「んっ……」
バシャーモは息苦しさを感じて目を覚ました。
(エー……フィ?)
すぐ近くにあるエーフィの顔。
バシャーモは寝ぼけた頭でまずそれだけを理解した。
(なんだろ……この音)
くちゅくちゅと音がする。
息苦しい。
エーフィの顔が少し離れる。
そして、にっこりと笑った。
「バシャーモ、起きたのね」
「……うん。どうしたの、エーフィ。まだ夜中でしょ?」
「なかなか眠れなくてね」
「……だからって私まで起こさないでよ」
「……我慢、出来なくて」
エーフィはバシャーモを見つめながら言った。
「くちゅ……んっ、ちゅっ」
ゆっくりねっとりと舌を絡める。
バシャーモはパニックでどうしたらいいのかわからず、抵抗さえせずにただされるがままに口内を犯されていた。
「ちゅく……くちゅ」
お互いの唾液が混ざり合い、いやらしい音をたてる。
「んっ……ふぅ」
エーフィはようやく口を離し、満足そうに笑った。
しかし、バシャーモはそれに対して笑い返すことは出来ない。
「な、なな、何するのよ!?いきなりキ、キキ……!!」
バシャーモはテンパりすぎて言葉が出てこない。
「キス?」
「そう!……なんで、いきなりそんなこと」
バシャーモは真っ赤な顔でエーフィに尋ねた。
「言ったじゃない。我慢出来なかったって」
エーフィはそう言って前足でバシャーモの胸をゆっくりと押した。
「んっ……押さないでよっ」
「どうして押しちゃダメなの?」
そう言っている間にエーフィは何度もバシャーモの胸を押す。
押される度にバシャーモの柔らかい胸はぺったんこになり、エーフィの手を弾いて元の形に戻ろうとする。
「んぁっ!ダメっ!」
エーフィはそっとバシャーモの乳首に口をつけた。
唾液をつけて舌を絡めると、すぐに乳首が固くなってきた。
「ひゃっ!んっ……!」
「ぺろっ……ちゅ、バシャーモって凄い敏感なのね。もう乳首が勃ってきてる」
エーフィは笑いながら言った。
「ダ……メッ!そんなっ!」
バシャーモは耐えきれずにエーフィを押し返そうとした。
けれど、バシャーモの体は固まったかのように動かなかった。
「な、なんで?動けない……」
「私のかなしばりで動けないようにしているもの」
「! そんな……んぁっ!」
エーフィは言い終わるとバシャーモの乳首を優しく吸い始めた。
バシャーモの体は敏感に反応してビクビクと痙攣している。
「ひゃっ……やっ!」
まるでバシャーモから抵抗する意思を吸い取っているかのようにバシャーモはなにもできなくなってしまっていた。
代わりに今まで感じたことのない快感が大量に流れ込んでくる。
「ちゅ……んっ、バシャーモもう濡れてるよ」
エーフィは尻尾でバシャーモの秘所を撫でながら言った。
途端にバシャーモの顔は真っ赤に染まる。
「やっ……そんなこと、言わないでよぉ」
「ほら、見て。尻尾がビチョビチョになっちゃった」
エーフィはそう言ってバシャーモの愛液で濡れた尻尾をバシャーモの目の前までもってきた。
「み、見せなくていいよ……」
バシャーモは顔を背けたくてもかなしばりのせいで背けることが出来ずに自分の愛液で濡れた尻尾を見てしまう。
(こ、こんなに……濡れてるの?)
そう考えると凄い恥ずかしさがこみ上げてくる。
「ちゃんと拭ってあげるから大丈夫よ」
エーフィはそう言うとバシャーモから降りて、秘所に顔を近づけた。
「そ、そんなとこダメだよっ!」
「こんなに濡れてるのに、無理しちゃダメだよ?」
エーフィはまたクスクスと笑った。
その笑いからこぼれる吐息にさえもバシャーモの秘所は敏感に感じてしまう。
「はい、足開いてね」
エーフィがそう言うとバシャーモの足が勝手に開いていき、秘所を思い切り晒すことになった。
「私の念力でバシャーモの体は自由に動かせるんだからね。便利でしょ?」
「そ、そんなっ……!」
バシャーモは恥ずかしさと理不尽さで頭が回らなくなってきた。
そんなバシャーモには関係なくエーフィはそっとバシャーモの秘所に口をつける。
「ひゃっ……んんっ!」
秘所の割れ目にゆっくりと焦らすように舌を這わせる。
それだけでもうバシャーモは腰をビクンと動かした。
次第にエーフィの舌は割れ目の中へと入っていく。
「な、中はダメだよっ!んぁっ!?」
「ふふ……舐めても舐めても液が溢れてきちゃう。そんなに気持ちいいの?」
エーフィはわざとそんなことを言ってバシャーモを辱めようとする。
実際バシャーモには効果抜群だったようだ。
「エ、エーフィのいじわる……」
バシャーモは目を潤ませて言った。
今度はそれがエーフィには効果抜群だった。
さっきより一層求めるようにバシャーモの秘所を舐め責める。
「やぁっ!そんなに……舐めちゃ、んんっ!」
舐められるたびに電気が走るように快感が巡っていく。
さらに秘所から漏れる、くちゅくちゅといういやらしい音が恥ずかしさを倍増させている。バシャーモの秘所は愛液とエーフィの唾液でぐっしょりと濡れていた。
容赦のないエーフィの責めに次第にバシャーモの腰が浮いてくる。
「もうそろそろイッちゃいそうなんじゃない?」
「んっ……そんなこと……」
イッてしまいそう。なんて言うのが恥ずかしくてバシャーモは誤魔化した。
実際そんなことをしてもエーフィにはお見通しなのだが。
「ふぅん……。じゃあまだまだ舐めてもイカないんだぁ」
わかっていてエーフィはそう言った。
「そ、それは……」
「じゃ、遠慮なく責めさせてもらうねぇ」
「ちょ、ちょっと待って!」
バシャーモは慌てて止めた。
こんなことをまだまだ続けられたらホントに変になってしまいそうだった。
「イ……イッちゃいそう……なの」
バシャーモは恥ずかしさを堪えてなんとか言った。
「ふふ……じゃあ、最後は自分でして」
「……え?」
バシャーモはワケのわからないままに勝手に体が動き出していた。
体を起こして、足を開いてM字開脚をさせられる。
そしてバシャーモは自分の意思とは関係なく手が秘所へと伸びていく。
「じ、自分でって……そんな」
バシャーモがなにを言ってもエーフィは止められない。
バシャーモの指がゆっくりと秘所の中へと入っていく。
「んぁっ!くぅ……!」
エーフィはニヤニヤしながら自慰を晒すバシャーモを舐めるように眺めた。
「そんなに、見ないでっ!ふぁっ!」
自分の指で自分に快感を与えながらバシャーモは言った。
さらに空いている方の手は胸へと持って行かれる。
自分の手で胸を揉みながら、秘所を弄る。自分のパートナーの前で。
「やっ……も、もう」
次第に秘所を弄る手は早く、そして深くなっていく。
ぐっしょりと濡れた秘所に可能な限り奥まで指を差し込み、柔らかく敏感な肉壁を擦って刺激する。
柔らかい胸はどんどんと形を変えていく。先端のピンク色の突起部はビンビンに固くなっていた。
「もう……ダメェ!ふぁぁぁあぁああ!!」
ビクンッとバシャーモの腰が跳ね、潮を吹いた。
「うわぁ、凄い潮吹いてるよ」
「や……あぁ……見ない、で」
バシャーモはもう恥ずかしさで死んでしまいそうだった。
「えっちな汁でおま〇こびしょびしょにしてイッちゃったね。それにあんなに潮吹きしちゃって」
さらに追い討ちをかけるようにエーフィはバシャーモの耳元で囁いた。
「そんなに気持ちよかったの?私に見られながらオナニーして」
「ゃ、そんな……こと。ひゃんっ!」
エーフィの尻尾がイッたばかりのバシャーモの秘所を撫でる。
「もっと気持ちいいこと、したくない?」
エーフィは誘うように囁き、焦らすように撫でた。
バシャーモの頭にエーフィの言葉が大きく響く。
もっと気持ちいいこと。
バシャーモは無意識のうちにそれを求めていた。
「……して」
「ふふ……いいわよ、してあげる。まぁ、私もそろそろ我慢出来ないんだけどね」
エーフィは笑って言うと、尻尾の先端をバシャーモの秘所にあてがった。
「まずはこっちが一つ目」
「……一つ目?」
バシャーモは不思議そうに聞き返した。
「で、こっちが二つ目」
エーフィの二つに分かれた尻尾の先を秘所とお尻の穴にあてがった。
「! そ、そっち!?」
「そう、挿れるわよ」
焦っているバシャーモなどお構いなしにエーフィは二つの穴に同時に尻尾を差し込んだ。
「ふぁぁっ!二つ一緒、なんてっ!」
秘所は充分に濡れているので問題なく挿れることができた。
しかし、お尻の穴には無理矢理でないと入ることが出来なかった。
バシャーモは今までそっちには何も入れたことがない。
初めてなので痛みがあったが、それはイったばかりで敏感になっている秘所に挿入される快感であまり気にならなかった。
「ど、どお?気持ち……いい?」
「う、うん……おかしくなっちゃいそうなくらい」
エーフィの方もあまり余裕ではなかった。
尻尾はエーフィの性感帯でもある。
それもかなり敏感な。
♂でいうならばモノで二つの穴に同時に挿入している感覚に等しい。
しかもバシャーモの締め付けが異様にキツかった。
それでは流石にエーフィも余裕がない。
「す、凄いよ、バシャーモの中。締め付けキツすぎ」
「だ、だってエーフィの毛が、中で擦れてっ!」
二匹は顔を赤くして、甘い喘ぎ声を漏らしながらお互いを感じ続ける。
バシャーモの二回目の絶頂はすぐに訪れた。
「ま、またっ!イッちゃうよぉ!!」
またバシャーモの腰が跳ね、絶頂に達する。
それでもエーフィの責めは止まる気配がない。
「エーフィッ!ちょっと、待って!ひゃんっ!」
「無理……よ。だって、気持ち、良すぎるんだもんっ!」
イケばイクほどにバシャーモはどんどん敏感になっていき、次の絶頂が近くなっていく。
それを楽しむかのようにエーフィは休憩も無しにバシャーモを責めた。
もうすでにおしりの穴もほぐれてきて、バシャーモも痛みを感じなくなっていた。
変わりに秘所とはまた別の快感が襲いかかってくる。
「やっ!エーフィ!」
「んぁっ!バシャーモ!凄いよ!」
「エーフィこそ、凄い。もうエーフィしか見えないよ、私」
バシャーモの体はもうエーフィには動かされていない。
エーフィも快感が強すぎて念力を使うだけの余裕がない。
それでも、バシャーモは腰を振っていた。自ら快感を求めて。
「ふぁぁぁあぁああ!またイッちゃった」
もうこれで何度目の絶頂か、バシャーモ自身わかっていなかった。
今ではほとんどイキッぱなし状態だ。
エーフィとバシャーモが疲れ果て、行為を止めたのは既に朝日が登り始めていた頃だった。
そして、次の日の救助が終わったあと、エーフィはバシャーモに恐る恐る聞いてみた。
「バシャーモ……ごめんね。あんなこと、しちゃって」
エーフィ自身あとから思い返してみればやりすぎだったと思った。
今日1日はそのことばかりを気にしていた。
「ううん。いいよ、別に。気にしてない」
バシャーモはニッコリと笑って言った。
「ホ、ホントに?」
「うん。まぁ、ちょっとやりすぎかもしれないけどね」
「うぅ……ごめんなさい」
エーフィはうなだれながら謝った。
そんなエーフィの前にバシャーモが高さを合わせるようにしゃがみこんだ。
「もういいから、顔あげて?」
「……うん」
エーフィはゆっくりと顔をあげる。
そこにはバシャーモの優しい笑顔があった。
「でも、最後にこれだけ聞かせて」
「? 何?」
「どうしていきなりあんなことしたの?」
「…………バシャーモのことが、好きだから」
エーフィは恥ずかしくて小声でいった。
それでも目の前にいるバシャーモにははっきりと聞こえた。
「エーフィ……」
バシャーモは少し驚いてエーフィを見つめた。
エーフィは潤んだ目でバシャーモを見つめる。
しばらく見つめ合ったあと、バシャーモは優しく唇をあわせ、エーフィにこたえた。
〜おしまい〜