「ぁ……、ゃ、ぁ…っ!」
少女はびく、と体を震わす。
「こーら、動いたら駄目よ
?」
ナナミはくすくすと笑いながら、おかまいなしに手を動かしていた。
「だって……くすぐった…ぁ…」
少々かすれ気味の声で訴える。
ナナミはふと手を停めると、膝の上で震える少女の顔を覗きこんだ。
「でも気持ちいいでしょう?」
「うん、だけど、そうだけ……ひぁっ!」
再び手を動かしはじめたナナミにソコを擦られ、少女は声をあげる。
「すぐ終るんだから……ね」
にこりと笑うナナミに、少女はうなづいた。
「はい、おしまい」
そう言うとナナミは微笑み、少女を解放した。
「気持ち良かったでしょう?」
にこりと微笑むナナミに、少女はウン、とうなづいた。
「な、姉さんのって最高だろ?」
本当は俺専用の楽しみなんだけど――そう付け足して、一部始終を見ていた少年は不満げにいった。
少女は、少年に同意するようにうなづくと、ナナミに対しぺこりとお辞儀をした。
マサラタウンの昼下がり。
後にリーグチャンピオンとなる少女と、そのライバルとなる少年が旅立つ数日前の事である。