リリは唖然とした。目の前で繰り広げられている狂宴が、あまりにも現実からかけ離れ  
ていたせいだ。  
 
「お嬢ちゃん、上手だねェ。オレのも頼むよ」  
「んッ……ふぅ……」  
 薄闇の中で大勢の男に囲まれ、裸体を晒け出した1人の少女が、棒状の物を手で握り、  
一心不乱に擦っている。少女の下腹部に視線を落としてみれば、秘裂を激しく出入りする、  
少女が手にしている物と同じ棒状の何か――。  
 
「これって……」  
 意識を取り戻したと同時に非日常を目の当たりにしてしまったため、眼前の出来事に呆  
然とするばかりのリリであったが、ようやく気付いた。ここで行われているのが、数人の  
男たちと1人の少女による情欲の解放だと。  
 だが、リリが驚きを露わにせざるを得ない理由は、それだけではない。  
もう1つ――決定的に不可解かつ驚愕の事実が、リリに突き付けられている。むしろ、  
こちらのほうがリリにとっては重要だった。  
 
「うっ! お嬢ちゃん! もう出そうだ! お顔をこっちに向けて!」  
「ん、ふぁぁっ!」  
 肉棒の先端より放たれた白濁を、自身の顔面で嬉しそうに受け止める少女。たちまち汚  
れゆくその顔に、リリは見覚えがあった。  
 
「ナ、ナズナさん……? ウソでしょ……?」  
 悦楽と白色に染まる少女の顔を凝視しつつ、信じられない、といった面持ちでリリが呟  
く。その声はかすかに震えていた。  
 リリの眼前で男たちと快楽に溺れている少女は、ナズナだったのだ。  
 衣服をほとんど剥ぎ取られた状態ではあるが、赤いヘアバンドでまとめたボブカットと、  
ミーハーな性格を漂わせる黒目がちな丸い瞳ですぐに判別できた。目の前の少女は紛れも  
なくナズナだ。  
 先ほどまで、ナズナは、リリと共にショッピングに勤しんでいたハズだった。そのナズ  
ナが、何故、不特定多数の男たちと交わっているのだろうか? リリには、皆目見当が付  
かない。  
 
「なんでナズナさんがこんなコト……。それに、ここは――」  
 周囲を見回すと、自分が、古びた木製の椅子に座っていることに気付く。  
 ――古いのは、自分が腰を下ろしている椅子だけではなかった。ソファーからはスプリ  
ングがはみ出し、照明器具はガラスが砕けて機能していない。  
室内にある窓は、申し訳程度の明かりを取り入れられるだけの小さな物が1つ存在する  
だけで、これが薄闇の原因となっているようだ。  
これらのことから、この場所が相当劣悪な環境であることが分かる。  
理由は判然としないが、リリは、意識を失っている間にここに運ばれたらしい。  
 
「あんッ! オジサンの精液、すっごく濃いよぉ」  
 口の周りに纏わりつく白濁を舌で舐め取り、その源泉である男根の、先端から滴る残照  
を舌先ですくい取り、卑猥な台詞を紡ぐナズナ。  
 リリは状況が理解できず、ただ、ただ、固唾を呑んで見守るばかりだった。  
 
「――ようやくお目覚めか?」  
「ッ……?」  
 部屋の隅――暗がりから響いた低い声に反応し、リリは、声が聞こえてきた方向に視線  
を移す。  
 
「へへへ……」  
 不気味に笑いつつ姿を現した人影は、体格の良い男のもの。その人影が、床に散乱する  
薄汚れた新聞紙を踏みしめながら、リリのほうへ歩み寄ってきた。  
 
「あんたは――!?」  
 薄闇に浮かび上がるその顔が、またしても見覚えのあるものであったため、リリは思わ  
ず目を見張る。ここへ来て、リリの思考はますます混乱の様相を呈してきた。  
 
「先日は世話になったな、ポケモン7の妹さんよ」  
「ナンバー2ッ!!」  
 男の醜悪な笑みを目にしたリリは、咄嗟に立ち上がり、声を張り上げていた。その勢い  
で、今まで身を預けていた木製の椅子が後方に向かってひっくり返る。  
 波導をシャットダウンする特殊なマントを羽織り、愉悦の表情でリリを見下ろしている  
のは、先のダークライの件で対峙したナンバー2であった。  
 
「どうしてこんな場所に居るの、って顔してるな」  
「ッ……」  
 余裕たっぷりの口調で話しかけてくるナンバー2だったが、リリは身構えたままダンマ  
リを決め込んでいる。  
リリの体勢は、いつ攻撃を受けても反撃に転じられるよう、寸分の隙も感じさせなかっ  
た。  
 
「返事もなし、ってのは酷いんじゃねぇのか? あの戦いでオマエに負けてから、おれは  
ギンガ団を除名され、こんなスラムに身を落としちまった。責任を感じてくれてもいいだ  
ろ」  
 ナンバー2の口調は、傍から聞けば楽しげなものに思えたかもしれないが、リリにはし  
っかりと判っていた。言葉の端々から、並々ならぬ憎悪と怒りが滲み出ていることに。  
 
「オマエらをここに運んでくるのも苦労したぜ。おれのラムパルドで人間を攻撃すれば、  
気絶させるどころか殺しちまうんで――」  
「そんなことはどうでもいいわ!」  
 言葉の垂れ流しを続けるナンバー2に業を煮やしたリリは、平手で壁を叩くと同時に怒  
号を放った。  
 
「あれはどういうこと! あの男たちがやってることを今すぐやめさせて!」  
 リリとナンバー2の因縁など毛ほども気にしていない、といった態度で絡み合うナズナ  
と男たちを指し示し、リリはナンバー2に食ってかかる。  
 だが、ナンバー2は鼻で笑うだけで、リリの意思を酌もうとはしない。  
 
「やめさせるも何も、あいつらは望んでああしてるんだぜ。お楽しみの最中に、おれごと  
きが口を挟むのはヤボってモンだろ」  
「白々しい! どうせ、私を洗脳したときみたいに、ナズナさんのことも操ってるんでし  
ょ!」  
「フン。まぁ、信じる信じないは、おまえの勝手だけどよ――」  
 今にも飛び掛かってしまいそうなほどの剣幕でまくし立てるリリに対し、ナンバー2は  
侮蔑の表情を向けると、その場から1歩前に踏み出す。  
 
「ッ……! あんたと話しても無駄みたいね!」  
 それを見たリリは、先制攻撃こそ必勝の策であると判断し、太ももに装着したホルダー  
からモンスターボールを取ろうと手を伸ばした――が。  
 
「ツッ……!?」  
上下が一体となったワンピースの裾に指先が触れたところで、リリの腕は、ピタリと動  
きをとめてしまった。五指を動かすことは可能だが、それだけでは、スカート内のホルダ  
ーに辿り着くこと適わない。  
 
「な――!? いつの間に!?」  
自由を失った自身の左腕を見下ろし、リリはうろたえた。  
闇の中から伸びる、ゴツゴツとした大きな手。それが、リリの腕をガッチリと捉えて離  
さない。  
 
「気付かなかっただろ? そいつらが着てるのは、おれが身に着けているのと同じ、波導  
を遮断するマントだからなぁ」  
「くゥ……」  
 リリは、勝ち誇るナンバー2を忌々しげに睨みつつ、おのれの不手際を憎んだ。相手が、  
波導を遮断するマントを装備していたとしても、真後ろに立たれれば気付くことができて  
当然のハズ。それにも関わらず、目前のナンバー2に気を取られ、愚かしくも、背後への  
注意を怠ってしまった。  
 だが、後悔先に立たず。次々と現れたいくつもの腕に、リリはたちまち拘束される。そ  
のまま強引に両膝を着かされた。  
 
「イタッ! ちょ――、離しなさいよ!」  
「そうカリカリすんなって。オマエのことも、そこに居るオトモダチと同じように気持ち  
良くしてやるからよ」  
 ナンバー2に促され、リリは再度、ナズナの様子を確認する。  
 
「んぷっ……! ケホッ、ケホッ……! ――もぉ。オジサンたちのせーえき、多すぎて、  
全部飲み込めないよぉ」  
 男たちの欲望を複数回に渡って受け止めているため、すでに、ナズナの体は、頭のてっ  
ぺんからつま先まで、大量の白濁で汚されてしまっていた。  
 しかし、その汚染環境の中にあっても、ナズナは笑顔を絶やすことなく、男たちと戯れ  
ている。  
 ただ、その瞳には光がなかった。  
 
「ナズナさん! 目を覚まして!」  
 ナズナの狂い振りに怖気を感じたリリは、恐怖を吹き払うかのように声を張り上げる。  
 
「ふぇ……? あ……、リリちゃんだぁ」  
 先ほどから目の前に居たにも関わらず、今しがた名前を呼ばれたことにより、ようやく、  
リリの存在に気付いたらしい。  
 ナズナは、だらしない表情のまま、滑舌がおかしくなり始めた口調で反応する。  
 
「おおっ! すごいよナズナちゃん! ナズナちゃんの膣、すっごい締まる!」  
 ナズナを後ろから抱え込み、両手で大きく開脚させ、じっとりと湿った秘裂に昂りを出  
し入れさせる男。  
 その男と連結している部分を指で広げ、リリに見せつけながら、ナズナは怪しく微笑む。  
 
「みてみて、リリちゃあん。あたしのココ、こんなにトロトロぉ」  
 男の肉棒をしっかりと咥え込んだナズナの果肉。止めどなく溢れる果汁は、枯渇という  
概念を持ち合わせているとは到底思えなかった。  
 男とナズナの肌がぶつかり合う音に混じり、二枚貝に怒張が出入りする音――隠微で猥  
雑な水音が聞こえてくる。  
 
「お願いだから、自分を取り戻して! 本当のあなたは――ナズナさんはこんなことしな  
い!」  
「あはっ! オジサンのオチンチン、すっごくおっきいから、あたしのオナカ、パンパン  
になっちゃってるよぉ」  
 ナズナに、リリの声が届いているとは思えなかった。  
 口の端から唾液を垂らし、うわ言のように、『キモチイイ』を繰り返すだけのナズナ。も  
はや、見知ったナズナの姿は、そこに無い。  
 
「ナズナさん……」  
「ムダだって分かっただろ?」  
 ガックリとうなだれるリリの肩に、ナンバー2が、ポン、と手を置く。  
   
そして、ついに、リリの番が来た。  
 
「もういいぞ。この女も好きにしろ」  
「よっしゃあ!」  
「たっぷりかわいがってやるからのう!」  
 ナンバー2が促すと、ここまで傍観していた男たちも、死体に群がるヤミカラスのごと  
く、リリに向かって一斉に飛びかかる。  
 
「い……! やぁッ! やだッ!」  
 四方八方から服を掴まれ、力任せに引き千切られ、リリが着ていた黒いワンピースは、  
たちまちただの布切れと化す。矢継ぎ早、ショーツも、モンスターボールのホルダーも剥  
ぎ取られ、一糸纏わぬ姿にされてしまう。  
 若さにかまけぬ磨き抜かれた体が、薄闇にも映えていた。  
 
「やめてよ! 離してッ!」  
 必死に抵抗を試みるリリだが、一騎当千とはいかず、男たちの包囲網から逃れることは  
できない。体術の心得を持っていても人海戦術には敵わない、とリリは思い知る。  
 
「リリちゃん……だっけ? 今から、向こうの娘と同じように、気持ちよくしてあげるか  
らね」  
「イタッ……!」  
背後から伸びて来た大きな手に、両胸の突起を強くつままれ、リリは思わずのけ反った。  
この時点で、男が、優しくするつもりなど毛頭ないことは明白だ。  
 
「おおっ! たまらんのう! 若いオナゴの身体は!」  
 前に座り込んだ毛深い男が、リリの足を大きく開かせ、そこに顔をうずめる。次の瞬間、  
リリの陰部に、生暖かい感触と、例えようのない不快感が走り始めた。  
 
「や、やだっ! そんなトコ舐めないでッ!」  
 羞恥と嫌悪に包まれたリリは、体をよじらせ、男の舌から逃れようとするが、言うまで  
もなく、無駄な抵抗だ。  
 男の舌は、ワレメを上下になぞり、女芯を弾き、肉壁の内側に根本まで入り込み、あら  
ゆる手段で少女の秘湯を堪能する。  
 その間にも、背後の男はリリの身体から手を離さず、揉みしだき、圧迫し、小振りであ  
りながらもハリのある乳房を楽しむ。  
 
「ククク……。――どうだ? こうやって、男たちから好き放題身体を貪られるなんて、  
この上ない屈辱だろ?」  
 リリが汚されゆくサマを見て、ナンバー2は大層ご満悦だ。  
 
「あ、くッ……。いったい……なんでこんなコトを……」  
「決まってんだろ。オマエにやられた仕返しをしたい――。ただ、それだけだ」  
リリが、不快感と痛みに耐えながら絞り出した言葉を、ナンバー2は一蹴する。  
そのまま、横合いからリリの眼前に立ち、自分の胸元を勢いよく開いて見せた。  
 
「ッ……!」  
「見ろッ! オマエに負け、あの女――イオに付けられた傷だッ!」  
 剥き出しになったナンバー2の胸板には、手術痕を思わせる大きな傷跡。  
 リリは思い出した。あの洞窟の戦いで、イオがナンバー2に制裁を加えたことを。  
 
「この傷が疼くたび、オマエらへの憎しみが湧き上がる! 昼夜問わずだ! おれは、い  
つか必ず復讐を果たすと誓い、この貧民街での生活に耐えてきた!」  
 言って、ナンバー2は服を整えると、半歩下がり、ナズナに視線を向ける。  
 
「ちなみに、あっちの、ナズナとか云う娘――あれはオマケだ。オトモダチが目の前で男  
たちと快楽に溺れるサマをオマエに見せたかったんでなぁ」  
「そ、それだけのために、ナズナさんまで……」  
 歯噛みし、ナンバー2を睨むリリだが、この状況では無抵抗も甚だしかった。  
 
「さてと……。そろそろ、おれも頂くかな」  
 日常会話中のような平静さをわざとらしく醸し、しかし目の鋭さは変えず、ボリボリと  
頭を掻くナンバー2。  
そして、リリに向き直った。  
 
「どけ」  
 無我夢中でリリの花びらを貪っていた毛深い男を無理やり引き剥がすと、ナンバー2は、  
リリの足と足のあいだに縦膝を着く。  
 
「ら、乱暴じゃのう。ナンバー2のダンナは」  
 毛深い男は不平を洩らすが、それを意に介さず、ナンバー2は自分の下半身をまさぐり、  
屹立を露わにした。  
 他の男たちのどれよりも巨大なソレは、不規則に脈動し、リリの秘部へ到達することを  
急くかのごとく暴れている。獰猛なギャラドスという形容が相応しかった。  
 
「覚悟はできたか?」  
 ナンバー2が、リリの太ももに手を添えながら尋ねる。  
だが、リリは無言だった。  
 しつこいようだが、抵抗は不可能。ヒオリたちが助けに来る見込みも薄い。まさに、背  
水の陣。  
 ならばこそ、最良の策を施したかった。  
 
「意外だな。助けを求めて泣き叫ぶと思ってたんだが……」  
 ナンバー2は、少々つまらなそうに鼻を鳴らす。  
 リリが選んだ行動――。それは、ナンバー2に屈しないということだった。ここで悲鳴  
を上げ、許して下さいと哀願する選択肢もある。だが、そうしたところで、ナンバー2が  
考えを変えることはないだろう。それならば最後まで、胸を張って、前を見据えていたい。  
『敵には屈しない』という意志を持ち続けていたいと、リリは、心の底から思った。  
 
「チッ。気に入らねェ目だ」  
 固き決意を感じさせるリリの瞳が、よほど不快に感じたらしい。苛立ちが募ったのか、  
顔を歪ませるナンバー2。  
恐くないと言えばウソになる。しかし、それでもリリは顔を逸らさない。  
 
「もういい。とっとと始めるぞ。――大事なモンをおれに奪われて苦しむサマを、ハデに  
披露してくれよっと!!」  
 自分の中に異物が突入してくる瞬間、リリは歯を食い縛った。  
 
 ◆  
 
「おーい、ナズナちゃーん! リリー!」  
「あ! ヒオリ! ロック!」  
 太陽も真上に差し掛かった頃――いわゆる白昼、活気ある繁華街の中心で、見知った人  
物に手を振られ、ナズナが笑顔を返す。  
 
「2人とも今までドコに居たの? ずっと捜してたんだよ?」  
 駆け寄って来た声の主――ヒオリは、軽く息を切らしながら疑問を口にした。  
隣のロックは体力が乏しいため疲労困憊らしく、膝に両手を着きながら肩で息をしてい  
る。  
 
「ごめんね、ヒオリ。リリちゃんとお買い物してたら、つい無中になっちゃって――」  
 リリの隣で、ナズナが、明るく受け答えをする。  
 
「それで、結局、何も買わなかったの?」  
 リリとナズナが買い物袋を一切所持していないことに気付いたのか、ヒオリは、不思議  
そうな表情を見せた。  
 
「あ、うん! 見て回るだけでも十分楽しかったの! ね、リリちゃん!」  
「え、ええ……」  
 普段より重い空気を纏ったリリに、ヒオリは、少しばかり違和感を抱いたようだったが、  
気のせいであると結論付けたらしく、それに触れることなく、話しを続ける。  
 
「今度から、別行動する時は言ってね。心配になるからさ」  
「ぜぇ、ぜぇ……。――そ、そうだぞ、2人とも! 私とヒオリが、街中をどれだけ捜索  
したことか――」  
「ロックは、好みの女の子に声を掛けてただけでしょ」  
「うぉおォッ! ――コ、コラ! それは言わない約束だろう、ヒオリ!」  
「してないから、そんな約束」  
 ヒオリとロックの何気ないやり取りに、日常が戻ってきたことを実感するリリ。  
 
 このまま、何も無かったことになればいい。先ほどの出来事が夢で、ナズナとウィンド  
ウショッピングを堪能してから戻って来た、という状況だけが現実であればいい――。  
 リリは、そんな希望にすがりたくなった。  
 しかし、ナズナがそうさせてはくれないだろう。  
 
「リリちゃん……」  
 ヒオリがロックに気を取られていることを確認したナズナは、リリの右肩に両手を添え、  
目を細め、頬を軽く紅潮させ、耳元に唇を近づけ、囁くように告げる。  
 
「今夜は、あたしの家に来てね。2人でいっぱい気持ちよくなろ。ね、リリちゃん?」  
 ナズナは、洗脳されていたワケではない。ナンバー2たちに仕込まれ、変えられてしま  
ったのだ。  
 それに気付いた時から、リリの希望は粉々に打ち砕かれていた。ナンバー2たちから解  
放されれば元のナズナを取り戻せる、という希望を。  
 ――だが、その現実に苦悩するリリも、身体の疼きに耐えられず、ナズナの家に足を運  
んでしまうのだろう。  
   
 リリもまた、変えられてしまった人間の1人なのだから――。  
 
 
 
 END  
 
 

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