「ぐがががががっぐがっががががぁ!?」
Tシャツにハーフパンツを着た女は椅子に座り、
机の上に鎮座するプリント、原稿用紙、その他もろもろを埋めようとしていた。
しかしそのあまりの量の多さ、プリントやらなんやらの緻密さに
集中力が二、三枚埋めた後に完全に切れ、床をのたうちまわっていた。
――夏真っ盛り、なおかつ学生が最も歓喜する時期
―――夏休み。無論女もこの長い休暇を存分に楽しんだ。
海にも行って肌をこんがりと焼いた。
家族旅行も行ってこの先忘れることの無いような思い出を作った。
親の実家に戻ってゆったりとした時間を過ごし、
夏祭りで大いにはっちゃけて花火の綺麗さを網膜に焼き付けた。
そうした時間も全て過ぎ去り、
休みの残りが片手で数えられるようになり、
休みの最中にやるように出された恐らく全ての学生が嫌うもの
――夏休みの宿題が手付かずのまま机上にあった。
そして今に至る。女は非常に焦っていた。
このまま手付かずのままだと成績に深く影響する。
だが今のままでは埋めることはできまい。
プリント類は回答を見ながら埋めるとしよう。
しかし全て正解だと怪しまれるから適度に間違えるとする。
「ウボァーー……」
女は落胆した。回答を見ながらプリントを埋める、適度に間違う。
……時間がかかる。
夏休みの残りと先程回答を見ながら解いたプリントに費やした時間×今現在残っているプリントの枚数+その他=
プリント類とその他に費やされる時間>>>>夏休みの残り
これはまずい、やるがやらまいが破滅だ。
「――夏休みが終わらなければ良いのに。」
そう呟いても現状はどうにもならない、ただ必死で埋めても全て諦めても。
と、トランス状態に陥りかけている女の部屋の前をのそのそと足音。
今は家の中に誰もいない筈だが、と思ったがそれは間違っていたことに気づいた。
研究員の兄が「預かっといてくれ」、とポケモンを家に送ってきたのだ。
確かそのポケモンは、エスパータイプで、例によって賢く……
…刹那っ……女に驚異的閃きが浮かぶっ……!!
女は直ぐ部屋の扉を開け、
のそのそと廊下を歩いている黄色い人型のポケモン、スリーパーの肩を叩き、
「ねぇスリーパー、ちょっとお願いがあるんだけど……」
こう切り出し、話した。「どうか私の宿題を全部代わりにやってくれくださいお願いしますっ!」
女はこのようにスリーパーと話すことは少なかった。
否、全く無かった。
スリーパー自体物分かりが良く、
暇なときは廊下を歩いているか瞑想してるかのどちらか、
時々母に頼まれたのか台所で料理を並べていた。
とにかく女含めて周りの人に迷惑をかけず、
自宅にいながらふれあう機会がほとんど無いに等しかった。
――やはり……やってくれるわけ…無いっ……!
所詮…只の思いつきっ……!
自分に都合が良い考えっ……!
女は、 めのまえが、 まっしろに なっt
スリーパーが分かったと言うようにうなずき、女の部屋へ足を進め始めた。
嘘、まさか本当にやってくれるんじゃ……女は、半分期待を込めて、
その後ろをついていった。
――スリーパー。催眠術を巧みに使用し、人間、特に
年増も行かぬ子供を連れ去ったりする。
そんなド畜生な地獄すら生ぬるいポケモンが、
今まさに人の、私の役に立つことをやるかもしれない。
女は自室のベッドに腰掛け、
部屋の中にいるスリーパーがどんな行動をするのかを今か今かと待ち構える。
スリーパーは机上のプリント類を見て
あらかじめ手に吊り下げているコインを女の方へ向けて
コインをゆらゆらと揺らして
女はコインの動きに目を奪われてだんだん女がレイプm………
目の焦点がぼやけ始め、
いきなり、女は服を脱ぎ始めた。
簡素なハーフパンツから、Tシャツ、その内部の下着まで。
あっという間に一糸纏わぬ姿になり、
それを見て満足そうにスリーパーはにやけ、ベッドに乗り、
その上の女に身体を寄せると
「むぅっ……」
女の口腔内へ自身の肉厚な長い舌を滑り込ませた。
「ううっ……ふぅぅっ…!んっ……」
舌が女の口内を自由に動き、歯列を舐め上げ、唾液を注ぎ、
舌をぐるりと絡め取られる。
普段の女なら唇を奪い取ろうとした時点で強烈なアッパーを顎に叩き込み、
のけぞったその無防備な腹部に鉄の拳をねじ込み、
うずくまったスリーパーの首をガッチリと掴み、
そのまま首と体を切り離していただろう。
しかし前述したように女はこの接吻を受け止め、
くちゅくちゅとか言う水音すら鳴らしている。
すがり付くように絡む舌に舌を返し、注がれる唾液を飲み込み、
与えられる快楽をしっかりと受け止めていた。
「ふっ…!ああっ……!」
黄色い手が伸び、むき出しの胸に降れる。その刺激に声を上げようと口を開けた
途端舌が奥まで侵入する。
「かはぁッ……えぅっ…むぅ…ぅっ……」
唇と唇が完全に密着するディープ・キス。
その中ではぽわぐちょ、もといアーボの交合のように舌が絡み合っている。
スリーパーはキスを続けながらぐいぐいと胸を揉み、先端の突起を摘まみあげた。
「むぅっ!?」
女の体がビクリと震え、尚与え続けられる刺激に秘部からとろとろした粘液が垂れ、
淫靡な香りが部屋に充満した。
くちゅっ……ちゅく…
「くうぅぅぅぅっ!?」
無論、それにスリーパーが気付かない筈がない。
胸を掴んでいた手を即刻秘部に当て、探るように指を動かす。
にちゅ…くちゃ……ぐちゅ…
どこぞのぽわぐちょが発するような音をたて、秘部に指が這ってゆく。
次第に溢れる液の粘性が強くなり、香りもそれに比例するように強まる。
…ずるぅっ……
「ふあぁぁっ……はあっ……」
女の口からようやく舌が引き抜かれた。
舌と舌が銀糸で繋がリ、重力に従ってプツリと倒壊した。
「シュウウウウッ……」
スリーパーは満足したかのようににやけながら女の顔を見る。
女もスリーパーを見ているが焦点がどうにも合ってないようで
単なる「黄色いヤツ」のようにしか見えてないようだ。
キスの余韻に浸っていた女のぼやけた視点がいきなり反転、
太股辺りを掴まれる感触、
上を見上げる形となって視界にはなにか「黄色いヤツ」と
その黄色から生えた赤色の、強いて言うならば「三本目の足」が顔の前に鎮座していた。
細かく震え、野性的な香りを鼻腔に響かせている。
ベチャッ…!グチュゥッ……!
「ふぁぁあぁぁっ!?」
視界には「三本目の足の赤」、それを隠すように白がチラつく。
秘部をなにかが、柔らかくて熱くて、自由自在に動き回っている。
漏らしたかのように粘液が溢れて、それは貪欲に動き続ける。
グチィッ……クチュッ…!ジュウウウウッ!
「ひゃっ…もうっやめぇぇぇっ?!」
粘液を飲み尽くすように秘部を吸われる。
――これは、口だ。ひたすら私を味わおうとしていて
―――分かった所でどうにも出来なかった。
ひたすら体を反らせ、喘ぎ続けるだけしか。
「むぐぅぅぅっ!?」
女の口が再び塞がれる
。しかし舌ではなく、それより遥かに大きな質量と熱を持った、
野性的な香りに包まれたそれで。
ヂュプゥゥゥッ!
「んうぅぅっ!」
秘部の内部に舌が侵入し、存分に味わおうとぐちゃぐちゃと掻き回し始めた。「ふぅぅぅっ!むあぅっ!」
秘部の中で肉厚な舌が存分に動き、蜜を舐めとる。
スリーパーは小刻みに腰を動かし、口内には肉棒がヌルヌルと奥に押し当てられている。
女はひたすら秘部からの刺激に喘ぎ、口一杯に広がる
雄の風味と押し込まれたそれの熱さに意識が飛びかけ、
秘部の中の舌の感触でさらに意識が遠くへ向かう。
そして舌が奥のある一点を抉った瞬間、
「んむぅぅぅぅ!?」
女の体がビクビクと震え、絶頂に達した。
秘部からは粘性の高い液体が噴き出そうとしたが、それは舌に阻まれ、
スリーパーが秘部に口を当て、それを飲み下す。
吸い上げるたびに女は短く喘いだが、気にせず吸い付き続けた。
―――しばらく経った後、スリーパーは口を秘部から離し、
自身を女の口から引き抜いた。
「く、あぅぅ………」
女はスリーパーの先程まで口内を犯していた肉棒を名残惜しそうに見つめる。
もし、スリーパーの背骨が真っ直ぐならば胸に届きそうなくらい大きいそれは、
女の唾液やら先走りやらで包まれ、ビクビクと動いている。
スリーパーはその女の視線に気づいたのか、体を反転させ、
女と向き合う体勢をとる。
そしてすっかり蕩けた女の秘部に女が欲しがっていたそれの先端を当て、
一気に突き入れた。
ぐちゅっ……ぐちゅっ…ぐちゃっ…ぐちゅっ……
「ひぁぁぁっ!?もうっだめっ…だめぇぇーっ!」
女の体は震え続け、断続的に絶頂を迎えている。
それを一切スルーして打ち付けられる肉棒。
女は顔をぐちゃぐちゃにしながら啼き叫び、
スリーパーはどう見てもにやけながら腰を振り続ける。
「もうっ無理っダメっ壊れちゃうよぉ!」
女は叫んで懇願する。
スリーパーは聞いていない。
ゴリッ…グチィッ…グチュッ…ゴリュッ…
秘部のより奥深くを極太の、
人のものではない肉棒で掻き回される。
ずんずんと奥までねじ込まれ、
腰の動きが徐々に速まって、
「ふあぁぁぁぁっ!?
どくっ……どくっ………
女が絶頂を迎えたとほぼ同時に、最奥の肉棒から熱い精が放たれた。
溢れることなく、すべて奥へ奥へと注ぎ込まれ、
女は めのまえが まっしろに
なるまえに スリーパーが ねむらせた
どうにも熱気が篭って女は目が覚めた。
服装はTシャツとハーフパンツ。
窓の外はすでに日が落ちきっており、
近くの時計は外の風景相応の時刻を指していた。
何故かやたらと腰から下腹部にかけて重みを感じる。
確か私はスリーパーに頼んで……!
寝起きのだるさがやや残る身体を動かし、
机上のプリントその他諸々を見た。
……全部やりあげてあるではないか。
廊下をのそのそと歩く音。
扉を開けると、目の前には黄色。
「スリーパー、ありがとっ!」
軽く跳びながら目の前のポケモンに抱きつき、感謝の意を示した。
スリーパーは照れてるように……?笑った。