目を覚ましたのは自宅のベッドの上だった。
時刻は昼を過ぎており、窓から漏れる日の光がやたらと眩しく感じる。
「ん、ううん・・・・・ふあぁ〜、眩しいなぁ・・・」
大きな欠伸をし、体を起こすとベッドの脇には、ポケモンがいた。
声に気づき、振り向くと声を掛けて来た。
「ようやく、お目覚めか
随分とだらしのない奴だな」
発せられた言葉に対して、半ばキョトンとした表情で彼の顔を見た。
まだ、目覚めきっていない頭を使いしばしの間考え、口にする。
「えっ、ガブリアスがなんて私の家にいるの??
ゲットしたんだっけ??」
昨夜の事は、まるで覚えてないと言った様子で、首を傾げる。
その反応に呆れ顔のガブリアスは、溜息をつくと彼女に近づき、唐突に口付けをした。
いきなり口を塞がれ、如何して良いか分からずに、されるがままになっていた。
「んんー、むぅ・・・・・ぷはぁ、行き成り何するの!
っていうか君は昨日から行き成りが多いよ!!」
昨夜の内に、何があったのかを思い出したのか、ハッとした表情になる。
「思い出したみたいだな、森でお前に捕獲されたんだぞ?
それから、色んなと言う程はないが色々あったんだからな
森から此処へお前を運んだのは俺なんだから、感謝しろよな」
あの時、ポケモンが欲しくて森まで足を運び、迷って出れなくて休んでいる所にガブリアスが現れたのだ。
会った当初はだいぶ殺気立っていたが、彼女のテンションに着いて行けずに呆然としていた所を捕獲された・・・・・と言う訳である。
「そっかそっか、思い出した、私のポケモンか!!」
相変わらずのテンションで、オーバーにリアクションをし一人で納得する。
あれこれ話をしている内に、家のチャイムのなる音が聞こえてきた。
ピ〜ンポ〜ン
「御免くださ〜い、姉さんいますかぁ??」
外から聞こえてくる声に身に覚えがあった。
弟のハツネだ、血は繋がっていないが実の弟のように、実の姉の様に仲が良かった。
近辺でこの兄弟の事を知らない人はおらず、ちょっとした有名人だった。
「やっば、今日は弟が来る日だったんだ
すっかり忘れてた」
急ぎベッドから降りると、ガブリアスをその場に残し玄関へと向かって行った。
「ごっめん、お待たせ
ちょっとバタバタしててさ」
苦笑いをしつつ、弟を家の中へ案内しようとした・・・が
「今日はここで構わないよ、すぐに用事終わるし
実は姉さんに頼みがあってさ」
この子が彼女に、頼み事というのはとても珍しく彼女自身驚いていた。
驚いた表情のまま話を促し。
「うん?そうなのん?まっいいけど
で、頼みって何?お金の話とかならパスね」
弟に限って、金銭トラブルはないとは思うが、念のために釘を刺しておく。
まさか姉に、そんな事を言われるとは思っていなかったので目を点にしながら話を続けた。
「さすがに、姉さんにだけはそんな事言われたくないよ、というか姉さんと違うし
今日はポケモンを預かって欲しくて来たんだよ」
「私が預かるのん?構わないけどどうして?」
小馬鹿にされ、眉間に皺を寄せるが何とか我慢し、予想外の発言に聞き返してしまう。
別段、弟のとこの生活が苦しいわけでもなく、だからと言って弟が世話に疲れた等と言わない事は痛いほどよく理解していた。
「今日から、3泊4日で旅行に行くんだけど、そのツアーはポケモン同伴お断りなんだよね
それで、エンペルトを・・・・ミスティを預かって欲しいんだ、お願いだよ」
滅多にしてこない頼み事だし無理という訳でもない。
彼女は素直に承諾し手渡されたモンスターボールを受け取った。
「世話は私に任せて、楽しんでいらっしゃいな
責任を以って預かるから」
「ありがとう、姉さん
それじゃ、僕、もう行くね」
笑顔で手を振り彼女の家を後にした。
遠ざかっていく弟を見つめ、見えなくなった頃に、エンペルトを外に出してやった。
「ここで世話になるのか、ミフユだったな、宜しく頼むぞ
ハツネからしっかり面倒を見るようにと、言われているから安心するといい」
明らかにこっちの台詞じゃないかと言う事を言われ苦笑いをするしかなかった。
彼女も弟と同じで、エンペルトは好きだった為、文句はないらしい。
「ガブリアス〜、弟のポケモン預かる事になったから仲良くしてあげてね」
呼ぶと玄関まで出てきてエンペルトの姿を見る。
わかったと無言で頷き、彼女の部屋へと入っていった。
「大丈夫かな、あの二人」
似たような性格の為、多少不安ではあったが特に気に留めはしなかった。
それからすぐに日も落ち辺りはすっかりと暗くなっていた
「しまった、ミスティの好物聞くの忘れてた
そろそろ歳かなぁ、忘れっぽいけど・・・・・」
いつの間にリビングに来ていたのか、ガブリアスとミスティがいた。
「お前の場合、歳とか忘れっぽいとか根本的に違うだろ
ドジというか間抜けなんだろうな」
ガブリアスに失礼な事を言われ多少ムッとしたが、そこへミスティが口を開き始める
「私の食事なら気にする事はない
これと言って好きと言える物も嫌いと言える物もない、出されれば素直に食すだけだからな、贅沢は言わんよ」
弟の話では、我侭は言わない良い子、だと聞いていたがどうやら本当の様で少し安心をしたらしく安堵の息が漏れた。
「ふぅ、それならよかった、作ったのはいいけど
食べてもらえなかったらどうしようかと思ったわ
じゃっ、まぁ、丁度みんなもいるし、準備も出来てる事だし食べましょう」
特段、会話が弾むという事はなかったが、美味しそうに食べてくれているようで、作った甲斐があったと内心喜んでいた。
「私、お風呂に入ってくるね」
言うとお風呂場へ向かって行き、ガブリアスとミスティだけがその場に取り残される形となった。
気まずい空気になったのは言うまでもなかった。
しかし、先に口を開いたのはガブリアスの方だった。
「お前、ミスティだったか、主人ってどんな感じの奴なんだ?
ミフユとハツネは兄弟らしいが似てないみたいだし」
その問いに対し 別に という感じで目を背け、何も知らないガブリアスに対し
「聞いてないのか?血は繋がっていないらしい
義理の姉弟だと聞いている・・・だから似ていなくても当然ではないのか?」
ふ〜ん、という様に話を聞き納得をする。
自分には分からない事だがポケモンの自分と彼女が一緒に生活している、そんな感じだと考えた。
「寝室に行こうぜ、此処にいても暇なわけだし」
言われミスティは首を傾げると黙ってガブリアスの後へと着いて行く事にした。
「で、こんな所で何をするんだ?お早い就寝かな?」
子供みたいな奴だと嫌味交じりに言うと、その言葉に反応したガブリアスはミスティを押し倒していた。
唐突な事に対応出来ず、そのまま仰向けに寝転ぶ状態になるミスティ。
ちゃんと講義はするがガブリアスの様子がおかしい。
「何をする!言った事が気に入らないのなら言葉で返してみろ」
「俺はいちいちそんな事気にしない質なんでな、気に入らないとかそんなの関係ねぇよ、俺は俺の欲求を満たすだけだ」
ガブリアスの言う事に、ミスティは驚きを隠せず、何とか押しのけようとするが全く動かない。
体格差もあるだろう、だが、それだけではない。
ガブリアスは明らかにミスティより力が強かったのだ。
「無駄だ、お前の力じゃ動かないぜ、大人しく俺に喰われろよ」
「くっ、私はハツネ以外信用はしないし体を預けるつもりはない・・・!!」
精一杯力を入れ、ガブリアスを退けようとするが、やはりピクリとも動かない。
よせっ、やめろ、言葉を紡ぐより早く口付けをされ、手が下腹部へと伸びていく。
「んふ・・・ぅん・・・・・」
舌を絡ませ、味を確かめる様に、中へと入れていく。
「やめ・・・・んっ・・・・ふぁ・・・・やめろ・・!!」
一瞬の隙をつき、ガブリアスを押しのける事に成功した。
が、ミスティ自身我慢が、出来なくなってきていた。
押し飛ばされミスティから少し離れ、息を荒くしている。
「ハァハァ・・・・・へへっ、隙を突くなんて中々やるじゃねぇか
でも、お前も我慢が出来なくなってきてるはずだぜ」
案の定、我慢が出来ずミスティも息を荒くし、目をトロンとさせていた。
だからと言って、此処でガブリアスに身を任せては、体が持たないかも知れない。
そう考えたミスティは、自らガブリアスを襲う事にした。
ゆっくりと近づいて行き、ガブリアスに抵抗するかの様に押し倒し、いつしか股間の辺りにある、スリットから雄の象徴を硬くし覗かせていた。
それはガブリアスも同じ事で露になっていた。
「な、なんのつもりだ、お前が俺に敵うとでも・・・・ひゃう、くぁ・・・・」
突如押し寄せて来る快感に情けない声を上げてしまう。
ミスティに、硬くなったペニスを舐められ感じてしまったのだ。
「ハァ・・・ハァ・・・・これで、貴様も抵抗できないだろう・・・・・ヤられるくらいなら、ヤるまでだ・・」
先端を舌で弾く様に刺激し、アイスキャンディーでも舐めるかの様に優しく愛撫していく。
その快感に堪らず喘ぎ、甘い声を漏らして行くガブリアス。
「ぁっ・・・・らめっ・・・おかしくなる・・・・ふぁぁ・・・」
さっきまでの勢いはなく今は女々しく感じる事しかできなくなっていた。
形勢逆転だと言わんばかりに攻め立て、自らもその行為に溺れて行く。
次第にピチャ、ピチャと卑猥な音が聞こえ始め、ガブリアスのペニスから先走り液が溢れている事が伺える。
「・・・・さっきまでの勢いはどうした」
亀頭を舐め、溢れてくる汁を堪能し、手はいつしかガブリアスの肛門へと伸びていた。
なんとか指を使い、肛門を刺激していくが、やはりエンペルトやガブリアス独特の手では、行為が難しいらしくやり難そうだ。
それでも、ガブリアスはきちんと感じ、声を上げていた。
「・・・・ぁふ・・・・・そこは・・・だめ・・だ・・やめて・・・・うぁぁ・・・」
敏感な所なのか、先ほど以上に喘ぎ、嫌らしくなっていた。
指でやるのにも、限界があると考えたミスティは、フェラをやめると肛門を舌で舐める事にした。
舌を伸ばし、そっと入り口付近を舐める、その行為にガブリアスの体はピクンと軽く跳ねる。
「此処まで感じやすい奴だったとはな・・・・まっ、その方がヤりがいがあっていいが」
舐めるのを、やめると今度は自らのペニスを、肛門へとあてがい挿れようとしていた。
「や、やめろ・・・・そんな、中に挿れられたら・・・うぁっ、ぁぁ・・・」
押し込み先端を内部に侵入させる。
締りを堪能するかの様にゆっくりと奥を目指していく。
「いい締りをしているな、これならすぐにでもイけそうだ・・・」
ガブリアスの腰を掴み腰を振り始める。
ヌチョ・・・・グチョ・・・・
結合部からそんな湿った音がし、とても嫌らしかった。
ミスティのペニスは既に、半分くらいまで入りある一点を集中的に、攻め様としていた。
「この辺りか・・・?」
ペニスで確かめるように探し、そして、ある一点と捉えた。
「ひゃっ、そ、そこは・・・・あぁん・・・・らめぇ・・・・・そこは、やめて・・・んぁ、ふぅぁ・・・・」
ガブリアスの前立腺にミスティのペニスが当ったようだ。
前立腺を刺激され今迄以上に情けない声を上げていく。
「・・・・ハァ・・・ハァ・・ガブリアスの中は・・・暖かい・・・な」
中の温もりにミスティも感じ始め、腰の動きが早くなっていた。
肉と肉とがぶつかり合う様な、パン、パンという音が聞こえ、二人の行為の激しさを物語っていた。
「ミスティ・・・・もっと、もっと激しくしてくれぇ・・・・・気持ちいいよぉ・・」
最初は嫌がっていたのに、今は自ら求める様に口走っていた。
此処まで来たらもう、引き返す事はできない。
「くっ、うぁ・・・・もう、我慢できそうにない・・・・で、出そうだ・・・このまま・・中に出すぞ・・・・!!」
射精間に見舞われ、ミスティは一気にペニスを突き上げると、ガブリアスの中でビクンビクンと脈打ち白い液体を流し込んでいった。
「お、俺も・・・・出そうだ、うっ・・・・出る・・・・・ぁっ・・・!!」
ガブリアスもミスティにつられる様にな感じで、白濁の液体を放出した。
ドクドクッ、ビュル!
二人は同時に絶頂を向かえ、息を荒くし、重なり合ってグッタリとしていた。
「全く、ろくな事を考えない奴だなガブリアスは」
「そんな事いいながら・・・・その気になってたのはどこのどいつだよ・・・」
互いに言いたい事を言い、顔を見合わせていると自然と二人の顔は笑顔になっていた。
後始末が残っているが、ミフユに任せればいいとでも思ったのかそのまま眠りについてしまった。
次の日、起きてきた二人は、ミフユに事情を聞かれ二人は何故だか、頭を下げて謝っていた。
彼女は怒っているどころか笑顔で接していた。
けれど、二度とポケモンは預からないと心に決めたミフユであった。