背後で聞こえる忍び笑いにギラティナは気付いてはいたが、背中を向けた儘振り向かずその存在を無視した。
(全く下らん。そんなにこの私が珍しいのか)
育て屋に預けられ、未だ数時間しか経っていない。
だと言うのに「あの」ギラティナが育てやに預けられたと言う噂は瞬く間に広がり、好奇心旺盛なポケモンばかりか、
噂を聞きつけたトレーナーでさえもギラティナを一目見ようと押し掛けて来る始末だ。
流石に居心地悪さを覚え、入り口から見え難い死角の部分へと移動する。
威嚇や脅しは、数十分前に試してみたが、効果があるどころか逆に喜ばれてしまったのでもうしないと決めた。
木陰で身を休め、一息入れた後ようやくに振り返る。
「何の用だ」
憮然として唸ると、そのポケモンはうっそりと双眸を撓めて笑みを零した。
「まぁ怖い」
言葉程も思っていない事は、声音を震わせる笑い声で解る。
赤い双眸に恐れの色は無く、ギラティナを遠巻きに見遣る人々の目と同様の好奇心と、
そして何やら得体の知れない感情が篭っていた。
「お前さん、そんなにツンケン怒っちゃ嫌ぁですよ。
――仲良くしましょうよ、ねぇ?」
媚び含む甘ったるい声音は、ギラティナにとっては神経を逆撫でする不快な物でしか無い。
厭わし気にそのポケモン―…キュウコンを睥睨するギラティナの視線にも臆さず、涼しい顔で彼女は小首を傾いで見せる。
美しいポケモンだった。
太陽の光を受けて金色の毛皮は一層艶に深みを増し、秀麗な顔立ちとしなやかな体躯は種族を超えて雄を妙な気分にさせる。
「ほら、また怖い顔。締まり無く笑えなんざぁ言いやぁしませんがね、
ほんのもう少し、威嚇するのを止めて下さったら…あの娘達も安心して顔が出せるって物なんですけど」
そしてその事を、誰よりも自分自身が知っている様だった。
ギラティナが顔を逸らすと、軽い足取りで彼女はその視線の先へと回り込む。
黄金に輝く毛並みに覆われた九尾を緩やかに動かし、ついと視線を動かして見せた。
キュウコンの言葉に促される様、岩陰から顔を出したのは数匹のポケモン達。
何れも雌である。
その中の一匹が、ギラティナに自分達に悪意が無いことを示す様小さく欠伸を零す。
傍らに佇むもう一匹が、はにかんだ様微笑んで見せる。
「皆、ね。お前さんと仲良くしたいんですよぅ」
キュウコンが囁くと、同意を示す様数匹が幾度か頷いた。
「何たって―…は、…あのギラティナさんだもの。皆…の…が、…って…」
キュウコンの声が徐々に間延びし、途絶え、非常に聞き辛くなる。
それが遠退く意識のせいだと気付いた時には既に遅く、強烈な睡魔に囚われギラティナの巨体が傾ぐ。
「――皆、強い子供が欲しいのさ」
最後に見たキュウコンの眼に宿る怪しい光だけが、妙に印象に残った。
ギラティナは長い夢を見た。
それは酷く懐かしい夢であった様な気がするが、覚醒へと近付くにつれ切れ切れに霧散し記憶の中へは欠片も残らなかった。
「――起きたかい?」
今宵の月は一際美しく輝いている。しかしその月の正体は、微笑を浮かべたキュウコンだった。
顔を覗き込む赤い瞳を見上げたギラティナの双眸は、今の状態を把握すると同時に大きく見開かれる。
(――体が、動かない…だと…?!)
ギラティナは仰向けの状態に寝転がされ、全身を植物の蔦らしき物で拘束されていた。
その蔦はギラティナの甲殻部分を器用に避け、赤と黒に色分けされた首筋の蛇腹や胴体の境目へと深く食い込み、
絶え間なく蠢いては表面に生えた細かな繊毛で、柔らかいが故に酷く敏感な皮膜を擦り擽り続けていた。
くすぐったさと神経を苛む蠕動の音に怖気を感じながら、黒色の翼を広げようとギラティナは足掻く。
しかし蔓の侵食及ばぬその場所であると言うのに、翼はピクリとも動いてはくれなかった。
「嫌だねぇ、いっくらモジャンボの蔓が頼りになるって言っても、所詮は雌の力。
お前さんの力に敵うなんざぁ露とも思っていやしませんよ。
これは動かさない様にじゃ無くて、動けなくしたお前さんの体を、」
狼狽の色が滲み始めたギラティナの表情をさも愉快そうにキュウコンは覗き込み、首に前足を掛けることで身を乗り出すと、
ギラティナの顎先へと細い口吻を寄せる。
己よりも色深く輝く黄金へと舌を這わせ、あやす様犬歯を押し当てて甘噛みした。
「やめ、」
静止の声より早く、モジャンボの持つ蔓が足の付け根へと食い込み、ギラティナの股座を晒す様大きく左右に割る。
つるりとした灰褐色の下腹部へと注がれる視線に、雌達の目的が何なのかと言う事をギラティナは悟った。
途端羞恥が頬を焼き、恥辱で目の前が赤く染まる。
「ねぇキュウコン、この人その…アレが無いわ」
口許に手を宛がい、口篭りながらミミロップが呟く。
恥らっているのか視線は逸らされがちだが、もう片手はしっかりとギラティナの下腹部へと乗っている。
劣情隠さず、焔すら伴う吐息をギラティナへと吹き掛けていたキュウコンは、その言葉に尖った耳先を揺らした。
ミミロップと同じ様にギラティナの股間へと視線を遣り、途端鼻梁へと皺を刻んで見せる。
「”伝説”のポケモンは性を持たないって言うけど…まさか」
雌達にとっては落胆の、しかしギラティナにとっては希望の呟きが聞こえたその時であった。
ざらつく耳障りな笑い声が、雌の群れの中で起こる。
「何が可笑しいって言うんだい、アーボック」
今にも噛み付きそうなキュウコンを他所に、左右に振った尾をその儘擡げてアーボックは目尻に浮かんだ涙を拭う。
いえね、と一言前置きしてから、器用にギラティナの足から蛇体を巻きつかせる様にしてのぼり始めた。
冷たい紫の鱗が甲殻部分を擦り、そして徐々に腹部へと移動する。
擡げた鎌首を再び伏し、ちろ、と先割れした舌を動かした。
「獣型みたいに、誰もがそれと判る印をぶら下げてる訳じゃ無いってぇのを知らないのかと思ったらおかしくてね…。
ミミロップのお嬢さんはともかく、キュウコンの姐さんがねぇ…。
中には私達みたいに…ほら、あった」
余りにもささやかな膨らみの中央、模様に混じる生殖孔のスリットをアーボックは器用に暴き出した。
暗色であるため表面的には判り辛い表面を、蛇の冷たい舌がちろちろと這う。
濡れた薄い軟体が裂け目を擽り、くぷ、と濡れた音を立てて入り込む。
徐々に赤く潤む肉膜を覗かせ、綻び始めるその場所の変化に雌達が短く息を呑んだ。
「くっ…ぅ、…やめ、…ろ、汚らわし…い」
内腿の痙攣を叱る様、蔓が再び食い込む痛みにギラティナは顔を顰める。
体は動かぬ儘であるのに、不思議に感覚は鈍くならず、寧ろ常よりも敏感になっていた。
生殖孔の淵を捲り、探るアーボックの舌の動きの一つ一つを生々しく拾い上げ体は反応する。
唾液に溶けるかの如く滲み出た汁に、嗅覚の優れた獣種や虫は堪らず下腹部を疼かせた。
「ひっう?!」
アーボックの舌を飲み込ませた儘の生殖孔の淵を、ミミロップの両手が左右から挟みこみ揉みしだく。
きゅう、と左右から絞る都度、狭間から潤沢なる粘液が溢れ、息衝く様捲れた肉の糜爛が戦慄いた。
開いた儘喘ぎを押し殺す事すら出来ないギラティナの口許へ、不意にキュウコンの舌が差し入れられる。
「ん、ぅ、む…うぅ、…ふ、ぅ、あ…っく」
ぬち、にゅる、ぬむ。
歯牙の合間を避け、舌を、そして口蓋の隆起を長い舌が舐め回す。
震えることしか出来ないギラティナの舌へと絡みつく軟体は、ギラティナが今迄口に含んだどんな物よりも甘く柔らかかった。
徐々にギラティナの思考が眩む間に、アーボックの舌は窪の中で目的の膨らみを見付けて絡みつき、
生殖器が直接的に刺激された事で裂け目から滲み出る雄汁をミミロップが小さな舌で舐めとる。
どの雌も既に発情状態にあり、充血しふっくらと盛り上がった肉丘の合間は粘着質な愛液に塗れ、
中にはそれが内腿を伝い毛並みを濡らす者さえ存在していた。
(な、んだ…この…熱は…)
経験が無いとは言えギラティナの本能的な部分が、そんな雌達の発情に応えようとしていた。
「う、」
ぶる、と蔓を食い込ませた儘ギラティナの体が大きく身震いし、深く下腹部を波打たせたかと思えば
終に膨らみ始めた肉茎を生殖孔から覗かせる。
好色な雌達の吐息は感嘆の声へ、そして徐々に驚愕の歓声へと変化した。
膨らみを左右に割り押し出た肉棒は、まさしく「巨根」と呼ぶに相応しい。
ずる剥けの表面はぬるぬるとした粘液の光沢に塗れ、膨らんだ亀頭の下、雁首は人間の様深く抉れている。
脈動する筋の浮かぶ肉棒には若干の丸みを帯びた肉棘が不規則に盛り上がり、
その癖経験の薄さを示す様色の薄い桃色であるのがアンバランスで、一層卑猥な様相を晒していた。
「こ、れ…あん」
ミミロップが双眸を見張り、両手をその肉茎の根元へと回す。
凶暴な筋を浮かせる肉棒はミミロップの指では囲いきれぬ程太く、先端から溢れる先走りの汁が飛沫となってミミロップの顔面や
柔らかな被毛に覆われた乳房へと散る。
「すご…ぃ…大きいの…それに、…すごい、匂い…も、これだけ、で…らめ…ッ」
長大なペニスから漂う匂いに、ミミロップの下肢が小刻みに戦慄く。
ギラティナがその場所を意識した事は、未だ嘗て無い。
今迄の生活は性欲とは無縁、寧ろ他者との接触自体が無い日々を送っていたのだ。
それが原因か肉棒から放たれる雄臭は濃厚で、経験豊富な筈のキュウコンやアーボックの脳裏すら甘く痺れさせる程強烈であった。
「こんなの、は、はひ、初めて、なのぉ…ッ」
腰から崩れ落ちたミミロップの言葉は、雌全ての心中でもある。
(これは……)
雌達と同じ様、ギラティナ自身も困惑していた。
初めて見る己の分身は醜悪で、体躯相応、と思えぬ程巨大だ。
尾か足めいた存在感を持つ肉棒に感じる妙な疼きにすら不安を覚える。
「…あ、あんなのが…入ったら…どうなっちまうんだろうねぇ…」
ギラティナの口中から舌を引き抜き、べとべとになった口回りを舐め拭いながらキュウコンが呟く。
ギラティナの視線に気付くと、小さく鼻を鳴らし妖艶な微笑を浮かべて見せた。
「お前さんのあの、おちんちんが、私達ぜーんいんのおまんこに入るんですよぉ」
間延びした口調は愉悦に蕩け、先程よりも一層の艶と熱を含んでいる。
低く唸るギラティナを楽し気に見詰め、キュウコンは小さく鬼火を吐いた。
「…おまんこですよ、雌のおまんこ。……嗚呼そうだ、お前さんは雌のおまんこなんざぁ見た事無いですよねぇ」
途端悪戯っぽく目を輝かせたキュウコンは、ギラティナの咽喉元を跨ぐ様にして下肢を向ける。
九尾の尾の付け根を持ち上げると、薄く窄まった排泄孔よりも下、密やかな蕾が覗き見えた。
金糸が途切れ、剥き出しとなった淡い皮膜は、何とも言えぬ卑猥な色合いをしている。
仄かな窪みからは、甘酸っぱい様な妙な匂いが漂ってギラティナの鼻腔粘膜を焼いた。
視線を受けてひくつくその場所から、またじゅわりと蜜が滲んで滴る様に、何故か湧き上がる生唾を飲み込む。
「ほら、これがおまんこですよぅ。どうですか、雌のおまんこを初めて見た感想は」
キュウコンの薄く引き締まった腹部が起伏する度、淡く綻んだ花弁の奥で膣孔が伸縮を繰り返し、
ねっとりとした粘液を滲み出る。
興奮しているのであろう彼女の尾は揺らめき、ギラティナの首筋を優しく擽る。
ギラティナは黙して応えはしなかったが、体は忠実に反応し下腹部へと血を集めた。
キュウコンは後ろを振り返ってそんな彼を見下ろし、ふふ、と小さく笑い声を零す。
首筋に体重を掛けぬ様後ろ足を地面について分散させながら、交差する前足で赤と黒の蛇腹を柔らかく撫でた。
「あら、応えないんですか?こんなに童貞おチンポ勃起させて応えないなんてぇ…
お前さん、お仕置きですねぇ」
ばさ、と九つの尾がギラティナの顔に被さり、一瞬視界を覆う。
自然緊張し強張るギラティナの体の上で、モジャンボの蔓が蠢き、今迄とは異なる動きを見せた。
「モジャンボ、搾りとる」
腿に絡み付いていた蔓が起き上がり、左右からペニスへと絡み付く。
チクチクとした繊毛の感触が粘膜を苛み、キュウコンの命令と同時に絡みついた蔓が激しく前後してペニスを締付ける。
「ぅ、っがアあああああああっ!」
薄桃色であったペニスの表面が充血して赤く熟れ、また締付けられ縊る肉棒がドクドクと激しく脈動する。
余りの強い刺激にギラティナの腰が揺れるもそれすら未だ蔓に拘束される程度の弱い反応でしか無く、
体捩ることも出来ず強制的に享受させられる快楽にギラティナは悲鳴を上げる。
「や、やめっ…やめ、ろっ、頼む、やめ…っ」
懸命に懇願するギラティナの頬を、キュウコンは無造作に振るう尾で打ち据える。
殊更意地悪そうに双眸を眇め、ゆっくりと首を捻った。
「童貞なら童貞らしい、頼み方があるんじゃ無いですかねぇ。
そんな、偉そうなものじゃ無くって」
雁の下を強弱づいた扱きで蔓が絡み付いて絞り、ぎゅう、と強く握った儘上へと蔓を持ち上げる。
「お、お願い…しま、す…、やめて、くださ、ひぐっ」
肉棒の半ばへと、アーボックの鋭い歯列が押し当てられた。
食い破らぬ様手加減はされてはいるが、痛みと恐怖は十分に覚える。
「何を?一々言われないと解らないのかい、お前ぇさんは」
呆れた様なキュウコンの声に、屈辱の涙で視界が歪むのをギラティナは感じた。
「ぺ、ペニ…ぅ、がぁッ!…ひ、お、おちんちん、
童貞おちんちん、を、…ぃ、苛めない、で、ください、…お、お願い、し、しますっ」
ギラティナが枯れた声を振り絞り、ようやくに雌達が満足出来る答えを紡ぐと、雌達が嘲笑に沸き立つ。
「いいこね、坊や。次は皆にちゃぁんとお願い出来る?」
柔らかな声音でガルーラがギラティナに問うも、ガルーラの股間からはキュウコンと同じ甘酸っぱい雌の匂いが漂っていた。
ギラティナは荒く息を吐き出し、暫し下腹部を起伏させる。
蔓が再びペニスへと這い寄り始めると、ようやくに重たい口を開いた。
「――………皆様、の、雌まんこに、は、発情して…勃起した童貞おチンポ、
や、優しく、あ、あ、…扱って、下さい…。
皆様、一匹一匹の、おまんこに…勃起チンポで、御奉仕、さ、させて、くださ…い」
ギラティナの言葉を聞いた途端、雌達の体に奇妙な愉悦が沸き起こる。
常ならば畏怖、或いは憧憬の対象であるギラティナを、陵辱していると言う事実が背徳感に満ちた興奮を煽った。
『上手に言えたから、ご褒美あげるぅ』
音を揃えて囁いたのは、エーフィとブラッキーの姉妹。
脱力しているミミロップを一旦傍らへと退かすと、粘液を舐め取る様ペニスへと左右から舌を這わせる。
「ん、お口に入んないー」
雁肉を頬張った、ブラッキーの頬が歪に歪む。
「変な味ぃー」
エーフィーが前足をペニスへと絡み付けて縋り、傾いだ亀頭へと顔を寄せ舌をにゅるにゅると絡ませた。
露骨に呼吸が荒くなるギラティナの前に、むっと雌臭の漂うキュウコンの秘裂が押し当てられる。
「奉仕してくれるんだろぅ?」
うっとりと双眸を細めるキュウコンを見詰めた後、ギラティナは女陰へと舌を伸ばした。
「ふぁ」
生暖かい吐息が、剥き出しの粘膜へと掛かる。
肉厚な舌先が焦れる程緩慢に秘裂を割り、奥から手前へと蠢く。
粘膜が纏う粘液を舌刷毛で舐め取り、刺激で一層溢れる蜜の根源へと舌先を押し当てた。
ぐにゅぅっ!
「ぁあっ!」
尖らせた舌先が膣口を引き伸ばし、内部の震える肉溝へと埋没する。
溜まった粘液をくちゃくちゃと音を立てて舐めとる都度、キュウコンの足は小刻みに痙攣を繰り返した。
炎タイプであるためか、キュウコンの内部は酷く熱い。
熱く蕩け、ギラティナの舌を吸い付く様に締付ける。
鼻先が密着する事で発情した雌の香りは一層強く香り、舌粘膜には特有の味が広がる。
何時しかギラティナは限界まで舌を伸ばし、子宮口だろうか、コリコリとした舌触りの膨らみを舐め回していた。
ギラティナの唾液とキュウコンの蜜液が絡まり、舌が蠢く都度ぶちゅ、ぐちり、と品の無い音が響く。
「ぁ、も、もう…駄目…は、イく、おまんこ、…イ、」
しかし、きゅんきゅんと収縮する蜜壷からギラティナは舌を引き抜いた。
「ひはっぁ、…そんな、事、しれ、お前さっア?!」
途端顔を顰めて振り返ったキュウコンの足首を、掴む何かがあった。
自由を取り戻したギラティナの翼である。
モジャンボの蔓をぶちぶちと音を立てながら引き千切り、蛇が鎌首を擡げる様後頭部を浮かす。
周囲の雌ポケモン達は余りの事に怯み、反応出来ない儘でいる。
その間もキュウコンは前足の爪で踏ん張るのも虚しく、ずるずると引き摺られていた。
「ぅ、あっ?!」
キュウコンの熱く蕩けた女陰に、猛る亀頭が押しあたる。
ぬる、ぬちぃッ。
下品な程左右の肉丘を開いて歪め、位置を定めるとギラティナは掴んだ足をその儘下方へと一気に引っ張った。
「んぎゅぅうううっ!くふ、…くぉおんっ!」
膣孔が限界迄引き伸び、内部に溜まっていた粘液が飛沫となって溢れギラティナの腹部を汚す。
膣道を歪めた巨大な肉棒の先は子宮口を押し上げて拉げさせ、猶足りぬと言わんばかりにぐりぐりと最奥を抉る。
キュウコンのほっそりと引き締まった腹部は今やギラティナの巨大な逸物で妊娠したかの様膨らみ、
ペニスが前後する都度見るも無残に形を変える。
「こ、こぇっ以上は、無理ぃ、…ひ、…きゃぅっ!」
キュウコンの舌がだらしなく歯牙の合間から垂れ、涎が金色の毛皮を汚した。
そんな状態でありながら、ギラティナの肉棒は未だ根元迄埋まっていない。
呆然と見上げるブラッキーとエーフィの視線に気付き、ギラティナは熱の篭った眼で見返し続きを促した。
「はぁ、く、っふ…ぅ、ううっ…くぅん、ぁ、すごいぃ…
おチンポすごい、…は、ぁ、あっおマンコ壊れちゃ…ぁ、ううっ」
肉が肉を捏ねる、粘着質な音が響く。
発情した他の雌ポケモンが擦り寄り、結合部位や粘液の溜まる生殖孔の淵へと舌を這わせ、
或いは己の女陰を擦り付ける行為をギラティナは拒絶しなかった。
棹に生えた無数の肉疣で膣壁を圧迫して掻き回し、重たい突き上げで子宮口を押し上げる。
快楽に下がった肉口は衝撃に徐々に綻ぶも、子宮口は狭く、そして亀頭は余りにも巨大過ぎた。
ギラティナは限界迄ペニスを埋めた儘、ぐにゅ、と陰茎を動かして子宮口を抉る。
「え、何、で、中で、動い…ひぎゅっ」
モジャンボの触手の様、ギラティナのペニスがぐねぐねとS字を描く様蠢く。
子宮口を徐々に抉じ開け、そしてついに、
「ひ、……きゅぁーぅッ!!…――ッ!」
キュウコンの前足の爪が深くギラティナの腹部へと食い込み、金色の被毛が逆立ち膨らむ。
九つの尾が花開く様広がり、付け根から小刻みに幾度も震えた。
「ぁ、あく、…くぁ、…ふ、ぅ…」
キュウコンの尿道から、小刻みに潮が噴出す。
「ぐ、ふ、…ぎゅおおおおおっ!」
雌の最奥迄凶悪な肉槍で犯し、その快楽にギラティナは初めての射精を行う。
どぶ、びゅるるっ、びゅぶっ、ぶぷっ。
次から次へと精液が湧き上がり、熱い肉襞へとねっとりとした濃い白濁を吐き出し塗す。
キュウコンの腹部が張り詰め、膨らんでも射精は止まらない。
「――…!」
キュウコンのしなやかな体が仰け反り、眼が上目向いた頃ですら射精は止まらなかったが、
不意に痺れを覚えたかと思った途端ギラティナの翼は再び力を失い、ずるりと彼女の足から滑り落ちた。
ギラティナが鈍重に視線を彷徨わせると、肩での呼吸を繰り返すアブソルの姿がある。
背後からは再びモジャンボの蔓が這いより、他の植物ポケモンのであろう蔦も新たに加わった。
飛行ポケモンが力を合わせ、未だ萎えぬギラティナの肉棒に突き刺されたキュウコンの体を救出する。
「―…!!」
キュウコンの肉丘は充血して膨らみ、捲れた肉襞からは大量の精液が泡立ち絡まって滴り落ちる。
引き抜いても猶閉じきらず、ひくひくと開閉を繰り返す卑猥な肉壷を見た彼女達は、一瞬言葉を失った。
そんな彼女達の様子を見て、ギラティナは安堵と多少の落胆が入り混じった様な複雑な気持ちになる。
しかし次ぐ言葉で、それは覆された。
「―…キュウコンばっかり、ずるい」
ぽつり。小さな声で誰かが呟くと、途端雌達は同意を唱え始める。
「ねぇ、私達皆のおまんこに、奉仕してくれるって言ったわよねぇ…?」
キュウコンとは微妙に違う、水の甘い芳香に似た香りが鼻腔を満たす。
力失わぬペニスに絡み付く精液を舐め取るため、無数の舌が寄せられる。
ギラティナは応える代わりに、舌先を開かれた女陰へと伸ばしてみせた。
おわり