ライチュウがブイゼルによって一命をとりとめたその日の夜。  
ライチュウはいつもより少し早く布団に入っていた。隣には目を閉じたザングースがいる。  
一言も口を開かないザングースに、ライチュウは思い切って声をかけた。  
「ザングース起きてる?」  
「ん?ああ、起きてるよ」  
ザングースが目を開けた。  
「エッチしよう」  
「えっ?」  
ザングースの返事を聞かず、ライチュウは起き上がってザングースの足元に移動した。  
「ライチュウいきなり何……ってこら!」  
「最近全然してないし……久しぶりにしようよ」  
ごそごそとザングースの白い体毛をかぎ分け、萎んだザングースの陰茎を取り出した。  
「お、おいライチュウ!」  
「ザングースだって溜まってるんじゃない?先にイカせてあげるからね」  
そう言ってライチュウは、でろんと垂れる陰茎を奥まで咥え、先端を舌でいじった。  
「くぅぅ!ラ……イチュウ待てったら!んあぁ!」  
ザングースはライチュウの頭を引き離そうとしながら足をバタバタさせている。  
「ザングースったら相変わらずよく叫ぶね」  
久しぶりの刺激に反応するザングースの陰茎は見る見るうちに大きくなり始め、  
先端の穴からは先走りの液を滲ませて、早くも射精の準備を始めている。  
(やっぱりザングースの液は熱いや)  
ザングースのエッチな粘液を味わいながら、ライチュウはピクピク震えるザングースの陰茎を舐め続けた。  
「うぁんライチュウー!やめろやめてくれぇ!」  
ザングースは更に足をバタバタして暴れ回る。しかし、ライチュウの頭を持つ手には力が入っていない。  
「ザングースもう少し静かにしてよ。コウキに気付かれちゃうじゃんか」  
「ム、ムリ!やば……出そう!」  
ライチュウを押さえるザングースの体がぶるっと震えだした。  
「ひぁん!オレもう……んぁっ!」  
我慢の限界に達したザングースが、腰を少し浮かせながら思い切り白濁液を発射した。  
どぷどぷとザングースの精液が注ぎ込まれたライチュウの口から、はみ出た精液が糸を引いて布団を汚す。  
「ザングースやっぱり溜まってたんだね。精液どーろどろ」  
「ったくライチュウよぉ……いきなりフェラなんかされたら堪んないよ……オレにだって心の準備ってやつが」  
ザングースが愚痴をこぼしたその時、突然ドアが開いた。  
「おいおい、何いちゃついてるんだよ。ザングースの声……丸聞こえだぞ」  
ザングースの喘ぎ声を聞き付けたコウキが寝室を覗き込んできた。  
ライチュウは見られるのに慣れてしまったが、射精を終えたばかりのザングースを見ると顔が赤くなっている。  
「あっ……ごめんコウキ。うるさかった?」  
ライチュウは謝ったが、コウキは文句を言いに来たのかと思いきや、顔が笑っている。  
「やるのはいいけど早く寝ろよ。朝起きれなくなるぞ」  
「うん。もうちょっとで終わるから大丈夫」  
「ライチュウ、あんまりザングースを困らせるなよ。おやすみ」  
コウキはドアを閉めた。  
足音が遠くなっていく事を確認したライチュウはニコニコしながらザングースに言った。  
「えへへ。やっぱりバレちゃったね」  
ザングースは呆れた表情で溜め息をついている。  
「明日起きれなくなるしもう寝ようぜライチュウ」  
「もうちょっとやろうよ。ザングース自分だけ出してずるい。オイラのも咥えてよ」  
「ええっ!?ったくもう仕方ないなあ……」  
ザングースは口では文句を言っているが、自分からライチュウの陰茎を咥えようとしている。  
「ザングースも何だかんだ言ってエッチが好きなんだよねー」  
「うるさい!ほら、舐めるぞ」  
ライチュウはザングースに足を持ち上げられ、先端をざらついた舌で舐められた。  
言ってもいないのにすぼみをさらっと撫でられる。  
「うひゃんくすぐったい!」  
「何だよライチュウ。お前だって先走り液出してるじゃん。この変態!」  
「えっ?」  
ライチュウは耳を疑ったが、ザングースが最後に言った言葉ははっきりと聞こえてしまった。  
 
「ザングース。キミ今、何て言ったの?」  
昨日、ブイゼルに変態変態と馬鹿にされた事を思い出したライチュウは、途端に笑顔が消える。  
ザングースがライチュウの陰茎を口から抜いて顔を上げた。  
「な、何だよライチュウ恐い顔して。冗談だよ冗談」  
(ったくザングースったら……冗談言うタイミングがきついよ)  
しかし、事情を知らないザングースを責めても仕方がない。  
「おいライチュウ。どうしたんだよ。ホントに冗談だから気にするなって」  
「分かったからほら、もっと奥まで咥えてよ」  
ほんの少しだけ気分が悪くなったライチュウは、ザングースの頭をぐいっと押し込んで奥まで陰茎を咥えさせた。  
「うわっぷ!?」  
強引に咥えさせられたザングースは、少しだけ苦しそうだ。  
ザングースの舌が筋を辿り、ピクピクしている陰茎を更に絶頂へと向かわせる。  
「ザ、ザングースいいよ!もっと先っぽ舐めてみて!」  
「ここか?」  
「うわわ!?」  
いきなり尿道を攻められたライチュウは、我慢できず足をじたばたさせる。  
(も、もうダメだ!)  
先端の穴から勢いよく精液が飛び出した。  
ライチュウはザングースの頭を押さえつけたまま、ザングースの口に熱い精を吐き出す。  
「うわっ!?おいライチュウ!出す時ぐらい言えよ!」  
「ごめんごめん。声出せないくらい感じちゃって……」  
「ったくもう何なんだよぉ……今日のお前何か変だぞ。いきなり怖い顔になるし無理矢理押し込むし……」  
ザングースはぶつぶつ文句を言いながら、口に入った精液をごくりと飲み込んだ。  
「あぁスッキリしたぁ。ザングースフェラ上手くなったね」  
「何言ってんだよ。お前の方が上手いだろ」  
「へえ?ザングースもやっぱりオチンチン舐められるのが嬉しいんだね」  
ライチュウはニヤニヤしてザングースを見つめる。  
「うっうるさい!ほら、もう寝るぞ!」  
「また今度咥えてねー」  
「ふんっ!」  
ライチュウはザングースに背中を向けられてしまった。  
「あっ、ザングース怒ってる?」  
「…………」  
ザングースはいじけているのか返事をしない。  
「ごめんザングース。怒らすつもりはなかったんだけど……じゃあしばらくエッチやめとこっか」  
「えっ?」  
ライチュウは半分冗談のつもりで言ったが、ザングースが耳をピクリと動かしライチュウに振り返った。  
ザングースに赤い眼で睨まれたライチュウは慌てて背を向ける。  
「じゃ、おやすみ」  
「お、おい待てよ」  
ライチュウはザングースに体を揺さぶられた。  
「何?」  
「い、いや……無視して悪かった……ごめん。オレだってホントは嫌いじゃないんだ。  
ただ何か恥ずかしくなったっていうか……。またその……エッチしようぜ。オレもお前の舐めるからさ。な?」  
(えへへ。ザングースって可愛いなぁ)  
「ザングース。今度舐め合いっこしよう」  
「えっ?あ、うん」  
ザングースの表情が緩んだ。  
「あっそうだザングース。明日はキミにも手伝ってもらうかもしれないけどよろしくね」  
「手伝う?何を?」  
「明日になれば分かるよ。おやすみザングース」  
明日はどんな事があるのか、期待と不安を抱きながらライチュウは眠りについた。  
 
 
翌日、ライチュウはコウキとザングースに昨日の出来事を話した。  
川に落ちて溺れた事、それをブイゼルが助けてくれた事、木の実はブイゼルが置いて行ってくれた事、  
そして、ちゃんとしたお礼をまだしていない事。  
ブイゼルとエッチした事は言っていない。言ったところでただの蛇足になると思ったからだ。  
「そうだったのか……そのブイゼルってポケモンがライチュウを助けてくれたんだな?」  
「うん。あの木の実もさ、全然採れないオイラを気遣ってブイゼルがくれたものなんだ」  
「そうか分かった。じゃあそのブイゼルってポケモンにお礼をしないといけないな」  
「オレもブイゼルにお礼を言いたい」  
事情を理解したコウキもザングースも、やはりブイゼルにお礼をしたいという考えに至ったようだ。  
「お礼と言っても……何がいいかな」  
ライチュウたちはしばらく考え込んだ。  
考えた結果、妥当ではあるが、ブイゼルに一晩この家で泊まってもらおうという事で決まった。  
早速ライチュウたちはブイゼルに会いに行く為に家を出た。  
ライチュウがコウキとザングースを案内する為に先頭を歩く。  
(はっきりとした場所は分からないけど、川沿いに進めば多分大丈夫だよね)  
 
ライチュウが川に落ちた場所から川沿いに道を下っていく。  
「ライチュウ昨日はごめんな。もうライチュウ一人には無理はさせないって約束するよ」  
歩いている途中、コウキが謝ってきた。  
コウキもコウキなりに、ライチュウが溺れてしまった事に責任を感じているのかもしれない。  
「いいんだよコウキ。オイラも今度泳げるように練習するよ」  
「ライチュウ。今度からはオレと一緒に採りに行こうぜ」  
「うん。ありがとうザングース。オイラも足を引っ張らないように頑張るからよろしくね」  
(コウキもザングースも優しいな。やっぱり、持つべきものは友達だね)  
話しながら歩いていると、進むのが早く感じる。  
ライチュウは、見覚えのある場所が見えてきた。  
(多分あそこだ。あっ。あれは……)  
ライチュウの目の先に、オレンジ色のポケモンが木の実を食べている。  
昨日見たブイゼルに間違いない。  
「ブイゼル!」  
ライチュウがブイゼルを呼んだ  
ブイゼルがライチュウの声に振り向き、驚いた顔をする。  
「……あれ?ライチュウ?ライチュウか?」  
「覚えててくれたんだねブイゼル。忘れられてたらどうしようかと思った」  
「どうしたんだよいきなり。ん?」  
ブイゼルは目を動かし、コウキとザングースを見る。  
「ライチュウ。このポケモンがライチュウを助けてくれたブイゼルか?」  
「うん。そうだよ!」  
ライチュウは頷く。コウキがブイゼルに口を開いた。  
「ライチュウから話を聞いてさ。溺れてたライチュウを助けてくれたんだよな。ブイゼル、どうもありがとう」  
コウキがブイゼルに頭を下げる。  
「オレからもお礼を言うよ。ありがとうブイゼル」  
ザングースもコウキに続いてブイゼルに頭を下げた。  
「あ、ああ。昨日の事ならもういいんだよ。見捨てるのも後味悪いしな。  
あんたか?ライチュウと一緒に暮らしてる人間ってのは」  
ブイゼルがコウキに向かって問いかけた。  
「そうだよ。俺はコウキ。ライチュウとこのザングースと一緒に住んでるんだ。よろしくな」  
「ふーんコウキか。まぁよろしく。で、あんたは?」  
ブイゼルがザングースを見る。  
「オレザングース。ライチュウとは友達なんだ。よろしくブイゼル」  
「あぁよろしくザングース。ライチュウとは仲がいいみたいだな。ライチュウから聞いたよ」  
ブイゼルは意味深な表情を浮かべてザングースをじーっと見つめる。  
「えっ、何?」  
(あっまずい。昨日『ザングースとエッチした事ならある』って言っちゃったんだ……)  
 
ライチュウが不安を抱えながらブイゼルを見てると、ブイゼルはザングースから目を逸らした。  
「いや、何でもない。ところでライチュウ。こんな所まで来てどうしたんだ?」  
ライチュウとブイゼルの目が再び合う。  
「うん。実は、ブイゼルにまだちゃんとお礼をしてないからオイラたちさ、今日はブイゼルにお礼をしに来たんだ」  
「お礼?別にいいって言っただろ。見返りが欲しくて助けたわけじゃないんだし」  
ライチュウの代わりに、コウキが口を開いた。  
「いや、ブイゼルがいなかったらライチュウ本当にやばかったからさ。それで是非お礼はしないといけないと思って」  
ザングースが横でうんうんとコウキの言葉に頷いている。  
「うーん、そこまで言うならお礼してくれるのは嬉しいけど……」  
目を垂らして首を捻っているブイゼルにライチュウが言った。  
「ブイゼル。今日よかったら……オイラたちの家に来ない?一晩泊まっていってよ」  
「えっ!?」  
ブイゼルが大きな声を上げて驚いた。  
「いや、でもおれ、野生だぞ?野生のおれが人間の家なんかに泊まれないよ」  
遠慮がちのブイゼルにコウキが声をかける。  
「ブイゼル。そんな事気にしないでいいんだ。飯や布団の用意ぐらいは出来るから、  
ライチュウとザングースと一緒に寝たらいいし」  
「でもおれ……邪魔者じゃないか?」  
「邪魔者だなんてとんでもない!大歓迎だよ。なあライチュウ、ザングース」  
ザングースも同意する。  
「ブイゼル。オレたちの家に来いよ。布団で寝るのって気持ちいいんだぞ」  
「ブイゼルはオイラの命の恩人なんだよ?何も遠慮する事はないんだから」  
ライチュウたちの誘いにしばらく悩んでいたブイゼルだったが、口元を少し緩めて頷いた。  
「うーん……人間のお世話になるのは初めてだが……今日だけはお世話になるか」  
「よし!じゃあブイゼル。一緒に俺たちの家に帰ろう」  
こうしてブイゼルは、ライチュウたちと一晩を過ごす事になった。  
 
家までの帰り道、ライチュウはコウキとザングースに聞こえないように、小声でブイゼルに聞いた。  
「ねえブイゼル。昨日……あの後どうしたの?」  
ブイゼルは横目でライチュウを見る。  
「あの後って?」  
「しーっ!声が大きいよ。コウキとザングースには助けてもらった事と木の実をくれた事しか話してないんだ。  
ほら、オイラの中で……射精した後の事だよ。オイラあれから気を失ってたでしょ?」  
「ああ、お前が気絶した後の事か。あの後大変だったんだぞ。お前をいくら呼んでも揺さぶっても全然起きないからさ、  
仕方なくお前を抱えながら上流まで泳いでお前を岸に降ろした後、一旦戻っておれの食料を運んで……  
ホントに大変だったんだぜ。感謝しろよな」  
ライチュウが眠っていた間に、ブイゼルはかなりの重労働をしていたらしい。  
「ごめん。でもあの時……エッチの時のブイゼル……何か性格変わってなかった?」  
ライチュウは昨日、自分を侮辱したブイゼルの言葉を思い出しながら聞いた。  
ブイゼルは目を丸くして首を傾げる。  
「そうか?おれは普段からあんな感じだぞ。まぁ、お前に色々言い過ぎた事は反省してるよ。  
ちょっと興奮してたからなぁ。それにへへ、おれさ、お前が気絶してからもう一発お前の中で出したんだぜ。  
お前の中があんまり気持ちいいもんでさぁ」  
「えぇっ!?……どうりでお尻が痛かったわけだよ。それにしてもよく3回も出るね。オイラ、2回イッたら結構きついのに」  
ブイゼルがライチュウを見てククっと小さな含み笑いを漏らす。  
「あ!今笑った!オイラブイゼルに負けっぱなしなんて絶対ヤダからね!」  
「へっ!悔しかったらおれを負かしてみろよ変態ライチュウ」  
「言ったなぁ!見てろぉ!」  
また変態と馬鹿にされムキになったライチュウは、しばらくブイゼルと言い合った。  
 
「おーいライチュウ!ブイゼル!早く来いよぉ!」  
ブイゼルと言い合っていたらいつの間にか、コウキとザングースがかなり先にいてこっちを見ている。  
ライチュウとブイゼルは慌ててコウキたちの後を追った。  
 
「ここがライチュウたちの家?へぇ、結構良い所に住んでるじゃん」  
家に着くなり、ブイゼルは驚きの声を上げた。  
「気に入ってくれれば光栄だよ。さ、入って入って」  
コウキがブイゼルを家の中に招き入れた。  
「うわあすげえ。このフカフカしたやつ何だ?」  
ブイゼルがソファーをぽんぽんと叩きながらコウキに尋ねる。  
「これはソファーだよ。ライチュウ、ザングース、ブイゼル、そこに座って待ってて」  
「はーい。さ、ブイゼル座ろ」  
ライチュウとザングースが端に座り、間にブイゼルを座らせる。  
「ライチュウとザングースはずっとこの家で生活してるのか?」  
真ん中に座ったブイゼルがライチュウとザングースに聞いた。  
「オイラもザングースも、ここに住むまではブイゼルと同じ野生だったんだよ。先にコウキのポケモンになったのはオイラだけどね」  
「オレもな、一回自分の住み処に帰ったんだけど、どうしてもコウキとライチュウと一緒に住みたくて……押しかけちまった」  
ザングースは少し照れながらブイゼルに言った。  
「ふーん。コウキ……だったっけ。あの人間とはどうやって出会ったんだ?」  
「それはね……」  
ライチュウが言いかけたとき、コウキが話に入ってきた。  
「楽しそうだなみんな。俺も混ぜてくれよ。飯の用意出来たからさ。  
ブイゼル、口に合うか分からないけど食べてくれよ」  
 
ブイゼルを囲んだ食卓は、いつも以上に賑わった。  
「ザングースったらな、初めて会った日なんかめちゃくちゃ荒っぽかったんだぞ」  
「へえ、ザングースが?興味あるなあ。是非聞きたい」  
コウキとライチュウの話を、ブイゼルは楽しそうに聞いている。  
「『オレに触るな!』とか、ちょっとザングースと言い合った時なんか『お前を見てるとムカつくんだよ!』とか暴言吐かれたんだぞ俺」  
笑いながら話すコウキに続いて、ライチュウも便乗して話す。  
「オイラなんかザングースに『オレはお前みたいなやつ大嫌いだ!消えろ!』とか言われて、 あの時は泣いちゃったなぁ……」  
「もうあの日の事は蒸し返さないでくれよぉ……オレだってあの時はまだコウキとライチュウの事をよく知らなかったんだから。  
コウキと喧嘩して家を出た時は本当にあのまま死んでもいいって思ってたけど……今はとっても感謝してるんだぜ」  
ザングースが顔を赤くしながら今の心境を語った。  
「へえ、ザングースにもそんな時期があったのか。生活が変われば性格も変わるものなんだな」  
ブイゼルがザングースを見てクスクス笑っている。  
「まあそれから色々あってな。ザングースも俺たちの家族になって……三人で色々トラブルもあったけど楽しくやってるよ」  
「うんうん。オレソの実を食べちゃった時は大変だったよね」  
「だあぁライチュウ!」  
ブイゼルに聞かれたくないのか、ザングースはライチュウの口を慌てて押さえた。  
「んがが!」  
「ははは、何でもないぞブイゼル。気にしないでくれ」  
ザングースは笑ってごまかしながら、まだライチュウの口を押さえている。  
(ザングースったら、あの日の出来事はザングースしか知らないのに)  
ライチュウはザングースに見えないようにこっそり笑った。  
「楽しそうだなライチュウも。おれも“助けてよかった!”って改めて思ったよ」  
「うん。オイラコウキとザングースが大好きだもん!本当にありがとうねブイゼル!」  
「俺からも。ブイゼルありがとうな。今日は楽しんでってくれ」  
コウキに続き、ライチュウの口を開放したザングースもブイゼルにお礼を言った。  
「何か照れ臭くなるな」  
ブイゼルの顔が赤くなった。ライチュウたちの笑い声。  
楽しい時間はあっという間に過ぎていった。  
 
 
気付けばもう夜。  
本当に楽しい時間というのは過ぎるのが早い。  
「みんなそろそろ寝るか。ブイゼルの布団も用意したからライチュウたちと一緒に寝てくれ」  
「うん。あ、ありがとう」  
「そんなに固くならなくてもいいんだぞブイゼル。ライチュウ、ザングース。ブイゼルと仲良く寝るんだぞ」  
ライチュウは頷いた。  
「じゃあザングース、ブイゼル。寝よっか。コウキおやすみ」  
「うん。おやすみ。あんまりブイゼルに変な事仕込むんじゃないぞ?」  
「はーい」  
(コウキが言ってもあんまり説得力ない……)  
口に出さないように気をつけながら、ライチュウはザングースとブイゼルと一緒に寝室に向かった。  
 
「おれ、布団で寝るのって初めてだからワクワクするぜ!そういえばあの人間とは一緒に寝てないのか?」  
「前は一緒に寝てたんだけどね。最近コウキオイラたちと一緒に寝てくれないんだ。夜遅くまで何かしてるみたい」  
本当に何か用事があって一緒に寝れないのか、それともライチュウとザングースの夜のお楽しみを  
邪魔しないように気遣っているのか……。コウキの考えはライチュウにも分からなかった。  
「ふーん。人間にも色々あるんだな」  
ブイゼルを挟み、ライチュウとザングースが端に寝る。  
(さてと、今日はザングースもいるし……)  
コウキに注意されたが、ブイゼルに負けたまま引き下がるライチュウではない。  
「ねえブイゼル。昨日の続きしよう」  
「えっ、続きって……あれ?ライチュウ?」  
ライチュウは、いつの間にかブイゼルの足元に移動していた。  
「おいおいライチュウ。もしかして……」  
「そ。今日はオイラがブイゼルに挿れる番だよ」  
ライチュウはブイゼルの股間に顔を埋めた。そして舌を伸ばす。  
陰茎の下の……すぼみ目がけて。  
「おいライチュウ!やめ……ろ!」  
「何言ってるのさ。昨日オイラの舐めておいて。……まさか嫌なんて言わないよね?」  
再びライチュウはブイゼルのすぼみを攻める。  
「ひぁん!や……やめ……!」  
仰向けのブイゼルは、ライチュウに足を掴まれて逃げる事が出来ない。  
「くぅぅライチュウ!不意打ちなんて卑怯だぞ!」  
「えへへぇ。先手必勝だよ」  
ライチュウは余裕の笑みを浮かべる。  
「ザ、ザングース!ライチュウを止めてくれ!」  
ブイゼルは隣にいるザングースに助けを求めた。しかし……。  
「えっ?えっ?ライチュウ……何やってるんだ?」  
突然の展開にザングースは、まだ状況がよく分かっていないらしい。  
「ザングース。後でブイゼルにフェラしてもらいなよ。ブイゼルフェラ上手いんだから」  
「ぅぁん!ひぁ!」  
「ブイゼルったら喘いじゃって。さてと、もういいかな?」  
すぼみを舐めるのをやめたライチュウは、ザングースに指示した。  
「ザングース」  
「えっ?」  
「ブイゼル暴れるからさ。悪いけどブイゼル押さえててよ」  
「あ、ああ」  
ザングースは曖昧な返事をしてブイゼルの体を押さえつけた。  
「お、おいザングース!放せよ!」  
ブイゼルの声は確実に焦っている声だ。  
「ねえブイゼル」  
ライチュウはニコニコしながらブイゼルを呼んだ。  
「な、何だよ」  
「ブイゼルもしかして……自分が攻められるのが悔しいんじゃないの?」  
「!?なっ……そんな訳ないだろ!」  
ブイゼルは必死で否定したが、明らかに動揺している。  
 
「嘘。だから昨日あんなにオイラの事馬鹿にしてたんだ。ブイゼルって典型的なエスだよね」  
『エス?』  
ブイゼルとザングースが同時に言った。  
「攻めるのが大好きだって事だよ。この前コウキが教えてくれたんだ。コウキ、ザングースの事はエムだって言ってたよ」  
「へっ?オレ?オレがエムってどういう事?」  
「攻められるのが大好きって事。言われてみればザングースってオイラにフェラされるの大好きだもんねー。でさぁ……」  
ライチュウはブイゼルをちらっと見た。  
「ブイゼル昨日オイラをいじめてる時とっても楽しそうだったもんねー。でもオイラだって負けっぱなしは……嫌なんだよね」  
「だ、だからそれは言い過ぎたって謝っただろ……」  
「でもブイゼル、犯られたら犯り返さないとオイラ気が済まないんだよね。  
だから今日はオイラがブイゼルの中に熱い精液を送り込んであげるからね!」  
ライチュウは満面の笑みを浮かべた。  
「くっそぉ卑怯だぞライチュウ!ザングース放せよ!」  
相変わらずブイゼルが、ザングースから逃れようと必死になっている。  
しかしザングースは上からブイゼルを押さえつけているので、ブイゼルは抵抗したくても出来ないのだ。  
「ザングースそのまま放さないでね。……ブイゼルお待たせ」  
ライチュウが、自分の大きくなった陰茎をブイゼルに見せつける。  
「じゃあ挿れるね。力抜いてた方がいいよ」  
「ま、待てライチュウ!話せばわか……ひゃぁ!」  
ブイゼルを無視してライチュウは、ブイゼルのすぼみに陰茎を差し込んだ。  
じゅぷじゅぷと音を立てながら、徐々にブイゼルの中に侵入していく。  
「んぁあ!やめろこの変態ライチュウ!」  
その時、突然ドアの向こうから声が聞こえてきた。  
「おーい!いつまで騒いでるんだ。早く寝ろよ。ってあれ?鍵閉めてるのか?」  
コウキの声だ。  
流石にブイゼルを襲っている事がコウキにバレたらまずいと判断したライチュウは、予めドアに鍵をかけておいたのだ。  
「コ、コウ……むぐぐ!?」  
「ん?ブイゼルどうかしたのか?」  
ライチュウがブイゼルの口を押さえながらコウキに叫んだ。  
「何でもないよ!ブイゼル何かねえ!初めて布団で寝る事に凄く興奮してるみたい!鍵は後で開けるから心配しないで!」  
「ふーん。ならいいけどブイゼル、はしゃぐのもいいけど早く寝るんだぞ。お休み」  
コウキが居間に戻る足音を確認したライチュウは、ブイゼルの口を開放した。  
「くそぉライチュウ!2対1なんて卑怯だぞ!」  
ブイゼルは、ザングースに取り押さえられながらライチュウに喚く。  
「だってブイゼル手強いしねぇ。オイラ一人じゃ勝てないし……」  
「……もしかしてライチュウ。昨日おれがライチュウに色々言った事……まだ根に持ってるのか?」  
「根に持ってなんかないよ。さっき言ったじゃん。昨日はオイラがブイゼルに犯られたから今日はオイラがブイゼルを犯るって」  
「……やっぱり根に持ってるじゃん」  
ブイゼルは半分諦めた口調で言った。  
「……分かったよライチュウ。ザングースもいたんじゃ悔しいがどうしようもない。ザングース放してくれ」  
ライチュウはまだ少し半信半疑だったが、ザングースはあっさりとブイゼルから放れた。  
「ザングース。お前のチンチンよこせよ。すぐにイカせてやる」  
ブイゼルは自分の口元を指差し、ザングースを誘う。  
「えっでも……いいのか?」  
ザングースはまだ途惑っているようだ。  
「何遠慮してんだよ。ホントはしてほしいくせに」  
「ザングースやってもらいなよ。こんなチャンス滅多にないよ」  
ライチュウとブイゼルに催促され、ザングースは渋々といった感じで頷いた。  
「じゃあブイゼル、よろしく」  
ザングースがライチュウにお尻を向け、ブイゼルの上で四つん這いになって陰茎をブイゼルの口に入れた。  
(ザングースったらちゃっかりオチンチン大きくなってる。ブイゼルの言った通り  
ホントはしてほしくてたまらないんだ。素直じゃないなあ。まあそこがザングースらしいけど)  
「んぐ、んぐ」  
ブイゼルはザングースの陰茎を舐め始めた。ライチュウは引き続きブイゼルの中に挿れたまま前後に動く。  
「ひゃあ!ブイゼルの口の中……冷たい!」  
ザングースが声を裏返して息を荒くしている。  
「ザン……グース。凄いでしょ……ブイゼルのフェラは。……ぁ!」  
ブイゼルの口元を見ると、ザングースの陰茎がベトベトに汚れているのが分かる。  
(オイラはもうちょっといけそう……あ、ザングース隙だらけだ)  
 
ライチュウの目の前には、ザングースの大きなお尻とシッポがある。  
そのシッポの下には、まるでライチュウを誘っているかのように大きなすぼみがあった。  
ライチュウは息を荒くしながらザングースのお尻を掴んだ。  
「えへへ、ザングースいただきまーす」  
ライチュウは器用に前後に動きながら、ザングースのすぼみに舌を入れた。  
「ひゃっ!?あぁぁライ……!」  
ザングースが腰をくねくねさせて甲高い声を上げている。  
「おいザングース動くなよ。めっちゃ舐めづらい」  
ブイゼルが暴れるザングースに不満を漏らす。  
「仕方ないよブイゼル。ザングースって目茶苦茶敏感なんだから」  
四つん這いになっているザングースは腰を動かし逃れようとしているが、全く無駄な足掻きだった。  
「ぁぁ!ダメだ……もう我慢できない!」  
フェラをされ、すぼみを攻められるという二重攻撃はザングースには刺激が強すぎたようだ。  
「ひぁん!」  
ザングースが腰を激しく動かし、ブイゼルの口に大量の精液をぶちまけた。  
「!?うわ!ごほ!ごほ」  
ブイゼルが精液を飲みきれずむせる。  
ザングースはブイゼルの口から陰茎を抜き、そのまま横に倒れ込むように寝転んだ。  
「はぁ……はぁ……」  
仰向けに寝転んだザングースは目を閉じ息を荒くしている。  
萎んだザングースの陰茎からは、僅かな精液が滲み出ていた。  
「ザングースの熱い……」  
ぼそっとブイゼルが呟いた。  
(ブイゼルの中が冷たくて……何か変な感じ……)  
自分の陰茎は膨張し切って熱いのに、ブイゼルは中まで冷たい。  
「ブイゼル、オイラもイクよ。オイラの精液受け取ってね」  
体が熱くなってきたライチュウは小さな声でブイゼルに言った。  
ブイゼルは何も言わず息を荒くしている。  
「あぁ出る!」  
ライチュウは激しく動きながらブイゼルの中に熱い精を吐き出した。  
ブイゼルの中で、自分の陰茎がピクピク痙攣しているのが分かる。  
「ふぅ、出たぁ……ザングース大丈夫?」  
ライチュウの声に反応したザングースはうっすらと目を開けた。  
「ライチュウ……ブイゼルの中で出したのか?」  
「うん。ブイゼルの中って冷たくって気持ちいいんだよ」  
「そ、そんなに気持ちいいのか?」  
「そりゃもう。実際やってみたら分かるよ。ザングースもやる?」  
「なっ!?ザングースまでやるのかよ。ライチュウお前……おれに鬼畜なんて言える立場じゃないぞ……」  
嘆くブイゼルを見ながらザングースは悩んでいるようだが、むくりと起き上がってライチュウの横に座った。  
「オレも挿れてみたい」  
「じゃあはい。中ヌルヌルだけど我慢してね」  
精液を出したばかりの陰茎をすぼみから抜き、ザングースにブイゼルを譲った。  
ザングースの陰茎は、先程ブイゼルの口に精液をぶちまけたにもかかわらず再び元気を取り戻している。  
ブイゼルの中がどれほどのものなのか、かなり期待が大きいらしい。  
ザングースが動けないブイゼルを軽くお腹の上に抱え上げ、自分の陰茎を下から突きたてた。  
「っつ!もうちょっとゆっくりしてくれよ……」  
ブイゼルが痛みを和らげようとしているのか手で踏ん張っているが、ザングースは構わずブイゼルを上下に動かした。  
「す、凄く締まる……ブイゼル。もうちょっとペース上げるからな」  
ザングースはうっとりした目で息を荒く吐きながら、徐々に動かすスピードを速める。  
「さ、ブイゼル。今日もオイラがご奉仕してあげるからね」  
上下に動くブイゼルの陰茎を咥えこんだライチュウは、ブイゼルに頭を掴まれた。  
「あっ……やめっ!ひぁ……」  
ザングースが上下にブイゼルを動かしているので、ライチュウは咥えているだけで  
何もしていないのにブイゼルの陰茎は先走りの汁を滲ませている。  
「どう?ブイゼル。お尻とオチンチンを同時に犯される気分は」  
「く……そ。こんなの……変態だ!変態ライチュウ!変態ザングース!」  
馬鹿にしたようなライチュウの声にブイゼルは負けずに言い返すが、ライチュウは無視してブイゼルの陰茎を咥え続けた。  
 
「ブイゼル。イク時はちゃんと言うんだよ」  
「はぁ、はぁ……くそ!」  
ライチュウはブイゼルに頭を強引に押し込まれ、喉元まで陰茎を咥えさせられた。  
「わわっ!?」  
ライチュウが奥まで咥えたその瞬間、ブイゼルが喘ぎながら冷たい精を放出した。  
「ごほっごほっ!ブイゼル!ビックリするじゃん!」  
「ふん。油断するとそうなるんだ」  
ブイゼルはこの状況だというのに、まだライチュウに抵抗をする。  
「ううっ、オレも出そう……!」  
ザングースが声を裏返して小さな声で呟いた。  
「えっ!?おれまだイッたばかり……」  
ブイゼルがザングースに訴えるも、ザングースは目を閉じ激しく腰を動かして、ブイゼルの中に精を吐き出した。  
「うっぁ!で、出すぎ……」  
「あぁ気持ちいい……」  
2回も射精を終えたザングースはとても満足そうだ。  
「えへへブイゼル。今日は2対1だけどとりあえずはオイラの勝ちでいいんだよね?」  
ライチュウがザングースの上でぐったりしているブイゼルに声をかけたが……。  
「……くっそぉ!おれだけ犯られっぱなしは悔しい!」  
「わわ!?ブイゼル!ちょっと待って!」  
「痛!ブイゼル暴れるな!」  
ブイゼルはザングースの陰茎を自分に挿れたまま、目の前のライチュウの陰茎を思いきり扱いた。  
「ひっ!」  
思いがけないブイゼルの行動に驚いたライチュウは、扱いているブイゼルの手を強引に引き離し、ブイゼルから離れた。  
「こら逃げるなライチュウ!」  
「今日はオイラとザングースの勝ち!ブイゼルの負けだよ!」  
寝室にバタバタと暴れ回るライチュウたちに、コウキの怒鳴り声が響く。  
「こらあっ!いい加減にさっさと寝ろ!」  
「は、はぁーい!」  
変な声で返事をしながら、ライチュウたちのエッチはその後も続いた。  
 
 
 
結局あの後、ライチュウは3回、ブイゼルは2回、ザングースは4回も射精した。  
ブイゼルは最後には降参し自分の負けを認めたが、心身ともに疲れ果てていたライチュウたちは案の定、寝坊してしまった。  
もう時刻は正午を過ぎている。  
当然、ライチュウとザングースはコウキに目から火が出るほどこっ酷く叱られた。  
特に、ザングースの叫び声が特にうるさかったらしく中々寝付けなかったらしい。  
ライチュウもザングースもコウキにここまで怒られる事は初めてだったので、コウキに怒られながら酷く落ち込んでいる。  
そんなライチュウとザングースを不憫に思ったのか、ブイゼルが割り込んで庇ってくれた。  
ブイゼルに言われるとコウキも逆らえないのか、ライチュウとザングースの頭を撫でて許してくれる。  
「まあライチュウもザングースも本当に反省してるようだしもういいけどさ。次からは気をつけるんだぞ」  
「うん。ごめんなさい……」  
「分かってくれればいいんだ。さ、みんな昼飯にしよう。ブイゼル。今日はいつまでいれるんだ?」  
コウキがブイゼルに声をかける。  
「もう少ししたら帰るよ。あんまり住み処を空けるのもまずいしな」  
「じゃあブイゼル。昼飯だけでも食べて行ってくれ。食べ終わったらみんなで送りに行くから」  
「うん。ありがと」  
ブイゼルは笑顔を見せてソファーに座った。  
 
 
ご飯の最中、コウキが聞いてきた。  
「ところでライチュウ、ザングース。まさかブイゼルに……変な事教えてないよな?」  
「えーと……大丈夫。襲ったりなんかしてないよ」  
嘘をつくのが下手なライチュウは、バレバレの嘘をついてしまった。  
「何が大丈夫だよ。さてはライチュウ……ブイゼルに手を出したな?」  
「……えっ……うん」  
コウキが手で目を覆う。  
「ったくライチュウ……。何でも手を出せばいいってもんじゃないぞ。ブイゼルごめんな」  
コウキはブイゼルに謝ったが、ブイゼルは笑っている。  
「おれは別にいいんだよ。負けちゃったけどな」  
「負けちゃった?」  
「何でもないよ。後でライチュウたちから聞いてくれ」  
まさかコウキも、ブイゼルが元々エッチを知っていたなんて夢にも思っていないだろう。  
「ふぅ……まあブイゼルが言うなら別に構わないけど。元々ライチュウに教えたのは俺だしな。俺が怒れる立場でもないし」  
コウキが納得してくれて、ライチュウたちも安心したようだ。  
 
「じゃあブイゼル。行こうか」  
「うん」  
全員立ち上がり、ぞろぞろと家を出る。  
 
歩きながらブイゼルがライチュウに声をかけてきた。  
「ライチュウ。昨日はおれの負けでいいが今度は絶対にお前をギャフンと言わせてやるからな。覚悟しとけよ!」  
「オイラだって!絶対負けないもんね!」  
「おーいライチュウ!ブイゼル!早く来いよー!」  
またコウキたちから随分と離れてしまっていた。  
 
「ブイゼル。いつでも遊びに来いよ!俺たち待ってるからな」  
「ブイゼル!またオレたちと遊ぼうぜ!」  
「ブイゼルありがとう!オイラたちもまた遊びに行くからね!」  
ライチュウたちが口々にブイゼルに別れの挨拶を言う。  
「コウキありがとう!また近いうちに遊びに行くぜ!ライチュウ!次会う時はぜっったいにおれが勝つんだからな!  
ザングースお前もな!次は挿れさせろよ!!」  
 
ライチュウたちはブイゼルとの再会を約束し、来た道を引き返した。  
「ブイゼル元気でねー!」  
何回も振り返りながら、ライチュウたちはいつまでもブイゼルに手を振っていた。  
「なあ、さっきブイゼルが言ってた事ってどういう意味だ?」  
一人だけ意味が分かっていないコウキが、ライチュウとザングースに尋ねた。  
「さあ?何だろうね?」  
「オレも分からないや」  
ライチュウはザングースと目を合わせてクスクス笑い合った。  
「あ!おまえらまた何か隠してるな?教えろよ!」  
「わあぁ!何にも隠してないよー!」  
「ライチュウ逃げろぉ!」  
追いかけてくるコウキから逃げ出し、ザングース、そしてライチュウは笑いながら家へ向かって走り出した。  
 

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