此処はエンジュシティ  
ゴーストタイプを使用するマツバの居るエンジュジム  
そこに何やら悩んでいる様子の男が一人  
 
「ミナキ…こんな所まで何をしに、」  
 
ミナキと呼ばれた男はジム内を右往左往しながらマツバの質問を唸り声で流すとくるりと身を翻しマツバの前に座り込んだ  
 
「落ち着いて聞いてくれ」  
 
「私はあの少女…クリスに欲情してしまった」  
 
「はぁぁ?」  
 
旧友のただならぬ事態…と思いそれなりに忙しい中付き合ってやっていると言うのに  
 
「ミナキ、お前は確かに昔から変わった奴だったが…そういう趣味があるとはな…」  
 
「ちっ違う!私はただその…っ!」  
 
「なんだ?」  
 
「好…きなのかもしれない」  
 
珍しく顔を真っ赤に染めて言い放つミナキに加虐心が煽られる  
 
(これはしばらく退屈しなさそうだな)  
 
目の前のミナキでどう遊んでやろうか、妖しい笑みを隠すマツバ  
そしてそんな二人の思惑など知る由もなくエンジュジムの扉の前には当のクリスがやってきていた  
 

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