「正義感がどうのと言っておきながら  
動けないメスを強姦かい。随分と立派な正義感な事で」  
「るせーな。嫌なら抵抗すれば?」  
マニューラの付け襟を首元まで捲り上げて胸を露出させ  
ザングースは左手で揉んでは突起物を摘み、  
ざらついた舌でもう片方の突起物を舐め上げるが  
彼女は無抵抗のまま、全くの反応を見せる事が無かった。  
「後さぁ…声とか出してくれよ。萎えるんだけど」  
「声?声なら出しているじゃないか。何か不満か?」  
「そっちの声じゃねぇよ。喘ぎだ、喘ぎ。つまんねぇだろーが」  
ザングースが不満の表情を見せつつ、マニューラに言うと  
彼女は肩をすくませ、ハン、と息を吐いた。  
「何故お前を楽しませねばならない?  
それに反応出来ないのはお前が下手なだけだ」  
下手、と言われてザングースは内心腹が立ったらしく  
眉を吊り上げては左手をマニューラの股下へと滑らせ、  
割れ目を下から上へと撫でてみたが  
滑りは良くなく、指が引っかかってしまった。  
 
「げ、全然濡れてねぇ…」  
「だから言っただろう。お前が下手なんだと」  
「るっせぇ!絶対泣かせてやるぜ!!」  
ザングースはこめかみに青筋を浮かべながらそう怒鳴るとマニューラから身体を離し、  
 
彼女の両足を開かせてその間に頭を埋め、指で体毛ごと秘所を割った。  
黒い体毛から覗くマニューラの薄い桃色の秘所を目の当たりにし、  
ザングースはまたもや己の鼓動が早くなるのを感じ  
何を意識してしまっているのか、と頭を左右に振って考えを振り払い  
舌を伸ばし、開かせた秘所に当てた。  
自分の唾液で濡らした舌先を、なぞるように動かし  
指で核を押し込み、擦り付けるように細かく動かすが  
マニューラは快楽の兆候を見せる様子は無く、  
秘所はザングースの唾液だけで濡れるだけだった。  
「…おいおいおいおいおい。何で濡れてこねぇのさ!?」  
口を離し、ザングースが焦りから今のように口走ると  
「もしかして不感症なんじゃねーの?コイツ」  
サンドパンが呟き、  
「殺すぞ砂鼠!」  
マニューラが牙を剥いた。  
 
ザングースは言い難そうに、自分の口元に黒い爪をあてしばし黙り込んだ後に  
上半身を上げてマニューラの視線と自分の視線を合わせ、口を開いた。  
「経験無い…とか?」  
するとマニューラが顔をしかめてザングースを睨みつけたので  
彼は慌てて両手を胸の前で左右に振り回した。  
「いやいやいや、別に変な意味で言ったんじゃなくって!  
ほら、経験ないメスってこう…反応し難くて濡れ難いって言うしさ…」  
「はっ」  
首を横にかしげ、マニューラはザングースの言葉を嘲笑うように息を吐いた。  
「残念だったな。違う」  
その意外な返事に、ザングースとサンドパンはへぇ、と思わず呟いた。  
「えぇー?こーんな乱暴なメスを抱いたオスがいたんだ?へぇー」  
「…お前、よっぽど殺されたいらしいな砂鼠…。  
ま、と言っても進化前の至りで数回だけさ。  
この姿になってからは無いから、ある意味間違ってはいないな」  
「へぇ?じゃぁあのドラピオンとアーボックとはヤッてないんだ?」  
「なっ…!?あ、阿呆か!」  
マニューラはサンドパンの今の言葉に大きな反応を見せた。  
それは自分が侮辱されたせいではない。  
部下が、侮辱されたからである。  
「アイツらは大事な部下だよ!関係を持ったら単なるオスとメスに成り下がる!!  
そこまでチームMADは墜ちてやいないよ、ふざけるな!」  
そう怒鳴りながら、マニューラはサンドパンに抗議するように身体を大きくよじらせるが  
押さえつけられているせいで、それは虚しい抵抗で終った。  
 
「サンドパン…ちょっと黙ってろ」  
サンドパンの下品な言動はマニューラの怒りを引き出す一方であり  
このままではザングースの気分も殺がれ、彼女を辱めるどころでは無くなってしまう。  
 
言葉責めと言う方法にも取れなくも無いが、  
血の気の多いマニューラには逆効果にしかならない。  
しかし、それはサンドパンの言い方が悪いのであり、  
彼はメスの心の手玉の取り方を知らないだけである。  
それを知っているザングースは、ひとまずサンドパンを黙らせる事とした。  
「えーだってコイツの反応面白いからー」  
「いいから黙ってろって」  
ザングースにそう言われ、サンドパンは不満の声を上げるが仕方無しにと口を噤んだ。  
 
その様子を見て、ザングースはよしと心の中で呟き、  
マニューラの右頬に左手を添えた。  
「そぉーかぁ…それじゃーあんまりイイ反応してくれねーワケなぁ?」  
「だったら反応させてみろ」  
フン、と鼻を鳴らしてマニューラはザングースの手を避けるように顔を背ける。  
「へっ、そうさせてやるぜ」  
と、威勢良く言ったは良いが、ザングースは内心どうしたものか、と考えていた。  
性感帯である胸と秘所を直接刺激しても、マニューラには反応を見せるどころか  
欠伸でもしそうな位に退屈な物にしかならない。  
そして、マニューラにはザングースに身体全身を弄られても、  
犯されても、メスの本能を見せる事はしないと言う絶対の自信があった。  
何故ならば……─  
 
そんなマニューラの自身を感じてか、ザングースもオスとして黙ってはいない。  
再びマニューラに覆いかぶさり、彼女の胸を掌で押し込み愛撫する。  
それと同時に、マニューラの首筋に口をつけて体毛に埋もれた皮膚を舌でなぞる。  
胸を揉み込みながら突起物を摘んでみせるが、  
マニューラは気だるそうに「痛い」と答えるだけだった。  
「回りくどい行為はいらん。さっさと犯すがいいさ」  
マニューラが吐き捨てると、ザングースは冗談じゃないね、と返した。  
「濡れてもいねぇのに突っ込んだら俺も痛いだけなんでな。  
それにメスも十分に悦ばせてやりてータチなんで」  
「ふん。羞恥に溺れさせて辱めると言う事か。下衆が」  
下衆、と言うマニューラの暴言にザングースは口元を緩める。  
暴言に乗せられて、彼女の思い通りになるつもりは無い。  
ならばとことん、辱めてやろうではないか、と─  
 
メスを支配すると言うオスの本能に火がつけられ、  
ザングースはマニューラを快楽の坩堝に沈めてみせると、心に決めた。  
しかしそうするにはマニューラの快楽の壷を探さねばならない。  
首筋にも反応が見られない事を確認すると、今度は彼女の耳を口に挟み  
軽く牙を立ててみる。が、これにもマニューラの反応は無い。  
舌で耳の内側を舐め上げ、耳元の体毛へと滑らせるが結果は同じであった。  
本気でマニューラは不感症なんじゃないのか?と、ザングースは内心疑問に思いつつ  
ふと、気になった事をマニューラへと問いた。  
「なぁ、マニューラ」  
「…何だ」  
「お前さぁ、あの部下2匹とはしてないっつってったけどよぉ。  
メスなら身体が疼く時があんだろ?そう言う時はどうしてんのさ?」  
耳元につけた口で、マニューラにしか聞こえないように小さく囁いてみる。  
わざと嫌らしく、粘りを利かせた囁きにマニューラはピクリと小さく反応し  
ようやく見せたその仕草に、ザングースは「おっ」と心胸を躍らせた。  
「…分かっている事をいちいち聞くのか?お前は」  
「へー…それじゃぁ俺の予想通りで良いわけ?  
しかし、それってヒドくねぇ〜?盛ってるメスが傍にいるのに  
部下だからってアイツらお預け喰らってるっつーわけでさぁ」  
ザングースはそう言うと、右手の黒く太い爪で  
倒れ込んでいるアーボックとドラピオンを示した。  
「ちぃっ…」  
「可哀相じゃね?特にあのドラピオンはお前の事を  
めちゃくちゃ慕っているみたいだしさぁ。今度抱かせてやれば?」  
減るもんじゃないだろ、と付け加えると  
マニューラは何度目か分からぬ舌打ちをし、ザングースを睨んだ。  
「…ならお前はもしチームにメスが入ったら、慰め物にするのか?」  
「んー?あーそう言われるとちょぉっと考えちまうけど  
好みのメスだったり迫られたりしたら、喰っちまうかもな」  
その時、ザングースはストライクの下で倒れるドラピオンの腕の爪が  
微かに動いたのを見た──が、そうならば毒に冒されているとは言え  
ストライクが気がつかないはずではない。  
だが、当のストライクが何も反応していないのを見て、  
気のせいであったと自分に言い聞かせてザングースはマニューラへ視線を戻した。  
「ま、それはこっちが終ってから考えな」  
そう言って、ザングースは次にマニューラのうなじに手をやり  
そこから生えた赤い羽根の根元を指で挟んだ。  
 
「……っ…」  
「ん?」  
微かだが、マニューラが喉を鳴らしたのをザングースは見逃さなかった。  
羽根の根元を挟んだ指に力を入れ、軽く捻ると  
「…ん……」  
マニューラは息を止めて歯を食いしばり、身体を強張らせた。  
「お?何、まさかここ?」  
ザングースはそう言うと、根元を指で挟んだまま  
羽根先を口に銜えて舌で軸をなぞってみると  
マニューラは羽根をザングースの口から離させるように首を大きく振った。  
だが、指で根元を押さえられていたので、そこから切れるような痛みが走り  
彼女は軽く、呻いた。  
「たっ!…くそ……」  
「へぇー?おっもしれぇ。羽根が性感帯なんだ?」  
ザングースは羽根から口を離すと意地悪くそう言い、  
根元を挟んだ指を軸に沿うように上へと滑らせ  
頂点に達すると指先で羽毛を弄くってみせる。  
「んっ……ぅ……ぅん……」  
痒みに似たくすぐったさに、声を出すまいと歯を食いしばって硬く目を瞑る。  
性感帯の1つを探られ、マニューラは心の中でザングースへ暴言を吐いたが  
それは当たり前だが、彼に聞こえるはずも無い。  
ザングースは具合を探るためにマニューラの秘所へ空いている右手を滑らせるが  
そこは相変わらずの滑りの無さであった。  
先ほど舐めて付けた彼の唾液はとっくに乾いており、指を入れる事すらままならない状態だ。  
羽根がマニューラの性感帯である事は分かったが、このままここだけを責めていても  
濡れてくる事は無いとザングースは思った。  
もっと、強い刺激を与えられる場所を探し当てなければならないのだ。  
 
「まぁまぁ、そんなキツイ顔すんなよ」  
ザングースはマニューラに囁き、秘所から離した右手の指で彼女の顎を軽く掴み  
自分の視線と合わせるように引き寄せる。  
「せっかくの綺麗な顔が台無しじゃね?」  
意地悪く、そして嫌味を含めた言葉を投げると  
マニューラはフン、と鼻を鳴らしてそっぽを向いて彼の指から顎を離させる。  
「んだよォ。こっち向けって」  
ザングースは再びマニューラの顎を掴んで自分と視線を合わせさせるが  
またもや彼女はそっぽを向くのだ。  
「ちょ、お…」  
おい、と声をかけようとした時、ザングースはマニューラのこの行動の不自然さに気がついた。  
 
マニューラに『犯す』と言い放った時、彼女は全く抵抗をしなかった。  
むしろさっさと犯して終らせるか、犯す前に飽きてしまえと言うかのような態度であり  
身体を陵辱される事など、どうとも思っていないように、見えた。  
…だが、今のこの、ザングースがマニューラの顔を引き寄せては  
彼女がそっぽを向く態度は明らかに──拒絶を意味していた。  
マニューラが初めてはっきり見せた『抵抗』に、ザングースは背中の体毛が逆立つ感覚を覚え  
思わず口元が緩んでしまった。  
 
三度、マニューラの顎を指で掴む。  
今度は逃げられぬように、強く押さえつけて顔を引き寄せると  
マニューラの赤い瞳と、ザングースの黒い瞳がかち合った。  
「へっ…何となくだけど、分かったぜ」  
ザングースのこの言葉は一種の賭けであった。  
もし、自分の予想と違っているのなら、マニューラは恐らく「何がだ?」と問うであろう。  
だが、予想が当たっているとしたならば、マニューラは歯を食いしばって睨みつけるだろう。  
そして、この賭けはザングースの予想が当たることとなった。  
マニューラは何も答えず、口を開く事も無く、  
ただザングースにその赤い瞳で威嚇を表すだけであった。  
 
ザングースは自分の予想が当たった事にニヤリと笑うと  
押さえつけたマニューラの顔へ自分の顔を重ね、唇を合わせさせた。  
唇から舌を割り出し、マニューラの唇を大きく舐め上げると  
今度はその中へと舌先を進入させる。  
しかし歯を硬く閉ざしているマニューラの口内には進入する事ができず  
仕方なしにと、ザングースは歯列と歯茎を沿うように舌を滑らせた。  
鼻のみで行う呼吸が苦しいのか、マニューラは時折喉奥より唸るような息を吐き  
弄られる羽根の感触に声を出しそうになるが、それでも口を開けることは無い。  
しかし、その抵抗がザングースの支配心をますます昂ぶらせている事に  
マニューラは気がついていなかった。  
 
ザングースはマニューラの唇と歯を舌で弄りながら  
彼女の肩に顎を乗せているサンドパンに視線を移し、彼の瞳を一度見た後に  
マニューラの左首に生えている赤い羽根へと視線を移し、鼻を軽く動かした。  
サンドパンは一瞬、何の事だろうか?と考えたがすぐにザングースの支持の意図を掴み  
口を開けて舌を伸ばし、マニューラの左首の羽根の軸を舐めた。  
 
「っ!ひゃ…!!」  
感覚の注意をザングースに弄られていた右羽根へと集中させていただけに  
無防備の左羽根への刺激にマニューラは無意識に声を上げた。  
─その瞬間を、ザングースは逃さなかった。  
声を出すために開けた歯を閉ざさせぬように、自分の舌を入れ込み  
マニューラの舌を押さえつけた。  
「んむっ!」  
そして押さえつけながら、奥から舌先へと舌を滑らせると  
マニューラの身体がビクリと跳ね、  
ザングースはやはりな、と内心でほくそ笑んだ。  
氷タイプの身体を持つマニューラの体内は冷たいのだろうと、  
ザングースは勝手な想像をしていたが  
意外にも彼女の口内は暖かかった。  
その暖かさに酔いしれようと、ザングースは自分の舌をマニューラの舌に絡ませ  
自分の口内へと吸い込みながら引っ張り、舌の裏筋を舐め上げる。  
 
「んっ…ふ……ふぅっ!んー!!」  
マニューラはザングースの舌から逃れようと、顔を動かそうとするが  
ザングースの指は硬く彼女の顎を掴んだままで、離そうとしない。  
比較的自由になっている両足でザングースの腰を蹴るが  
その痛みが返って彼のオスとしての本能を引き出させてしまう。  
ザングースは羽根を弄っていた指を離し、マニューラの胸元へ掌を移して  
そのまま突起物に触れる。  
…先ほどまで、舐め上げても摘み上げても全くの反応を見せなかったが  
今のマニューラでは、状況が違っている事を、ザングースは分かっていた。  
 
指の腹で突起物を撫でると、マニューラの身体は強張った。  
潰すように突起物を押し込み、指で円を書くように動かすと  
彼女はまたもや身体を跳ねさせる。  
「んっ!ふっんっ!………ふっはぁ……」  
首筋から背筋の体毛が逆立つのをマニューラは感じ  
それと同時に激しい嫌悪に襲われる。  
飲み込めなくなった唾液が顎を伝い胸元へと零れ落ち、  
それがザングースの指へと付着する。  
ザングースはその唾液を潤滑材代わりにと指に取り、  
その滑りで押し込んだ指で摘みあげると、マニューラは面白い程に反応した。  
 
「はっ!ぁ…あっ……」  
鼻で呼吸をする事を諦めたマニューラは、口を大きく開いて荒い呼吸を繰り返すが  
その口内をザングースの舌で甚振られるのでままならない。  
脳へ送り込ませる為の酸素が欠乏し、彼女の思考はぼやけ始めていた。  
だが、それを見透かしてかザングースが彼女を覚醒させんと刺激を与える。  
「ん!」  
胸への愛撫が飽きたザングースは、掌をマニューラの体毛に埋め  
そのままゆっくりと彼女の股下へ滑らせる。  
 
うっすら開けた筋に指を軽く入れ込んだとき、  
ザングースは自分の予想の正しさにニヤリと笑った。  
どんなに弄ろうが愛撫しようが、全くの潤いを見せなかったマニューラの性器から  
滑りの液が溢れ始めていたからだ。  
「んっ!ふぁ、あ…こ、っの……っ!」  
マニューラが抵抗しようとしても、それはザングースによって遮られる。  
入れ込んだ指に快楽を示す液が絡みつき、それを性器全体に馴染ませるように撫ぜ  
次に核を指の腹で弾くと、その強さと比例してマニューラの身体はまた、跳ねた。  
「……ぁ……っの、下衆……が、ぁ、あ」  
マニューラの暴言など、ザングースの長い耳に入ることは無い。  
彼の意識は完全にマニューラを辱める事だけに向けられていた。  
 
溢れる液の量は少ないが、それだけでもザングースにとって十分であった。  
親指で核を弄り、人差し指で入り口を撫ぜ込ませる。  
マニューラの脚が振るえ、時折ビクリと大きく痙攣を見せる。  
そろそろ、限界なんだろうとザングースは予想し  
動かす指の力を増せると、卑猥な水音がマニューラの耳に響いた。  
「んっ…ふ、う、……───!!」  
足の裏に電流が走り、それはマニューラの全身を駆け巡る。  
入り口にもかかわらず、ザングースは入れ込んだ指が締め付けられるのを感じ  
マニューラが絶頂に達した事を知った。  
「ふっ、ん、ん、は…ぁ……」  
喘ぎの吐息を十分味わったザングースは、ようやくマニューラの口から舌を抜き  
彼女の口内を解放させた。その時、互いの舌先から唾液の糸が引かれ  
プツリと切れるとそれはマニューラの顎へと落ちた。  
 
「へっ。やーっぱりなぁ。口ん中がお前の性感帯だったわけねぇ?」  
上半身を上げ、唾液の垂れた口元を腕でふき取りながら  
ザングースがマニューラをからかうと  
彼女は潤わせた瞳を即座に肉食のソレへと変え、睨んだ。  
「つぅか、キスであそこまで感じまくるとはねぇ…結構純情?」  
「…黙れ、下衆が!  
くそ…この事は絶対に知られることが無いと思っていたのに…」  
 
「ヤケに顔を逸らしたがっていたからなぁ。なんか怪しいと思って、な。  
けどドンピシャだったとは、うん意外意外。  
…で、さー。久しぶりにオスの手でイかされてどうだった?  
やっぱ1匹でヤるよか、2匹でヤった方が気持ちイイだろ?」  
嫌らしく、ザングースは右爪をクイクイと動かすと  
ザングースを蹴り上げようとマニューラが脚を振り上げたが  
絶頂のせいで身体が上手く動かす事ができず、それは易々と避けられてしまった。  
「おっと。おいおい照れるなって」  
「誰がだ!」  
「だから、お前だって」  
「……なぁ〜リーダー…」  
マニューラから漂う険悪なムードを和ませようと  
ザングースが彼女をなだめようとした時、今まで黙っていたサンドパンが口を挟んだ。  
 
「ん?何だよサンドパン」  
「この格好、そろそろ疲れてきたんでさぁ、変えていい?」  
この格好、とは仰向けに寝転んでマニューラを押さえつけている格好である。  
本来ならば、うつ伏せに寝転び、丸くなるのが彼の習性であるが故  
逆の格好になっているのは相当の辛さでもある。  
それを知っているザングースは  
「あぁ、いいぜ。だけども手は離すなよ…」  
と、サンドパンに指示をすると、彼はマニューラの両手首を押さえつけたまま身体を前へと転がる。  
そして立ち上がり、背を後ろへと伸ばしながら  
「っあー、腰めっちゃいてぇ〜」  
と呟き、上半身を左右に揺らす。  
マニューラは、サンドパンが前に転がった事により膝立ちとなり、  
上半身を上げた格好で両腕を後ろに取られている格好になっていた。  
「コイツ、結構重かったしなぁ」  
「それはこの白鼬の体重もあったからだろうが、砂鼠が!!」  
口の慎みを解いたサンドパンの言動は、またもやマニューラの怒りを引き出し始める。  
ザングースは内心しまった、と思ったが  
ふと、脳内にとある閃きを見出した。  
 
次にマニューラに行う辱めは、サンドパンに役立って貰おう、と─  
 

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