「私には、もう何も存在しないから」  
発せられたその言葉に、気持ちと言う物は感じられなかった。  
それどころか、瞳にも〔生〕という物が感じられなかった。  
小さな街の大きな研究所、そこから逃げ出した雌のエーフィ。  
生体実験に利用され、心身共に酷い傷を受けた。  
その結果、彼女からは〔心〕と言う物がなくなってしまったのだ。  
ポケモンの筈なのに、その姿は丸で機械そのものだった。  
 
 「ったく、いつもいつもメンドくせーなぁ!!  
だから一人暮らしってのは不便で嫌なんだよ!!」  
愚痴りながら道を歩いていくのは、雌のリザードンだ。  
雌なのにも関わらず雄のように振る舞い、態度が悪く口も悪い。  
尚且つ、手も早いと言う野蛮の文字が似合う女性であった。  
何かあればすぐにガンを飛ばし、何かあればすぐに言い争いをする。  
少しは女性らしさ、と言う物を学んで欲しいものである。  
今日もまた、ぶつぶつと文句を言いながら歩いていた。  
見る限りいつも以上に、不機嫌そうだ。  
そして、唐突に視界に入ってきたものに反応を示す。  
「ん、何だ、あいつ?  
なんか変だな、大丈夫なのか・・・?」  
目の前を行くのは、心を失くした雌のエーフィであった。  
もちろん、リザードンには心を失くした事など知る余地もなかった。  
不安になり、おもむろに声を掛けてみる。  
「おい、お前、大丈夫か?  
なんつか、生きているっていう感じがしないぜ?」  
声を掛けられ、キョロキョロしリザードンに気づくと首を傾げ。  
「私・・・ですか?」  
「お前以外に他に誰が居るってんだよ」  
他に人がいないのだから、当然と言えば当然だろう。  
しかし、エーフィはそんな事にすら動じず。  
「おかしな事を言う人です、用事がないのなら私に話し掛けないで下さい、迷惑です  
私には、やる事があるので失礼します」  
折角心配してやったのにその態度は何だ、っという表情でリザードンは切れた。  
「テメェ、人が心配してやってんのにその言い草は何だ!!  
バカにしてやがるのか?!」  
特段、怯える様子も、困った様子もなく冷静な面持ちで切り返してくる。  
「貴方が私の邪魔をするからです  
それに、心配してくれと頼んだ覚えはありません」  
言いたい事だけ言うと、そそくさと姿を消してしまった。  
「ちっ、胸糞悪ぃ」  
舌打ちをし再度、家を目指して歩き始めるのであった。  
 
 あの出来事から一晩が明け、リザードンの機嫌も直った・・・・訳でもなかった。  
どうしても、昨日のエーフィの事が気になるのか、イライラとしている。  
「だぁっー!何なんだよあいつはよっ!!  
私にはやる事があるので失礼しますっじゃねーっつーの!!  
澄ました顔して言いやがってよ!!」  
普段は、一晩立つと機嫌が直っているのに、珍しく根に持っている様子であった。  
この分では、次に出会ったら殴り掛かりそうな勢いだ。  
けれども、一つだけ引っかかっている事があった。  
それは、あのエーフィには〔生〕と言う物が感じられなかった事である。  
発した言葉にも気持ちを感じる事ができなかった。  
例えるならそう、機械のようであると感じていた。  
「あれこれ考えてても仕方ねーな、気は進まねーけど、もう一回会ってみっか」  
決意し、起き上がると家を出、当てもなくエーフィを探す事にした。  
 
 「私に関わらないで下さい、迷惑です」  
エーフィは相手を突き放す様に言い放つと立ち去ろうとした。  
が、そうはさせまいと、柄の悪い雄のデルビルとヘルガーは、エーフィを挟む様にして立ち塞がった。  
「舐めてんじゃねぇぞゴルァ!!」  
前に立ち塞がったヘルガーが品もなく叫ぶ。  
それに続くかのように背後のデルビルが叫んだ。  
「ククク、俺たちを甘く見ていると酷い目にあうぜ、お嬢さん」  
含み笑いをし、エーフィをバカにすると、一斉に飛び掛った。  
その刹那、エーフィの額の宝石が、眩しいくらいに光を解き放つと、悲鳴を上げるまもなく、一瞬にしてデルビルとヘルガーの姿が消えてしまった。  
「あ?、今の光はなんだ?」  
光に気づいたリザードンは、その方向へと羽ばたき、飛んでいった。  
 
 「やっと見つけたぜ、探してたんだぞ」  
眩い光を放った辺りへ着くと、エーフィの前へと降り立った。  
相変わらずの澄ました顔に、苛立ちを隠せないが何とかイライラを抑え、顔が見える様に向かい合わせになった。  
やはりエーフィは動じず、表情を変えず口を開く。  
「また、貴方ですか  
私に関わるのは止めて下さいと、きちんとお伝えしたと思います  
用事がないのでしたら私の前から消えて下さい」  
昨日と同じ事を言われるが、此処でキレては話が聞けないと分っているのか、何とか堪え無理に笑顔を作ってみせる。  
「ったく、相変わらずな奴だな  
つっても、出会ったのは昨日だけどな  
今日はテメェに聞きたい事があって来たんだよ」  
エーフィは目を閉じると、自分に何が聞きたいのか心を読み取った。  
内容が分かると、目を開けリザードンを見据え。  
「その問いに関してはお答えでき兼ねます」  
まだ何も言っていないのに、何故と言った表情で、そんな事を言われ、目を丸くしているとエーフィが言葉を続けた。  
「失礼かとは思いましたが、心を読み取らせて頂きました  
そういう訳ですのでお引取りを」  
「おいおい、ちょっと待てよ、まだ終わりじゃねーっつの!!  
大体勝手に人の心なんて読んでんじゃねぇよ、悪趣味な奴だな」  
若干キレ気味に言うが、相変わらずの反応で、リザードンをじっと見つめている。  
相手の考えている事が分からない以上、リザードンも迂闊に考えることができず、戸惑っているとエーフィが立ち去ろうとした。  
「だから待てっつってんだろうが!!!  
何でテメェはまともに人の話を聞こうとしねぇんだ!!」  
遂にキレて、喧嘩腰に言ってしまった。  
やばいと思ったときには、もう遅かったがエーフィは気にした様子もなく言い返してきた。  
「用事もないのに引き止められては、迷惑ですし、時間の無駄です」  
あっさりと言われてしまい、如何していいか分からず、無意識の内にエーフィを抱え飛び立っていた。  
もちろんエーフィは抵抗したが、空の上ではどうする事もできず、大人しくリザードンの家へと連れて行かれた。  
 
 「こんな所に連れ込んで私をどうする気ですか?」  
誘拐まがいに連れて来られたというのに、サラリとそんな事を言ってのける。  
リザードンとて、好きでこんな無愛想な奴を、家に連れてくるはずもなく自分がどうしたいのかをポツリ、ポツリと、説明し始めた。  
「昨日テメェに話しかけた時に違和感がしてな、そんで気になって探してたんだよ  
話だけでも聞けないかと思ってよっ  
けど、いざ見つけたら見つけたでテメェは人の心を読みやがるしよ  
いい趣味してるぜ、全く」  
ある程度話し終えると、次はエーフィの番だと目で促した。  
しかし、話す事はないと言った風に目を閉じ、リザードンを困らせた。  
「テメェ、そんなんで楽しいか?  
無愛想な上に関わるなとか言ってよっ  
俺だったらそんなのつまんねぇって思うぜ?」  
言われた事に対し、エーフィはリザードンにとって理解不能な発言をした。  
恐らく、こんな事を言っても、誰も理解してはくれないだろう。  
無理に理解して欲しいとも思っていない。  
「私に感情等ありません  
喜怒哀楽、その要素は、私にとって必要のないものだから  
私の考えている事が、理解できるのは私だけ  
周りにいる人達に理解してもらう気などありません」  
意味が分からずリザードンは溜息をついた。  
「はぁ、感情がないってそんなわけがあるわけねぇだろ  
笑えねぇ冗談はやめてくれ  
ん?あれ、待てよ、どっかの研究所ではポケモンの生体実験をしてその結果、心を失くすポケモンが居るって聞くが・・・・  
もしかして、お前がそうなのか・・・?」  
問うがエーフィは何の反応もせず、ただひたすらリザードンを見つめているだけだった。  
やはり、その瞳の奥には光と言う物が感じられなかった。  
エーフィは関わるなと言っている、しかしリザードンは、何とか助けたいと思っているようだ。  
相手にとっては、迷惑な事かもしれないが、出来うる限りの事はしようと考えた。  
「わかった、どうせ住む所もないんだろうし、今日から此処で俺と暮らそうぜ  
お前の失った感情とやらを俺が取り戻してやる」  
「・・・・分かりました、住処だけでも得ることが出来るのなら、貴方の話に乗ります」  
こうして、リザードンとエーフィの共同生活が始まったのであった。  
 
相変わらず無愛想な奴、そう思うものの決して口には出さなかった。  
が、エーフィの前では無意味であった。  
「私が無愛想なのは感情が存在しないせいです  
不快に思われたのなら謝ります」  
悪い事等していないのに、謝ると言ってきているエーフィに対し、リザードンは困ってしまった。  
「いや、その、悪ぃ、悪気はねぇんだ  
気に障ったなら謝る、すまねぇ」  
罰が悪そうにリザードンが頭を下げる。  
対しエーフィは、依然として変わらぬ表情で首を傾げた。  
「何故貴方が謝罪するのか、私には理解できません」  
やりにくい相手だ、しかし途中で投げ捨てる訳にも行かず、如何にかしなくてはと考えた。  
考えている間は、心を読まれぬよう、別の部屋で頭を使うことにした。  
そして、ある考えが脳裏によぎった。  
決行は夜、エーフィがお風呂に入る前に寝室で・・・・。  
何とか、誘い出す方法を考えなくてはならず、そのままゴロゴロしていると、ウトウトとし始めそのまま眠ってしまった。  
 
 目を覚ましたのは夜、エーフィはまだお風呂に入っていないようだった。  
と言うより自分のすぐ横にエーフィが居たのだ。  
「うわっ!?テメェ、何でこんな所にいるんだよ!!  
居るなら居るって言えよ!!」  
咄嗟の事に驚き思わず声を上げてしまう。  
だが、都合が良い、これで誘わなくてもよくなったと言うものだ。  
リザードンは、不適に小さく笑みを浮かべると、行動に移した。  
「おい、エーフィ、今から俺と良い事しようぜ!  
きっとお前も喜ぶ筈だからよっ!!」  
その言葉に反応し、エーフィはリザードンの方へと振り向いた。  
恐らくエーフィにとって、良い事というのはどうでもいい事だろう。  
だが、内心興味があった為に、抵抗する素振りは見せなかった  
「へへっ、エーフィはそこに横になってくれてればいいぜ  
後は俺がリードするからよ」  
言われるがまま仰向けになると、リザードンの指がエーフィの秘部を捉えていた。  
突如そんなとこを触れられ、体がピクリっと動いたが、それ以外の反応は特に見られなかった。  
「何をするのですか?」  
リザードンの行動を不審に思い、問いを投げかける。  
すると、にやつきながら指を秘部へと這わせていき、返事は聞けなかった。  
不思議な感覚に襲われていく。  
 
この感覚は何だろう、その思考と共にエーフィの秘部からは蜜が出始めていた。  
「へぇ〜、やっぱお前も雌なんだな  
こりゃ期待できそうだぜ」  
グチュグチュと秘部の辺りから音が響き、エーフィは体を弓なりに反らしていた。  
不思議な感覚から逃れる事は出来ず、リザードンのされるがままとなっていた。  
「ハァ・・・ハァ・・不思議な感じがします・・・・・ふぁ・・」  
行為に堪え切れず甘い声が漏れる。  
 
漏れる声を聞き、リザードンはホッとしたのか、エーフィの内部へと指を突き入れた。  
ヌプッ、ヌチャ、ヌチャ  
指の出し入れをする度に、エーフィの口の端からは、喘ぎが漏れ聞こえる  
「んふぁ、やん・・・あぅん・・・・・ひゃん・・ぁん・・・・」  
もっと反応を楽しみたいのか、指を抜くと秘部に顔を近づけ、ペロッと一舐めした。  
舐められた感覚が新鮮に感じたのか、さっきとは違う反応が現れる。  
「リザー・・・ドン・・やめ・・・やめてくだ・・さい・・この、不思議な感じは・・なんですか・・・・・」  
感じている、心を失ったはずのエーフィが。  
もしかしたら心を取り戻せるかも知れない。  
そう考えたリザードンは、自分の秘部にも手を伸ばし、指をあてがう。  
エーフィにしている行為に興奮したのか、自身の秘部も少しだが濡れてきていた。  
「んぁ・・・エーフィ・・・・それは、気持ちいいって・・・・ことだよ・・・ふぁぁ・・あっ、んくぅ・・・・気持ちいいよぉ・・・」  
雄のような振る舞いをしていたリザードンであったが、しっかりと女性らしい場面が現れた。  
感じるところはしっかりと感じ、喘いでいるのだ。  
こんな事ならば、早くヤっていれば良かった、と思ったリザードンであったが今はそんな事はどうでも良くなっていた。  
「あぁ・・・リザードン・・・・・もっと、もっとしてぇ・・」  
溢れる声に応えるかのように、舌を激しく動かし、突起物を重点的に舐めていた。  
新たな刺激にエーフィの体は跳ね上がり、蜜が溢れ、リザードンの顔が濡れていく。  
「ひゃっ、な、なに・・・すごい・・・・すごいよぉぉ・・・・ふあぁ・・・なんかきてるよぉ・・ぁっ・・・いやぁ・・・どうすれば・・・・あぁぁぁ・・っ!!」  
突起を攻められ、絶頂を迎える事となった。  
秘部からはプシャァァァっと愛液が噴き出し、グッタリとなった。  
噴き出した愛液はリザードンの顔に大量に付着し、テラテラと月の光に照らされ光沢を放っていた。  
 
「エーフィ、今度は私はイかせてよぉ・・・自分だけ気持ちよくなってずるいよぉ」  
乱暴な言葉遣いだったリザードンからは、嘘のような声が聞こえてきた。  
いつの間にかエーフィは、リザードンの秘部に舌を這わせ、ピチャピチャと子犬が水を飲む時の様な、音を立てながら舐めていた。  
淫乱とはこういう事を言うのだろうか。  
エーフィの頭の中にはそんな言葉が浮かんでいた。  
「ひぁ・・いいよ・・・すっごく・・・・もっと、激しくしてよぉ・・・・・・早くイきたいのよぉ・・・・うぁん・・・・あぁぁん・・・イクぅ・・・イっちゃうよぉ・・」  
指で弄っていた分もあってか、リザードンは情けない声を上げると絶頂を迎えた。  
溜まっていたからか、エーフィ以上に愛液がプシャァァァァっと噴出した。  
「リザードン、この不思議な感じが、気持ち良いという事だと言っていましたけど、私の心を取り戻すのに必要だったのですか・・・?  
未だに理解が出来ません」  
無駄だったのかもしれない、けれど少なからずエーフィには、心を取り戻せる可能性があったのは事実だ。  
「もっと長い時間俺と生活をすれば、いつか戻ってくるかも知れないぜ  
今日のはその一歩って事にしとけよ」  
さっきまでの弱弱しいリザードンとは違い、いつもの乱暴な口調へと戻っていた。  
しばらく一緒に暮らせばエーフィは元通りになるかもしれない。  
それは、小さな、小さな可能性だった。  
「さって、だいぶ濡れちまったし、風呂にでも入ろうぜ、丁度沸いてるしよ  
お前も疲れたろ?  
風呂に入ってさっさと寝ようぜ」  
エーフィもそれに同意し無言で頷いた。  
その後、入浴を済ませると、食事をせずに深い、深い眠りへと落ちていくのであった。  
 
エーフィと言う同居人と新たな生活を送るのは一苦労かも知れない。  
けれど、心を取り戻すまで、何があっても守り抜くと決めた。  
共に泣き、共に笑い、共に怒り、共に喜びを感じあえるように・・・・。  
 
 

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