「きゃはは〜、ガブリ〜ン・・・・ヒック、今帰ったろぉ〜!!」
いつも以上に、おかしなテンションで帰宅すると、玄関に入るなりドサッと倒れた。
かなりの量のアルコールを摂取したのか、顔は真っ赤になり、呂律も回っていなかった。
年齢的にお酒の類は問題ないのだが、如何せん酒癖が悪く、いつも以上にハイテンションになったり、その場のノリで行動してしまう事が多かった。
「うわっ、こんな所で倒れるなよ
しかもかなり酒臭いし・・・
程ほどにしておけって出かける前に言っておいただろうに。
それに、ガブリンって・・・・」
呆れ顔で出迎えると、倒れているミフユを抱き起こし、寝室へと運ぶ。
ガブリアスにとって、ミフユの体重など気にならないのだろうか、軽々と抱きかけていた。
あれから、ハツネは旅行から帰宅し、エンペルトを引き取りに来た。
面倒な事は嫌いだったので、ようやく終わったと安心していたのだが、何故だか酒浸りの日が続くようになっていた。
恐らく原因は、ガブリアスなのだろう。
話を聞いていた時は笑顔だったが、エンペルトとガブリアスが交わった事により、内心はとても不安になり寂しかったのかもしれない。
そのせいかは分からないが、寝ている彼女の顔を覗くと、うっすらと涙の後が残っていたりするのである。
ガブリアスは原因が自分だとは知らず、いつものように接しているのだが、避けられている様な気がしてならなかった。
「なんか悪いことしたかな・・・
こいつの気に触るような事してないと思うんだけど」
彼自身に悪気はないので分かる筈もなく、ただただ、苦悩するしかなかった。
聞いてみないと分からない・・・頭では分かってはいるが、この様な状態では聞くに聞けない。
尚且つ、自ら切り出すと言うのは少々抵抗があったのだろう。
それでも話をしない事には何も解決しないし、このままではミフユ自身も体を壊しかねないだろう。
明日にでも話を聞こうと心に決めるのであった。
問題は話を切り出すタイミングである。
起きたばかりの時に聞くのがいいか、それとも会話の中に自然と混ぜるのがいいか・・・。
いずれにせよ、臨機応変に対応するしかないのだろう。
明日になれば、全てが分かると自分に言い聞かせ、ガブリアスも眠りについた。
頭が痛い・・・・・目を覚ますなり頭を両手で抱えうな垂れた。
二日酔いになったが、自分の責任であるため言葉にすることも出来ない。
「ちゃんとガブリンの言う事聞けばよかったな・・・・」
後悔先に立たず、である、今更言っても仕方がない事なので我慢をする他になかった。
横に寝ているガブリアスを見つめると、そっと近づき背中に顔を埋めていた。
(暖かい・・・これがガブリアスの温もりなんだ
ちゃんと話すべきだよね、心配してくれているみたいだし・・・)
どうしようかと迷っていたが、隣に寝ている姿を見て、決心をした。
「俺の背中はそんなにいいか?
一晩経ってだいぶ落ち着いたみたいだな」
不意に声が掛かると、ハッとし背中から顔を離した。
此方にガブリアスが振り向くが、目が合わせられない。
迷惑を掛けた、と思っているからだ。
起きているとは気づかず、驚いてしまうがすぐに冷静さを取り戻す。
「なぁ」
「あのね」
口を開くのはほぼ同時だった為か、お互いに顔を赤らめ、そっぽを向く。
「お、お前から先に言えよ、俺のは大した話じゃないし」
「ううん、そっちから先に言ってよ、私だってそんな大した話じゃないし・・・」
よほど気が合うのか、譲り合い精神である。
ミフユは、そんなガブリアスにドキドキしており、話の出来る感じではなかった。
その為、ガブリアスが言葉を紡いだ。
「最近のお前、様子がおかしいけど大丈夫か・・・・?
ハツネがミスティを引き取りに来た日くらいからだよな。
悩み事とかあんなら聞くぜ?
力になれるかはわかんねぇーけど」
言おうと思っていたのでこれは好都合であった。
それでも中々切り出し難いもので、うまく言えるか不安になっていた。
「あ、あのさ、ガブリンは私の前からいなくならないよね・・・?
側に居てくれるよね?」
出てきた言葉は、言いたい事と違うものだった。
緊張のあまり何を言っていいか分からず、そんな事を口走っていたのだ。
「何があった?
俺の・・・・せいか?」
問われると反応しづらく、返事に困っていたがゆっくりと口を開き、自分の思っていることを言葉にした。
「私・・・嫉妬しているかもしれない
貴方がミスティと犯りあっているのを知ってから、不安で仕方がなかったの・・・
私の事、嫌いになったのかなって。
でも、中々聞く事も出来なくて・・・。
ごめんね、私・・・ウザイよね、重いよね
君に迷惑掛けているってこともよく分かっているの・・・
私から離れていくんじゃ・・・ないかって・・・怖くて・・・うぅっ・・」
話をしていると次第に、涙が溢れ、泣き出してしまった。
余程不安だったのか、その瞳には寂しさと悲しみが、映し出されていた。
「ミフユ・・・・・ごめんな。
俺がもっとお前の事を気遣ってやれていればな・・・
でも、俺はお前から離れる事もないし、嫌いになることもないぜ。
もっとこう、俺を信じろよ。
犯り合うっつったってアイツ、俺と同じ雄だしよ、そこまで気にしなくてもいいだろうに。
後、迷惑だ何て思ってないよ、重くもないし、うざくもない、お前は俺の最高のパートナーだ!
俺は・・・・お前の事が、大好きだよ・・・愛してる!!」
言うなりミフユを強く抱きしめた。
泣きじゃくっていた彼女も、抱きしめらていると落ち着きを取り戻し、無意識の内に抱き返していた。
ガブリアスの温もりを確かめるように、強く、深く・・・・。
「私も・・・・愛してるよ」
お互いの口から紡がれた言葉は、嘘を微塵にも感じさせなかった。
昔は、ポケモンと結婚をする人も居たらしい、それを考えると悪くはないと思えるミフユであった。
「さて、そろそろ朝食にしてくれよ、腹が減ってしかたねぇから」
空気を読まない発言にミフユは少々ムッとするが、それはすぐに笑顔へと変わり、以前のように騒々しい朝へと戻っていった。
「はいはい、じゃあ、離れてもらえるかな?
このままじゃ動けないし」
「あっ、わ、悪ぃ」
すぐにでも抱くのをやめると、ガブリアスは起き上がり、そそくさと寝室を後にした。
慌てふためく姿も可愛いなぁっと思いつつ、起き上がり、乱れた髪を整えると、台所へと向かっていった。
「そういえば、いつの間にガブリンなんて呼ぶようになったんだろ?
まっ、いっか、ハツネのエンペルトだってミスティってニックネームなんだし。
愛着のある子にはニックネームつけなくっちゃね♪」
今では、悩んでいたのが嘘のように、明るく元気な姿へと戻っていた。
「無理、絶対無理、100%無理、ガチで無理、マジで無理、本気で無理、冗談抜きで無理、金積まれても無理、槍が降ってきても無理、死んでも無理!!
そんな訳だからお引取りをくださいまし」
「ちょっ!!何でそんなに否定しまくりなの、姉さん
っていうか、死んでしまったら無理どころの騒ぎじゃないし」
満面の笑みで弟の頼みを拒否し、追い返そうとする。
それも当然といえば当然である。
エンペルトとガブリアスが犯りあったのだから。
「事情は知らないけれど、頼むよ、ねっ?
お願い、この通り!」
頭を下げ、両手を合わせ言い寄ってくる。
困り果てたミフユは、口を開く。
「だって、面倒だし、それにアンタのポケモンしつけがなってないよ
私のガブリアス、アンタのエンペルトに犯されたみたいだし
つーか、事情知らないとか勘弁してよね。
私だってさ、可愛い弟の頼みだから聞いてあげたいけどさぁ
そんなことがあったら普通預かるの無理に決まってるじゃん」
ハツネは驚いた表情で、ミフユを見据えると苦笑いをした。
「僕、初耳なんですけど
ミスティから何も聞いてないんだけどなぁ」
本当は預かるの自体は問題ないのだ、けれど、交わりがあるのは勘弁ならない。
ガブリアスを取られた感じになってしまうから。
例えるのなら、人の彼氏に手を出すようなものである。
「むぅ・・・、今度のは大人しいから頼むよぉ
それに姉さんも欲しがっていたグレイシアなんだよ!!」
グレイシア・・・・その言葉に少し心が揺れ動く。
そう、ガブリアスの次に狙っていたポケモンである。
それをこの弟が持っているというのだ。
「グレイシア・・・・よしっ、こうしましょう
エンペルトを預かってあげた見返りとして、そのグレイシアを私に頂戴、寧ろよこせっ!」
もはや目の輝き方が違っていた。
獲物を見つけ、飢えているグラエナの様な感じだ。
「えっ?
頂戴って・・・・えぇ〜〜〜!?
折角、苦労して手に入れたのに、無理に決まっているじゃない!!」
「なら、私も無理!
分かったらさっさと帰りなさいよ」
突き放すように言うときびすを返し家に入ろうとした。
が、それを制すようにハツネが喋りだす。
「わかったよぉ、あげるよ。
ガブリアスの件は本当に悪かったよぉ。
だから、そんなに怒らないでよ・・・」
若干涙目になりながらも、しぶしぶとミフユの条件に乗った。
脅しのようだが、恐らくこうでもしない事には、分かってもらえないだろう。
それに、人任せにするというのは、トレーナーとして如何なものかと思っていた。
「はぁ・・・アンタもトレーナーならさ、自分のポケモンくらい自分で面倒見なさいよ
私だってガブリアスを手に入れてからそんなに日は経ってないんだし・・・」
ほとほと困った弟だ、とでも言いたげな顔で説得を試みた。
その説得に、時間は掛からなかったが、話を聞いていると、最初からグレイシアは彼女へのプレゼントのつもりだったらしい。
ハツネは表現が上手くない為に、遠まわしな言い方しかできず、挙句、咄嗟に渡せと言われ反射的に断ってしまったのだ。
「あ、あははは、ごめんごめん、預かるのはもうたくさんなんだもん
それに言い方が悪いんだよぉ〜
うん、ありがとね」
「むぅ~、僕がそういうの上手くないって知っているくせにぃ〜
でも、喜んでもらえたみたいで良かったよ
誕生日にはちょっと早いけど、感謝の気持ちだよ」
ミフユは苦笑いをし、忘れていたと頭を下げ、謝罪する。
彼女の純粋さは良く知っている為、さして気にする様子もなく、何事もなかったかの様に、グレイシアの入ったモンスターボールを差し出した。
「えへへっ、すっごい嬉しいなぁ〜本当にありがとうね」
姉のこんなに喜んだ顔を見るのはいつ以来だろうか。
ハツネ自身にも伝わってきて、不思議と自然に笑顔となっていた。
「じゃぁ、そろそろ帰るね
あっ、そうそう、グレイシアは雌だからね」
思い出したように付け足すと手を振り、姿を消していった。
彼女も手を振り見送ると、上機嫌で家の中へと姿を消した。
ボールを放り投げると、赤い光と共にグレイシアが姿を現した。
「初めまして、ご主人様
ご面倒をお掛けするとは思いますが、何卒宜しくお願い申し上げます」
ミフユを見るなり丁寧に挨拶をすると、可愛らしい笑顔を見せ付けてきた。
(か、か、かっわいぃぃぃ!!何この可愛さ〜)
その愛くるしさに見とれ、ボーっとしていると、不意に声を掛けられ我に返る。
「ったく、どうしたんだよ
おっ?グレイシアか、見たところ雌のようだな」
グレイシアの姿を確認すると、ミフユに近づき後ろから抱きついた。
「ちょ、ちょっと、グレイシアが見ているじゃない、やめてよガブリン」
「ガブリン様と言うのですか?
私はグレイシアと申します、ご面倒をお掛けするとは思いますが、宜しくお願いします」
笑顔で言うグレイシアに対し、ガブリアスは軽く挨拶をし、名前の訂正をした
「おぅ、よろしくな
ガブリンってのは名前ではないんだがな・・・
ガブリアスが本当の名前だし」
未だに、ガブリンと呼ばれる事に慣れないのか、ムスッとしている様子を見せた。
ただ、ミフユにそう呼ばれると、嬉しそうな顔を見せていた。
心を許している証拠だろう。
「ガブリン、離れて
これじゃ、動けないよ・・・」
顔を赤くし、照れ笑いをする。
「いいじゃねぇかよ、減るもんじゃねぇし
もっと、お前とくっついていたいんだよ」
恥ずかしい台詞を、よくもこうスラスラと言えるものである。
そんな姿を見たグレイシアは、羨ましそうな視線を送ってきていた。
「私も、お二人の様に仲良くなりたいです
どうすれば、お二人の様な関係になれるのでしょうか・・・・?」
グレイシアの質問に、どう答えていいか分からず、ミフユは顔を真っ赤にした。
困っているミフユの代わりに、ガブリアスが答えを返した。
「気になるなら3人で犯ってみるか?
そうすりゃ、すぐにでもなれるぜ」
ガブリアスの思わぬ発言に、更に顔を真っ赤に染め上げる。
だが、彼の言う事に反論はしなかった。
「そう・・・なのですか?
なら、やってみたいです!!」
期待の眼差しを二人に向け、目を輝かせていた。
「ちょ、ちょっと、ガブリン・・・・」
「じゃっ、決まりだな
そこに仰向けになりな、すぐにでも始めてやるからよ
ミフユも服を脱いで仰向けになれ」
言われるがままにしぶしぶ服を脱ぎ、グレイシアの横に仰向けになる。
その姿に不思議そうな顔をするが、すぐに理解する事となった。
「ひゃっ、な、なにするんですか?!」
ガブリアスに秘部を舐められ、声を張り上げる。
しかし、その言葉など耳に入らぬと言った様子で行為を続ける。
「ガブリン・・・私にもしてよぉ・・・」
物欲しそうな目をし、ガブリアスに訴えかける。
「大丈夫だよ、ちゃんとしてやるから、待ってろよ」
次第にグレイシアの秘部からはピチャ、ヌチャっと湿った音が聞こえてくる。
「あん・・・いやっ・・・・ふぁぁ・・んふぁ・・」
甘い声が漏れ、ガブリアスのペニスを勃起させていく。
そのペニスの先端からは、少量の先走り液が出ていた。
「へへっ、中々いいじゃねぇか
次はこっちだな」
グレイシアの秘部をびしょびしょにすると、次はミフユの秘部へと舌を這わせた。
「きゃん・・・・ガブリン・・い・・やっ・・・ん・・・んふ、らめ・・もっと、優しくして・・・」
ガブリアスは無意識の内にミフユを求め、秘部へと舌を進入させていた。
横でトロンとした目をし、グレイシアも物欲しそうに息を荒げていた。
「ハァ・・・・・ハァ・・・もっと、欲しいです・・・・・」
二人の雌を相手にするのは、始めてなので思うようにいかないが、精一杯奉仕していく。
「ミフユもだいぶ濡れてきたし、そろそろ・・・・挿れちまうか・・・」
言うとミフユの秘部にペニスをあてがうと、ズッ、ズッと進入させていく。
相変わらずの締りのよさに思わず声が上がっていた。
「うぁ、相変わらず・・・・いい締りしてるな・・・ハァハァ、堪んねぇな」
奥まで一気に押し込み繋がると、今度はグレイシアを引き寄せ、ミフユの腹部へと乗せる。
二匹の雌を犯す一匹の雄。
ガブリアスは雌の匂いに興奮し、腰を振り、グレイシアの秘部を激しく舐める。
快感に二人は堪えられず、それぞれ喘ぎ声を漏らす。
「ぁん・・ふぁぁん・・・・ひゃん・・・あぁぁん・・」
「・・・激しいよぉ・・・私の中で・・・ガブリンが暴れてるよぉ・・・・」
激しく腰を打ち付け、グレイシアの秘部へは舌を挿入する。
結合部からはグチョグチョと音がし、先走りと愛液の混ざった汁が飛び散る。
汁は3人の体に飛び散り付着し、テラテラと光っていた。
「くっ、・・・・・うぁ・・・んっ、すげぇいい・・・・・このまま、中に出しちまうぜ・・」
一際激しく突き上げるとミフユの膣内へ、ビュルビュルと射精をした。
雌を同時に犯しているからか、溢れ出る精液は濃くそのの量はとてつもなく多かった。
中出しをされ、妊婦のようにお腹がポッコリと膨らんだ。
グレイシアも舌での愛撫で感じ、ミフユも中に出された事に反応するかの様に、二人は絶頂を迎えた。
「あっ、何かが・・どんどん、きて・・・ます・・・・・らめ、ひぁぁぁん・・・!!」
ガブリアスの口元で愛液を噴出させると、そのまま気を失ってしまった。
もう一方も結合部からプシプシと噴出させ、グッタリとした。
「中に・・・・中に・・熱いのが・・んあぁぁ・・・ガブ・・・リン・・・好き・・だよ・・・
・・・・あぁん!!」
3人は絶頂を迎え、精液や愛液の交わった液で、体を濡らしていた。
「ちょっと、激しすぎたか・・・
シャワー浴びせてやらねぇと・・・・な」
何とか身を起こすと、フラフラとしながらも二人を抱きかかえ、浴槽へと向かった。
体を綺麗に洗い流した後、3人は同じベッドで横たわっていた。
「ご主人様は、いつもあのような事をされていたのですね
とっても、心地よかったです」
「なっ、そんなわけないでしょ
い、い、いつもなわけないじゃない
そりゃ、確かによかったけど・・・・
ガブリンも何とか言ってよ!!」
「また犯ってやってもいいぜ、最高だったからな
俺は、毎日でも一向に構わないぜ」
冗談に聞こえないのがある意味恐ろしかった。
けれども、他愛の内会話で3人の距離を一気に縮まったのかもしれない。
アレから数年が経ち、ミフユはガブリアスと結婚をしていた。
昔は当然のようにされていた事だ。
それを現代で彼女が実践をした。
なんら不思議な事ではなかった。
愛し合うものに種族も、年齢も関係ないのだから。
この先もずっとそれは変わらないだろう・・・。
END