――プチッ  
「さあ今夜も始まりました、シンオウ・ナウ!  
今日は特別に深夜の生放送!ポケモン生殖研究学教室教授のシダカナ先生にお話をお聞きしたいと思います」  
「よろしくお願いします」  
「教授は若くしてポケモンの生態研究・生殖発達学における世界的権威でありまして、  
この度、『二足歩行ポケモンと四足歩行ポケモンにおける性交体位の変遷に関する研究』という論文を国際誌に発表され、  
全世界から非常に高い評価を受けておられます。  
今日はその内容に関して分かりやす〜く説明をしていただけるとのことです」  
「過大な紹介をいただき、ありがとうございます。  
今日はみなさんに分かりやすいように、工夫を凝らしながら説明をさせていただこうと思っています」  
 
「さて、教授。この度の先生の研究は、一体どういった内容のものなのでしょう?」  
「そうですね。みなさんは、二足歩行のポケモンと四足歩行のポケモンを同じものと考えてないでしょうか。  
実はこの二つ、全く異なるものなのです」  
「それはいったい…?」  
「二足歩行のポケモンは我々人間と非常によく類似しています。  
例えば、人間の言葉に『敵に背を向ける』という言葉がある。  
これは、二足歩行の生物にとって背中というのが全く見えない、防御もできない弱い部位であって、  
それを敵に見せるのが危険な行いであるという意識が根底にあるのです」  
「はぁ…」  
「しかしですな。四足歩行のポケモンは違います。彼らは常に背中を上に向けているが、  
その視線は容易に周囲を見廻すことができ、その状態は危険ではない。  
その代り、逆向きつまり仰臥位になってお腹を見せてしまうと全く力が入らず、逃げることもできず、  
されるがままになるしかない。非常にエロ…いや、弱い状態になるわけですな」  
「あの、教授…?」  
 
「ところでポケモンはご存じのとおり、似通った種族グループであれば全く同じポケモンでなくても  
交尾をすることがあります!そこで問題になるのが二足歩行のポケモンと四足歩行のポケモンの  
今述べたような習性であるわけです!」  
「教授、ちょっとトーンを低く…」  
「あなた!あなたは正常位が好きですかっ!?」  
「はぁっ?」  
「好きなはずだ!人間なら!何故正常位を正常位と言うのか!それは見つめ合ってエッチできるからだ!  
逆に後背位をされると屈辱的な気分になるはずだ!  
本来であれば最も弱い状態である、背を見せた状態で凌辱まで受けるわけだから!はぁっ、はぁっ。  
しかぁぁ〜〜しっ!  
四足歩行のポケモンではこれが逆になる!  
後背位こそ彼らの通常の状態であり、仰臥位での性行為などもっての外!  
ある意味レイプですよレイプ!ほのぼのレイプ!」  
「ちょっ、誰かこいつ黙らせて!」  
「そのことがよく分かる教材ビデオをわたくしはある極秘ルートから入手しました!  
VTR、スタートぉぉっ!!!くはぁっ!」  
「誰だこいつ呼んだの!!スタッフ!VTR止めれ〜!」  
「コントロールききません!止まりません!」  
 
やや粗い固定画面に映る小さな部屋。  
小さな部屋だというのに、どことなくがらんとした印象を受ける。  
物が少ないせいだ。  
部屋の中央に大きく敷かれた柔らかそうな床敷きと、あとは小さなテレビくらいしかない。  
と、ガチャリと扉の開く音がして、そこに二体のポケモンが入ってきた。  
「ふーん、意外と狭いんだね」  
「う、うん、そ、そ、そうだね…」  
ハスキーな声をあげるグラエナに促されるようにして、顔を真っ赤にして恥ずかしそうに入ってくるバルキー。  
どちらもカメラのある方を向く様子は全くない。  
――盗撮なのだ。  
 
グラエナは床敷きの感触を確かめるかのようにゆっくりと部屋の中央に進むと、  
座り込んでそりっ、そりっと背中のグルーミングをはじめる。  
一方でバルキーはと言えば…  
うろうろ部屋を回ってみたり、立ったり座ったり。  
まるで授業参観前の子供のような落ちつきのなさだ。  
「ちょっとは落ち着きなよ。オスのくせに」  
「あ、ああ、そうだね。でもここってさ…そ(ピー)でしょ?」  
バルキーのセリフの一部に合わせて、明らかな機械音が混じる。  
どうやらバルキーはここの場所を言ったみたいだが…  
情報源は教授の言うところの「極秘ルート」であるからして、消されているのかもしれない。  
「それがどうかしたの?」  
「どうかしたのって…、グラエナは知ってるんでしょ?ここに二体で預けられるってことは…」  
「あははっ、バルキーってばまだコドモだと思ってたら、知ってるんだ?」  
馬鹿にしたようなグラエナの言葉に、バルキーの元々赤かった頬が更に赤みを増し、耳まで朱に染まる。  
 
大抵の場合、こういうシチュエーション、こういう場所に来た時  
メスの方が落ち着いているもんだ。  
オスはどうにも弱い。  
更にこの二体に関して言うならば、その経験にも大きな開きがありそうだった。  
 
「いいよ。しようよ…エッチ」  
「ええっ!!?じょ、冗談…じゃ、ない…よね?」  
突然のセリフに戸惑いを隠せないバルキー。  
積極的というよりも、むしろ扇情的ですらある態度に、からかわれているのかと疑ってグラエナを見るが、  
その目は悪戯っぽく輝いてはいるものの、決して試して喜んでいる…といった類のものではなかった。  
「わたし、バルキーのこと結構気に入ってるよ?イヤなの?」  
「そそ、そ、そんなんじゃないけどさ!でも、ほら、そういうのって、もっと大事だし、その慎重に…」  
ナナメ右下の床を意味もなく見つめながら呟くバルキー。  
そんな様子を見て、微笑を浮かべながらグラエナがゆっくりと立ち上がり、近づいて行く。  
そっと耳元に口を近づけて囁いた。  
「なぁんだ、初めてなんだ?」  
「っ!!ちっ、ちがっ…」  
「違うの?」  
「い、いやっ、そ…の…。う…ん」  
バルキーはついに白状してしまった。  
「グラエナは…その、よくしてるの?」  
「そりゃあ…。やめよ、こんな話」  
せっかくのお楽しみだというのに、只でさえ経験の薄いオスを委縮させてしまってはどうしようもない。  
雰囲気作りが大事なのだ。  
 
「バルキーがリードしていいんだよ」  
「うん…んんっ、あっ…」  
そう口では譲歩しながらも、グラエナの舌がゆっくりとその耳元や首筋を撫で上げる。  
バルキーはただ両手をグラエナの頭に置き、時折撫でるしかない。  
立ち尽くしたオスの体を、頭に手を置かれたメスが舐める。  
その姿だけ見ればメスがオスに奉仕をしている状況だが、実際の力関係は異なっている。  
性知識に乏しいバルキーは、どこをどう愛撫すればいいのかも分からず、  
ただ我が身をグラエナの愛撫にまかせ、息を荒げているだけなのだ。  
「ふあっ!あんっ!」  
「やっぱりココ感じるんだ」  
バルキーの胸に小さく咲いた2つの乳頭の先端を、温かい舌先がゆるゆると拭っていく、  
自分の中で特に意味のある器官だと思ってもいなかったそこから、  
体の奥底を突き上げられるほどの快感が伝わってくるのを感じ、バルキーの足から力が抜けていく。  
よろ…よろ…と後退すると、とんっと背中が壁に当たり、寄りかかる形になった。  
それでも座り込みはしなかったのは、バルキーのオスのプライドによるものかもしれない。  
「ああ…ん…ちょっと…くすぐったいよ…」  
「気持ちいいの間違いじゃないの?」  
執拗とも呼べる乳頭への愛撫が終わると、グラエナの舌はゆっくりと下へ降りていく。  
幼いながらも格闘タイプであることを主張する、引き締まった腹筋。  
そして、その中央の小さなくぼみ。  
己の体とは異なり、全く毛の生えてない地肌が珍しいのか、  
筋繊維の一本一本までも舐めほぐすように、丁寧にグラエナの舌先が動いてゆく。  
そしてついにその舌は、バルキーの最も恥ずかしい部位にまで達しようとしていた。  
 
「じゃあ、バルキーのここ、見せてもらおっかな」  
グラエナがその大きな体をぐっと屈め、頭を低くする。  
短パンのようにバルキーの股間を覆っている部分をそっと前足で広げてやると、  
中から意外と立派なオスの生殖器が顔を出した。  
二足歩行のポケモンだけあって、そこも非常に人間に近い。  
体が小さい割には太い、10cmほどに育ったそのペニスは、まだ先端の半分ほどが薄皮に覆われているものの  
皮の下にくっきりとくびれがついて、メスの性器の内部に快感を呼び起こす十分な機能を感じさせた。  
「ここもやっぱり毛は生えてないんだねぇ」  
「う、うるさいなぁ」  
全身が無毛だから別に変だとはグラエナは思わなかったが、バルキーにとっては恥ずかしいことだったようだ。  
覆うものを失い、にょきっと前に突きだしたその肉茎を、迷うことなくグラエナが頬張る。  
「んくぅっ!」  
種族特有の長い口腔と舌がペニスを絡め取り、巧みに全体を刺激してくる。  
どう?と言いたげなグラエナの上目遣いの視線の前で、バルキーはあられもなくよがる。  
「んっ!ああっ!すごい…!チンチンが…あっ!」  
前脚でそっと下の袋を持ち上げたり、肉茎の皮を突っ張らせたり…  
バルキーがあっという間に果ててしまわないようにゆっくりと、グラエナの舌が蠢き、口が前後する。  
そして…  
「っい!」  
「ゴメン、痛かった?」  
慌てて口を離して謝るグラエナから出てきた自分のオチンチンを見たバルキーは、  
その形の変貌ぶりと、そこから漂ってくる淫猥な香りに言葉を失った。  
グラエナが舌先でわざと剥きあげたのだろうその先端は、今や完全にオトナのペニスの様相を呈しており、  
さっきまでまだ皮に覆われていたカリ首が露わになって、グラエナの唾液にまみれててらてらと輝いている。  
「剥けちゃった…」  
ぎゅうっとその根元を握ってみるバルキーの手には、今までにになく硬く、太くなった  
頼もしい感触が伝わってきた。  
「これ…、グラエナに、挿れたい」  
心の底から、そして本能から、そう言うバルキーにグラエナはこくっと頷いておしりを向ける。  
「いいよ…」  
すでにそこは、オスのチンチンを舐めるという行為だけで淫猥な液にぐっしょりと濡れていた。  
 
前脚をたたみ、後ろ脚をつっぱらせ、尻尾を立てて腰をツンと高く上げる。  
後ろから、大事な部分が丸見えだ。  
そう思うだけで、グラエナは自分の体の芯がきゅぅっと熱くなり、また新たな液がそこから滲むのを感じた。  
しかし…  
「グラエナ、そんなカッコ、ダメだよ。届かないし…」  
後ろから聞こえてきたのは、困ったようなバルキーの声。  
大柄なグラエナが腰を突き上げてしまうと、突き入れられるべき場所がバルキーの腰よりずっと上になってしまうのだ。  
慌てて腰を少し下げようと力を抜いたグラエナだったが、  
その体が突然ぐっと左右から掴まれると、意外なほどに強い力でごろんとひっくり返されてしまった。  
「えっ!?ちょっ、いやっ!」  
視界が反転する。  
その急激な変化に体が対応できず、グラエナは前足を可愛らしく折りたたんだまま、ころんと腹を出して横たわってしまう。  
「な、な、なにすんの〜?」  
「何って…これがイチバンいいでしょ?」  
エッチの最中、無邪気とも言える顔でバルキーがほほ笑む。  
一瞬ぽかんとした後、慌てて元に戻ろうとするグラエナだったが、  
両足を掴むバルキーの手に込められた力は、それを全く許してくれなかった。  
元々格闘タイプのバルキーの力には、タイプ的に全く逆らえないのだ。  
 
「やっ、でも、でも、このカッコは…ダメだって…」  
「何がダメなの?あんなにボクのチンチン舐めといて…もう挿れちゃうよ…」  
四足歩行ポケモンのグラエナにとって、こんな恰好でオスに犯されるくらいなら死んだ方がマシなんだ…  
そんな説明をする時間なんてまるでなかった。  
性交未体験の、十分に口撫を受けて興奮しきった肉茎は、返答も待たずにグラエナの内部へと滑りこもうとしていた。  
ぐちゅっ、ぶちゅうっ…  
「あっ!入る…すっご、柔らか…い…!」  
「ふぁぁぁっ!あっ、太…い!先っぽが…裂けそ…」  
皮肉なものだ。  
尋常ではない体位で犯される中、グラエナの体は余計に興奮を高め、陰液の分泌が促され  
幼い体に似合わず凶悪なカリ首を誇るバルキーの肉茎をただゆるやかに包みこんでいく。  
すっぽりとその全てが内部に収まるまで、数秒とかからなかった。  
 
「うわぁ…、ボクのチンチンが全部入っちゃった。気持ちいい〜」  
「くっ、こんな…のって!」  
グラエナの瞳には、己の後ろ脚をぐっと両手で掴んで広げ、  
真上から見下げてくるバルキーの、快感に陶酔した顔が映る。  
バルキーにはグラエナと己の結合部だけでなく、結合部の直上にある最も敏感なピンクの突起の皮が淫猥に剥けているところも、  
お腹にぽつぽつと並んだ縦並びの乳腺の先端が、どれもヒクヒクと小刻みに快感に喘いでいるところも、  
普段後背位では決して見せることのない部分が全て露わになっているんだ。  
そう思っただけで、グラエナは羞恥の余り全身がかぁっと火照ってしまうのを感じた。  
 
くちゅっ、ぐちゅっ…  
「ふうっ、ああんっ、あっ!」  
「うっわ、動かすとぐにゅぐにゅ包んでくる…!」  
動くよとの言葉もなく、体内で肉棒が前後し始める。  
その動きはぎこちないながらも若々しさに溢れ、激しく膣口から子宮口までを擦りあげ、突きあげる。  
「あああっ!ふあっ!すっごい!ああっ!」  
グラエナが経験した今までの数回の性交とは全く違う感覚が、その体を貫き駆け抜けていく。  
正常位で挿入されたバルキーの反り上がったペニスは、  
グラエナの腰ごと持ち上げるようにして膣壁の前面を突き上げる。  
そして、そのしっかりとくびれた段差が粘膜を擦り、めくり、かき回していく。  
「こんな…こんなすごいの…ダメぇ…」  
「んんっ、ボクも、これ、気持ちいいっ、チンチンが…吸い取られそう…!」  
何度も絶頂を迎えそうになっているだろうに、バルキーは初めてとは思えないほどの耐久力を発揮して、グラエナを攻め続ける。  
イきそうになる度に腹筋をぎゅっと締めては耐えているのだ。  
その都度体内でぎゅうっとペニスが硬くなり、びくんっと持ち上がるのを深部で感じるグラエナはたまったものではない。  
「お願ぁい、も、もう、出してよぉ…」  
「やだ…。もっと、もっと気持ちいいの、感じたい…」  
子どものような貪欲さを発揮して性器の出し入れを続けるバルキーの前で、  
グラエナから最初あったような余裕は全く感じられなくなっていた。  
 
「グラエナの、ここ、ちっちゃなオチンチンみたいなの、何?」  
「ひぅっ!!あっ!」  
粘液に包まれた太い肉柱が出入りする穴の少し上。  
そこにある小さなピンク色のツボミにバルキーの器用な指が伸びた。  
興奮するとすぐに勝手に皮が剥けて中身が顔を出してしまう、グラエナのちょっとしたコンプレックスでもある  
大きなクリトリスの先端につん…と触れた瞬間、その体が大きくびくんびくんと震える。  
「ふーん、ここが弱点なんだぁ」  
分かりやすいなぁとばかりににこっと笑いながら、  
結合部の粘液にまみれた指で今度はゆっくりと周囲から撫で回し始めるバルキー。  
「やぁっ…そこ…あっ!ふあぁぁっ!」  
「あ、さっきよりピンって立っちゃった。エッチぃ」  
ろくな性知識もないくせに、そこを弄る手の動きは腹立たしいほどに器用で、  
無邪気なその言葉がグラエナの心を抉り、より興奮を高めた。  
「ああっ!もう、もうっ、イっちゃいそう…!ダメぇ…!」  
度重なる刺激と羞恥に耐えきれず、グラエナの膣がきゅうっと収縮する。  
子宮が注がれるべき精液を求めてうごめく。  
クリトリスに注意を奪われ、挿入したままにペニスを動かすのを中断していたバルキーにも、  
その動きが淫猥な刺激となって襲いかかった。  
本能的にグラエナの限界を感じ、ペニスの前後運動を再開し、己も絶頂を迎えようとする。  
「うっわぁ…。中がぐちゅぐちゅって…気持ちいい…!」  
「はっ、あっ、あ…!イ、イク…きゅぅぅん!」  
初めてセックスをする幼いバルキーに、こんなに恥ずかしい格好を晒してチンチンを入れられたままイかされるなんて…!  
悔しさと、恥ずかしさと、そしてそれを上回る快感が津波のようにグラエナを飲み込んでいく。  
「んっ!すっごい、中がとろーって熱くなった…!うあっ、ボク、ボクも、もう、イっちゃう…!」  
グラエナの腰を抱え、ペニスをめいっぱいに深く突き込みながら、悲鳴のような喘ぎ声をあげるバルキー。  
まだ数えるほどしか放精を行っていない成長期の精巣から、その硬く反り上がった陰茎を駆け抜け、  
バルキーの大量の白濁液がグラエナの体内へと注がれていった…。  
 
 
プツッ。ピ―――。  
〜ただいまの放送中に、大変不適切な表現が多く含まれておりましたことをお詫び申し上げます〜  
 
生放送における放送事故。  
この時のシンオウ・ナウは深夜という時間帯にも関わらず、  
異常な高視聴率を記録したという……。  
 
 
お〜わり  
 

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