私はベロベルト。世界中のおいしいものを探し出し、それを他のポケモンに教えることを生業としている。  
ジョウト地方のいかりまんじゅうやシンオウ地方のもりのようかん…今でも思い出すとよだれが出る。  
今回の取材でもおいしいものにありつけると良いのだが…。  
   
 今日、向かうレストランは『創作料理店 でぶ猫亭』。  
静かな森の中にひっそりと佇む穴場的なレストランだ。  
様々な食材を味わったカビゴンの大将が作るオリジナリティあふれる料理が魅力は一度味わうと病み付きになる…という噂だ。   
 ただの噂話を教えたのでは美食家ベロベルトの名が廃るというもの。  
私の舌で味わった真に美味なものを伝えるため、森の中に分け入ってゆく。  
あたりには私が土を踏みしめる音と、風に揺れる葉が擦れるザアザアとした音しかしない。  
 
 どれくらい歩いただろうか。気がつくと、太陽は月とバトンタッチして空から退場している。  
「あーあ、やっぱりガセだったか」  
歩くことに疲れた私は立ち止まってひとりごちた。自然とため息が漏れる。  
だが、愚痴を言っていても始まらない。一刻も早く来た道を引き返さなければ…  
暗闇を恐れる野生の本能に突き動かさて帰ろうとしたその時だった…  
 
「おきゃくさーん!でぶ猫亭はこっちッスー!!」  
変声期前の高い男の子の声が森の中に響いた。  
声のした方向を見やると、体中の贅肉をたぷたぷとゆらしながらゴンベが走って来る。  
私の努力は無駄ではなかったのだ!カビゴンの料理店は実在した!!  
こういうことがあるから美食家はやめられない。  
私はにやけそうになる顔を引き締めてゴンベに語りかける。  
「レストランはそっちだったんですか。ずいぶんと探してしまいましたよ。」  
「すいませんッス。すぐに案内するッス!」  
 
 ゴンベの後について獣道を進むと、暖かな光を窓から発する小さな一軒屋がすぐ見つかった。  
喜び勇んでドアノブに手をかけるが、呼び止められる。  
「あ!お客さん!このお店ではこちらの注文はちゃんと聞いて欲しいッス」  
「ん?マナーに厳しい店なのかい?食事の礼儀作法は一通り学んであるから大丈夫だよ。」  
「マナーじゃないッス。でも、おいしい料理を作るためお客さんにはわけのわからない注文でもちゃんと聞いて欲しいッス」  
客が注文を聞く店なんておかしいなと思うが、それがシェフの流儀なんだろう。  
 
「良いよ。君たちの注文には従う、それで良いだろ。」  
「わかってくれてうれしいッス!えっと…ドアノブから手を離してもらっても良いっすか?」  
早速注文かと思いながら言われたとおりにする。  
すると、今度はゴンベがドアをあけてうやうやしくお辞儀しながら言った。  
「いらっしゃいませッス!!」  
 
かしこまっているゴンベの様子が微笑ましくて私は頬を緩ませる。  
質素な料理店の小さなドアマンの歓迎を受けて、ついに私はでぶ猫亭に足を踏み入れた。  
期待感が私の足を加速させる。  
「あっ!勝手に行っては駄目っす!ご案内するッス!」  
慌てて私を追いかけてくるゴンベ。  
「失礼ながらお客さんは、長い間歩き回っていて汚れてるッス。まずはお風呂に入るッス!」  
 
 ゴンベの注文を受けて私は湯船に身を沈めた。  
入浴剤を入れたのだろう、湯からコンソメスープような良い香りがする…。  
「熱いッスけどちゃんと肩までつかるッスよ」  
「熱い風呂は好きだから言われなくてもそうするよ。はぁー極楽極楽」  
 熱い湯が硬くなった筋肉を緩めて今日の疲れを取り去って行く。  
あまりの気持ちよさに全身の力が抜けてゆく。まるで茹であがったオクタンのように。  
 
「よし!ちゃんとお風呂入ったッスね!次はマッサージを受けてもらうッス!」  
「マッサージかあ良いね…。それは願ったり叶ったりだよ」  
風呂からあがった後,別室に案内され、ビニールシートが掛けられた台にうつぶせに寝転がった。  
「特製オイルを全身に塗りこめるッス。くすぐったくても我慢するッスよ!」  
背中にゴンベの力強い指圧を感じる。  
人肌に暖められたぬるぬるしたオイルが私の背中に塗り広げられていく。  
滞っていた血行が促進されるのがわかった。  
「ああー気持ち良い。それに良い匂いだ。これはオリーブ油だね?」  
「えっ!?あっと…それは…」  
「企業秘密なら答えなくても良いよ。ああ…もっと下そこっ!そこ!」  
ゴンベの手が私の指示どおりおりてゆき腰をグッグと押してくれる。  
少しずつ押す位置が下へ下へと…って、このままでは少しまずいな。  
 
「ゴンベくん、ありがとうここから下はやらなくても良いよ」  
「駄目ッス!しっぽの付け根は特にコリがたまり易いッス!誠心誠意お揉みするッス!」  
「いや子供にはわからないと思うがねそこは…うぉあ!!」  
ゴンペは私のしっぽを持ち上げ、グリグリと根元を押した。  
ベロベルトにとってそこは色々と敏感なところなのだ  
「や…やめてくれ!…っうぅ…あっく!…くっ!ぅん…」  
「注文には従ってもらうッス!」  
感じやすいところを乱暴に押されたことで、体全体を電流を流されるようなビリビリとした快感がかけめぐる。  
「うぁああああ!やっ!やめろぉ!!…あぁああ…やめてくれ!」  
「お客さん遠慮しないで良いッスよ、ここは自分で手が届かないから敏感になっちまってるんスよねー」  
違う!と叫びたいが口を開けると無様な喘ぎ声ばかり漏れる。そして、事態はさらに悪い方向へ動く。  
しっぽの付け根の快楽が私の…股間に作用し始めた。  
 
 私のぼってりと太った体の肉と肉の間に収納されていた…ペニスがその先端を露にしはじめている。  
これは愛してもいない相手に欲情している証拠だ。しかも、その相手は幼いオス…、変態のそしりを免れない。  
無分別に勃起するペニスを見られたら美食家としての私の地位は破壊される…。  
絶対に見せられない!なんとしても鎮めてみせる!!私は難しいことを考えることにした。  
…えっとポロックとポフィンの違いはその食文化が育った場所が深く…  
「お客さん、あおむけになってくださいッス!」  
…であって材料はむしろ同じものと…え!?なんか言った?  
聞き返す前にゴンベはくるっと私の体を反転させた。  
 
腹の肉に押し付けられて抑圧されていたペニスがぶるんと激しく揺れて天を雄々しく指し示す。  
「お客さん、気持ちいいって言ってくれたのはこういう意味だったんスね!ちゃんとサービスできてうれしいッス!」  
「違う!その時は違う意味だ!!」  
「"その時"っていうことは今は…」  
「うっウルサイ!見るな!!見ないでくれ!!」  
 顔に火がつくほどの恥ずかしさを実際に感じたのは初めてだ。今まで誰にも恥じることの無い、  
誇り高き美食家として生きてきたから。  
「同じオスじゃないっスか、恥ずかしがらなくても良いッスよ。じゃあここにもオイル塗るッスー!」  
「駄目だ!さわるな!!さわる…うおあ…あぁ…」  
私の命令を無視して、ゴンベは温いオイルをべちゃべちゃと音をたててペニスに塗ったくってゆく。  
ぬるぬるとしたオイルを乗せた小さくてふっくらとした指がペニスを執拗に撫でる。  
 
「お客様のチンコすっげえエロいッスゥ…テラテラと光ってて、ヌルヌルでえ…そして大きくてえ…」  
私の分身は少年から送られる賛辞に素直に反応する。  
「あっ…大きいっていったらもっと大きくなったッス!!うれしかったんッスよね…ねえ答えて欲しいッス…」  
私はといえば目をきつくつむり、歯を食いしばって耐えることしかできない。  
少しでも気を抜くと私の大事なものがすべて外に放出してしまいそうだったから。  
「答えてくれないなら、イイっていう証拠見せてもらうッス!!…すこしくらいつまみ食いしても親方にはバレないっッスよね…」  
親方?つまみ食い?どういうことだ?  
 
 私の疑問はゴンベにペニスを両手でつかまれた衝撃によって吹っ飛んだ。  
力任せに上下運動させられる。性的快感ではなく、物理的な力で私の精液をしぼりとるつもりのようだ。  
ゴンベの強い握力はヌメヌメするペニスをがっちりとホールドして離さない。  
技巧も何も無い幼くて直球勝負の扱きだった。  
手が上下するたびビチャンビチャンと激しい水音をたてる。  
少年の手淫に溺れた私はメスのように体をしならせ、嬌声をあげる口を必死に開いて酸素を得ようとする。  
愚かな私のペニスはメスの膣の中に居ると勘違いして子孫を残すための準備を全速力でしはじめた。  
ペニスの先端に向かって熱い液体が登ってゆく。  
「頼む、手を離してくれ出そうなんだ!…くっうぅう…出る…でちゃう…でちゃうよぉおおおお!!」  
 
 すべてを諦め、解放しようとしたその時、室内に間延びした声が響き渡った。  
「ゴンベくーん、つまみぐいは、だーめーだよー」  
「あっ…、親方ごめんなさいッス!」  
丸々と太った、大きなカビゴンがゴンベを叱っている。  
こいつがさっき言ってた、親方?でもつまみ食いって…。  
   
 きょとんとした顔をした私に気付いたゴンベが気付く。  
「あっ、何のことかわからないッスよね?ここはお客様に対する注文の多い料理店ッス」  
それはわかってる、っと言いたいが呼吸が荒いままで発言できない。  
「そして、お客様をおいしく料理し食べてしまう料理店ッス」  
私が食べられる…だと?予想外の宣告に脳の機能がフリーズする。  
ぽかんとした私に向かって、親方と呼ばれたカビゴンが間延びした口調で話を続けた。  
「でもー、ぼくたちは草食系男子だからーお客様を食い殺したりはしないよー」  
   
ようやく息が整った私は状況を理解するため質問をぶつける。  
「では何を食べるんだ!?」  
「お客様のー、せーいーえーきー」  
「汗、涙、つば、ばっちいと言われるッスけど、オシッコやうん…」  
「もう良い!もう聞きたくない!私は帰る!!」  
私は声高に宣言して、さっと立ち上がった…つもりだった。  
「腰砕けになるほど気持ち良いって本当にあるんだねー。ゴンベくん本当にGJだよー」  
立てない、力が入らない!しっぽの急所を攻められたことで私の体は完全に萎えてしまっていた。  
 
「お客様ー、食卓へご案内しますー」  
「やめろ!離せ!お前ら売春宿まがいのことしやがって!みんなに話して、こんな店すぐにつぶして…」  
わめく私を無視してカビゴンは私を抱きかかえた。  
プニプニしたカビゴンの太った腹に半ば埋没する。ふわっとした柔らかい肉の感触は心地良かった。  
「料理ー、料理ーおいしい料理ー♪ベロベルトのコンソメ茹でオリーブオイル風味ー♪」  
「離せ…離せよぉ…」  
 調子はずれの歌を歌いながらカビゴンはご機嫌で歩を進める。  
首を回して後ろをみると白くて清潔なテーブルクロスが敷かれた丸い食卓が見えた。  
恐ろしくなった私は力いっぱいの抵抗を試みる。  
食べ物を味わうためだけに使うと誓った舌も使って奴のあたまをベチベチと叩くが脂肪によって衝撃が吸収されてびくともしない。  
 
 そして、私の抵抗を耐え切ったカビゴンは私を降ろして食卓の上に仰向けにした。  
…食卓に乗っかるなど、食を愛する私にとってはありえないことだった。でも、今ならあり得る。  
何故なら、私はカビゴンのための料理であるからだ。料理が食卓に並ぶのは当然だ。  
 
「グスッ…もう嫌だ…私はおいしいものが食べたい…ヒック…だけだったのに…」  
他者にポケモンとしてではなく食べ物として扱われる異常な状況によって私の誇りは完全に打ち砕かれた。  
涙が勝手に流れる。もう私は自分の体液を全てカビゴンに搾り取られるしかないのだ…  
 
「ゴンベくーん、料理のしあげだよー、しっかり見ててねー」  
「はいッス!」  
カビゴンは、乱暴に足をつかんで、がばっと開き、顔をペニスに近づけた。  
奴の熱い息がかかってビクっとなる。  
「お待たせしました、お客さまー。そして、いただきまーす」  
 
カビゴンは私のペニスを根元まで一気に口に納めた。  
体が大きいカビゴンにとって、私のは一口サイズにも満たないらしく、まったくえずく様子が無い。  
「ひゃあぁあああぁああああ!!」  
ペニス全体を包み込む粘膜の熱と柔らかな感触にたまらず、情けない悲鳴がでる。  
更にカビゴンは、口の中にいれたモノをコロコロと転がしてじっくりと味を確かめた。  
巨大な口内でペニスが縦横無尽に動き回り、柔らかい内壁に何度も衝突する。  
「あんっ!あっ!ああっ!」  
奴のテイスティングに応えて私は、甘えた声をあげながらがまん汁噴出させた。  
放出した液体はすぐに肉厚でなめらかな舌にべろんと舐めとられる。  
先端を舐められる喜びに、淫乱なにやけ顔を浮かべてしまう。  
美食家の私は、デブなオスにペニスを咥えこまれて喜んでるただの変態に成り下がっていた。  
   
 一通り先走りを味わい満足したカビゴンは奴は唇でペニスの根元をぎゅっと締め上げ、顔を激しく上下させる。  
唇でペニスを扱き上げる状態になる。  
もちろん、舌をまんべんなく、べろべろと這わせることも忘れていない。  
カビゴンの口全体を使った濃厚なフェラチオを受けた私は猛烈な放出欲に襲われる。  
 
「うぉおおおおあああああああ!!!」  
テーブルクロスを強く握り締め、ペニスをカビゴンの喉奥目指して突き上げる。  
ヘコヘコと腰を上げ下げしてカビゴンの口を必死に求める。奴の愛撫が欲しくてたまらないのだ。  
「ひゃん!もっと!…もっとぉ…」  
カビゴンの頬と私の太ももが激しくぶつかり合いパンパンという乾いた音を狭い部屋に響かせる。  
 
「すっげえッス!お客様は親方の口をおねだりしてるッス!」  
ゴンベの賛辞にカビゴンは口の端を吊り上げて答える。その感触すら苦しいほどの性感を生む。  
ズコズコとペニスを奴の口の中に送り込むが、カビゴンの顔は上下運動をやめない。  
逆に奴は私の動きを利用してより深く、より強い口淫をほどこした。  
「あぁああ!出る…出ちゃう!!オスの口に出しちゃうよぉおおお!!!」  
私に理性はもはや無く、エスカレートした刺激にひたすら乱される。  
 
カビゴンの頬がきゅっとすぼめられ、口腔内の圧力が急激に上がり体内に蓄積した体液が強制的に上昇した。  
暴力的といえるほどの強い空圧にさらされたペニスがついに限界を迎える。  
「はぁああああああ!!!はっ!ああぁああ!!!」  
ペニスが最後の膨張をした後、一気に爆発して奴の口にびゅるびゅると子種を撒き散らしていく。  
ビュッビュッという射精のリズムに合わせて、カビゴンは精液をじゅるじゅる音をたててと吸い上げる。  
「ひっあぅん!やああああん!!」  
射精した後も敏感な先端をストローのように吸われ、陰茎に残った精液すら、容赦なく全てすすられた。  
あまりの刺激に耐え切れず、目を見開きよだれを垂らしながらがくがくと体全体を痙攣させる。  
強制的に何回も呼び出される射精感は苦痛にも似ていた。  
 
「あっ!もうでないから…うん!…吸うの…やめろよぉ…」  
放出を終えて、すっかり萎えたモノを、ちゅうちゅう吸っているカビゴンを止めるために腹の下へ声をかける。  
奴は本当に何も出ないとわかったのだろう。ペニスをようやく解放してくれた。  
そして、のそっとと立ち上がりゆっくりと口を開いた。奴の口から私の精液の生臭いにおいがする。  
 
「ぼくらはねー、とっても食いしん坊なんだー、お腹がいっぱいになるまでー、やめないよー」  
…カビゴンの食事はまだはじまったばかりのようだ。  
 
                                            終  
 
 

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