…俺を愛してるんじゃ…なかったのか…?  
 
俺はオーダイルの部屋の前で立ち尽くしていた。  
彼の部屋の中からはオーダイルとジュカインの声。  
『オーダイル…、お前が…好きだ…。』  
『あぁ…。』  
 
何かの間違いであって欲しかった。  
あぁ…俺の心を弄んでいたなんて…。  
 
 
ジュカインから救ってくれた恩と、一途な想いのこもった告白により、俺  
はオーダイルに惹かれつつあった。  
ジュカインの事を諦め、オーダイルを受け入れようと決心し、彼の部屋へ  
行って…  
 
…行かなければ良かった、と今更後悔しても、もう遅い。  
心が冷たい水の中を何処までも沈んでいくような感覚。  
世界に俺以外、誰も居なくなったような孤独感。  
 
俺は自室にずっと篭り続けた。  
か細く燃える尻尾の炎を見つめながら…。  
…何度かオーダイルやジュカインが部屋を訪れたが、会いたくない、と、  
帰ってもらった。  
 
…もう、誰も信じられない。  
 
 
 
日が暮れ、部屋には俺と、壁に大きく映る俺の影だけ。  
このまま灯火を消してしまおうか…  
そんな事を考えていると、戸をノックするの音がなった。  
「リザードン、入るぞ。」  
ジュカインが入り口から入ってくる。  
…彼にやられた翼の傷が疼く。  
「…出て行ってくれ。」  
「どうしたんだ?この前からずっとそんな調子じゃねえか。」  
「…誰の所為だと思っているんだ?」  
ギロリ、と彼を睨む。  
「悪かった、って…お前を始末しようとした事はこの前謝っただろ?」  
そんな事は今はどうでもいい。  
それはそれで謝って済む問題では無いと思うが。  
「…要件は?」  
「機嫌直してくれよ…好きなだけ俺を抱いて良いからさ、なぁ?」  
何のつもりかは知らないが、どうせ俺をからかっているのだろう。  
「…帰ってくれ。」  
「おいおい、どうしたんだよ…?この前まで俺に鬱陶しい程べったりだっ  
た癖に…。  
折角お前に抱かれてやるって言ってるんだぞ?」  
「…そんなに抱かれたいなら、また愛しいオーダイルにでも抱いて貰えば  
良いだろ。」  
ジュカインの表情が曇る。  
「ちっ、うるせぇな…、今はお前に抱かれたいんだよ!」  
 
 
ーーーーーーーーーーーー  
 
 
「…そんなに抱かれたいなら、また愛しいオーダイルにでも抱いて貰えば  
良いだろ。」  
俺は舌打ちをする。  
オーダイルの出した交換条件は、俺をリザードンに抱かせ、交換条件とし  
てリザードンがオーダイルを受け入れるようにすること。  
俺はリザードンが俺を抱きたがっているのを知っていたし、オーダイルを  
自由に犯せるならと、この条件を飲んだのだが、  
リザードンに俺を抱く気が無いとなると、交渉に出す条件が無くなってし  
まう。  
「ちっ、うるせぇな…、今はお前に抱かれたいんだよ!」  
リザードンがオーダイルに抱かれるまで、俺はオーダイルを抱く事ができ  
ない。  
俺はリザードンを押し倒し、上に跨る。  
「っ…!?」  
「おい、さっさとおっ勃てろ。」  
リザードンのスリットに指を潜り込ませる。  
そのまま指で掻き回すと、やがて奥からリザードンの物が顔を出した。  
リザードンは抵抗しない。  
…無言は肯定って事で良いんだよな?  
リザードンの物をつかみ、ゆっくりと扱く。  
…熱いな。それに思ったよりデカいし。  
…俺やオーダイルのと良い勝負じゃねえか?  
試しに俺の物を並べてみる。  
ややむっちりしているが、芯はしっかりしている感じだな…。  
俺は後ろを向き、リザードンの物を俺の孔にあてる。  
「…じゃぁ入れるぞ?」  
俺はゆっくりと腰を下ろし、リザードンの物を下の孔で咥え込んでいく。  
「痛っ…」  
…裂けたか?  
切れた直腸が次第に熱を帯びていく。  
くそっ、初めてだし仕方無いか…。  
「…ジュカイン、いきなりは無理だろ…?」  
リザードンがぽつりと呟く。  
「…うるせぇ、受けるのなんて初めてだから…その、勝手が分からねぇん  
だよっ!」  
俺は顔がカッと熱くなるのを感じた。  
俺は何事も無かったかのように挿入を試みる。  
しかし、痛みでなかなか進まない…。  
こんな奴だってデカいもの入れて平気で居られるってのになぁ…。  
 
 
ーーーーーーーー  
 
 
ジュカインが時々声を上げながら、俺の物を必死に入れようとしている。  
もう、みたくも無いと思っていたのに、いざとなると俺はこの光景に興奮  
を抑える事が出来ないでいた。  
「…なんで…こんなになってまでこんな事するんだ?」  
「あぁ?」  
俺の声に彼は動きを止める。  
「ジュカインにはオーダイルが居るんだろう?…オーダイルはお前を…」  
「あいつは…今でもお前しか見てねぇよ…。」  
ジュカインは悲しげに答える。  
…演技、等では無い、悲しい、切ない感情の篭った声で。  
 
沈黙。  
…本当なのか…?  
オーダイルは今でも俺を…?  
俺は思い切って口を開く。  
「…俺、聞いたんだ。…お前とオーダイルが…やってるのを。」  
「…なんだ、そうだったのか。」  
…くっくっ、とジュカインが笑う。  
「誤解…なのか?」  
「いや、やってたのは否定しないがな。あー、つまり、交換条件って奴  
だ。」  
ジュカインは俺に条件を説明してくれた。  
好きな相手に受け入れてもらう為に、もう一方の愛を受け入れる…か。  
「結局、片想いなのは変わらないし、虚しいだけじゃないのか?」  
「そんな事は無いぜ?セックスすりゃ嫌でも面と向き合う事になるから  
な。  
知らない一面が見えて印象が変わるかもしれねぇぞ?」  
確かに、この前の事で俺はオーダイルの一面を知り、気持ちが傾きつつ  
あった。  
「そう…かもな。」  
俺の曖昧な返事に彼は続ける。  
「それに、現に俺もお前の事が…」  
…お前の事が…え?  
「…俺が、どうしたって?」  
「あ、いや、なんでも無い。」  
顔を赤くしながら彼は目を反らした。  
「…そ、それよりどうするんだ?」  
「…何をだ?」  
 
「…今夜は俺を好きにしていいんだぜ?(キリッ」  
ジュカインの言葉に思わず俺は吹き出してしまった。  
「な、何だよ、急に笑い出して!」  
顔を赤らめて怒る彼を見て、俺は笑が止まらなかった。  
だが、お陰で沈んでいた気分は何処かへ吹き飛んでいったようだ。  
その様子を見て、彼も安心して安堵のため息を吐く。  
「それで、受けは始めてなんだろう?」  
「あぁ。」  
俺はジュカインを押し倒し、彼の秘部を覗き込む。  
「なっ、いきなり何を…」  
僅かに血の滲んだ孔が、ひくひくと動いている。  
俺は舌を孔にゆっくりと這わせる。  
「あっ、くっ…!?」  
「ちゃんと馴らしてやらないと気持ちよくならないからな。」  
俺はゆっくりと舌を入れ、唾液を塗り広げていく。  
爪が刺さらないように、曲げた指で孔を広げる。  
ジュカインは俺が孔へ出し入れするごとに尻尾を強張らせた。  
…尻尾の葉が当たって痛い。  
「大丈夫か…?さっきから痛みを堪えてるようだが…。」  
「ふ、ふん、これぐらい何ともないって…てて…さ、さっさと終わらせ  
ろ…っ!」  
俺としてはゆっくり一晩はかけたいが…仕方ないか。  
 
俺は彼の気が変わらないうちに事を済ませる事にした。  
彼の孔から腕を出すと、孔からは体液がたらたらと滴る。  
…まだ少し馴らし足りないかもしれないが、後は実物で慣れて貰うことにするか。  
俺はジュカインを四つん這いにさせる。  
後ろから尻尾を抱え上げ、俺の物を彼の孔に充てる。  
「…じゃあ、入れるぞ?」  
…先端が孔に入る。  
ジュカインは歯を食い縛り、痛みを堪えているようだが、俺にはそんな事を気にする余裕は無かった。  
先端が入ると、後は簡単に根元まで入っていった。  
裂傷で熱を持った孔の内部は炎のように熱い。  
中で蕩けてしまいそうだ。  
「リ、リザードン、気持ち良いか?」  
「あぁ、良いぞ。お前、いつもオーダイル相手にこんなに気持ちいい事をしてたのか?」  
「あ、あぁ。…童貞卒業おめでとさん、っと。」  
「お前も処女孔卒業だな。…さてと。」  
俺はゆっくりと腰を振り始める。  
全周囲が擦れ合う感触。  
その強烈な快感に失禁してしまいそうになり、すぐに動きを止める。  
「…ん?どうしたんだ?気持ち良過ぎて腰が抜けたのか?」  
「ま、まだ始めたばかりだろう!ゆっくりやらせてくれ。」  
「こっち側としてはさっさと終わらせたい気分なんだが…」  
ジュカインは何か思いついたようで、こちらを見てニヤリと笑った。  
「…まさか、入れたばかりでもうイきそうなのか?」  
図星をつかれて俺は慌てて反論する。  
「そ、それはお前じゃないのか?触ってもいないのに先走りがこんなに出てるじゃないか!」  
…彼の表情が凍り付いた。  
床を見ると、彼の下には既に先走りが水溜りになっている。  
「そ、そんな訳ねぇだろっ!お前も大丈夫って言うならさっさと続けて証明しやがれっ!!」  
俺は勢いに任せて何度も力強く腰を打ち付ける。  
…くそっ、先にイかせてやる…っ!  
パンパン、と腰を打ち付け、俺の物でジュカインを貫く。  
ジュカインが目を閉じて必死になって射精を堪えているのを見て、俺の興奮は高まっていった。  
 
…はぁ、はぁ…  
呼吸は荒くなり、むせ返る雄の匂いがきつくなる。  
ジュカインの表情も空ろになり、口からは涎を垂らしている。  
押し寄せる快感に、次第に膝がガクガクと震え始める。  
…やばい、出る…っ!  
「うぁっ!?」  
不意に膝に力が入らなくなり、彼の上に倒れこむ。  
今まで以上に勢いよく深くまで突き刺さる俺の物。  
「ぐぁっ!?」  
「うぉっ!?」  
彼は体勢を崩し、俺を乗せたまま床に崩れ落ちる。  
2度目の衝撃。  
『…っ!!』  
―ドビュッビュッ!  
―ドプドプッ!  
擦れ合う感触に耐えられず、彼の中で果てる俺。  
俺の精液が彼の中に満ち、彼の下腹部を膨らませる。  
…ジュカインも同時に果て、床を白濁液で汚す。  
「はぁ…はぁ…へへへ、ひどい早漏だよな、俺達。」  
「ジュカイン、お前って奴は…。」  
ジュカインは起き上がると、俺に顔を近づけて来た。  
暫しの間、見つめ合う俺とジュカイン。  
彼は瞼を閉じ、顔を傾け口を少し開き、更に近づけて来る。  
俺は惹かれるように同じ動作をする。  
重なる口と口。絡み合う舌。  
甘い、甘い口づけ。  
いつまでもしていたい想いに駆られる。  
しかし、彼の口はすぐに離れていった。  
 
「…短時間で済まねぇな。交換条件を飲んでくれれば、また今度やってやるからな。」  
「…あぁ。」  
「…愛してるぜ、リザードン。またな。」  
そう言葉を残すと彼は部屋から出ていく。  
…愛してる?  
ジュカインが愛しているのは…いや、考えるのはよそう。  
 
俺は彼の匂いの残る部屋で、やがて眠りについた。  
 
 
ジュカインから、リザードンが条件をのんだと連絡が入る。  
俺は嬉しさの余り、ジュカインを抱き締めて大きな口で熱い口づけをしてやった。  
ジュカインは頬を赤く染めながらも、リザードンの体力が戻るまでは押し掛けないようしっかりと釘を刺してきたが、俺の頭はリザードンとの行為の事で一杯だった。  
 
翌日、陽が沈み、辺りがすっかり暗くなった頃、ひとつの灯りがこちらに近付くのが見えた。  
「…オーダイル、居るか?」  
「あぁ、待ってたぞ。」  
リザードンは浮かない表情でこちらを見つめると、彼は寝台の上に横になった。  
「…一応約束…だからな。…好きにしてくれ。」  
彼は目を閉じる。  
俺は返事の代わりに優しくキスをする。  
彼の隣で横になり、彼の首、胸、腹を撫で回して感触を楽しむ。  
そして、翼の傷跡に触れる。  
「…この跡は…消えそうにないな。」  
ジュカインにやられた時の傷。  
…あの時の光景が思い出される。  
「…オーダイル、あの時は…有難う。」  
「…ん、何だ?」  
「ジュカインに殺されそうになった時、オーダイルは俺を助けてくれて…でも俺は…。」  
俺はリザードンの肩に腕を回す。  
「…気にするな。…お前が止めてくれなければ俺は…  
…あいつを殺してしまっていただろうからな…。」  
「オーダイル…。」  
俺はリザードンをぎゅっと抱き寄せる。  
「…リザードン、お前は交換条件の為とはいい、こんな俺に抱かれにきてくれた。…俺はその気持ちだけでも十分だ。」  
「…。」  
「…お前には嫌な想いをして欲しくはない。…ジュカインにはちゃんと言っておくから…」  
「…ゃ…じゃない。」  
リザードンが離れようとする俺の尻尾を掴み、引き止める。  
「…何だって?」  
「嫌じゃ…ない。オーダイルに…抱かれても…いい。」  
「…はぁ?」  
 
「俺は…オーダイルを…愛してる。」  
 
…固まっている俺に、リザードンは口を重ねる。  
俺は我にかえり、慌てて口を離す。  
「…お、お前はジュカインが好きだったんじゃ…」  
「ジュカインの事も…もちろん好きだ。」  
「それじゃあ二股じゃ…」  
「二股って、悪い事なのか?」  
「そりゃあ…」  
言いかけて、口篭る。  
俺はリザードンが好きだ。  
一方、ジュカインは嫌いかというと…実はそうでもない。  
俺の事を一途に想ってくれる彼。  
痺れるような眼光、引き締まった身体…。  
先日の交渉で身体を重ねて、リザードンとは違った魅力があることに気が付いたのだ。  
リザードンが惚れるのも無理は無い、と納得し、リザードンを諦めようかと考える事もあったが…  
「…やっぱり、お前もジュカインが好きなんだな。」  
「…あ…あぁ。」  
俺は曖昧に返事をする。  
 
「ジュカインは…どうなんだ?…そこに居るんだろう?」  
リザードンが入り口の方に声をかける。  
…え?  
「俺も…同じだ。お前らのどちらも愛してる。」  
いつからそこに居たのか、入り口の陰からジュカインが現れる。  
「…悪いな、ふたりが上手くやってるか気になっちまって来ちまった。」  
照れ隠しか、そっぽを向くジュカイン。  
…頬が赤く染まって居て誤魔化せて居ないが。  
「心配しなくても大丈夫だろう?…俺たちは愛しあっているんだからな。」  
リザードンがこちらに視線を送る。  
「あぁ、そうだな…。」  
俺は優しくふたりを抱き寄せた。  
 
俺たちは寝台の上で横になった。  
俺はリザードンのものを口で咥え込み、リザードンはジュカインのものを。  
そして、ジュカインは俺の物を…。  
牙が当たらないように慎重に、かつ力強く吸い上げる。  
俺は口が大きいからいいものの、ふたりの方は少し顎が疲れそうだ。  
「ハァ…ハァ…、ジュカイン、なかなか上手いじゃないか。」  
「へへ、そりゃどーも。…っ、でもリザードンには負けるがな。すぐイっちまいそうだ…。」  
ジュカインはリザードンの方を向いてニヤリと笑う。  
「俺だってもう…限界だ…オーダイル、そろそろ…良いだろう?」  
リザードンが俺の方に向き直る。  
「おっ?まずはリザードンがオーダイルのをやるのか?」  
ジュカインが俺のものから口を放し、俺達から少し離れる。  
…リザードンが攻め?  
「…ん?…いや、その逆だ。俺がリザードンを抱く。」  
リザードンは受けじゃ無かったのか?  
「…なんだ、お前らもタチネコ両方出来るのかよ。」  
ジュカインの言葉でようやく理解する。  
俺はリザードンが受け専門、ジュカインが攻め専門だと思っていたが、  
俺同様、ふたりも相手によって役を変えていたようだ。  
 
「なぁ、オーダイル…」  
リザードンが俺の顔を見つめる。  
「何だ?」  
「オーダイルの中に…挿れたい。」  
「…ん…そうだな…。」  
今まで受け入れた事のない、リザードンの…あれを…か。  
標準より大きいとはいえ、それと同じぐらいのジュカインのを受け入れていたのだから、多分、大丈夫だろう。  
俺は仰向けになり、股を開く。  
リザードンは俺の脚を抱え、尻尾を跨ぎ、俺の孔に熱い彼のものを挿入していく。  
「…入ったか…?…身体の中が熱い…。」  
「…あぁ、お前も中は柔らかいんだな。」  
見つめ合い、軽いキスを交わす。  
「…っ?ジュカイン?」  
リザードンが慌てた声を上げる。  
ジュカインがリザードンの背後で何かしているようだが、こちらからではよくわからない。  
「俺も一度リザードンをヤってみたかったんだよな。…おい、暴れるなって。オーダイルが痛がるだろ?」  
「ま、待て、まだ準備が…っ!!」  
「お、おい…?」  
…ずしり。  
リザードンからジュカインの体重が伝わる。  
どうやら、ジュカインが我慢出来ずにリザードンを掘り始めたようだ。  
俺のものが、俺とリザードンの腹の間で圧迫され、ジュカインが動く度に摩擦が起きる。  
「…っ!」  
俺は痛みと快感に思わず身体をよじらせ、尻尾でジュカインの腰を叩く。  
「へへ、やっぱりリザードンは中も熱いな…。」  
それでも構わず腰を振るジュカイン。  
接合部からする、ぬちゃぬちゃと湿った音…  
ごうごうと燃える?…  
ざわざわと葉の擦れ合う音…  
俺たちの荒い息遣いと、呻き声…  
むせ返るような雄の匂い…  
 
リザードンが苦しそうな表情を浮かべる。  
「…ぁ…くっ…もう…限界…だ…」  
リザードンの腰の動きは次第に早くなり、最後に力強く腰を打ち付けると俺の中で射精を始めた。  
ビュッ、ビュッ…ドプドプ…  
やがて、精液が接合部から溢れ始めると、リザードンのものが俺の孔から抜けた。  
栓を失った俺の孔からはリザードンの性が零れ始める。  
「はぁ…はぁ…」  
リザードンはぐったりとして動かなくなった。  
俺はリザードンの下から抜け出すと、ジュカインの背後に回り込む。  
「次は俺の番だよな…挿れるぞ?」  
体格差があり、角度的に挿れづらい為、俺はふたりの下に仰向けに潜り込み、ジュカインの孔に下から挿入する事にした。  
俺はジュカインの孔にものを押し付ける。  
ジュカインはゆっくりと俺の上で腰を下ろし、俺のものを飲み込んでいく。  
「どうだ…俺の中は…?」  
「あ…あぁ…いいぞ…」  
皮膚は若干硬い印象だったが、やはり内部は柔らかく、リザードンと比べると温度は低いものの、内部ではジュカインの熱を感じる事ができた。  
ジュカインはリザードンを掘り続け、俺はジュカインを下から突き上げるように腰を動かす。  
 
「…っく、はぁ…はぁ…、くそっ、限界だ…!…い…く…っ!」  
ジュカインが身体を震わせ、俺を包む肉壁が収縮を始める。  
「うっ…!?急に力を入れるなよ…くっ!?お、俺も…い…い…ぐっ!」  
突然与えられた新たな感覚に、俺も限界が近づく。  
俺のものを包む感覚とは違う感覚。  
…リザードンが再び、俺の中に挿れてきたのだった。  
「はぁ…はぁ…たまらないな…、あれだけ出したのに…また…!イク…っ!!」  
 
…俺達は最後に勢いよく腰を打ち付け、同時にお互いの中で…果てた。  
『うおおおぉっ!!!』  
ドプドプ…ドプドプ…ドプドプ…ッ!  
何度も何度も性を送り出し、そして受け入れる。  
精液が送り込まれる毎に俺達の腹は次第に膨らんでいく。  
何度も訪れる射精の快感に、いつしか俺の意識は薄れていった…。  
 
…朝。  
俺達は白い水溜りの中で目を覚ました。  
「…ん…ぁ…朝か…?」  
むせかえるような匂い…。  
こりゃあ後始末が大変だな…。  
起き上がろうと上体を起こす。  
上にジュカインが乗ったまま眠ってしまったようだ。  
…このままでは身動きが取れない。  
ジュカインの肩を叩くと、ジュカインはゆっくりと目を開いた。  
「…何だ、もう朝かよ…。」  
「ジュカイン、リザードンも起こしてやってくれ。」  
「…あいよ。」  
ジュカインは俺の尻尾の上でうつ伏せになっているリザードンの背中を押して揺り起こそうとする。  
…リザードンの身体が揺れる毎に何か違和感を感じた。  
「…ん…?お、朝か…。どっこらせ…うっ!?」  
リザードンが立ち上がろうとした瞬間、なにかが引っ張られる感覚に痛みを感じる。  
「痛っ、な、何だ?」  
「おい…まだ繋がったままじゃねえか。」  
一晩、どうやら繋がったままだったようだ。  
「わ、悪い、今抜くからな。」  
朝立ちで硬くなっていたものが抜けたのは、起きてから何度目の射精後だっただろうか。  
抜けた後も再び硬くなっていくお互いのものを見て、俺たちは苦笑いをするのだった。  
 
END  
 

Gポイントポイ活 Amazon Yahoo 楽天

無料ホームページ 楽天モバイル[UNLIMITが今なら1円] 海外格安航空券 海外旅行保険が無料!