注意
・りんかん気味
・前にあったものの続きであり、作者一緒なので、被りとかではない。
人の踏み入れない深い森に、ライチュウとサンダースの夫婦が住んでいた。子はイーブイが3匹。毎日、ライチュウは子の為に食料を取ってはサンダースと愛を確かめ合う。
イーブイは上と下が雄、雌だった。父親に似て、3匹ともたくましく育っている。
今日は食料を取りに行ったライチュウが遅い。いつもなら日が傾き始める前に帰って来るはずなのに。不安になり、サンダースは巣から顔を出した。夫の姿は無い。子どもたちに待っているように言うと、巣の外へ出た。
「いたぞ!サンダースだ!!!」
炎が飛んで来る。持ち前の素早さで避けると、相手を見た。キュウコンにドンファン、ニドクイン、サイドン。見た目がとてもゴツく、その割には統率が…
「お、野生のサンダースなんて俺もついてる!」
嬉しそうな顔をして後から現われたのは、ポケモンではない、人間。それもポケモントレーナーと呼ばれているやつら。
「よし、電気だからニドクインだ!」
任せな!と雄叫びを上げると、サンダースに近寄る。
ニドクインはいきなり腕を振り降ろした。まわりの枯れた小枝が舞い、土が飛ぶ。間一髪で避けると、硬い鱗に噛み付いた。効果はさして無い。むしろ刺が口の中に刺さり、血が流れた。
「よし、アイアンテール!」
ニドクインを見上げていたはずなのに、横から来た衝撃で吹き飛ばされた。木に激突、全身に痛みが走る。再びニドクインが近付いて来た。
「ニドクインもういいぞ〜!キュウコン催眠術だ!!」
その命令を聞くと、ニドクインは背を向け、人間のところへ帰って行く。安心したが、次に来たのはキュウコン。9つの尻尾を揺らし、優雅に近付いて来る。
「あ〜!!!巣がある!!!」
人間が巣を覗き、その中にいた子どもたちをその手に持ち上げていた。目の前のキュウコンと、人間の隣のニドクインには勝てるはずもなかった。
「あ、やべ、モンスターボールなかった。お前らこいつらを絶対逃がすなよ!!!さっきのライチュウの野生とは思えない強さのせいだな」
なんだと…?
聞く前に人間の姿はなかった。残されたのは彼のポケモンたち。主人の背中を見送ると、お互いに視線で合図をした。良い御褒美が出た、と。
「お楽しみだな。」
「全く好きなんだから」
「そういう君こそ…」
サイドンの腕には、今にも泣きそうなイーブイたち。取り戻そうとするが、足に力が入らない。
「俺はサンダースだけでいいんだが…」
キュウコンが視線で合図する。それを機に、サイドンの腕からイーブイたちが解放される。助かったとイーブイたちが走りだそうとすると、雄2匹はニドクインが、雌はキュウコンの金縛りで動けなくなってしまった。
「サンダースちゃん。君のかわいい娘が今から開通式だよ。良かったねー」
キュウコンに言われ、雌のイーブイを見る。その上には鼻息を荒くしたドンファン。まさか、と思った瞬間、耳をつんざくような悲鳴を上げる。
「ままー!!あ″ああー!!!!」
子どものイーブイに、巨漢とも言えるドンファンがまぐわっている。その様子を見て、サイドンとキュウコンは笑っていた。
「や、やめてください。まだ子どもなんです」
サンダースは声を振り絞って近くにいたキュウコンに懇願する。声が枯れたのか、イーブイは大粒の涙を流しながら、短い呼吸を続ける。まるで酸素が足りない時のように。
「中々入らんな。どれ。」
ドンファンはさらに奥まで進めた。同時にイーブイは断末魔のような大声で喚き、人形のようにぐったりとしてしまった
サンダースは出来るかぎりイーブイのことを呼んだ。返事は返って来ない。ただドンファンに揺すられて動いているだけ。
「さて、次は俺がお楽しみの時間かな。」
キュウコンはサンダースに目を向けた。何が待っているのか容易に想像がつく。
「ところでさ、俺がロコンだった時なんだけど。」
9本のしっぽがあやしげに動く。見てはいけないと、目をなるべく逸した。
「雌のイーブイとせっかくお楽しみの時間がさ。そいつの彼氏のピカチュウが邪魔してよ。ここまで言えば誰だか解るよね?サンダースちゃん。」
逃げられなかった。本能は逃げろという。足がついて行かなかった。体中も痛い。
「でも結局、俺の勝ちじゃね?旦那より気持ち良くしてやるからおとなしくしてな」
催眠術だ。あの時と同じ。まわりが霞みがかったようになり、音声もキュウコンの声しか聞こえない。何故かキュウコンを迎えなければいけない気持ちになり、彼に従順になっていた。
「まずは、姿勢だ。伏せなさい。動けなくてもそれは出来るだろ。」
「はい。」
キュウコンの声が甘く響いた。言う通りにすると、キュウコンが上に覆いかぶさる。
「次に、絶対にトゲを立ててはいけない。」
「はい。」
「よし。今からお前は究極に気持ち良くなる。今までよりずっと。俺なしでは快感が得られない。」
「はい。」
それだけ言うと、キュウコンは迷わずサンダースの中へ挿入した。サンダースは小さく喘ぎ、瞼を閉じる。
「どうだ?」
「きもちいいですぅっ」
「なんだ?嫌なのか?」
「きもちいいですぅ!もっと、もっと奥まで気持ち良くしてくださいぃ!」
キュウコンは勝ち誇ったようにさらに奥へと進む。そして、これ以上入らないところまで来ると、今度はサンダースが快感を求めて動き出す。
「キュウコン様ぁ!」
サンダースの目付きはまどろんでいた。催眠術にかかっている証拠だ。それでもキュウコンは、達成感と幸福感に包まれていた。それがさらにキュウコンの動きを早める。
「はっ、あっあっ、んあっ!!」
目の前で子どもたちが巨漢に何をされてようが目に入らない。音声もキュウコンしか聞こえない。
「もっと、もっとくださいっ!!!」
ひたすらキュウコンを求め続けた。サンダースには他のことが全く聞こえないし見えてない。
「出る!」
今までサンダースを犯していたキュウコン。その言葉の数秒後、サンダースはお腹に少し異変を感じた。そしてサンダースから出て行く。
「終わり…?嫌です、もっと、もっとください!!!!」
その言葉に、キュウコンはもちろん応じた。それは楽しそうな表情で。
「遅くなってごめん!!みんな逃がしてないか?」
人間が戻って来たのはそれから間も無くして。日が暮れてしまえば、森など分からなくなる。
「サンダースにイーブイ3匹。みんな催眠術やってくれたんだな。偉いぞキュウコン。」
人間に頭を撫でられ、嬉しそうにキュウコンが鳴いた。
それからサンダースは雌だったのもあり、育て屋に預けられた。夫のライチュウは強いと、人間の手元におり、ここにはいない。ここにいるのは、似たような容姿の、雄のキュウコン。
「キュウコンさま、おねがいします」
そのうちタマゴが出来る。そのタマゴがある時以外、キュウコンとの交尾に徹していた。
すでに野生だった時の記憶は、思い出すことすらない。旦那がいたこと、子どもは3匹いたことなど、記憶の彼方。キュウコンと交尾することだけを植え付けられ、今日もタマゴを抱いている。
終わり