僕達の世界は、かつて2回、破滅の危機に陥った。
時を司る「じげんのとう」が崩れ、時が止まってしまう「ほしのていし」。
「じげんのとう」を崩れるように仕向け、世界を闇で包もうとしたダークライの野望。
どちらの問題も絶望的だった。世界の破滅なんて、普通じゃないから。
けど、僕達は諦めなかった。いくつもの困難を仲間達と切り抜け、世界を2度も救った。
それが僕達、チームLiver!
ダークライとの決戦から帰った僕らは、帰りを待っていてくれたみんなに、世界は救われた事を伝えた。みんな大喜びで、僕たち、胴上げなんかされちゃった。
その日の夜は、パッチールのカフェでのお祝いパーティが開かれた。料理もドリンクもとてもおいしかったなあ。
お祭り騒ぎは遅くまで続いたんだ。戦ってきた身だし、くたくたに疲れちゃった。
僕たちはみんなにお休みを伝えると、リオルと一緒にサメハダ岩に戻った。
「今日は色々ありすぎて、ボク、もうくたくただよ」
リオルが言った。うん、僕もだよ。
「もう寝ようか。おやすみ、コリンク」
リオルが寝ようとする。普段なら、おやすみ、と返すのだが・・・まだ、眠れない。疲れてるけど、いま、伝えたい事があるんだ。
「あ、あのさ・・・リオ・・・」
「そういえばさ、コリンク」
話し掛けようとしたら、話し掛けられてしまった。
「えっ、な、なに?」
カウンターパンチを喰らい、驚きを隠せなかった。が、向こうはそんなことには気づいていないみたいだ。
「ボク達、まだ進化出来ないのかな?」
あ・・・そういえば・・・。
以前はポケモンごとの条件を満たせば、「ひかりのいずみ」で進化出来たけど、「じげんのとう」が崩れた影響か、進化できなくなっていた。
その後「じげんのとう」が元に戻り、ポケモン達は再び進化できるようになったんだけど、僕とリオルだけは進化出来ないって言われたんだ。
なんでも、僕たちの周りの空間が歪んでいるとかなんとか・・・。
「今度また、ひかりのいずみに行ってみようか」
「あ、そうだね。コリンクに聞いたってわかる訳無いか」
あはは、とリオルは笑った。
・・・さて、今度は、ちゃんというんだ・・・。
「あ、あのさ、リオル」
「ん、なあに?」
早く話さないと、リオルに眠られてしまう。
「えっと、その・・・」
「リオルに、伝えたい事があるんだ」
横になっていたリオルは起き上がって、首を傾げた。
「伝えたいこと?どうしたの、そんなに改まっちゃって」
眠そうな顔だ。
そりゃ、改まるよ・・・だって、これから・・・。
告白、するんだし・・・
「あのね、リオル。僕、リオルのことが・・・」
声が喉に詰まる。そうだ、勇気だ。勇気をだすんだ。これまで、いろんな困難を勇気で乗り越えてきたじゃないか。
自分にそう言い聞かせ、言えてない部分を声にだそうとする。
「リオルのことが・・・す、す」
「す?」
違うよ、まだ続くんだよ・・・一番、大切なところが・・・。
「・・・リオルのことが、好きだ」
やっと、言えた。
リオルと出会い、何時からかそう想いはじめ、今の今まで膨らましてきたこの気持ちが。
言うのに、僕は思わず目を閉じてしまった。だから、リオルの表情がわからない。
どんな表情をしているんだろう。驚いてるのかな・・・。
恐る恐る、目を開く。目の前に愛しく思うパートナーがいる。
リオルはキョトンとしていた。何でそんなこと言うの?みたいな・・・。うう、気まずい。
すると、キョトンとした表情は可愛らしい笑顔に変化した。
「何を言うのかと思えば、そんなことだったの」
クスクスと笑っている。
「ボクも、コリンクのこと好きだよ?だって、一緒に探検できて楽しいし・・・」
「違うんだ、リオル」
「違うって、なにが?」
その、一緒にいれるのも嬉しいんだけど・・・
「そういう、好きじゃなくて・・・」
この気持ちを伝えるのに一番合う言葉が、この時は思い付かなかった。
・・・もう、言葉に頼るのはよそう。元から口下手なんだし。
そう考えたコリンクは、ゆっくりとリオルとの距離を詰めた。
「・・・?どうしたの?」
俯いていたコリンクは、ばっと顔を上げてリオルと目を合わせた。
そして、上体を起こしているリオルをわらのベッドに押し倒し、抱きついた。
「ちょ、ちょっと!なにを・・・」
もう、ここまできたんだ。後には引けない。
リオルの、大きく開いた小さな口に自分の口を近づけ・・・
「っ!」
また、僕は目をつむってしまった。でも、キスのときはよく目を閉じるみたいだし、いいよね。相変わらずリオルの表情は見えないけど。
キスの間、何も考えていなかったんだけど、さっきは思い付かなかった言葉が頭に浮かんだんだ。
口を放し、目を開けてリオルを見た。
リオルはぽかんと空を見つめている。
「リオル」
リオルに呼び掛けた。ピクッと体が反応した。我に返ったみたいだ。さあ、この言葉を、リオルに伝えるんだ。
「リオルのこと、愛してる」
「・・・愛?なんのこと?ボク、よくわかんないよ」
「だから、リオルが好きなんだ」
「まってよ、ボク、オスだよ?コリンクだって・・・」
そう、僕だってオスだ。けど、
「オスが、オスを好きになったら・・・おかしいかな?」
「そ、それは・・・、わかんない、よ」
まだ汚れていない、純粋無垢なリオルには理解しがたいのかも知れない。
僕だってまだだけど・・・。
でも、この気持ちは間違いなくリオルへの愛だ。もう、この気持ちを押さえられない。
「・・・リオルっ!」
ばっと顔をリオルの小さな胸に顔をうずめ、鼻先でリオルの胸にある突起を探す。
「コ、コリンクっ・・・何するの、はずかしいよ・・・」
胸の突起は、すぐに見つかった。コリンクは、それを舌で舐めた。
「んあっ!・・・コリンク、や、やめ・・・」
可愛らしい声が漏れた。やめて、なんて言わせるもんか。もっと、もっとリオルの声を聞きたい。胸の片方を舌で、もう片方を手で弄りつづけた。
「はあっ、あっ・・・な、なに・・・これ・・・」
「どう?気持ち・・・いい?」
舌を一旦止め、リオルに問う。
「わ、わかんない・・・でも、変な感じ・・・」
顔を赤らめている。どうやら、感じているみたいだ。
「そう。それじゃ、もっと気持ちよくしてあげる」
胸を弄るのをやめると、リオルの股のほうを見た。
「みて、リオルのここ、大きくなってる」
「ふぇ・・・?」
リオルは勃起していた。胸を弄られ、感じた証拠である。
「可愛いよ、リオル」
「あっ・・・いや、みないでぇ・・・」
そうはいかない。コリンクは、リオルの、自己主張してるモノを弄る。
両手でくりくりとこねたり、ぎゅっと握ったりする。あっ、あっ、と断片的に喘ぎ声がに漏れる。その声が、可愛くてたまらない。
しばらく手で弄ると、モノの先から透明な汁が漏れてきた。
「コリンク・・・ボク、変だよぉっ・・・」
声が震え、涙が出ていた。そんな表情をみたら、さらに弄りたくなってしまう。
手だけで奉仕してたけど、それだけでは、僕が物足りない。そう思い、リオルのモノを舐めはじめた。
「ふぁっ!コリンク、ダメ・・・汚いよ・・・」
「リオルに、汚いところなんて無いよ」
そういって、リオルのモノを口に含んだ。
くちゅくちゅと厭らしい水音をだし、吸ったり、舐めまわしたり、甘噛みする。口の中に、リオルの味が広がった。んっ、ちょっと変な味・・・
しばらく、モノを刺激し続ける。すると、リオルが叫んだ。
「んぁ、あぅっ!コ、コリンク・・・なにか・・・出そうっ」
口の中で、リオルがビク、ビクと震える。絶頂が近いのが分かったコリンクは全てを吸い上げんばかりに、強く刺激した。
「ふあぅ!で、でるっ!コリンク、離してぇっ!」
ぜったいに、離すものか。全部受け取って、飲み込んでやる。
「あっ、ああぁ!!」
びゅるっ、びゅっ・・・。コリンクに咥えられたまま、イった。
口内に流れてくる精液を全部飲み込んだ。今までに味わったことのないものだった。思わずむせてしまったが、一滴もこぼさなかった。
「けほっ、けほ・・・気持ちよかった・・・?」
「う・・・あぅ・・・」
初めての射精を終えたリオルは、放心状態だった。はぁはぁと息を切らせている。
「大丈夫・・・?リオル」
頭を撫でて、リオルをなだめてやる。
「あぅ、こりんくぅ・・・」
目を細め、苦しそうにこちらを見つめるリオル。
「気持ち、よかったよ・・・」
リオルは疲れきっていた。これ以上、行為を続けるのはもう・・・。
「ねぇ、コリンク」
「ん・・・なに?」
「コリンクも、気持ちよくなりたいでしょ・・・?」
意外な言葉だった。
「う、うん。でも、疲れちゃったでしょ・・・?無理しなくていいよ」
「ボクは大丈夫だから・・・」
そういうと、リオルは僕の身体をひっくり返した。今度は僕が下で、リオルが上。
「今度は、ボクがしてあげるっ」
そう言うと、リオルは既に大きくなっていた僕のモノを咥えた。
「んっ!リオルっ・・・」
リオルは、僕がしたことと殆ど同じことをしてくれた。あんなに感じてたのに、何をされていたのか覚えていたんだ・・・。
口を前後に動かし、更に両手でも奉仕するリオル。とても、初めてとは思えない・・・。
「リオルっ・・・気持ち、いいよ・・・」
咥えながら、上目遣いで僕の顔を見てきた。その姿で、僕は魅了されてしまう。
「はぁ、はぁっ・・・リオル・・・僕も、イっちゃう・・・」
ビクビクと震えるモノを、リオルは口と両手で刺激し続ける。僕の絶頂がどんどん近づいてくる。
「リオルっ!もう・・・気持ちよすぎて、イっちゃうよぉっ!」
リオルに、僕が吸い上げられていく感覚だった。
びゅっ、びゅくっ、びゅっ・・・リオルの口内に、自分の欲を吐き出した。
リオルは苦しそうだったが、すぐにその表情を隠し、口の中一杯にたまった精液を飲もうとした。
「んっ・・・ごくっ、んうっ!!」
リオルには、この行為はまだ早かった。口にたまったものを飲み込めず、むせて吐き出してしまった。
「リ、リオル、大丈夫?!」
「ごほっ、ごほっ・・・ううっ、ごめん・・・」
リオルが飲み込めなかった精液は、コリンクの下半身を汚した。
「無理、しなくていいよ・・・」
泣きながら、僕にしがみついて来た。初めての性を味わった僕の相棒は、僕の胸の中で眠った。
「おやすみ、リオル・・・」
翌朝・・・いや、言うならば翌昼。日は既に高く上っていた。
僕は、目を覚ました。胸元に、すやすやと眠る相棒。
どうやら僕は、リオルを抱擁するようにして眠っていたみたいだ。なんか、ラブラブな感じだ。
リオルの愛らしい寝顔をじっと見つめていると、やがて目を覚ました。
「ん・・・コリンク・・・」
リオルは身体を起こし、僕を見る。
「リオル、気分はどう?」
昨晩のことを案じた。無理させちゃったからね・・・。
「うん、大丈夫だよ。口の中は、ちょっと変だけど・・・」
「そっか。じゃあ、まずは身体を洗わないとね」
正直、僕も早く洗いたかった。
コリンクの下半身は、精液で毛がカピカピに乾いてしまっていた。
「そうだね、コリンク」
二人とも立ち上がり、身体を洗いに行こうと。足を動かそうとしたとき、あ、そうだ。とリオルがコリンクに言い、言葉を続けた。
「えへへ・・・おそよう、コリンク・・・!」