バクフーンは強い存在だったが、その素行が問題になることが多々あった――大抵は些細なトラブルと言えるものだが。
ガン飛ばし、威嚇、場外での小競り合いから乱闘、はたまた♀ポケモンへの痴漢行為、♀人間への痴漢行為……etc.etc.
それについて世間からの細々とした批判はあっても、大々的なバッシングの流れには至らなかった。
チャンピオンであることと、どこか“憎めない奴”と見られていたことが理由だ。
一方、その陰に隠れた存在だったサイドン。格付けも人気も地味だったが、その存在が急浮上。
彼がチャンピオンの座を奪取したのは、まさに晴天の霹靂だった。
「なぁ、おまえ童貞だろ?」
それを聞いてびくっと我に帰るバクフーン。
「童貞チャンピオン――まぁ今となっては元チャンピオンか」
「う、うるせぇ、おまえに何が分かる」
「だって、おまえの仕草を見るにつけ、そう思うんだ。それに……すげえ童貞臭ぇからな」
サイドンはバクフーンの首筋や、腋の下辺りをクンクンと鼻を鳴らして匂いを嗅いだ。
「……うぇっ?」
面食らって、声が裏返るバクフーン。
「図星なんだな?」
「……っなわけねぇだろ」
そう言って、顔をそむけた。サイドンの目を見ることが出来ない様子だ。
「まぁ、いいさ、言ってりゃ。いずれにせよ、これから仕込み甲斐があるってもんだぜ」
そう言ってサイドンは不吉な笑みを浮かべた。
―*―*―*
バクフーンの首には首輪がはめられ……その首輪にはロープが結ばれ、ロープの先はサイドンが掌握する。
そしてマズルには口輪が装着された。サイドンの手で輪の締め具合を微調整し――絶妙のフィット感で、口を塞いだ。
「よし、こんなもんでどうだ。苦しくねぇか?」
「……ムグ」
口の中でモゴモゴ何かを言いたそうにしながら、バクフーンはサイドンの顔を見上げ、睨んでいる。
「よぉしよし」
満足げに言って、バクフーンの頭・耳をぐしゃぐしゃ撫で、さらに意地悪い笑みを浮かべて、
「他に何か、言いたいことはねぇか?」
「ングーーー!!」
いいように弄ばれていることにバクフーンは怒りを覚えている様子。しかし、この位の仕打ちはまだ序の口だということを
バクフーンは知らない。
「さて……それじゃ、ここに四つん這いになれ」
サイドンは手首で『くいくいっ』とロープを引っ張り、促した。
首輪から、軽く引っ張られる感覚がバクフーンにも伝わる。しかしバクフーンは、まだ屈してはいないつもりだ。
隙あらば形勢逆転をと、チャンスを窺っているだけに過ぎない。
――少し遊ばせていい気にさせておいてやる、後でどうなるか覚えておけ。お前なんて実際は大したことないんだ、
あの時は俺が少しお前を甘く見ていたのは認めるが、二度と通用すると思うな。俺の本当の実力を思い知れ、
今まで俺はマジで相手をぶっツブした事は無いがお前は別だ。まぁせいぜい短い間の栄光を噛みしめることだ、
ほんっと一瞬だったなサイドンの天下は! もはやお前は……
「よぉし、いいぞ」
サイドンの声を聞き、あれこれ思考していたバクフーンは我に返る。
いつの間にか床に両手両足を着き、四つん這いの格好にさせられていた。
そして次の瞬間、バクフーンは下腹部が急激に冷たくなっていくのを感じた。
「……ぃ?!!」
サイドンの手には大型の浣腸器。500ccの容量がある。それをバクフーンの肛門に突き立て、中の透明な液を一気に押し込んだ。
――グルグルグルグル……ギュュゥゥゥゥッ!!
バクフーンの腹が大きな声で鳴いた。直腸を液で満たされ、多量の液が大腸に逆流していく音だ。
そして勢い良くガクっと肩を崩し、床に突っ伏した。
バクフーンの体が小刻みに震えだす。炎ポケモンの体内から一気に体温が奪われるのは、これ以上ないダメージだろう。
そして、腹の中で暴れまわる水分に、耐えがたく不快な腹痛がバクフーンを襲った。
「んぎぃっ……」
「どぉした? バクフーン」
「ぎぎっ……ぐぐぅ」
「まだ漏らすんじゃねぇぞ?」
バクフーンは顔を皺だらけにしてサイドンを睨み返すが、その顔さえも震えが止まらない。
そして腕を伸ばし、何かを掴もうとする様な動きを見せるが、その手は虚しく中空を彷徨うだけだった。
サイドンは部屋の隅からバケツを取り出し、バクフーンの目の前に置いた。そしてバクフーンの口輪を解き、口を自由にしてやった。
荒々しく口で呼吸をし始めたバクフーン。
「さぁて、もう一度訊くが、何か言いたいことはあるか」
その問いかけに、何も言えず、動くことも出来ないバクフーン。ゴロゴロと腹が鳴り続けている。
―*―*―*
バクフーンが、全てをバケツの中に排出し切る様子は、しっかりとサイドンに見届けられた。
出し切った後も腹が渋り、もう殆ど出てこないのに気張りつづけていた為、バクフーンのピンク色の肛門は捲くれあがっている。
そこにサイドンは、今度はピンポン球を入れ始めた。
小さな口に餌を与えるように、1つ、2つとゆっくり、食べさせている。
おちょぼ口にピンポン球があてがわれると、少しだけ口が開き、半分ほどサイドンの手で強引に押し込まれて口が拡がると、
そこから先は一気にパクンと飲込んでしまう。
その度にバクフーンは、「あっ」「うっ」と小さな声を漏らす。もう抵抗する気力も体力も残されていない。
そして7個のピンポン球がバクフーンの腸の中に収まった。
「よし、立て」
しかし、バクフーンの腰は既に砕けている。
「いいから立て」
サイドンは、バクフーンの首輪に繋いだロープを引っ張り、半ば強引に立たせた。
腹の中でピンポン球が、コツコツと擦れて音を立てているのを感じている。
「これからバクフーンは産卵を始める。……分かるか? おまえは卵を産むんだよ、ケツの穴からな。」
バクフーンは口輪を解かれてはいるものの、もはや言葉は出ない。口輪をされているのと変わらないではないか。
「いいか、俺が言ったら、1つずつ産むんだ。決して2つ以上いっぺんに出したらダメだ。
もし失敗したら、何度でもやり直させるからな。……よし。それじゃぁ、そこの壁に手をつけ」
サイドンに促されるままに、バクフーンは壁に手をつき、尻を突き出す。
ピンポン球に内側から圧迫され、肛門は少し盛り上がっており、早く出したい気持ちの表れのようにヒクついている。
「よし、出せ!!」
サイドンはバクフーンの尻を、思いっきり引っ叩いた。
――ブッ! ボブブッ……! ……カンコロカンコンコンコン
腹圧の力加減を知らないバクフーンは、一気に4つ出してしまった。
「あ〜ぁ、失敗だ。もう一度だ」
そう言ってサイドンはまたバクフーンの尻の穴に、ピンポン球を4つ詰め込む。
バクフーンは、言われるままに、何度も何度も『産卵』させられるのだった。
しかし、何度やっても同じ事の繰り返しだ。上手に出せず、やり直しの連続。
とうとうバクフーンの肛門も伸びきって、だらしなくポッカリ開いたままになってしまった。
「バクフーン、おまえはダメな奴だなぁ」
そう言ってサイドンは、トロトロになったバクフーンの肛門に指を突っ込んだ。