「ルカリオぉー腹減ったよ〜・・・」
だらしない声で、トレジャーボックスを肩に掛ける相棒にねだる。
「始めっからとばすからだよ。まだB4Fじゃない」
そんな事言われてもー・・・
「腹が減っては戦は出来ないっていうだろ。このままじゃ倒れちまうよ!」
「うーん、もうちょっと進んだら食べさせてあげる」
「今食べたっていいじゃん!もう空腹で目がくらんできた!」
必死に抗議して食べ物を得ようとするが・・・相手は手強かった
「はいはい、元気みたいだからもうちょっと頑張ってね」
「ケ・・・ケチ!」
ボクたちはチームLiver!こうみえても結構有名な探検隊なんだ。いつもこんな調子なんだけど・・・
しっかりお宝を見つけて持って帰るんだ。隣に居るレントラーも、こうみえて頼れるリーダー・・・だよ、うん。
今日は久しぶりにトレジャータウンに帰ってきたんだ。持って帰ったお宝を鑑定するんだ!楽しみだなぁ。
「本当に久しぶりだね、トレジャータウンに戻ってくるの」
ずっと探検続きだったからな、とレントラーは返した
「しばらくはゆっくりできそうだぜ」
遠くを見ながら、そういった。
さて、まずはネイティオの鑑定屋に行って宝箱の中身を・・・なんて考えていると、何処からかポケモン達が寄ってきた。
わあ!チームLiverだ!!
(おっ・・・こいつは・・・)
えっ、あの有名な探検隊のLiverか?!
ライトバンダナにエナジースカーフを捲いたレントラーに両手に指輪を一つずつはめたルカリオ。
「そう、俺たちが探検隊最高ランク、ギルドマスターランクのLiverだ!」
レントラーが自慢げに自己紹介。隣でルカリオの溜息が聞こえた。
そして、いつの間にか周囲を囲んでいたポケモン達から歓声が上がる。
長い間帰ってなかったな、心配したぜ! 今回も土産が多いみたいだな!
「へへっ、俺たちはそう簡単にくたばんねぇよ。今回もたくさんお宝を持って帰ったぜ!」
これから鑑定してもらうから道を開けてくれ、と彼が言うとポケモン達の道が出来た。二人はその道を罷り通る。
(くぅ〜、いい気分だぜ・・・)(もう、レントラーったら・・・)
「人気者は辛いな、ルカリオ」
その日の夜、鑑定も終わり、アジトのサメハダ岩でゆっくりしていた。
「なに浮かれてんのさ、ちょっと騒がれたくらいでっ」
いつもの事だった。名前が売れてからというもの、トレジャータウンに戻るたびに今日みたいになるのだ。
「でも、悪い気はしないだろ?」
「まあ・・・ね」
マンザラでもないってやつか。
「素直に喜べよなー」
「レントラーが素直すぎるだけ!」
はいはい、と軽く流されてしまった。
「ほら、好物のだいだいグミ」
「ん、ありがと」
二人で顔を合わせて話すのは、久しぶりだ。
そう・・・本当に久しぶりだ。特に、こっちはこうやって落ち着いた時じゃないと出来ないからね・・・
ひとしきり今回の探検についてを話し終えたところだった。すこしだけ、沈黙があった。今がチャンスだ。
「ねぇ、レントラー・・・」
ルカリオが沈黙を破り、話しかけた。けど、返事はなかった。
それもそのはず。レントラーの口は、ルカリオの口でふさがっていたから。
「んっ・・・」
レントラーも、同じ事考えてたのかな・・・。軽い口付けだった。レントラーは口を離す。
「なんだ?ルカリオ」
まっすぐにこちらを見てニヤついている。分かってるくせに・・・
でも、やられっぱなしは好きじゃないし・・・!
「レントラー、」
「なんだって・・・うわっ」
思いっきり、レントラーに飛び込んでやった。座っていたレントラーを押し倒し、ボクが上から赤い瞳を見つめる。驚いた表情も見えたが、すぐにさっきのニヤけ顔に戻った。表情の変化を見てから、今度はボクから顔を近づけその憎まれ口にキスをした。
さっきみたいな軽いものじゃなくて、もっと深い口付けを。
「ん・・・ンン・・・」
ボクから攻めてやった。レントラーの口内に自分の舌を入れて、そこにある舌と絡める。すると、そこにある舌がまた絡めてくる。
くちゅくちゅと厭らしい水音を立て、ボクはレントラーに抱きつく。深い深いキスは、長く続いた。
キスを終わらせるのもボク。そっと口を離すと、二人の間に銀の橋がかかる。月の光で輝き、それはレントラーの胸におちていった。
「我慢できなかったんだね。突然キスしてくるなんて」
見下しながら、こういった。
「なんだよ、ルカリオがモジモジしてたからしてやったんだぞ」
相変わらず、言い返してくる。そんな彼がやっぱり恋しい。
「お互い様だね」
「・・・そうだな、でも」
「お前から飛びついてくるなんてめずらしいじゃないか」
「そう・・・だね。最近ずっとしてなかったから・・・」
顔を赤らめ、こっちをじっと見つめている。可愛いヤツ。
レントラーの瞳をじっと見つめていると、急に身体を引っ張られた。さらに、そのままぐるりと180度回転。あっという間に上下が逆転してしまった。
「それじゃ・・・そろそろ始めるか」
ボクは頷いて、返事をした。
「さて、なにからしようか・・・」
小さな声で呟きながら、顔を赤く染めたルカリオを隅から隅まで眺める。やっぱり、いつもどおり・・・
「大きくなってるぜ、ここ」
「んっ!」
ルカリオのモノをつつく。すると、快感で声を漏らす。その喘ぎ声を愉しみながら、弄る手を動かす。
「んぁ・・・あっ・・・」
つつき、にぎり、こする。モノの先から、透明な汁が出てきた。
「あぅ・・・ねぇ・・・そんなに焦らさないでよ・・・」
下目遣いで、こちらに訴えかけてきた。その赤く染まった顔を見ると、やっぱり興奮する。
「分かったよ。これがいいんだろ?」
ビンビンになったモノに、レントラーが舌を這わせる。そのまま、モノを舐め回す。
「あっ・・・うん・・・そのまま・・・」
ったく、分かってるって。
しばらく舐め、そして口で咥えてやる。口の中に含んでさらに舐め、吸ってやる。
「んぁ・・・くぁっ・・・レントラー・・・気持ちいいよ・・・」
そうだろう、なんたって俺がフェラしてるんだからな。しばらく続けると、モノから溢れる汁が増えてきた。そろそろかな。
「レントラー・・・もう、でちゃう・・・」
レントラーは顔を前後に動かし、さらに刺激してやる。
「あっ、あぁっ・・・んあっ!イく・・・んあぁっ!」
びゅくっびゅるびゅっびゅ・・・
ルカリオが俺の口内で吐精する。すぐに飲み込まないと、次々に溢れてくる精で口が一杯になってしまう。俺は喉を鳴らし、すべて飲み込んだ。
「あぅぅ・・・レントラー・・・」
「気持ちよかっただろ、ルカリオ」
無言で頷く。くっ、やっぱり可愛いな・・・。
しばらくは射精の余韻に浸っていた。けど、それではもう足りない。身体を起こし、四つん這いになり尻尾をレントラーに向ける
「レントラぁ・・・レントラーの、ちょうだい・・・」
何時に無く艶っぽい誘い。断るわけ無いだろ。
「ああ、俺も、そろそろ我慢の限界だ」
レントラーのモノも、さっきルカリオにした行為で興奮し、ビクビク震えていた。
入れても痛くないように、舐めてやる。舐めるだけで、ルカリオは喘いでくれる。その喘ぎ声が、また俺を欲情させる。舌を中に入れたりして、ほぐしてやった。
そろそろ・・・いいかな。
「挿れるぞ」
それを聞いて、ルカリオは頷いた。俺のはち切れんばかりに大きくなったモノを、ゆっくりとルカリオに入れていく。
「んぁ・・・レントラーが・・・入ってくるよ・・・」
少しキツいけど、これでも大丈夫だろう。
「全部入ったぞ。動かしてもいいか?」
「うん・・・おねがい・・・」
ルカリオとは何度も交えてるけど、久しぶりだし・・・な。
返事を聞いて、レントラーは腰を動かし始めた。まずはギリギリまで抜いて、再び奥まで挿れる。
それを繰り返し、次第に速度が増す。
「くぁ・・・気持ちいいか、ルカリオッ」
「う・・・ん、あっ、気持ち・・・いいよっ!」
じゅぷ、じゅぷと挿れる度に卑しい水音が響く。俺は、ピストン運動を繰り返しながら最愛の相棒を求める。ずっと前から一緒に過ごし、一緒に危機を乗り越えてきた相棒を、深く求めた。その最愛の相棒は、俺に応えてくれている。
「ルカリオッ!もう・・・イくぞっ・・・」
「レントラー!ボクも・・・イっちゃう・・・ッ!」
「はぁっ・・・ああぁッ!!」
ほぼ、同時に果てた。俺はルカリオの中に、俺の精と一緒に、相棒への想いを注いだ。
そして、その場にぐったりと倒れてしまった。
「ハァ・・・ハァッ・・・はぁ・・・」
ルカリオから、射精で萎えた俺を抜いた。一回だけで、全部出してしまったのだろうか。抜いたところから、俺の出した精が垂れていた。少しぐらい出てしまったくらいで、俺の想いは・・・。
なんてことを考えていたら、ルカリオが寝返りをうった。息を切らして俺を見つめている。呼吸が落ち着いた頃、俺は相棒に笑みを送った。相棒はすぐに、笑顔で応えてくれた。
「ルカリオ、好きだ」
「ボクもだよ、レントラー」
互いに言葉を交え、再び口付けをした。