「あんまり気乗りしないんだけど」  
ザングースが普段から鋭い目をより鋭くさせて言った。  
 
「まぁまぁ」  
わざマシンをザングースの頭にのせる。  
しばらく待って。  
「どう?」  
 
「んー使えると思う」  
バリバリと爪で頭をかくザングース。  
 
「やってみてよ」  
 
「でも、同性だと効果ないんだろ?」  
 
「いいじゃん」  
 
「イマイチよくわかんないけど」  
ザングースは上目遣いで俺を見上げながら、バッチィンと音がしそうなウィンク。  
 
ズキュゥゥゥン!  
 
こうかはばつぐんだ!  
 
俺の心をハート型の矢が貫いた。  
 
「ザングー!!!」  
ザングースを押し倒す。そしてザングースの首筋に顔を埋める。ふわふわの毛、ザングースの匂い。  
「もうサイコー」  
 
「なんで同性なのにメロメロにかかってんだよ!」  
 
「もーお前もわかってるだろ。大人しくいぢられろっ」  
 
「アッー!!」  
 
 

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