(今日は連絡来なかったわね。少しさみしいわ。ってもう ここまで来てしまっ  
たんだけれど……)  
イブキはそっとポケギアを畳んで直した。すうと息を吐く。  
 
「わ、ワタル兄さん」  
「開いている」  
 
部屋の奥からかろうじて聞こえる返事。イブキは髪がはねていないか手で  
撫でつけて、扉をそっと開ける。  
淡いランタンの光に包まれた向こうに、彼はひたすら暇そうにイスに腰をかけ  
ていた。気だるそうに組んだ足は結構長い。自分よりも足が長いのだから当然か。  
赤のツンツン頭。強い光を放つ双眸。自分と同じマントをはおったドラゴン使い。  
誰からも憧れの眼差しで見上げられる存在、ポケモンリーグのチャンピオンだ。  
 
「久しぶりね」  
「お互い忙しいからな」  
「そうは見えないけれど」  
「お前を待っていたんだろ」  
「そ、そう」  
 
イブキは金曜日晩だけ予定がなかった。あの見込みある素質を持った子供  
から電話がなければ、ここに来ようと日中ずっと考えていた。  
随分会っていなかっただけに、この考えは見通されていたのだろうか。  
ワタルはイスから立ち上がり、イブキに歩み寄る。その白いあごをくいっと持ち上げた。  
指で唇にふれると、花のように色づいた光沢に少し驚いて笑う。  
 
「珍しいな。お前が色のついたものをつけるのは」  
「だ……だって」  
 
ワタル兄さんに会うんだからおしゃれぐらいしてくるわよ!  
イブキは目をそらして胸の内でつぶやく。  
 
「な……なにがおかしいのよ」  
「いや。なにも。それより」  
からかうようにワタルは手を広げて、ぎゅっとイブキを抱きしめた。  
「イブキ。会えて嬉しいよ」  
 
すっぽりと胸の辺りに収まったイブキは、距離の近さに赤くなって身じろぐ。  
「ワタル兄さん……どうしたの…急に、こんな」  
「言っただろう。待ってたって」  
ワタルはイブキを腕にくるみ込み、抱かれた途端大人しくなった彼女の唇に  
自分の唇を重ね合わせた。  
「ん、んうう」  
イブキはぎゅっと目をつむった。ここに来ればこうなることは分かっている。  
会いたい気持ちも本当だが、むしろ体こそ我慢がきかなかった。毎晩うずい  
てはたまらない。自分でいじっても、ワタルにさわってもらうのとは訳が違う。  
抱かれることを想像しては、下着が恥ずかしいほどに濡れてしまうのだった。  
 
イブキの欲求に応えるよう、強く抱きしめたままワタルの舌が口内を乱暴に這い回る。  
「んぅ…んん……ふゅ…」  
絡められた舌に頭の奥が段々と痺れていく。  
頃合いを見たワタルに無言で誘導されたのは白いシーツが敷かれたベッドだ。  
ぼんやりとした意識の中で抱き上げられたイブキは、その上に座らされる。  
 
「イブキ」  
「だ…だめ……」  
「だめじゃない」  
小さい抵抗を払いのけ、ワタルはイブキの肩当てを外し、体にぴったりとま  
とわりつく服を脱がしていく。胸のところまで引き下げると、ぷるんと大きな  
胸が弾けた。  
 
「い、いやっ」  
「相変わらず大きいな」  
ワタルの指が豊満な乳房を掴み、ゆるゆると揉んでいく。  
柔らかい乳房をこねくり回しながら、イブキの華奢な首筋に舌を這わす。  
「あぁっ!」  
「気持ちいい?」  
「そんなことない!」  
ワタルは苦笑して、あくまで気丈な態度を崩さないイブキとは裏腹に、  
つんと尖った乳首を舌先で舐めあげる。  
 
「ぁ、んんっ!」  
片方の胸を丹念に揉みほぐし、もう片方は乳首に吸いつく。  
乳首を形にそってぺろぺろとなめ回すと、普段は出さない甘い声で鳴く  
イブキ。いつもよりずっと幼く見える。  
空いていた手を伸ばし、イブキの股の辺りを服越しに愛撫すると、じれった  
そうに足を震わせた。湿っているとは思っていたが、それ以上に濡れ濡れだった。  
 
「や、あ……んんっ」  
「気持ちよくないんじゃなかった?」  
「ひ、ひどいわ」  
イブキの水色の瞳がうるむのを見て、ワタルは思わず唾を飲み込む。  
「……さて。イブキもそろそろ欲しくなってきただろう。舐めてくれる?」  
少し大きくなった自身の男性器を誇示して口に含むよう促すが、イブキは  
ぶんぶんと首を振った。  
 
「い、いやよ。汚い!」  
「そうか」  
「ううう!」  
無理矢理イブキのポニーテールを押さえつけ、大きくそそりたった自分のもの  
を口に当てた。  
 
「ほら」  
「んんんっ、んーーっ」  
イブキは口を断固として閉じていたが、呼吸を欲して開いた唇の隙間から、  
力任せにそれを押し込められる。イブキの口には少し大きいようで、目尻に  
涙を浮かべながらくぐもった声でワタルから離れようとした。  
「ん、んんんう」  
「いいから舐めるんだ」  
「ふう、ううん、ううう」  
喉の奥にまで挿入される苦しさに、イブキは手のひらでワタルの胸板を押すが、  
掴まれたままのポニーテールをぎゅっと引っ張られ、抵抗の甲斐なくイブキの口腔は好きに犯された。  
 
「よし」  
一通り満足し終えたのか、ワタルは唾液でべとべとになったそれをイブキの  
口から離す。そして息つく間もなく彼女をベッドに寝かせ、着ているものの  
全てを脱がし終えた。  
「いや……、や、はずかしい。いや」  
ゆるやかな薄暗い光の下にイブキの裸が現れる。露わになった秘所を隠そう  
と体を起こそうとするが、ワタルに足を取り上げられた。  
 
「これも脱ごう」  
ブーツをはぎ取った足の爪先にキスをすると、イブキの顔がさらに紅潮した。  
もうこれ我慢はできなかった。ワタルも服を脱ぎ、充分に濡れそぼったイブキ  
の秘所に、膨張して立ち上がった自分のものを近付ける。  
 
「や、やあ、何するの」  
「入れるぞ」  
「え!? あ、あ、だ、だめ、うぅ、んんっ!!」  
溢れ出る愛液が潤滑油となり、ぐすりと串刺しになる。イブキの膣内は男性  
器を待ちわびていたかのように、ぴちゃくちゅと音を立ててワタルを受け入れた。  
 
「いやあ、や、ああん」  
「嫌がっている声じゃないな」  
「い、いやに決まってる…・・・っ。は恥ずかしい」  
「でも気持ちいいだろ?」  
「きゃう!!」  
ずんと腰を深くおとすと、イブキが高い嬌声を上げる。恥ずかしさに涙ぐみな  
がらも、繰り返される抽出に呼吸は激しさを増した。  
イブキの中はぎゅうぎゅうとワタルを締め付ける。  
 
「あん、あ、あ、あっ、や、やぁ」  
「今日はずいぶん気持よさそうだな」  
「や、やだ……にぃっさん…」  
切なげな声で昇り詰める感覚に必死で耐える。  
ワタルは意地悪そうに鼻で笑うと、イブキの秘所からずぶりとペニスを引き抜く。  
 
「あ…・・・」  
「こっちの方が好きだろ。昔から」  
イブキの腰を持ち上げてくるんと転がす。腹を抱えて犬のような四つん這い  
の格好にさせた。秘所からねばり滴り落ちる愛液はシーツに染みを作る。  
「イブキは淫乱だな」  
「んんーーーっ!!」  
 
ワタルの言うとおりだった。イブキは後ろからの攻めに弱い。片腕をとられて、反り返る  
上体にワタルのものが深く突き刺さる。前からとは違う、一気に根本まで咥えこんだ  
快感に、イブキの体は耐えられなかった。  
 
「に、にいさん、これ、き、きもちいいよぅ、あ、あん、あ、あああ」  
快感によがるイブキのふとももが崩れ、寝そべるようにワタルの抽出に合わせて腰を振る。  
「もっとしてほしぃ…よぅ、にいさん、ん、んう」  
「お願いする態度じゃないな」  
冷たくあしらわれ、恥を忍んでイブキは欲求を口にする。  
 
「も、もっとしてくださいぃ」  
快感に体を支え切れず腹這いになり、はしたなく尻を上げたイブキの姿を  
誰が想像できるだろう。  
「くっ・・・・・・」  
射精の衝動を抑えて、イブキの膣内を思い切り掻き回す。  
 
「やだ! い、い、いっちゃう、いっちゃうよ、あ、んんんっ」  
限界にきたらしい。ワタルは腕をイブキの胸に回して腰を激しく打ち付ける。  
「い、い、いや、あああああんっ」  
イブキの膣内が痙攣して、離さんとばかりにギュっと締め付けてくる。  
「だ、だすぞ」  
「や、あん、に、兄さん、いいよ、出して」  
「イブキ…!」  
ワタルは腰を引いて、思いきり深く押し込んだ。寸前ですぐにイブキの中から  
引き出すと、小さく震える背中を大量の精液が汚す。  
「あ、ああ、ううぅ……ワタル兄さん……」  
 
 
 
「もう!」  
 
「ずーっと前から言ってるじゃない! 電気は消して!  
それに、どうしてそのままするの! もし子供ができたら」  
「イブキとならいいけどな」  
ひょうひょうと言う彼の胸にもたれかかっていたイブキは、荒い呼吸に  
上下する胸元を押さえながらワタルを睨み付ける。  
 
「〜〜〜!! またそういうこと言ってからかう! ひどいわ」  
「イブキはどうなんだ?」  
少し低い声で、ワタルがじっと見つめてくる。  
「そ、それは」  
「それは?」  
「……。……に…兄さんとなら…いいけど……」  
そこまで言って、イブキはかあっと頬を赤くした。  
「っていいわけないじゃない! わ、わたしは帰るわよ! じゃあね!」  
 
乱雑に脱ぎ捨てられた服をかき集めて、外に出れる程度の格好に着替えたイブキは、  
宣言通り部屋を出て行く。  
しばらくワタルがタオルで体をふいていると、バタン!と扉を開けて赤い顔で戻ってくる。ぐすんと  
涙目になりながらワタルに抱きついた。  
 
「ちょっと、私が心配じゃないの!? 兄さんのバカっ!」  
 
 
 
(おわり)  
 

テレワークならECナビ Yahoo 楽天 LINEがデータ消費ゼロで月額500円〜!
無料ホームページ 無料のクレジットカード 海外格安航空券 海外旅行保険が無料! 海外ホテル