「…今日までよくも好き勝手してくれたな?」  
 
「っ…!!」  
 
目の前に対峙しているヘルガーが、俺に飛びかかって来る。  
不意打ちされ、俺は抵抗する暇も無く押さえつけられてしまった。  
 
「お、お前もやっと進化したんだな…」  
 
「煩い!俺が今迄どんな想いだったか思い知らせてやる!」  
 
 
 
 
俺と奴は物心ついた頃から一緒にいる仲だった。  
その頃、俺はまだポチエナで、奴…デルビルとは兄弟のように仲が良かった。  
…いや、本当に兄弟だったのかもしれない。  
親が居ない俺には確かめる術は無いが、それはどうでもいい事だ。  
 
俺達は俺達以外の野性の奴等に襲われた時に二匹で協力して危機を乗り越えたり、  
負った傷口を舐め合ったり、獲物を分け合ったり…  
ヘマをするな、もっと優しく舐めろ、そっちの取り分の方が大きい、など、最後には必ず言い争いになっていたが、  
俺は奴の事を双子の兄のように信頼していたし、唯一の家族として大切に想っていた。  
 
ところがある日、異変が訪れた。  
…俺の身に進化の時が訪れたのだ。  
兄として慕っていたデルビルより体が大きくなり、力にも明らかな差が表れる。  
今迄の対等な関係は崩れ、俺たちの互いに対する態度が次第に悪化していった。  
俺は能力で劣るデルビルに苛立ち、デルビルはコンプレックスを抱き始める。  
 
数日後、狩りの失敗に苛立っていた俺は、デルビルにその怒りをぶつけた。  
何度痛めつけても非を認めず、ただ俺の目を睨み続けるデルビルに腹を立てた俺は、  
荒ぶる野性に身をまかせ、奴を背後から押さえつけ…犯した。  
相手を気遣わない荒々しい行為。  
奴は抵抗しない。  
敵わないと分かっているからか、或いは既に抵抗する体力も残されていないか…  
 
行為の後、デルビルは赤混じりの白濁にまみれて気を  
失っていた。その日から俺は、何かと難癖をつけてはデルビルを犯すようになったのだった…。  
 
ヘルガーは俺の背後に回り、いきり立った雄を俺の孔に押し当てている。  
 
「…抵抗するなよ?」  
 
ヘルガーが俺の首筋に牙を当てる。  
例え、俺がまだ奴より強かったとしても、この不利な状況では俺は致命傷を負ってしまうだろう。  
身体が麻痺するような激痛が俺を襲い、思わず俺は呻き声を上げる。  
ヘルガーのものが俺の孔を無理に押し開き、侵入してきたのだ。  
熱い…。  
強烈な異物感に、俺が俺でなくなるように感じた。  
奴は俺の中でゆっくりと動き始め、次第に速度を増していく。  
俺はただ、早く終わる事を願いながら激痛を耐えるしかなかった。  
 
暫くしてヘルガーの呼吸は荒くなり、動きも不規則になる。  
俺は感覚が麻痺し、いつの間にか痛みを感じなくなっていた。  
 
「…っく、もうイきそうだ…!」  
 
ヘルガーが勢いよく腰を打ち付けてくる。  
奴の根元にある瘤が、ぬるりと体内へ入る。  
 
「ぐぁ…っ!」  
 
再び呻き声を上げる俺。  
奴は構わずに快感を貪っている。  
 
「グラエナっ、イくぞっ…!」  
 
俺の中で奴のものが震え、熱い性が流れ込む。  
ヘルガーは全ての性を吐き出すと、俺の背中に体重を任せた。  
 
「…ヘルガー、気は済んだか?」  
 
「…あぁ。」  
 
暫くして彼はゆっくりと起き上がり、俺に刺さっている物を抜く。  
栓が無くなり、俺の孔からは赤い血の混ざった体液が零れ出ていく。  
 
「俺の想い…分かってくれたよな?」  
 
「…あぁ、多分…な。」  
 
腰が痛むが、俺の答えを返さなければならない。  
…俺はゆっくりと立ち上がった。  
ヘルガーがそっぽを向き、言う。  
 
「これに懲りたら、もうこんな…」  
 
俺は隙だらけのヘルガーの背後から覆い被さり、先程までの刺激で硬くなっていた俺のものを押し当てた。  
 
「…っ、まだ話がっ!」  
 
「そんなもっともらしい事を言って…。お前も攻めをしたかっただけなんだろ?」  
 
「…そ、そんな訳…」  
 
「気が無い振りなんか止めろって。騙しうちや悪巧みには慣れてるんだ。」  
 
…舌打ちの音。  
 
「また攻めをやりたければ力づくで来い。俺は素直にヤられるつもりは無いからな。  
 まぁ、今は大人しくしていた方が身の為だと思うがな。」  
 
「…ふん。さっさと済ませろよ。」  
 
今後の方針も決まった所で…俺はいつもの様に腰を振り始めた。  
再び息遣いが荒くなる。  
いつもの生暖かい感触、絡みつく肉壁…。  
俺は無心で快感を貪る。  
そこにはいつもの様な迷いは無かった…。  
 
極度の興奮に、絶頂は直ぐに訪れた。  
ヘルガーも快感を感じているようで、地面には奴の先走りで水たまりができている。  
 
「なんだかんだ言って…やっぱり…感じてるじゃないか…。」  
 
「これはっ、その…生理現象だ…っ!そう言うお前だって…さっき…!…ぁっ!?」  
 
奴の反論はとりあえず無視し、俺は1回目の絶頂に向けてスパートをかける。  
 
「いくぞ…ヘルガー…っ!」  
 
「っ…!」  
 
大きく腰を引き、そして…勢い良く最奥まで衝く。  
身体を振るわせ、俺の想いを放つ。  
 
「ヘルガー…っ!」  
 
いつもより長い快感。  
その後も休みなく行為は続き…二回、三回…何回達したのだろうか。  
俺はいつの間にか意識を失っていた…。  
 
目が覚めると、辺りは朝になっていた。  
 
「…やっと起きたか、グラエナ。」  
 
俺の下から声が聞こえる。  
どうやら俺は一晩中この姿勢で寝ていたようだ。  
 
「…相変わらず早起きだな、ヘルガー。」  
 
進化しても以前と変わらぬ彼に、ほっと息を吐く。  
そんな俺の様子に、彼は不機嫌そうに言う。  
 
「…重いんだが。」  
 
俺は慌てて身体を起こそうとするが、全身に力が入らない。  
本能に任せて動き続けたせい…だな。  
 
「…悪い、暫く動けそうにない…。」  
 
「全く仕方ないな、グラエナは…。」  
 
そう言うと、彼は俺の下から這い出そうとし……止まった。  
 
「おい、まだ出し足りないのか?とんだ絶倫だな。」  
 
「くっ、お前だってまだ出し足りないんだろう?」  
 
中で瘤が膨らみ、抜けない様になっている。  
このままでは身動きが取れないな…  
俺は何とかしようと身体を起こそうとする。  
 
「くっ、無理に出すなっ!裂けちまうっ!」  
 
「痛っ、締め付けるなっ…!」  
 
お互い、悲鳴を上げながら奮闘する。  
…抜けたのは昼過ぎになってからだった。  
 
ようやく動けるようになり、近くの川で身体に染みついた精液や血を一緒に洗い流す。  
尻や肉棒がひりひりと痛む。  
今後はやり過ぎないように注意しないと…。  
 
「先が思いやられるな…。」  
 
ため息を吐く俺の顔をぺろりとヘルガーが舐める。  
 
「それはお互い様、だろう?」  
 
ニヤリ、と笑い合う。  
本当に、仲が良いのか悪いのか…  
 
-end-  
 

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