メタモンは分裂で増える、ということは最近、人間界で定義されたことだ。  
だが、人間はメタモンが分裂して増える様子を見たことがない。人間は知らないのだ。どうやって、メタモンたちが分裂するかを。  
 
メタモンは分裂する時のみ、一種の寄生生物のようになる。  
他の個体の雌の胎内に侵入し、その雌の卵子からその個体の特性や病原菌に対する耐性を僅かに取り込む。そして、その胎内で増殖するのだ。  
そうやって、メタモンは単細胞生物でありながら、少しずつ進化を遂げ生き延びてきた。  
 
メタモンが分裂を起こすのは、気温の上昇により彼らがより液状化した身体になる夏の時期だ。  
メタモンは普通、滅多に他のポケモンの目につかない場所に潜んでいるが(メタモンは実は、生態系の極めて下位に位置するのである)繁殖の時期になると森や海や、場所を問わずに出現する。  
雌を襲う時、メタモンは複数で行動する。そして標的は、群から離れている雌ポケモン。  
どんな群にも、決まって中心におらず、少しだけ離れている個体がいるものだ。メタモンはそういった個体を餌食にする。  
 
ピカチュウの雌を標的にした具体例を見てみよう。  
そのピカチュウもまた、群と行動しながらも、群から離れた位置に寝床を作っていた。昼間ならともかく、寝ている間は近くに仲間がいない。  
メタモンが3体、そのピカチュウにじりじりと近づいていく。その液状の体で音もなく近づくので、ピカチュウは気づきはしない。  
3体でピカチュウを包囲すると、まず2体が息を合わせて飛びかかる。一体は身体全体を包み込み、一体は鳴き声をあげないよう口を塞ぎ、ピカチュウが気づいた時にはもう身動きができない。  
 
ちなみに、もしここで、このピカチュウが身籠っており、胎内に既に子供を宿している場合、メタモンはそれを確認すると胎児に危害を加えることなく退散する。妊娠中とそうでない時は胎内の状態が違うので、妊娠中のポケモンからは卵細胞が摂取しづらいようだ。  
また、宿主となりうるポケモンに危害を加えることも目的ではない。それで群が騒ぎだせば、メタモン自身も危険だ。あくまで宿主の身体を借りるだけであり、そこに危害を加えることにはメリットがない。  
だが、メタモンは本能的に活動している故、ある程度知性のあるポケモンを相手には、屈辱や凌辱となる行為を働くこともある。  
 
このピカチュウは妊娠中ではなかった。メタモンたちは本能的に、ピカチュウの生殖器を侵そうと動き始める。  
この時点で、偶然同じ群の個体が近づいてでもこない限りピカチュウは逃れることができない。ただし、前記のとおり口を塞がれていて鳴き声を上げられない。  
また、身動きも完全に取れない状態になっている。身体を包んだメタモンに邪魔されて起き上がることができない。振り払おうにも、液状の身体をもつメタモンを掴むことはできなかった。  
身体を包むメタモンがピカチュウの身体を持ち上げ、完全に手足の自由を奪うと、いよいよ最後の一匹が行為へと乗り出す。  
生殖のためだけに雌を襲うメタモンは余計なことはしたがらない。狙うのはピカチュウの生殖器だけだ。  
2体のメタモンがピカチュウの自由を抑える間、生殖活動を行う一匹が、ピカチュウの性器を狙った。  
 
ここからは、ピカチュウのように性器の構造が人間に近い場合の例、として説明する。  
性器の隙間がきつい、あるいは膣壁が固い岩タイプなどのポケモンの場合は液状になって浸みこむように胎内に潜り込むが、ピカチュウの膣内は柔らかく、メタモンのような液状でなくても、ゼリー体で侵入しやすい。  
メタモンは液状の体の一部を固め、同じピカチュウの雄のペニスほどの太さのゼリー体の触手になり、ピカチュウの性器へと向かった。  
このような侵入方法は「レイプ方式」または「ペニス方式」なんて呼ばれ方をし、もっともメタモンが好む手段だ。  
ピカチュウにそれから逃れる術はなかった。メタモンはそのプルプルの触手を性器の膣口に押し当てる。  
膣へと先端を押し付けているうちにスルリと入り込んでしまえばいいが、そうでない場合も珍しくはない。その相手が生殖行動を未経験だとすれば、尚更だ。その場合は、徐々に先端を細めて、自分の身体を膣口に入り易くしていく。  
このピカチュウもまだ性交をしたことがなく、メタモンも容易には入れなかった。とうとう先端を鉛筆のようにして、ぐりぐりと膣へと入り込んでいく。  
ある程度、先端を押し込んでしまえばあとは圧をかければ膣内部への侵入は難しくない。やがてメタモンの身体は性器に入り込み、膣内に侵入した。  
メタモンのゼリー状の身体は再び、雄のペニスほどの太さになり、岩穴に潜り込む蛇のように膣内を進んでいく。  
柔らかいメタモンの身体は、もっと柔らかいピカチュウの膣壁を掻き分けて進んでいく。ピッタリと閉じて密着した膣壁をこじ開けて進んでいき、やがてたどり着くのは子宮口だ。  
子宮口には膣のように簡単には入り込めない。どんな生き物でも子宮口は固く閉ざされており、液状化しても入れるものではなかった。  
そこで、子宮口を解す必要がある。その、個体の胎内を傷つけずに子宮口を解す方法はそのメタモンによって様々だと言われる。  
 
どのメタモンでも、大抵は突き出た子宮口を揉みほぐしていく。このメタモンもそうだった。  
ゼリー状の先端の形を変えて、徐々に子宮口の突部を飲み込んでいく。その全体を包み込むと、そこを優しく揉みはじめる。  
力を与えて押しつぶしたり、逆に引っ張ったり、左右に軽く捻ったり、捏ね回して根元を締め付けたり、吸盤のように先端に吸い付いたり、二時間以上もかけて、念入りに子宮口の抵抗を無くしていく。  
そうして、液体が流れ込めるほどの僅かな隙間ができれば、もうメタモンはそこに潜ることができる。  
解しきられたピカチュウの子宮口に、メタモンが触手の先端を押しつける。その先端は溶けるように、次第に液状化し、子宮口の中に少しずつ浸みこんでいく。  
液状になったメタモンは少しずつ子宮口へ流れ込み、やがて子宮に辿り着く。ピカチュウの身体の外にいるメタモン本体から触手はどんどん送り込まれ、膣を潜り抜け、液状化し子宮口に流れ込んで子宮へと侵入する。  
やがて、メタモンの最後の尾っぽまでが膣に入り、子宮口を潜り抜け、完全に子宮内へと侵入した。ピカチュウの子宮に、一体のメタモンが完全に入りこんでしまった。  
ピカチュウの胎内をメタモンが満たし、ピカチュウの腹はメタモンによってプックリと、軽く膨れている。  
これで、胎内への寄生が完了した。  
これを一晩で終えると、ピカチュウを塞いでいた残りの二匹は、他のポケモンに見つかる前に、とりあえず一旦は退散する。この二匹がこのピカチュウに寄生できるのは、しばらく後になる。  
 
子宮にメタモンが入ってしまったからには、ピカチュウにもどうすることもできない。幸い、腹が軽く膨らんで少し重いだけなので、今まで通りに群の中で普通に生活することはできる。集団行動において、他のピカチュウに後れをとることもない。  
メタモンには本能的に体内時計が存在するので、ピカチュウの腹に潜ったままでも時間を把握できる。メタモンは、宿主が行動する昼間には寝ている。時々子宮内でもぞもぞと動くことはあるが、行動を起こすのは夜だ。  
寄生してから2〜3日は、胎内の環境に慣れるために活動はしない。子宮内で動き回ることはするが、そのくらいだ。  
だが、この子宮内で蠢く行動も、子宮全体を解すのに役をなしている。ピカチュウの子宮はメタモンが動き回るために膨らんだり引っ張られたり、ピカチュウが寝ている間にも刺激を与え続ける。  
胎児が動くそれとは異なり、子宮を満たし一体化したメタモンは、遥かに子宮内を柔らかくしていくのである。  
 
3日目の夜になると、メタモンは胎内に慣れ、行動を開始する。  
メタモンは少しずつ、子宮の奥のまだ侵入していない内部…卵管へと潜りこんでいく。  
卵管の入り口を、膣に入り込むためにそうしたように、ゆっくりと押し広げ、徐々に卵管の深部へと入りこむ。  
宿主はその、腹の違和感に気づいて目を覚ますが、気にせずメタモンは左右の卵管を進んでいく。  
メタモンは卵管を無理に広げ、奥へ奥へと進んでいき、いずれ卵巣まで辿り着く。  
時間をかけて卵管までも完全に満たしたメタモンは、卵管を揺すり卵巣を侵し、時間をかけてほんの僅かの卵細胞を摂取していくのだ。  
メタモンが卵管を満たしてから、必要量の卵細胞を摂取しおえるまでは二晩ほど。それを終えることで、いよいよ、分裂へと移っていく。  
 
分裂は最も、宿主に負担がかかる作業だ。  
(とはいえ、命にかかわることは別段ないのだが。)  
卵細胞を摂取し終えても、相変わらず卵管までいっぱいに入り込んだメタモンは、時期が来ると、絶えず胎内で動き始める。  
卵管を拡げて、子宮を膨らませ、宿主に圧迫感を与える。メタモンの体が少しずつ膨張してきた。これから分裂し、子供を産むのだ。  
夜中、ピカチュウの腹がパンパンに膨らんでくる。メタモンはピカチュウの腹の中で、親と子の二つに分かれた。  
ここまでくると、ピカチュウの腹の中の運動はより激しくなる。子が、腹の下へと動いていき、子宮から脱するのだ。  
だが生まれたばかりのメタモンは、液状化する能力をまだ備えていない。つまり、ゼリー状の身体を変形させて子宮からでなければならないのだ。  
 
ここからが、宿主にとっても、メタモンにとっても本当に大変な作業となる。  
子メタモンが外へ出ようとしても、子宮口は簡単には開かない。だが、ここは力のみで子宮口を拡げて出なければならないのだ。  
子メタモンもなるべく出やすいようにと、身体の先端を細くし、子宮口に入ろうとする。その細さは、竹串ほどだ。  
その細さで、子宮口に捻じ込むように入り込む。当然子宮口はこじ開けられて圧迫され、宿主に苦痛をもたらす。  
だが、子メタモンは休まずに、子宮口を無理やりに広げて外へと進んでいく。  
 
親メタモンは子メタモンを後押しし、体を膨らませて、その圧力で子を外へ押し出そうとする。その際に、子宮を圧迫する。  
子メタモンは次第に押し出され、やがて、ようやく子宮口を出た。  
そこからは、膣内を下っていくだけだ。とはいっても、また膣を広げていくという作業が続くのだが。  
一度貫通してしまえば、あとはあまり苦労せずに子宮口を進んでいく。  
その太さも、だんだん太くなり、ストローほどになり、鉛筆ほどになる。子宮口はどんどん、広げられていく。  
ピカチュウも、嫌でも力んで、早くメタモンを産み落としてやらなければ苦しい。  
時間をかけて、子メタモンは子宮を脱出する。  
子メタモンが脱するまでにも子宮口は拡張され、子メタモンが脱する頃には、コインほどの幅まで広がっている。  
だが休む間もなく、次は親メタモンが子宮を出る番だ。  
我が子が拡げた子宮口をそのまま利用し、脱出していく。そのうち子宮口はさらに広がり、ピカチュウも次第に、子宮口を拡張される痛みを感じなくなっていく。  
ツルツルとスムーズに子宮を脱し、膣をくぐって外界へと出てきた親子は、今までの宿主や他の個体に反撃される前に、素早く身を隠すのだ。  
メタモンが完全に脱した頃、ピカチュウの子宮口はすっかり緩まり、膣とも変わらないほどの柔軟さになっている。  
 
メタモンが腹に宿る期間は9〜10日間。  
メタモンはその後、姿を消すが、まだ終わってはいなかった。  
 
腹から無事脱出したメタモンは、以前、侵入を手伝ったメタモンと合流する。  
そして、再び…あのピカチュウのもとへと戻っていく…。  
 

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