時は少し未来。世界の技術の進歩はすごいもので数々の優れた製品を出していった。
そして今月、また新しい道具が開発された。
その名もポケグラスというそうだ。どうにもポケモンが人間に見える眼鏡らしい。
あまりにも奇妙な道具ではじめて聞いたときは俺は呆れてしまっていた。
しかしその道具に俺もある種の興味を感じたのは事実だった。
そして、興味本位でその製品を買った俺は早速、手持ちのメタグロスを見てみることにする。
日ごろ口数の少ないメタグロスが何を考えているのかを知りたかったからだ。
俺は早速、眼鏡をつけたままメタグロスをボールから出してみる。
ついでに名前はメロという。
すると中からは鋼のように冷たい目をした少女がボールから飛び出した。
確かにその何事にも動じないにはピッタリのイメージだった。
しかしどこか様子がおかしい。
そう思った瞬間にメロは俺の腕を掴んでいた。
そして少し色っぽい目をする。冷たい鋼の目に少しだけ炎が灯る感覚。
「嫌いじゃない」
そう唐突に言うとメロは俺を思いっきり地面に押し倒した。
下は地面だからあまり痛くないが俺はメロにのしかかられるような形になっている。
手を動かそうとしてもメロの力は到底、人間では敵わないような力だった。
「おいおい。メロ、いきなりなんの冗談だ?悪ふざけはよして俺の手を離せって……おいっ」
「暴れないで、あなたは力で私に勝てない」
力で俺を押し倒し倒したメロは俺を離そうとしなかった。
ひんやりとしたメロの腕。それでも彼女の怪力は俺の腕にひりひりと伝わってくる。
だが、俺は力で圧倒されてるとはいえ恐怖は感じなかった。
メロがもし日ごろ俺に不満を持っているなら俺くらい簡単に捻じ伏せることが出来るからだ。
しかしメロの次の行動は俺を驚かせるのには十分だった。
「……!!」
まず初めに服がビリビリっと破れる音がした。
メロの着ている服が破れて乳房がむき出しになったのだ。
透き通った青のブラジャーも同時に千切れ落ちていた。
グラマーなメロの体に思わず見とれてしまう俺。
そう、メロは超能力で自分の服を手を使わずに破り取ったのである。
「えっち」
俺を押さえつけているメロが自分の乳房を見せ付けるかのようにふるん、ふるんと揺らす。
手で揉みしだきたい衝動に駆られるが手は押さえつけられて動かなかった。
「ちがうって、メロ」
「揉みたいんだよね。嘘ついたって、超能力で分かるよそれくらい。マスターならプニプニしてもいいよ」
そう言うとメロは俺の手を離してくれた。
「だからメロ、揉みたくないだって。もうこんな悪ふざけはやめ……」
むにゅ
そう言おうと思った矢先、メロは前方に少しだけ体を傾けて俺に胸を押し付けた。
ひんやりとして、それでいてやわらかい。最高のふにふに感だった。そして、
「マスターの嘘つき。嘘つきマスターには揉ませてあげないよ」
とメロは意地悪な微笑みをしながら言った。
そしてのしかかり攻撃は俺にとってかなり効果があった。
いくら相手がメタグロスとはいえ俺は可愛い姿をしたメロにペニスを勃起させてしまったのである。
「マスターのえっち。もうこんなになってる」
「お前だって乳首ツンツンじゃないか」
「私は素直だもん。マスターが好きだから、続けよっか?」
今度は長いスカートが千切れる音。メロのショーツもまた薄い青色だった。
メロの大人っぽい色気のある下着に俺は圧倒されっぱなしだった。
「それっ!!」
メロの行為はまだ終わらない。
今度メロが意地悪く笑うと俺のズボンのジッパーが念力で勝手に下ろされてしまった。
興奮のあまりギンギンに起っていた俺の一物は社会の窓から食み出してしまっていた。
普段はなんとも思わないのに女の子の姿のメロに見られるととても興奮した。
「ほら。マスター、感じてた。そうだ、いいものをあげる」
何をくれるんだ?と思っていると突然、メロの穿いているショーツの紐がするするするっと
ひとりでに解けて行った。手は依然として俺の腕を逃げないように握っている。
そして、紐という支えを失ったショーツは重力に引かれ俺のペニスの上にはらりと舞い降りた。
敏感な箇所で下着のきめ細かさを味わうことになる俺。
その感触は言い表しようがないものである。
思わず俺はそのせいで白濁液をもらしてしまう。
「やっぱりえっちだ」
「うるせいやい」
そんなやりとりをするとメロは俺の下半身に下半身を押し付けた。
ズブズブと嵌っていく俺の竿。
「奥まで入ったね」
「あぁ、入ったな」
締め付けはきつかったがメロが力を入れたおかげで簡単に俺の竿はメロに飲み込まれてしまった。
それはまるでメロが俺のことを全て許容しているかのようだった。
「動かすよ」
「それは俺の台詞だ」
そう言いながら時計回りに動くメロ。
計算されつくしたその動きは簡単に俺を射精まで追い詰めてしまった。
精を出して少し疲れた俺は逆にメロにのしかかることにした。
そして意地悪を言ってみることにする。
「やけに慣れてるんだな、お前もすけべじゃないか」
「違うよ。何回もシュミレーションしてるだけだよ。何万回も何億回も」
メロのいう何万回、何億回は比喩じゃない。
それだけ俺のことを考えてくれていたということなのだ。
「お前は賢いんだな」
「うん。スーパーコンピューターは伊達じゃないもん」
誇らしげに言うメロ。褒められたら嬉しがる単純なところはダンバルから変わってない。
「それは分かったけどなんでお前、俺を押し倒したりしたんだ?
やっぱり相手がいないからか?」
するとメロは間髪入れずにその質問に答えてしまう。
「んー、それもあるけど一番はマスターが欲求不満ってのを知ってたからかな。
そういうのってテレパシーで分かっちゃうんだよ?」
「……、今度から気をつけることにする」
「それがいいよ。おやすみ、マスター」
「あぁ」
俺はHの後だというのにひんやりした感触のメロを布団代わりにして寝ることにした。
メロの裸はふにふにでやわらかく抱き心地がよかった。
朝、メロはボールの中に帰っていた。
ボールが老朽化しているせいもありメロはよくボールの中から抜け出すことがある。
帰るのも簡単なのだろう。そうだな、もし今度したくなったら今日みたいに呼んで見るか。
そう思った俺はメタグロスの入ったボールをポケットに入れる。
これは俺とメロだけの二人だけの秘密……。