ただの病人。  
 
「あはははは!」  
周りの視線が突き刺さり、私は世界から浮く。  
公共の場で壊れた私  
 
だが、この場すら、壊れている。  
 
「受付嬢。参加資格をもう一回説明してはくれませぬか?」  
「はい。プレイの内容が内容なため、試験を…」  
「必要ないね。この燃えぬ毛皮は幾度血と精液に汚れたと思うか?  
この私には、死すら生ぬるい。否!死ですら快感とあらば受け入れる用意がある」  
 
その場に居合わせた奴らは目と目を合わせ、脳内で壊れたバクフーンを解体していた。  
禁忌とされるカニバリズムや脳姦。達磨プレイ  
既に趣旨や理由か脳内麻薬によって溶かされ、ただただ欲望に心を奪われて行った。  
 
 
「さあ、私を死なすためのメニュー本を寄越せ」  
受付は、少々ヤケになりつつ渡す。バクフーンはペラペラと見ると、最後のページで固まった。  
「これだ。コレを頼む」  
 
そこには、狂気の塊が笑っていた  
 
 

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