読む前の注意:漠然ですが、兎に角強姦が嫌いな方はオススメできません。バックならオススメしますが。  
 
闇が果てしなく広がり、森全体を支配する夜。いつもより暗いことから今宵は朔の日なのだろう、見えるのは全てを覆いつくした黒いベールだけだ。その何も見えない森の中を、私はうねうねと地を這っては前へと進む。  
にへら顔を左右にちろちろ動かしては、何処かに今宵の獲物がいないかと捜してみる。  
どうやら今宵はついていないようだ。何処にもポケモンの気配がしない。そもそも夜だからといってこの辺りで寝ているのではないのか、という程度のしれた甘い考え方をしていたのが間違いだった。  
――私はこの世で一番可哀想なポケモンだ。何故なら私の役目は、雄雌に限らず施設に預けられたそのポケモンの子孫を残すために犯し、犯され、遺伝子を与えては受け取ることしかできないからだ。  
くどくど説明するならば、例えば施設に預けられたポケモンが雄だったとする。  
私はその預けられたポケモンと同じ種族の雌に変化し、その雄と交尾をしなければならないのだ。そして雄から私の中に放たれた遺伝子は、私の体内に保存されるのである。  
次に雌のポケモンが施設に預けられたとする。先程とは逆に、私は同じ種族の雄となり、預けられた雌ポケモンと交尾をする。  
そして私が絶頂を迎えた際、前に交尾をした雄のポケモンの遺伝子を、その雌のポケモンの中に送り込むのだ。また、その逆も然りというのは言うまでもない。  
だが、その生活も長続きはしなかった。  
その施設が廃業してしまったのだ。  
私はお荷物になるため森の中に捨てられ、何日も世界をさ迷い続けた。  
そしてある日、私は神様から夢のお告げを頂いたのである。夢の中の私は、白い空間の中にいた。  
突然何処からか声が聞こえた。  
「憎いだろう。お前は種族がメタモンであるばっかりに、利用されたのだ。ならば今度はお前が利用してやるのだ。」  
「利用って、何を利用するのです?」  
夢の中で私は問うた。  
「決まってる。世界中のポケモン達全てを犯すのだ。犯して犯して犯しまくるのだ」  
「しかし、私にそのようなことができますでしょうか」  
「心配は要らない。お前のその施設での経験と、我の力を合わせれば必ずや実現はできるのだ。必ずな」  
と、そこまで声を訊いた所で目が覚めた。  
その日から、私はポケモンを発見しては次々と犯していき、何百、何千ものポケモン達をイカせた。  
 
一匹辺り、平均ジャスト二十回もイカせた。  
これでも、私は几帳面な所があるため、イカせる回数は二十と決めているのだ。  
大体ポケモンたちは体の大きさが大きかろうと小さかろうと、こういう生理現象の限界は二十回だと今までの経験から知っていたのだ。  
だから、ターゲットが二十回イクまで私は犯し続け、イっては少々時間を置き、また犯してはイカせた。  
以外なケースとして、二十回イカせても抵抗していたポケモンも少なからずいた。だが、以外な行動をするポケモンである私は驚かなかった。鬼畜で几帳面な私は、さらにそのポケモンをイカし続けた。もちろん、まずは四十回を目安にして。  
しかし、流石に四十回イクまでに、皆ピクリとも動かなくなっていたが。  
強い風が吹き、草木が激しく揺れてガサガサと騒ぐ。  
……やはり神は私を捨ててはいなかった。丁度今、揺れた叢の隙間から一瞬だけだが見えたのだ。  
キレイハナの頭にある、赤い花が。  
 
見つけた獲物は逃さず全て犯す。それが私のモットーであり使命なのだ。私はその赤い花目掛けてスライム状の体を飛翔させる。  
見えた。やはり、間違いなくキレイハナだった。しかも運のいいことに、二匹並んで、だ。寝ようとしていたのだろう。さきほど見えた頭の花は、よく見ると少しつぼみかけている。  
だがそんなことなど関係ない。私が発見したポケモンは犯し、私に発見されたポケモンは犯されるしかないのだ。ブワッとスライム状の体を大きく広げ、二匹を包み込める範囲まで伸ばしてゆく。  
まだ二匹はこちらの存在にも気がついていない。愚かな奴らだ。これから犯される運命にあるというのに。なんて可愛らしい顔をしているのだろうか。犯しがいがありそうなポケモンだ。胸がおどる。  
ペチャッと二匹の上に着地し、顔以外は体のスライムで覆う。呼吸ができるよう顔はわざと覆わなかった。喘ぎ乱れる姿を拝める前に、窒息死してしまっては意味がないからだ。  
二匹は突然の如く私の存在に驚き、慌てて逃げようとジタバタするが、生憎それは遅すぎる行為だった。もう既に私は二匹の体を覆っているため、二匹が自分の体を動かすことを許さない。故に、自由を奪ったのである。  
二匹は悲鳴に似た叫び声をあげ、周囲に助けを求めた。しかし、仮に聞こえてやってきたとしても、相手はこの私だ。  
今となっては有名になりつつある私の噂を聞いた、もしくは一度私に犯されたポケモンであるならば、私を見た途端に体をガクガクと震わし、言葉にもならない台詞を撒き散らしながら一目散に逃げてしまうだろう。  
結局、後で追いかけてそのポケモンも犯すのだが、まずはこのキレイハナたちが先だ。  
お構いなしに二匹のフリルの中を探る。どこまで私は運が強いのだろうか。きっと大吉を上回る大吉、強吉に違いない。  
二匹はそれぞれ性別が違うキレイハナだったのだ。股間を触ってみた所、左は小さな突起物があり、右にはうっすら縦に筋がある。左が雄で右が雌で間違いない。  
こんなケースは稀なこと。今宵は久しぶりに楽しみがいがありそうだ。ワクワク感を抱きながら、私の気持ちはどんどん高まっていった。  
 
軽やかに、器用に、そして正確に、二匹の性器に刺激をジワジワ与える。  
雄には突起物を優しく包み込んではゆっくりと上下に動かし、雌にへはゆっくりと、焦らすように筋をなぞり、時々強く擦る。  
すると二匹とも本能による性感からか、喘ぎ声を出すのだ。雄の突起物は少しずつ大きくなり、肥大化してゆく。雌はぷっくらした股間の筋から、愛液を漏らしてゆく。  
この行為を繰り返し行なっていくと、終いには二匹とも息が荒くなっており、股間は太くはち切れんばかりに肥大化した肉棒と、硬くなった小さな豆の下の筋からテラテラ光る愛液が止めどなく流れ出ていた。  
準備は遂に整った。あとはこの二匹が、二十回イクまでに体力がもつかどうかの問題だ。  
そう思いながら、私は二匹の性器を攻め始めた。  
まずは――一回目だ。  
 
雄のキレイハナの、硬くそびえ立ったピンク色の巨頭を今まで以上に強く握り、上下に激しく動かす。  
キレイハナは巨大化した肉棒がさらに強い刺激を受けたため、ピクン、と反射的に腰が反応し、それを浮かした。  
しかし、焦らしタイムは終わりなのだ。先ずはお前が一回イクまで休む暇は与えはしない。  
心配することなど何もない。お前の体を犯すのは私、メタモンだからだ。  
――以前に施設の中やら、世界を回っているときにこれを聞いたことがあった。  
どうやらメタモンのスライム状の体は、雌の性器の肉壁と同じ柔らかさだというらしい。だから、このキレイハナは今、雌に無理矢理攻められているのと同じ状況下にあるのだ。  
顔を見ればすぐに分かる。快感で僅かに嬉しそうな笑みを浮かべているキレイハナの厭らしいにへら顔が。  
過去に犯してきたポケモンの中にそれを知っていてわざと私に犯された雄がいた。最初は余韻に浸っていたが、まさか二十回もイカされるとは思ってもみなかっただろう。そいつは二十もイクまでに、余りの刺激に耐えきれず力尽きてしまった。ある意味馬鹿な奴である。  
攻めながら、肉棒の先端から透明な液体が出てくるのを確認する。この液体はガマン汁だ。何を思っているのか、相当気持ちが良いのだろう。  
口から涎を垂らして、ひたすら快楽に浸り続けている。嫌がるそぶりをしていても、やはり皆こういうことをされると体は素直に、正直になるのである。  
肉棒を覆う紫のスライムは激しくピストン運動を繰り広げ、キレイハナを少しずつ、いや、駆け足で絶頂へと導いてゆく。  
今さらになって恥ずかしくなったのか、絶頂が近いのだろう。キレイハナは「やめて!イク!!イクウゥゥゥゥ!!」だの、暴れようと動かない体を動かしてみたり、肉棒をピクピク微けいれんさせたりと、凄い暴れようだ。  
 
それを見て、なるほど、と私は顔をニヤつかせた。  
今までの経験上、このキレイハナは雄のくせにして淫乱なポケモンなのだ。いわば、ドMな奴と言うべきか。  
犯す側としてこれ程当たりの者はいない。やはり今宵は運がある。  
キレイハナが情けない声を洩らし、彼の肉棒が大きく脈を打ってヒクヒク動いたかと思うと、ヌメヌメした白濁色の塊である精液が先端からテンポ良く飛び出し、彼は絶頂を迎えた。  
出てくる度に白濁色の量は徐々に減っていくが、それでも多量の精液を出した。私は出る回数に合わせてピストン運動を弱めていき、終いには止めた。  
イッたばかりなので、キレイハナはぐったりとなり、私の体に身を委ねていた。荒かった息づかいも、次第に治まり、やがて通常に戻ってゆくだろう。  
まずは一回イカせた。少しの時間、休憩をとらせてあげよう。でなければ、この犯し作業は長続きしないのだ。  
 
雄とは違い、こちら側のキレイハナは雌。決定的に違うのは、雌の生殖器は外ではなく中にあることである。  
つまり、この雌のキレイハナをイカせるためには彼女の中の肉壁を攻めるしか方法はない。  
始めたらお前が一回イクまで休む暇など与えはしない。心配することなど何もない。経験豊富である私は、肉壁は絶対傷つけない自信があるのだ。  
私は体の一部にキレイハナの筋から出ているテラテラと光る愛液を集めてはそこにつける。中に入れたとき、擦れて痛くならないよう、滑りを良くするためだ。筋から愛液が出ているということは、彼女は感じている証なのだ。そして早く攻めてもらいたがっているに違いない。  
私はその愛液を纏った体の一部を一度キレイハナの中へと滑り込ませ、子宮スレスレまで中を満たした。キレイハナは突然の侵入に驚き、口から喘ぎ声を洩らす。  
雌の肉壁を攻めるには、雄の象徴である肉棒が必要だ。だから一度スライムを中に入れて、どの位の太さが一番彼女にとって気持ちが良いのか計らなければならない。  
入れてる途中、何も破る感覚がなかったらことから、少なくともこのキレイハナは、一度性の経験をしていることを知った。であるならば、少々手荒なことをしても大丈夫なのかもしれない。  
だが、それは後のためにとっておく。目的は質だけ、量だけ、ではなく両方なのだ。何度も同じイキ方をしていれば、誰でも必ず飽きは訪れるもの。  
そこで私は考えた。最初はノーマルなイキ方をさせ、次第に攻め方が巧妙にしていき、どんどんエスカレートさせていく方針を採ることにしているのだ。  
肉壁からスライムを引き抜き、彼女の出す甘い声と荒い息づかいを聞きながら、私は勘と経験を頼りに体の一部を雄の肉棒へと変形させる。  
肉棒の長さはさきほど入れたから分かるし、太さは彼女の肉壁よりもやや太めが良い。大抵の場合雄の肉棒は雌の肉壁よりも太めで大きい方が雌にとって気持ちが良いのだ。  
だから雌は攻められたときにこの上ない快感を感じ得ることができる。――よしっ、できた。  
 
そしてできあがった肉棒をゆっくりとキレイハナの中へと入れていき、肉壁内をそれでで満たす。  
やはり、彼女の喘ぎ声は肉壁内から発生する愛液と同じく、滝のように口から溢れ出てゆく。  
ゆっくり引き抜く。ゆっくり入れる。また引き抜く。また入れる。その繰り返し。出しては入れて、出しては入れ、徐々に出し入れするスピードをあげてゆく。これがピストン運動である。  
肉壁を突かれる度に彼女は「あっ、あっ、あっ」と、淫らな声を出し、肉壁から溢れんばかりに出る愛液が、肉棒の潤滑油の役割を果たし、ヌチュヌチュと厭らしい水音を発生させる。その愛液は肉棒を抜くとき、外に……つまり私の体に付着した。  
 
――もうこれで何度目の出し入れになるだろうか。既に隣では雄の方の一回目が終了したというのに、まだ雌の方はイキきれてない。絶頂は近いようだが……。  
ピチャピチャと愛液が跳ねる音は相変わらず厭らしさを漂わせている。もし、私が雄ならば、この水音や彼女の紅潮した顔、そして荒々しい呼吸は私の性欲を否応なしに増進させるだろう。  
雌は雄よりもイクのが遅い。だが、私はこのスピードを保ち続けた。彼女がイクまで、だ。これ以上すると彼女の肉壁にダメージを与えてしまう。  
夢の中で世界中のポケモンを犯すと神と契約したとき、神に言われたのだ。あくまでただ犯すだけ。心は壊しても、生殖器を傷つけたり、身体は壊してはいけない、とそう神は言って消えたのだ。だからこれが限界。以上もなければ以下もない。  
そして遂に――彼女はイッた。噴水から出る水のように、盛大な量の潮を噴き、激しく呼吸すると共にぐったりと私に身を委ねたのだった。  
やっと一回イカせた。少しの時間、休憩をとらせてあげよう。この犯し作業は、まだ始まったばかりだからだ。  
 
――二十回目。双方合わせて計四十回。  
私は二匹を解放した。ぐったりと横たわっている二匹に、最後の飾りつけをする。これまで二匹が出したガマン汁、精液、愛液、潮、汗、の混ぜたものを全て二匹にぶっかけた。  
何とも言えない臭いが漂い、二匹ともどっぷりと液体にまみれになって、キラキラと輝きを放っている様に見えた。  
二匹は、両方とも呼吸は荒いが、目は瞑ったままピクリとも動こうとしなかった。二匹にとって、犯された回数はあまりにも多すぎた。きっと心が壊れてしまったに違いない。  
だが、それで良いのだ。過去に私の受けた屈辱に比べ、この屈辱など雲泥の差だ。なぜなら、私のイカせたやり方は全て、施設にいたとき私が受けた恥なのだから。  
イカせる回数が二十回など、一日何十回も相手と交わった私にとっては余りにも少なすぎる回数だったのだ。  
――世界はまだまだ広い。この世界に存在しているポケモンを全て犯し終えるまで、私の怒りは収まらない。一匹たりとも残さず全て犯す。いや、犯してみせる。  
そう改めて心に決めながら、私は深い闇の中へと消えて行くのであった。また次の獲物を探しに……。  
 
『おかしやさん』  
 
完  
 

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