―――ププリンが、アンコクのもりのかいぶつ―もとい、アーマルドの弟子になってから一週間後・・・  
 
アーマルドが、その日のたんけんの収穫を整理していると、ププリンが声をかけてきた。  
「ねぇ、ししょー♪」  
「ん?なんだ、ぼうず」  
(おおきなリンゴが2つに、ふっかつのたねが3こ…きれいなはこはガルーラ像に預けて…)  
「ねーえー、ししょーったらぁ!!」  
「うわッ!」  
ぽこっと、ププリンが両爪とトレジャーバッグの間に顔を出した。  
ピンク色の小さい体はわずかな隙間から入ってきたらしい。  
「びっくりさせるな…、ちゃんと聞いてるだろ、なんだ?」  
ププリンが、チャームポイントでもある大きくて赤い目をキラキラと輝かせる。  
「あのね、あのねししょー♪」  
「うんうん」  
「ボク、きのう、すごいの見ちゃったんだ♪」  
「ほお。どこでだ?」  
「おうちで!夜、おしっこしたくなって目がさめたの!そしたら、パパとママが…」  
(…なんだか嫌な予感がするな)  
「ちゅーしてたんだよ!」  
アーマルドはがくっとうなだれた。なぜか少しほっとしてしまった自分が情けない。  
「…仲が良いんだな、ぼうずの両親は…」  
「そーかなぁ?そーかも♪ねぇ、ししょーはちゅーする?」  
「……。…いや、まぁ、したことはあるが…」  
「ねぇ、ししょー♪ボク、おねがいがあるんだけど…」  
さらに目をキラキラさせながらププリンが体を弾ませた。  
「なんだ?」  
「ボクとちゅーしてよ♪」  
 
「はあぁッ!?」  
びっくりして思わずアーマルドが大きい声を出す。  
その拍子にププリンの小さい体が、ぽにょん…と間抜けな音をさせて膝から落ちた。  
悪い悪い、と謝りながらアーマルドはププリンをひき戻してやる。  
「ししょー怒らないでよぅ♪」  
「怒ってはいないが驚いたんだ!全く…」  
相手してられない、というようにアーマルドは再び作業を始めた。  
グミやきのみを壷に分け、ププリンの分け前はモモンの実の皮で作った袋に詰める。  
「ほら、ぼうず。早く帰らないと。おまえの分はこの中に入れておいたからな」  
「えーやだよぅししょー♪ボク、ししょーがちゅーしてくれるまで帰らないよ♪」  
ププリンは高い声で嬉しそうに応えた。  
自分のお願いを、師匠であるアーマルドが聞いてくれなかったことがないのを分かっているのだ。  
アーマルドはそんな弟子を見てやれやれとため息をつく。  
「…ぼうず、おれだからいいものの、そんなこと誰にでも言うもんじゃないぞ」  
呆れてそう言うも、この幼いポケモンは動じない。  
「わかってるって♪ししょーだから言ったの♪」  
懐いてくれることは素直に嬉しい。嬉しいが、困ることの方が多いとつくづくと思う。  
「あのな、ぼうず。ちゅーっていうのは大人のするもんなんだ。だからぼうずは…」  
「そんなのウソだ!こどもだってするよ!」  
「え?」  
「だってこないだね、ムチュールちゃんとウパーくんもしてたもん!」  
「…してたって、見たのか?」  
「見たよ!かくれんぼしてるときに。ボク、おにだったんだ。スボミーちゃんを見つけた後にその二匹をさがしてたら…」  
ププリンは少しばかり頬を染めて言った。まるでおたからを発見した時のように。  
「あの二匹、よくケンカしてたからボク驚いちゃったよ♪」  
「ほっぺたにじゃないのか」  
「ちがうよ、ちゃんとくちとくちでやってたんだ!ムチュールちゃんのくちびるはやわらかそうだったよ♪」  
笑顔でさらりとすごいことを言う子どもだ。  
(類は友を呼ぶのか?なんとも早熟なおともだちだ。俺がぼうずくらいの年の時は…)  
そんなことを考えているとププリンの顔がにょきっと目の前に現れた。  
「もういいや!かってにしちゃうから♪」  
アーマルドがなにかを言い返すまもなく顔と顔が重なった。  
 
ぷにゅっ。  
柔らかい音がした。  
ププリンの小さい小さいくちが、アーマルドの大きい大きいくちにくっついている。  
(こ、これは…キスといえるのか?)  
ププリンがくちを離すとその体はまたぽてりと落ちる。  
そのままぽんぽんと跳ね飛びながら嬉しそうに叫んだ。  
「えへへっ、しちゃったぁ♪ししょーとちゅーしちゃったね♪」  
「あ、あぁ…」  
(な、なにを考えてたんだ俺は…こいつはまだ赤ちゃんポケモンで…)  
なんだか拍子抜けしたアーマルドは、少しこの遊びに付き合ってやるのも悪くないかもしれないと思ってしまった。  
ぽんぽんと跳ねるププリンを持ち上げる。  
「ししょー、もっかい♪」  
返事を待たずに、また顔を近づけられる。アーマルドも首を伸ばして顔を近づけた。  
「んふふ〜♪」  
ププリンが鼻歌を歌いながらくちを合わせてきた。  
口付けたまま、飴玉のようにキラキラした両目が見つめてくる。  
「ぼ、ぼうず、キスっていうのは、目を瞑るものなんだ」  
「そうなの?」  
ふっと閉じられる目。それだけでププリンの印象は大分変わる。  
(あの大きくて丸い目…どうもじっと見つめられると居心地が悪くなる…  
後ろめたさがあるから、過去を暴かれている気分になってしまうのかな?)  
キスという感触をあまり感じないまま、つらつらとそんなことを考えるアーマルド。  
ププリンは嬉しそうに、そのくちに自分のくちをすり寄せる。  
かと思うと、これまた小さい小さい舌を出し、ペロペロと舐めだした。  
「お、おいッ、何してるんだ!」  
慌てて離すとただでさえ丸い顔が、さらにぷくーっと丸くなった。  
「べろちゅーしたかったのにーっ」  
 
「なッ!?」  
(こいつ、ディープキスまで知ってるのか!?なんてマセたガキなんだ!  
少しでも遊びに付き合ってやろうと思ったのが馬鹿だった…)  
どっと疲れが押し寄せる。アーマルドは子守に慣れていないのだ。  
「うぅー…ししょー…」  
みるみるうちにププリンの目に涙がたまっていく。  
「お、おい、泣くな!」  
「だってぇ〜…ボク、ししょーとちゅーしたいよぉ〜…ちゅーしたいなんて思ったの、ししょーがはじめてなんだよ?」  
言葉だけなら立派な口説き文句だったが、それは言っているのはまだほんの子どもだ。  
初めてだといっても、この年齢なら当たり前。  
むしろ初めてじゃなければ、どれだけ早熟なのか。  
そう思いはしても、突き放してやることはできない。  
アーマルドは根が優しい性格だった。  
「わ、わかったよ…。舐めていいから。な。だから泣き止んでくれ…」  
「ホント!?」  
とたんに涙は消えうせ、あのキラキラとした輝きが戻る。  
「お、おまえなぁ〜っ!」  
「えへへ♪ししょーってほんと、ボクに甘いよね♪」  
アーマルドはだまされやすい性格でもあった。  
 
ププリンの舌がまたアーマルドのくちを舐めだす。  
舌が小さすぎるからか、こそばゆい。  
ぺろぺろ、ちろちろ、ぺろぺろ…  
ずっと舐められていると今度はくすぐったくなってくる。  
(…しかし…)  
舐められながら、冷静に考えてみるとこの光景は非常に怪しいものなのではないかとアーマルドは思い出してきた。  
(こんな小さい子と大の大人がキスをしているなんて。  
いや、ここは隠れ家。見つかるわけはない。  
だが、むしろこんな誰にも見つからないような場所でしていることがそもそも…。  
けれど今ププリンを突き放したからといって、諦めないだろうし…)  
あれこれ考えていると、アーマルドはなんだか恥ずかしくなって身じろいだ。  
(…早く飽きてくれ…っ!)  
必死に願っていると、ふいにププリンがくちを離した。  
(お、終わったか…)  
「……ししょー…」  
「どうした?ぼうず」  
キスのはずなのに拷問のようだったな、と苦笑しながらアーマルドは声をかける。  
「あついよぅ…ししょー…」  
「ん?」  
「おちんちんがぁっ、いたいよぅ…!」  
 
「ええぇぇッ!!?」  
また驚いて大声を出す。  
しかし今度は両爪で持ち上げているからか、ププリンは落ちなかった。  
「ち、ちんちんがどうしたって!?」  
「…じんじんするぅ…」  
恐る恐る視線を下に下げていく。  
30センチほどしかないププリンにも、当然、性器はついてるわけで。  
彼の股間はぽっこりと膨らんでいた。  
「お、おしっこじゃないのか?」  
そう問いながら、違うだろうことはアーマルドにもきちんと分かっていた。  
普段は中に隠れている性器が外に出ようとして膨らむのだ。  
それは、勃起しているからに違いなかった。  
「ちがうよぅ…」  
ププリンが不安げに目を揺らす。  
ちゅーもべろちゅーも知っていたって、彼はほんの小さな子どもだ。精通もまだだったのだろう。  
「ししょー、これはなに?なんなの??」  
「これは…これは、ボッキっていって…興奮すると雄なら誰でもなるんだ」  
「??」  
幼い子のこのような場面に出会ったことなんて一度もない。  
真面目に解説してしまったが、わかるわけがない。  
アーマルドを頭を抱えたくなった。  
(とりあえず、抜いてやるしかないかな…)  
アーマルドがため息をつくと、ププリンが小さい声で呟いた。  
「…ごめんなさい、ししょー」  
「!いや、ぼうず。ゴメンな。嫌だとか呆れてるわけじゃないんだ」  
「そうなの?でも、」  
「大丈夫だ。これは病気じゃないし、おれもちょっと戸惑ってるだけだよ」  
アーマルドが首をかしげて微笑むと、ププリンも安心したのかにこりと笑みを返した。  
(ばかだな…この子が不安になっているのに…ちゃんとしてあげなくては)  
 
傷つけないように爪の切っ先でその股間を触ってみる。  
「ひゃっ!」  
未知の感覚が小さい体を突き抜けた。悲鳴を上げてププリンの体が大きく震える。  
優しくていねいに触り続けていく。  
愛らしいペニスがこんにちはとでも言うかのように、ちょっとずつ顔を出してきた。  
「ふぁっ…、あ、あれ?おちんちんがかってに…」  
「うん、勃起するとな、勝手に出てくるんだ」  
充血して色づいているそれは体の色よりももっと濃いピンク色だ。  
ひっかくように刺激すると、気持ち良さそうに喉を鳴らす。  
「あぁんっ…ししょぅ…」  
握れれば楽なのだが、5センチほどのこれを握ることはできない。  
仕方ないので、ププリンの体を地面に置いて両爪で傷つけないように慰める。  
二方向から与えられる力にププリンが喘いだ。  
「はぁああっっ、ひやっ、きもちいぃよぅっ、ししょぉっ…」  
ぴくぴくと震えながら、小さい両手がアーマルドの膝を精一杯つかむ。  
「そうか、きもちいいならもう少しで出るからな」  
「でるってぇっ…、なにがぁっ、はぁ、ぁんっっ…」  
 
ふとアーマルドの鼻孔を甘い香りがくすぐった。  
日ごろからププリンの体からはほんのりと甘い香りがしていたが、いつものそれとはどうも違うようだ。  
(なんだか…穏やかな気持ちになっていく気がする…頭がぼーっとしてきた…うぅ…甘くていいにおい、だ…)  
そこに刺激を与えていけばいくほど、その香りは強いものになっていく。  
モモンの実より甘くやわらかく、包み込まれるような、たくさんの花にかこまれたような、懐かしい香り……  
それはまるで、母親の乳を吸っていた遠い記憶を思い起こさせる……  
「はぁっ…」  
たまらず、アーマルドは息を吐き出した。  
「ふぇっ…、し、ししょー?」  
「…な、なんでもないっ…」  
 
ププリンの体からは、敵を穏やかな気持ちにさせて、戦意をなくすための甘い香りが常に放出されている。  
だが、ププリンが性的な興奮に陥ると、交尾に備えて媚薬効果が混ざってさらに香りは強くなるのだ。  
それをアーマルドは知らなかった。もちろん幼いププリンも知るわけがない。  
 
ププリンは与えられる快感に身を預けながらもアーマルドの顔を見つめていた。  
アーマルドの一見怖い顔は(ププリンは一度も怖いと思ったことはなかったが)、  
なぜか赤くなり、荒い息をついている。  
「ししょー…ししょー、だいじょうぶ…?」  
ピンクの頬をさらにピンクに染めて、ププリンは気遣う。  
「あ?だい、じょうぶだ…」  
そう答えるが頭はどんどんぼやけてくる。体中が風邪をひいた時のように熱くなる。  
アーマルドの爪が動かなくなり、快感が止まってしまったププリンはもどかしそうに手足をぱたぱたと動かした。  
その時、なにかが目にとまった。  
「あれ?…なんだろ、」  
アーマルドの組んだ両足の奥に。赤くて大きいなにかが。  
「ねぇ、ししょー!ししょーのおちんちんも、おかしくなってるよ!」  
「…え、…」  
アーマルドのペニスは勃起していた。  
完全に立ちきってはいなかったが、明らかにそれは発情している証だった。  
「!なッ、なぜ…っ!」  
アーマルドはひどく驚いて思わず立ち上がった。だが、  
―――くらっ…  
めまいがして、倒れこむ。無意識に下にいるププリンを避けて。  
「っ…!?な、なんだ…?」  
「ししょー!だいじょうぶ!?」  
ププリンが声をかける。  
(こ、こんな…こんなものは子どもに見せてはいけない…!)  
アーマルドは手早くその肉棒を太ももに挟み、見えないように工夫した。  
情けない。みっともない。恥ずかしい。  
これを見られたら。この子に見られたら。  
大人の欲望を見せたら、この子はきっと脅えてしまう。  
師匠と慕ってくれているその信頼も、きっと一瞬にして崩れてしまう。  
別れ別れになってしまう。一緒に探検できなくなってしまう。  
(そ、それだけは…いやだ!!)  
 
「ねぇししょー、おまたの、だいじょうぶ?」  
「!平気だ、なんでもない」  
「でも…でも、ししょーのも、『ボッキ』してたんじゃないの?」  
「ち、違うぞプクリン!…ボッキってのは子どもしかならないんだ!」  
「でもさっきはだれでもなるって。オスならなるって言ってたよね?」  
「う…」  
(さっきは「??」だったくせに、なんで覚えてるんだっ!)  
「ししょーもコーフンしてるんだ♪」  
「ちが…」  
ププリンがにこにこと笑う。小さい性器を立たせながら。  
―――アーマルドは、なぜかその姿にわずかな恐怖心を覚えた。  
 
「ねぇ、ししょー、きもちよくなろうよ♪きもちよくなったらなにかがでるんでしょ?」  
「……」  
「ねぇ、ししょー♪おねがい♪」  
ププリンの必殺技、『あまえる』。これに逆らえるポケモンは、はっきりいって、いない。  
それに。  
あの強い香りは、相変わらずその幼い体から発されていた。  
(こ、このにおいが…このにおいが俺をおかしくするんだ…)  
アーマルドはこの非日常的すぎる状況に泣きたくなった。  
「まずはボクからね♪」  
ププリンがアーマルドの前に丸くなり、ペニスを突き出した。  
「ね、ししょー、さわって?」  
「…あぁ…」  
観念して、さっきまでと同じように両爪でそっとはさむ。  
きゅきゅっと上下に動かし、快感を呼びさましていく。  
「うひゃあっ…!ぁっ、きもちっい……!」  
生まれて初めての快楽にププリンは嬌声をあげる。  
アーマルドは優しく強くその部分を擦った。  
「あぁっ、あんっ、もっ、とぉっ…、んっ、おっ、おちんちんがぁっ…!おしっこがぁっ!」  
ププリンの目に涙がたまっていく。  
気持ちよすぎてわけがわからなくなっているらしい。  
ガクガクと体を揺らす。むわわん、と甘ったるい香りが充満する。  
ピンク色の靄がアーマルドの体を包みこんでいく。  
(だ、だめだっ…からだが…いうこときかな、…)  
アーマルドは目をしぱしぱと瞬かせた。ぐらぐらと体が揺れる。  
ピンク色のペニスはその乱れた動きにぴくぴくと反応した。  
「と、っとまんあっ、いよぉおっ、ひっ、ひゃ、ああああんっ!!」  
ブルブルっとププリンの丸い体が痙攣する。  
直後。ピューーー…と白い液体が小さな放物線を描きながら噴き出された。  
 
それはアーマルドからすれば、とてもわずかな量に見えた。  
だが、ププリンにはやはり衝撃的だったのか、呆然とそれを見ている。  
「これ、なに?おしっこと違う…」  
「これは精液っていうんだ。ものすごく気持ちよくなった時に今みたいに出るんだ」  
「すごい!シンピテキだねぇ♪」  
「し、神秘的?なのか?」  
「ねぇ、ししょー♪ししょーのからも、これ、出るの?」  
「えっ。あ、あぁ。まぁな」  
「ねぇ、次はボクにやらせて♪ボクにししょーを気持ちよくさせてよ♪」  
 
「なっなんだって!!そんなこと、幼いぼうずにやらせるわけないだろう!?  
おれは、ショタコンなんかじゃないんだから…」  
「しょたこんってなに?」  
「幼いポケモンが好きな大人のことさ」  
「…ししょーはボクのこときらいなの?」  
「そのすききらいじゃなくってだな…」  
「じゃあどうしてししょーはボッキしてたの?」  
「それはっ、…おまえが変なにおいをだすから…」  
「へんなにおい?しつれいだなぁししょー!」  
「そんなことより…そうだ、ぼうずはどうなんだ、なんでいきなりボッキしたんだ?」  
「へ?」  
「もとはといえばおまえが…」  
なぜこのような事態になったのか。ププリンが勃起したからである。  
なぜププリンが勃起してしまったのか。それがアーマルドには分からなかった。  
「べろちゅーしてたらいつのまにかしてたんだよ♪」  
「ふつうはべろちゅーなんかじゃボッキしないんだ!好きな相手とならともかく…」  
「すき?ボク、ししょーのことすきだよ♪だいすき♪」  
 
その言葉に、アーマルドは固まった。  
「す、すき?おれが?」  
「うん♪だいすき♪」  
アーマルドはこれまでに好きだと言われたことなんて一度もなかった。  
だから唐突に自分に向けられた、その慣れない言葉にひどく驚愕した。  
たとえそれが、恋愛の好きであろうと友愛の好きであろうと。  
「すき…おれのことが…」  
「ししょーは?ししょーはボクのことすき?」  
「え…」  
「おさないポケモンじゃなくて、ボクだけがすきだよね?それならショタコンじゃないよね♪」  
アーマルドはその自信たっぷりな言葉を聞いて思わず笑ってしまった。  
こんな自分に、好きだと言ってくれる。  
相手は精通すらしていなかったような未熟なポケモンだ。  
だが、その言葉はとても温かくアーマルドの心に染みわたっていった。  
 
「ほらぁ、次はししょーだよ♪きもちよくしてくれたんだから、お礼をさせてよ♪」  
ププリンは歌うようにそう言うと、アーマルドの股間にその小さな体をもぐりこませた。  
「あ!」  
「うわぁ…すごい!大きい!」  
とうとう見られてしまった。大きく起立したペニスを。  
ププリンの半分ほどもある己のペニスを。  
アーマルドは目の前の事実に一瞬で顔が赤くなった。  
「…は、」  
ひたりとププリンの両手が当てられる。  
じっくりと確かめるようにすーっとなでられる。  
「ぅぁ…」  
当然知識も経験もないププリンの、いたずらな手つき。  
ゆっくりと息をはく。  
再び脳が甘い香りを意識し、強い欲情が湧き上がってくる。  
アーマルドは目を瞑り、その香りを思いきり吸い込んだ。  
(……うっ!)  
途端に腹の底がずくんと疼いた。  
その衝撃に肛門がきゅっと引き締められ、ペニスがぷるんと跳ねる。  
「いい?ししょー、きもちいい?」  
甘い声が耳に届くも、アーマルドは返事どころではなかった。  
ピンク色のププリン、ピンク色の靄、ピンク、ピンク、ピンク…ピンクに包まれたアーマルドの頭の中までも、ピンク色に染まっていくようだった。  
 
直接触られていることより、強烈な、性欲をかき乱す媚薬の香りが、アーマルドをさらなる高みへと昇らされる。  
「はぁ、はぁ、ぁあっ…や、め…」  
アーマルドの全身がとろけていく。先走りが流れ落ちていく。  
「ししょー?なんか流れてきたよ♪」  
今はこの無邪気な声がうらめしかった。  
この子から発される香りは、自身をだめにしていく。  
「んんっ…」  
「すごい…ボクのと全然ちがうね…」  
まだ大きくなっていくそのペニスを見つめながら、感心したようにププリンが目をぱちくりさせる。  
「うぅ…み、見ないでくれ、ププリン…」  
アーマルドがその視線から逃れるように、両爪で顔を隠した。  
小さな手がぎゅむぎゅむと性器をこねくりまわす。もみくちゃにする。  
予測もつかないその動きに、アーマルドはちょっとずつ、だが確実に射精の瞬間が近くなっていることを悟った。  
 
「あーっ、あーっ、あーっ」  
「ししょー?どうしたの、でるの?セーエキでちゃうの?」  
「あひゃぁっ…」  
アーマルドは前屈みになり、必死に射精欲求を押さえ込もうとした。  
地面に両爪を置き、ぷるぷるとその大きい体を揺れ動かす。  
折れ曲がった体の影になったププリンはそれでも撫で続ける。  
とろとろと流れ続ける先走りが手についた。  
「…ねぇ、ししょー。これ、なめてみてもいい?」  
「え」  
これって、なんだ?そう聞く間もなく、衝撃が訪れる。  
「うおッ!!」  
ププリンがそのたくましい怒張にくちをつけ、ちゅるちゅると吸い、舐める。  
「あっ…こ、こらッ、そんな、とこ…なめっるな!」  
一応怒ってみるが、腰砕けの状態では起きることも困難だ。  
「あうぅ…」  
地に額をつけ、悶える。  
がつがつと腰を振りたくなる衝動だけは、必死に抑えつけるが、それでも油断すれば出てしまいそうだ。  
「あ…」  
下を見ると、たしかにその幼い舌はアーマルドのペニスをぺろぺろと舐めていた。  
(俺は…なんて、ことを!こんな、こんな、こどもに…!)  
あまりもの背徳的な光景に、一瞬我にかえる。一切を無視して立ち上がろうと試みる。  
だが、アーマルドの性器は言うことを聞いてくれない。  
どんどん血はたまっていき、びくびくと脈打っている。  
「んくっ…ししょーのこれ、へんな味するね♪」  
甘くも苦くもないその不思議な味に、ププリンは虜になっていた。  
肉棒を手でこすりあげながら、ぴちゃぴちゃとひたすらに舐める。  
そして、ついには液体が溢れ出る原点、尿道口にまでくちを持っていった。  
「そっか♪ここからどろどろ出てるんだ♪」  
探検で、お宝を見つけたときのようにはしゃぐププリン。  
次の瞬間には、細い先端に、その小さすぎるくちでかぶりついた。  
 
「うああぁぁッ、はぁッ、あぁあッ!」  
アーマルドは矯正を上げ、頭を振り乱した。  
まさか、まさかくちに含まれるとは思ってもみなかったのだ。  
ピュルルルッ。我慢できず、精液がほんのわずかに飛び出る。  
ププリンは苦い味がくちの中に混ざったことに気づいたが、しゃぶり続けた。  
「ゃめぇええッ、てぇッ、く、りぇっ…」  
(がまんしていたのに…せいっぱい…おれ、おれは…)  
羞恥と快感で、アーマルドの頭はどうにかなってしまいそうだった。  
顔も体カッカと火照る。中心はもっと熱い。  
アーマルドはなかば横たわるようにしてププリンのフェラを受け止めていた。  
ププリンは丸く頬を膨らませ、ペニスの先端だけを口にいれて味わっている。  
「んむっ…く…もぎゅ…」  
―――彼は気づかなかったが、幼い性器は再び勃起していた。  
大人の精液の形、匂い、味に知らず知らず刺激されていた。  
そして、大好きな師匠の喘ぎ声に、たまらず興奮していた。  
だが己の変化に気づかないほどププリンはしゃぶりつくことに夢中だった。  
「ひゃふぅっ…はぁ、はぁん…!!!」  
強大な快感の波がアーマルドを襲う。それでもアーマルドは強固な意志でせきとめる。  
(だ…だめだ…こ、これいじょう…)  
ぜぇぜぇと息継ぎをしながら、虚ろな目で宙を見つめる。  
隠れ家にいるはずなのに、そこはどこか異空間のように見えた。  
視界がピンクに染まり、ずっと脳を支配していた芳香は強まっていく。  
体がふわふわと浮くような感覚。  
朦朧とした頭は、まともな働きをやめてしまった。  
(ピンクいろの、はな、ばたけ…おれは、おれは…)  
 
「もっ…っと…もっと、してくれぇ…」  
アーマルドはわけがわからないままに、言葉を発していた。  
はしたない言葉だとも、子どもに向けるべきではない言葉だとも。  
もはやわからなくなっていた。  
「うん♪わかったよ、ししょー♪もっと、もーっときもちよくしてあげるね♪」  
ププリンが待っていましたとばかりにうなずく。  
稚拙な動きが逆にアーマルドを少しずつ、少しずつ追い詰めていく。  
「あっあっ、あぁっ!」  
早く、早く。早く。  
カクカクと壊れたように腰を振る。ププリンが吹き飛ばされないようにしっかりとペニスに抱きつく。  
両手を上下に動かし、舌で尿道口をほじくるように舐める。  
そして、勢いよく、そこを吸い込んだ。  
 
「ひっアアアああああ!!!!!!!」  
ブチュウウウウウ…と吸い取られていく。  
ププリンの小さいくちがすぼまり、懸命に吸い出していく。  
「うああああああん!!!!」  
アーマルドのペニスがびくりびくりと痙攣しながら、長い間我慢されていた精液を噴出していく。  
小さい穴から次々と吐き出されるそれを、ププリンの小さい体は飲み込んでいく。  
しかし、さすがに限界を覚えたのか、くちを離す。  
「んっ、んっ、んんぅっ…」  
止まることを知らない精液がププリンの丸い体に降り注ぐ。  
きやっきゃっと、丸まって転がりながらププリンはその豪雨を楽しんだ。  
「あひゃぁっ…う、うああぁぁぁ…」  
力を失い、支えきれなくなったアーマルドの体がずん、、、と横に倒れた。  
まるで失禁でもしているかのようにアーマルドが悲痛なうめき声をあげる。  
「はぁ…はぁっ…はぁっ、…は…」  
肩を震わせて呼吸をする。  
「ししょー、すごかったね♪」  
ププリンがアーマルドの顔の近くにやってきて、嬉しそうに声をかける。  
「だいじょうぶ?ししょー」  
「はぁ…、だ、だいじょうぶ、だ…」  
そう答えながらアーマルドはププリンの体が白く濡れていることに気づいた。  
「ぼ、ぼうず…それ…まさか…」  
「ん?これ?ししょーのセーエキだよ♪ボクの体にふってきたんだ♪」  
「うわぁっ!!」  
アーマルドは急いで体を起こしてその体をひっつかんだ。  
爪を寝かせてその液体を削ぎ落としていく。  
「ゴ、ゴメンな、ぼうず…」  
顔から火が出そうなほどに恥ずかしいので目を合わせられないアーマルド。  
「それにね、おいしかったよ♪」  
「のののっ、飲んだのか!!??」  
「?うん♪」  
 
アーマルドはうなだれた。  
ちゅーされべろちゅーされ手コキされフェラされ…飲まれ、顔射までしてしまった!  
みっともなさすぎる己の醜態に後悔の念が押し寄せる。  
「ししょーはきもちよかった?♪」  
「…きもちよかったさ…」  
そうなのだ。みっともないと思いながらも、与えられるもの全てが気持ちよかった。  
だが、だからこそアーマルドは穴があれば入りたい気持ちになっていたのだった。  
「よかった♪ボクもししょーもきもちよくなれたんだね♪」  
「…そうだな…」  
アーマルドはとりあえず綺麗にしなければいけないな、と思った。  
近くの湖ででも水浴びをしなければ、ププリンをこのまま帰すわけにはいかない。  
「でもね、ししょー♪これを見てよ♪」  
小さな手が爪にかけられ、下に持っていかれる。  
なにか突起がひっかかった。  
「お、おまえ…これって…」  
「またボッキしてたみたい♪」  
小さいながらもはっきりとその存在を主張する、ププリンのペニス。  
アーマルドは驚いて声が出なかった。  
「ね、だからさ、ししょー♪もっかいしよ♪」  
天真爛漫な笑顔をふりまきながら、ププリンが言い放つ。  
その笑顔には無意識ながらも、有無を言わせない、そんな迫力があった。  
(こいつには…一生かなわないのかもしれない…)  
 
すっかりその行為にはまってしまったププリンは、アーマルドとの別れの時がくるまで何回もおねだりをした。  
アーマルドはそのたびに、首を横に振るのだが、結局は幼い弟子の願いを聞き入れてしまうのだった。  
 
―――二匹が離れ離れになり、アーマルドが出所し、再会してからも…  
その行為が続行されたのかは、プクリンのみぞ知るのだった…  
 

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