私は今までにないほどの幸福に満たされていた。
だが、獣としての本性はそう簡単に消えてくれない。
「チナツ、君の足を私の肩にかけてくれ」
「え?ええっ」
戸惑わせる間もなく、私はチナツの両足をすくうように首を突っ込んだ。
両足が肩にかかり、チナツの下半身、特に股間に顔を埋めるような体勢だ。
私は伏せるようにしてチナツに覆いかぶさっている。
「あっ、やだ、ちょっとこれ、恥ずかしいよ…」
大開脚と言った姿に、チナツはあわてて両手を足の間に持ってくる。
小さい身体の下半身に、レントラーが貪りついている姿というのは端から見たらどういう風に映るものなのだろうか?
横縞の下着の上から、少しへこんだくぼみを鼻先でつんつんと押しやる。
すでにしっとりとしているそこから、雄の本能をくすぐる甘い香りがあふれているのを感じる。
その香りをのがすまいと、私は鼻先をさらにぐいぐいと押しつける。
敏感になっている場所が刺激され、チナツは居たたまれなくなりぷるぷると震えた。
下着はもう下着の役目を果たしていなかった。私の唾液と、チナツの蜜で完全に濡れてしまっている。
私はそのチナツのかわいらしい下着を口ではぎ取ってしまう。
あ、と小さくチナツが声を上げた。すべてを曝け出すことは誰しも恐怖を覚えることだ。仕方がない。
しかし、私は興奮していた。あらわになる人間の性器、薄く生えた体毛、つるりとした割れ目の先に、自らの高ぶりを飲み込む器官があるのだ。
チナツはきれいだった。裸も身体のすべても。愛してやまない、唯一の…
そっと、念願の秘所に恭しく口付ける。
「やだ、汚いよ…なめちゃだめぇ…」
「汚くなどないさ」
ちゃ、ぴちゃ、まるであまいみつを舐めているようだ。レントラーのすこしざらつく舌が、チナツの蜜を丁寧に舐めとっていく。
その先にあるかわいらしい突起を舌先で突くように刺激すると、チナツが可愛い悲鳴を上げた。
「ひゃっ!?」
「ここが気持ちいいみたいだな」
そこだけ強く舐め上げるとチナツがびくりと敏感に反応する。
「ちょっ…レン、まっ…てぇ…っ」
右足を伸ばして爪をたてたりしないよう触れる。擬音で表現するならポフッと。
ああ、何かに似ていると思ったらニャルマーのじゃれつくパンチみたいなのかもしれない。
右足で突起を撫でるように転がし、ときどき舐め上げる。
残念ながらこの体勢ではチナツの顔はよく見えないが、先程より声が聞こえる。
それはほの甘く、愉悦を含んだ切ない声。
私の耳に響く、今まで聞いた事のないチナツの声。
「私に人間みたいな腕があればな。君をもっと愛せるのに」
まるで小さなおもちゃで遊ぶようにチナツの敏感な突起を刺激しながら、私は一人つぶやいた。
さらに私は舌をチナツの中にまでまさぐるように侵入させていく。
やわらかい襞をかきわけるるように、一滴も残さないように。
まさぐる鼻先にちょうど敏感な突起があたっているようで、チナツの反応はさらに激しくなっていく。
「やあ、やあぁ、レンっ、レンん…!おかしく、なっちゃうぅ…」
チナツの懇願を聞く気はなかった。
これで君がおかしくなってくれたら、私は一生君の側にいるよ。
鼻先すべてをチナツの身体に埋めるように、ひたすらチナツの蜜を溢れさせ、それを味わった。
ただ、チナツを貪りたかった。甘くて、やわらかくて、できることならかじりついて食べてしまいたいくらいだ。
夢中でチナツにしゃぶりついたせいか、チナツのそこは私のどろどろした唾液まみれになり、てらてらと淫らにぬめりを帯びていた。
突起を牙で慎重に刺激しながら、舌を敏感なの秘裂の穴をなぞるようにちろちろと舐め上げた。
とっさに私の頭を押さえ付け、チナツが大きく反応した。
「いっ、レン、なにかきちゃう…なんか、あっ、やっ、すご、やぁっ」
私は何も言わない。余計に密着したチナツの痴態をただひたすらに楽しんでいる。
しつこく、しつこく。ただ、今日のこの時はもう訪れないのだから。
「ひゃっ、あっ、あ…あっ、あっ」
かわいらしい身体がぴくぴくと小さく跳ねて、限界が近いことを知らせている。
私はチナツの秘裂を大きく上から下までべろりと強くゆっくりと舐め上げた。
「あ、あ、やぁああっ!」
盛大な声を上げて大きく身体が跳ねた。ぷしゅっと蜜が溢れだすようにとろとろとこぼれだして、まるでおもらししたかのようになっている。
ひくひくと身体を丸めて、達した余韻を持て余すチナツを見て、私はゆっくりチナツから身体を離した。
両手を口に添えて、声が漏れないようにしているが荒く、甘い吐息が漏れている。
ぎゅっ、と閉じた瞳からは涙が一筋つう、と伝った。私はその涙を舐めとる。何故か涙さえも甘いような気がした。
初めての絶頂から、少し落ち着いたチナツと私は向かい合って座っていた。
私が少し後足を開くと、それは余計に顕になる。
「これが、レンの…」
チナツの小さな手が恐る恐る撫でるように、赤黒い私の性器に触れた。
普段体毛でほぼ隠れているそれは、すでに臨界状態といっていい。
今すぐにでもチナツの中に突っ込んでかき回して射精したくてたまらなかった。
「チナツ、愛している」
上辺のみの言葉ではない。だから、こうしたいのだ。
「私を受けとめてくれ…」
私の高ぶった性器はチナツを怯えさせるのに十分だった。
「う、うん、頑張るけど…これ…入るの?」
「…わからん、もしダメなら無理はしない」
本当は、無理して突き破るようにでも激しく入れたいのだがそういう訳には行かない。
我らには如何せん体格差と言う壁があり、個体としてもチナツは小さめ、私は大きめ。
彼女を愛しているからこそ、愛せないこともあるのだろう。
「さあ、後向きになってくれ」
「後ろ?って、え?」
獣の体勢、いわゆるバックの形にチナツを無理やり押し倒し、四つんばいにさせてしてしまう。
高ぶる自分をチナツの秘所に押しあてる。薄々思っていたが…やはり正直、無理がないか?
「むっ、むりだよ、レン、怖い…」
振り向いたチナツが泣きそうだった。先ほど見た私のそそり立つ性器はどう考えても自分には入りそうにないことを思ったのか。
「ん…それでは、ゆっくり行くぞ…」
入り口のにゅぶ、と柔らかい感触が私の肉棒に伝わる。思わずため息をもらしながら、ゆっくりと押し進めていった。
「いっ…」
びくんとチナツの体が跳ねた。
少しずつ挿入するたびにめりめりと肉が裂ける感触がした。
我慢しているのか、シーツを強く握りしめ、ふるふると震えている。
まだ先端すら入り切っていないが、すでに初めて開かれたそこは広がる限界に達しようとしていた。
耐え切れずチナツはシーツに顔を埋めて泣き声をあげた。
「…レン、痛い、かも…」
かも、とぼかしてはくれたが、きっと、とても痛いのを我慢しているのだと思う。
ちゃんと慣らしてはいるが、チナツはおそらく初めての性交だし、私が知るかぎりでは、一人で遊ぶやり方も知らないはずだ。
肉を裂きながら割り入るチナツの中は、熱く、そして非常にきつくて最高だった。
しかし、これではチナツが持ちそうにない。名残惜しいが少しだけ入った先端を引き抜く。
「やめよう」
ぬるっ、と引き抜かれたそれは未だ高ぶったままだ。
だが、これ以上すすめるわけには行かない。
「…レ、…ン…」
とたんに糸が切れたかのようにぺたんと座り込み、荒く息をするチナツは瞳にいっぱい涙をためていた。
それはそうだろう。大きなポケモンに無理やりに行為を行われてつらくないはずがない。
チナツは涙を拭いながら、少し震えた声で言う。
「…やめちゃうの?」
彼女の股間からは鮮血が滴っていた。無理な行為で、傷つけてしまったのか。
「…すまない、やはり無理なようだ」
かがみこみ、チナツの血を舐めとる。癒しの効果をもとめてやった行為だが、その血はとても美味しかった。こういうときに自分が獣のであることを痛感する。「んっ…」
しみるのか、チナツが小さく声を上げた。
「このまま無理やり続けたら、君が壊れてしまう」
「でも…レンはしたいんでしょ?」
「それはそうだが」
私は顔を上げ、チナツの暖かい下腹に頬でふれる。
「君はいつか子供を産むだろう。人間の子を。
無理矢理に行為を行って、君の大事な器官を壊してしまうのは私もいやだ」
「…レン…」
そうつぶやいた彼女の目から大粒の涙がこぼれ落ちていく。
「ごめんね」
「泣くな」
ぽんぽんとその頭を撫でて私はなるべく優しい声で言う。
「君とこういうことができただけで、私は嬉しいんだ…」
その言葉に嘘などなく。
「君の肌に触れることができ、私を受け入れてくれた、それだけで私は幸せだ…」
思いは全て叶わなくても、願いはすべて叶ったのだ。
満たされた気持ちでチナツの頬を伝う涙を舐めとる。「…メ」
チナツが何か呟く。ん、と顔を上げた私に、チナツはきっぱりと言った。
「…レン、ダメだよ」
「何…が?」
目を丸くする私に、チナツはきっぱりという。
「ダメ、私ばかり気持ち良くなって、レンが気持ち良くないのはダメだよ」
「いや、私は十分に満足したぞ?」
「だって、ほら、まだおっきいままだよ」
座って向かい合っている私の股間に、チナツの無邪気な視線が注がれる。
「これは…まあ後で違う手段で治まらせる」
外に出て、そこら辺の野生のポケモンと致すなり、どこかに適当な場所にしがみつくなり…
少し情けないが仕方がないことだ。
「レンがしてくれたみたいに、口でする…とか」
「き、君にそんなことをさせられるっ…」
私が言い切る前にチナツは屈みこんで、ぺろ、と舌先で先端を舐められる。
あまりに急な事に私は思わず声を漏らさずにはいられなかった。
「…気持ちいいの?」
ちら、とその体制のまま、見上げてくる視線に悪意はなく、むしろ楽しんでいるように見える。
まるでポケモンバトル前の、そんな風な…
「あ、ああ」
「じゃあもっとしてみる」
「チ、チナツ…」
幼いながらの好奇心というか、チナツはためらいなく私の性器をぺろぺろと舐めだした。
ちゅ、と口付けたと思うと張り詰めたそれに小さく舌を這わせたり、恐る恐る手で撫でてみたり、その拙い仕草が、その一生懸命な姿が、私を興奮させる。
「やっぱり大きいよ…絶対」
彼女はそう呟くや否や、おもむろにぱくり、と口に先端を含んでしまう。
「ち、チナツ、もういい…!」
と思わず前足で押し返す前に、私は絶頂に達してしまった。
ちょうどタイミング悪く突き放す瞬間にため込んでいた精をチナツに向けて思い切り噴射してしまう。
「わ、わ、なにこれっ」
びゅるびゅる放たれる白い液体がチナツの顔を、胸を、手を、体を汚していく。
「…ん」
少し驚いたような顔をしたチナツの顔が少しほてっているような気がした。
快感に満たされ、荒く息を吐く私は自分の罪深さを強く感じて天を見上げる。
…どれだけ背徳的な姿だというのだろうか。
主人であるチナツの自分の性器を舐めさせ、精液をその顔にぶちまけて…
チナツは不思議そうに汚れた自分の両手を見比べて、私を見上げた。
「…これって、気持ち良かったってことだよね?」
「…ああ」
息を落ち着かせながら、私は呟く。
ずっと我慢していただけあってか、あっという間に達してしまった。正直少し恥ずかしい。
しかしチナツは私の気持ちなど知らずにいつもの眩しい笑顔で(いつもと違って精液まみれだったが)言った。
「良かったー!うまく出来てるかわかんなくて」
「…君という子は…」
色々な意味で深く深く溜め息をついてしまう。せめても、と彼女の顔に付いた自分の精液をべろべろと舐める。
「レンが気持ちいいならいいよ、あとでシャワー浴びるもん」
そういうとチナツは小さな手の平に付着した私の精液をぺろりと舐めて、苦笑いする。
「…あんまりおいしくはないね」
「そうだな」
私も釣られて苦笑いする。
「じゃ、もう一回くらいしようか?」
今度はどうしようかな、と思案顔のチナツ。確かにもう一度位出せたら有り難いが、彼女の体が心配で…
「どうしたらもっと気持ちいいの?レン、教えて!」
…私の心配は、どうやら杞憂のようだ。
もう一つ溜め息を吐いて、私は覚悟を決めることにした。
「君一人にはさせられない」
私はとん、とチナツをベッドに押し倒してしまう。
「えっ?どうするの?」
「こうするんだ」
私は立ったままチナツの下半身に頭を埋める。
「ひゃっ…」
私の頭がチナツの足側に。チナツの顔がが私の後ろ足側に。
今度は上側からチナツの秘裂を見下ろすような形だ。
覗き込むとチナツの出血はおさまっていたようだ。心配だっただけに少し安心する。
先ほどの余韻を残しててらついて見えるそこにそっと舌をのばす。
「んっ…」
ぴくん、と小さく跳ねた体が余計に私の顔に密着し、そそられてしまう。
さっき負荷を掛けた膣付近は避けて、小さな突起を集中して舐め上げる。
舌の先で押し潰すように刺激すると更にチナツの甘い声が漏れる。
「ん、ふ、レン、気持ち、い…あぅ」
こぼれる蜜をのがすまいと舐め上げながら突起への刺激はやめない。
「れ、レンにもっ…しなくちゃあぁっ、あっ…」
「それでは…君が良ければ、私のも舐めてくれるか?」
すでに興奮しはじめた私の性器はチナツの顔の目の前にぶら下がっているような形だ。
見上げるそれは醜くないだろうか?気持ち悪がられないだろうか?
そんなことを思う前に、チナツは自ら手を伸ばし、ちゅぱちゅぱと音を立てて私の性器を舐めたり、しゃぶったり。
ついばむようにキスをしたり、慣れてきたのか舌を使って筋を舐め上げたり。
気持ち良くてつい腰を落としすぎそうになってしまった所、先端に口付けようとしてチナツの小さな口に思い切り自分を突っ込んでしまう。
「んむっ!?」
「あ…すまない、大丈夫か?」
「大丈夫、ちょっとびっくりしただけ」
えふ、と少し咳き込んで、チナツはふ、と顔だけ起こして私に声をかけた。
「…もしかして、奥まで口にいれたほうが気持ちいい?」
「まあ、それはそうだが…」
自分の一物ごしに会話とはなんとも言いがたい恥ずかしさがあるが…
チナツは頭の上の方にきれいに並べられた枕を一つ、片手で引きずりだし、自分の頭の下に敷いた。
それでは更に私との距離が縮まって、喉につかえてしまうだろう…と言おうとする前に彼女は至って真剣に言い放った。
「わかった、頑張る」
そういうなりチナツは私の性器の先端を口の中に含む。
そして、ゆっくり、ゆっくりと、自分の限界まで飲み込もうと、して、いるのか?
「ち、チナツ…それはいいっ…から…!」
言い終える前に、チナツの右手が根本辺りを扱きながら、唇がじゅぽじゅぽといやらしいな音を立てながら上下し、左手で不自然な体勢を支えている。
柔らかい彼女の唇が私の性器の回りを包み込んでは触れては離れ、触れては離れ…
右手の動きも、その口淫もぎこちなく拙い。だが彼女は喉奥へと必死に私を導くように唇を動かす。
やりすぎてえづいてしまっても、それは止まらず…
「もういいっ!いいからやめるんだチナツ!」
私は与えられる快楽に耐えながら、ぬぽん、と変な音を立て、彼女の口から性器を引きぬいた。
すっかり荒くなった息を吐きながら、腰を上げてしっかりと立ち上がり、チナツの足元にきっちり座る。
チナツも体を起こして、ぺたんと座りなおす。
その唇は私の先走りと自分の唾液にまみれて妙に艶やかだ。
口の端からつう、と透明な液体が流れ落ちるのを手の甲で拭いながら、チナツが言う。
「やめちゃうの?レン、中途半端じゃない?」
「…違う」
「びゅーって、出さないの?」
「違うんだ、チナツ」
「何が違うの?…もしかして、気持ち良くなかった?なら、もっと違うやりか…」
「そうではなくて!」
思わず、語気を荒げてしまう。たぶん驚いたであろう彼女の目を真っ向から見据えられなくて、あらぬ方向を見下す。
「君にそんなに挑発されると、私も我慢ができなくなるではないか…!」
彼女の無邪気さは幼さと相まって私にとってはむしろ罰だ。
そんな彼女を私は汚して、奉仕させて、無理までさせて…
しかし私の体は彼女の無意識の挑発にもう完全に乗せられてしまっている。
止めることはできない。