけでない。後ろにはルクシオの大群が。それぞれがいつでも攻撃出来るように、パリパリと音を立てていた。  
「待って!私たちは水のフロートを取りに…」  
「同じこと!かかれ!」  
レントラーが飛び出した。続いてルクシオたちも。雷で体力が無い中、2匹は立ち上がる。  
「こうそくいどう!」  
「葉っぱカッター!!」  
この大群は難しい。早く動ける状態でもルクシオが次から次へ。アッシュが電光石火を繰り出した瞬間、何かが当たった。手足に力が入らず、動けない。  
 
途端に群がるルクシオ。その中で一際レントラーは目立っていた。うつぶせに倒れるアッシュ。後ろは見えないが、囲まれている気配がする。荒い鼻息がたくさん聞こえる。  
 
 
「よし、やれ。」  
命令すると、一番近いルクシオが、アッシュの股の間に鼻をつけ、匂いをかぎはじめた。いくら元人間のアッシュでも、こんなことはされたことがない。  
「何!?何してんだよ!」  
レントラーはうるさいとばかりに前足でアッシュのうなじを踏み付ける。もう声も出ない。  
「リーダー!こいつも雌ですな!どちらもリーダー好みの若い娘でっせ。」  
何のことだ。アッシュは一瞬解らなかったが、すぐに意味を理解した。自分が受ける次のことも。  
「よし。では縄張りを侵した者への天誅を下す。」  
アッシュから降り、レントラーはのぞき込んだ。目を開けると、それはそれは嬉しそうに見せつけた。燃えるような雄のシンボルを。アッシュの体の半分くらいは貫通してしまいそうな物。  
「怖いか?もうすぐ天国に送ってやるぜ!」  
 
レントラーはアッシュの上にかぶさると、用意を始めた。ルクシオが息を飲んでじっと見つめる。  
 
「アッシュー!アッシュー!助けてー!」  
もう一つルクシオの黒だかりが出来ていた。その中心でマリーは叫んでいる。頭のツヤツヤした葉っぱが、前後に揺すられているのが見えた。  
「あっ、あっ、いたっ、いたいっ!入らないよぉ!やめてぇ!」  
涙声のマリー。その瞬間、レントラーの前足が再びアッシュのうなじを捕らえ、地面に押し付けた。全身を地面に伏せたが、何か股の方に違和感がする。押されているような感じがした時、今までの冷静なアッシュから想像できない声が上がった。  
「ひぎぃぃいいああああ!!!」  
人間だった時も、恋をしたり、付き合っていた人もいたこともあった。けれどこのような行為、ましてや交尾など無いのだ。自分の体内が、雄というナイフで貫かれたようだ。逃げようにも首根っこを押さえられ、レントラーの思うままに侵入されていた。  
「マリー!まりぃぃっ!」  
パートナーの名前を呼ぶも、帰って来る返事は無い。ただ相方の泣き叫ぶような喘ぎだけ。  
「おお、リーダー半分入った。」  
小柄なピカチュウに大柄のレントラー。体格差はある場合、諦めるか強引に少しでも入れるか。レントラーはどちらでもなく、雌の都合など考えず、強引に全て入れるタイプだった。  
 
半分のところで、すでにアッシュの腟はうめつくされていた。入口の陰唇など、会陰から少し出血していたのだ。残りは子宮。そこめがけてレントラーは一気についた。それはナッシーがメガホーンを受けたような、やわらかい部分を一気に押し広げた。  
「やめてぇぇええ!おぅっ」  
痛みは最高潮。その上、レントラーは前後に激しく動かす。前に動く度、呼吸とは無関係に声が漏れた。  
「はっ、はっあっ、んあっ」  
 
 
これからどうなってしまうんだろう  
いつ終わるんだろう  
マリーは、大丈夫かな  
 
 
「!!!あぁっ」  
どのくらいレントラーと繋がっていただろう。アッシュには永遠に近い感覚だった。突然、お腹に違うものを感じた。レントラーの精液が、アッシュの中に放たれているのだ。  
「ふぅ、中々のしまりだ。」  
レントラーは前足を退けて、アッシュを解放する。とはいっても、逃げる気力、立つ気力さえなかった。ただ、レントラーの言葉はハッキリと覚えている  
「よし、今のを見本にして順番に一匹ずつやってみろ。俺はチコリータをやって来るからな。」  
リーダーがルクシオの群から離れる。同時に我先にとアッシュに群がり、入りきらない精液があふれる腟めがけて突き始めた  
 
群で行動するだけあって、少しの間だけ争いがあったものの、すぐに順番が決まり、一番先のルクシオがレントラーのように自分の雄を未だ精液あふれる腟にぶち込んだ。  
「あひっ!」  
さっきよりかはアッシュのサイズと合う。全て入れきった後、前後に動くが、心地良さを感じるくらいだ。  
「ああっ、あっ…して…」  
「あ?なんだ?」  
「もっとして!もっと!」  
「してやるぜ!後悔すんなよ!」  
ルクシオに激しく突かれ、甘美な喘ぎが生まれる。黙ってないのが、それを聞いた他のルクシオたち。我慢ならなくなり、一匹がアッシュの前に立った。  
「舐めろ。前も後ろも変わらんだろ。」  
アッシュはそっとルクシオの雄を舐めた。ビクッとルクシオは体を震わせる。  
「そうだ、もっと舐めろ。」  
言われるままに舐める。そのうち、口の中に引き入れ、舌の上で転がすようにして。いつの間にかアッシュの前も後ろもルクシオが群を成していた。  
「ピカチュウちゃん上手だねー!ご褒美だよ!」  
前のルクシオが少し口の中で動いた。その時、我慢していた精液が飛び出し、アッシュの口に広がった。あまりの不味さに目の前に吐き出す。  
 
「口でやったら全部飲むのが礼儀だろうが!」  
アッシュの耳を噛み、今にも引きちぎりそうな勢いで引っ張る。  
「ごめんなさい!あぁっ、もう、次はしませんからぁっ」  
まぁもう良いじゃないか、次は俺だ、と前のルクシオを次のルクシオがなだめる。耳を放し、しぶしぶルクシオは後ろへ下がった。  
「こっちも終わりだ。」  
体内に精液が広がるのを感じた。しばらく余韻に浸り、それからアッシュの中から引き抜く。  
「じゃあ前と後ろの同時攻めやろうか。」  
2匹のルクシオは息を合わせ、アッシュを前後からスピードスターのごとく攻める。  
「いくぜ!」  
「これでもまだ中しまりが良いよピカチュウちゃん!」  
ルクシオの声など聞いてなかった。時たま聞こえるマリーの気持ち良さそうな声で、アッシュは行為に夢中になっていた。  
 
数時間後。何匹のルクシオを相手したのか解らなかった。口も、挙げ句にはしまりも足りないと肛門まで犯され、アッシュの二つの穴から精液が流れ出ていた。  
 
マリーはというと、つるのムチでルクシオやレントラーに奉仕させられ、同じく腟だけでなく、肛門も犯されていた。  
 
 
2匹とも、今無事に生きていることが不思議なくらいだった。そして2匹の腹は、産卵前の雌みたいに腹が出ている。もちろん、全て精液で膨らんだものだ。  
 
 
「ダメだったね…今日はもう戻ろう。」  
マリーはそう言った。果たして2匹のこの姿を見て、今日あったことを隠し切れるだろうか。重たいお腹を見ながら、ペラップへの言い訳を考えていた  
 
 
 
終わり  
 

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