高い山より更に上。
御伽噺でしか語られぬ様な、雲の上に浮かぶ忘れられた楽園。
それがミュウの住む場所で在る。
それは嘗てポケモンと人間が今とは違う形で共存していた頃に作られた古代の英知の一部であるのだが、
今となってはそのことを誰も――主人たるミュウですら知らない。
ただ生まれた頃からそこに住み、時々の気紛れと、与えられた職務をこなす為下界へと降りる生活が淡々と続いているだけだ。
地上から隔絶された世界ではあるものも、不自由は一切無い。
中央の湖からは何時でも清らかな水が滾々と沸き立ち、それを糧として季節毎に彩り豊かで栄養価豊富な木の実が生い茂る。
本日もミュウはほんの少しばかり姿を変えて湖に浸り、揺らめく水と同化する心地よさに耽っていた。
梢から差し込む日差しは柔らかく、穏やかな風が水面を撫ぜる。
その儘眠りに落ちそうな程穏やかなこの時間は、ミュウが愛するものの一つでもある。
うとうととまどろむミュウの瞼に、不意に影が落ちた。
「ミュウ様」
声を掛けられ、ミュウは静かに双眸を開く。
其処にはミュウを覗き込む傍役のカイリューがいた。
地上とこの場所の橋役を担う彼女が声を掛けて来たと言うことは、久し振りの「職務」なのだろう。
ミュウは鰭で水を一掻きした後陸地に上がり、元の薄桃色の体へと戻る。
「幾ら上手に隠れても、君には何時も見つけられちゃうね」
悪戯っぽく笑い浮かび上がるミュウに、カイリューは何とも言えない表情を浮かべ肩を竦めた。
「ミニリュウの頃から散々貴方とのかくれんぼで鍛えられましたから」
この楽園に住むのは、ミュウだけでは無い。
目の前に佇むカイリューを含め、数匹と言う限られた数であるがミュウの世話役として此処で暮らしている。
本来ならば彼等がいなくともミュウの生活は成り立つのだが、能力上の「出来る」ことと実際「出来る」ことは違う。
彼らがいなくとも暮らしてはいけるが、そんなことは寂しがりのミュウに耐えられる筈も無いのだ。
「ミュウ様。また―…あの、報告例が上がっています」
他愛の無い掛け合いで和んでいたカイリューの表情が、途端苦々しい表情へと変わった。
ミュウは笑い声を零すのを止め、すいと虚空を横切りカイリューが持つ手元の報告書を覗き込む。
「……、駄目だったの」
若干声のトーンを落とし、続いて気取られぬ程度の溜息を零す。
無言で頷くカイリューに、ミュウは憂いを帯びた眼差しを遠くへと彷徨わせた。
カントーとジョウトの狭間に在る山脈。その山の麓で、次々とポケモンが襲われ陵辱されていた。
別段そのこと事態は珍しいことでは無い。血気盛んな若者が暴走するのは、春先では珍しくない光景だ。
雌を繁殖目的に、雄を己の強さを誇示するために襲い犯す行為は自然界では極自然とも言える。
しかし、その対象が雌雄、種別問わず、それどころか進化に満たぬ幼ポケモンすら毒牙に掛けるとならば話は別である。
また人間すらもその陵辱の対象にしようとしていると言う情報もあり、ますます捨て置けぬ事態となったのがここ数日のことだった。
「私のところにまで話が来るってことは…相当深刻な事態になっているみたいだね」
余程のことで無ければ、ミュウの職務として話が上がることは無い。
「――…はい。近隣に住むポケモン達が討伐に乗り出した様ですが、返り討ちにされ…
結果、食い止めるどころか被害を増大させる結果に…」
飽く迄もカイリューの報告は事務的ではあったが、内に秘めた感情は微かに震える爪先で見て取れた。
そう言えばその場所は彼女の郷里の近くであり、その被害者の中に彼女の知る者がいるのかも知れない。
基本、ミュウは下界へ姿を現さない。それは最後の一匹として人間から捕獲されるのを免れなければいけないためでもあり、
また、自身が持つ力が下界に及ぼす影響を恐れてのことだ。
ミュウが未だ幼かった頃、それを弁えず行動した結果、世にも哀れな存在を世に生み出してしまった。
その事は自戒と、言い様の無い感情が宿る記憶としてミュウの心に残っている。
故に、ミュウは滅多なことでは地上へと降りない。
この様な、地上のポケモンでは収拾がつかぬ程厄介な出来事が起こらぬ限りは。
「…。…行こうか」
ミュウは一度眼を閉ざし、ゆっくりと開いて呟く。
青空を思わせるその双眸には、強い意思の光が宿っていた。
久し振りに地上へと降り立ったミュウは、周囲の光景に思わず息を飲んだ。
木々は悉く圧し折られ、岩は無残に砕け散り、周囲には何とも言えぬ臭気が漂っている。
限界迄濃縮されたそれは恐らく―…
「…、先日来た時よりも酷くなっています」
背後で佇んでいたカイリューが、マズルに皺を寄せ呟く。
数日前、土地勘の在る彼女に調査を頼んだ時のことを言っているのだろう。
「先程周囲一帯を見て回りましたが、何処も同じ様な感じです。
可哀想に、周囲のポケモンは怯えきって、ホーホーの鳴き声すら聞こえません」
カイリューの言葉を肯定する様、周囲一帯は静寂に包まれていた。
ミュウは思案し、くるりとその場で一回転してみせる。
「なら―…」
ミュウが言葉を発する前、東の方角から轟音が響いた。
二匹は頷き合い、無言で夜空を駆ける。
場所は移り変わり山の麓。森林が途切れたその場所には圧し折られた木々こそ無いが、
無数に穿たれたクレーターや不自然に詰まれた岩、そして二匹が居た場所の様に特有の臭気が漂っている。
其処で対峙しているのはミュウ達とは異なる、「地上」のポケモンである。
「ふ、ぐぅ、うっ」
擡げた頭を左右に振り、蛇体を捩じらせハガネールが身悶える。
苦悶の表情を浮かべるハガネールに反し、対峙する影―…カイリキーは
特徴的な唇を歪ませ不穏な笑みを浮かべていた。
「いい加減諦めろよ。こうして延々俺のサンドバックになってちゃぁ、
いくら丈夫なアンタだって壊れるぜ」
ハガネールは丈夫そうな顎を震わせ、猶も果敢に擡げた頭を振り落とし
カイリキー目掛け突進する。
蛇体が持つ撓りと、重力にその巨体が持つ重量を絡ませた渾身の頭突き。
その威力たるや岩盤ですら容易に打ち抜く程である。
「甘、いって」
だがその攻撃すらもカイリキーはその豪腕で受け止めた。
しかも四本の腕では無く、片腕のみでだ。
驚愕に眼を見開くハガネールをカイリキーは哂い、その指に炎を宿す。
指が動く毎に音を立ててハガネールの頭蓋は軋み、音を立てて膚が焼け爛れる。
カイリキーは、激痛に身悶えし暴れるその頭を無造作に地面へと叩き付けた。
「ぐぁあああっ!!!」
轟音と共に大地が割れ、砂埃が舞い上がる。
顎に衝撃を受けた結果、ダイレクトに脳味噌が揺さぶられたハガネールは、
鈍い呻きを上げ終にその巨体を地面へと横たえる。
重低音と共に大地が揺らぎ、如何にハガネールの体が重いか、
そしてそのハガネールを軽々と打倒すカイリキーのパワーが如何に強大であるかを示す。
最早微かな痙攣でのみでしか生きていることを表現することが出来ぬハガネールの体の下へ、
悠々とカイリキーは両手を差込み、無造作にひっくり返した。
「ぅ、ぐ、ぁ、あぐっ」
未だ炎の熱が残る掌で触れられる都度、ハガネールは苦悶の声を上げるがカイリキーは御構い無しである。
中腹から徐々に、尾の末端へと迎い指を滑らせて行く。
「――…!!」
虚ろになっていたハガネールの双眸が、不意に大きく見開かれる。
一際大きくなった反応に、カイリキーは野太い咽喉奥より低い笑い声を漏らした。
「自分が襲われる筈が無ぇって思ったんだろ。本当に甘いよ、アンタ」
じゅぅ。
熱せられた掌が鉄色の甲殻へと押し当たり、音を立てて白煙が上がる。
「確かにアンタら―…岩やハガネタイプのポケモンはちいっとばかり解り難い。
それに生殖なんてしません、ってぇ何時もストイックに澄ましてやがるからなぁ。けどよ」
カイリキーの指が、岩に似たハガネールの体の一つで止まり、その儘左右の親指を強く押し付ける。
鉄色の甲殻が徐々に赤く染まり、ぴちり、狭間に亀裂が走った。
ハガネールの体に走る痙攣が大きくなり、その狭間から滲み出る汁がすぐに煮立ち蒸気へと変化する。
「へへ。ここだろ。お前等のマンコはよぉ。悪かったな、乱暴なことして。
ほれ、パックリ開いたぜ。美味そうなマンコ。これから俺にガン掘りされる、肉マンコがよ」
カイリキーの指は通常の体温に戻り、熱を持ったハガネールの肌を、粘膜を撫で回す。
ハガネールは苦悶と、絶望の溜息を吐き出した。
強引に開かれた肉蕾がきゅう、と窄み、徐々に開き卑猥な肉糜爛を覗かせる。
言葉通りぱっくりと開き引き攣る肉花弁に、むしゃぶりつこうとカイリキーの肉厚な唇が動き…
「ぐ、おっ?!」
途端カイリキーは両手で頭を抱え、その場に膝をつく。
突如頭を締め付けられる様な激痛が、カイリキーを襲ったせいだ。
空を仰ぐカイリキーの眼に、二匹のポケモンの姿が映った。
「君は、ね。やりすぎだよ、悪い子」
桃色の尾を撓らせ、ミュウが囁く。
脈動に合わせ鈍痛を生み出す頭を抑えながら、カイリキーはこの頭痛がミュウの「サイコキネス」が生み出す物だと知る。
「カイリュー」
傍らのカイリューは短く頷き、急降下してハガネールの元へと駆け寄る。
戦闘不能に加え火傷状態にあるハガネールに元気の欠片を含ませ、白煙を立てる肌へと磨り潰したチーゴの実を塗りつけることで介抱する。
弱弱しいながらも動ける様になったハガネールにミュウは安堵の息を零すと、頭を抱えているカイリキーへと改めて向き直る。
「今回は、間に合ったみたいでよかった。
――…、それはともかく。君には罰を受けてもらうよ。
巻き添えをくらうといけないから、ハガネールは逃げて」
ミュウの体は小さく、ハガネールの半分も無い。ポケモンの中では小柄な部類と言える。
しかしその身が纏う威圧感は誰よりも強く、有無を言わせぬ迫力があった。
ハガネールは多少の躊躇いはあった様だが、結局幾度も振り返りミュウを案じながらもその場を立ち去る。
その後姿を見届けたミュウは、深く息を吸い込んだ。
「――覚悟はいいかな」
ミュウの双蒼は冷え冷えとした光を宿し、地上のカイリキーを睨み据える。
確かにカイリキーのパワーは強大ではあるが、それは彼の腕が届く範囲内に限定される。
この儘距離を保ち続ければ、空を飛ぶ術を持たぬ彼などミュウの敵では無い。
「そりゃ、こっちの台詞だ」
しかしカイリキーは臆すること無く、寧ろ不遜な笑みを浮かべる。
状況的に見れば圧倒的不利であると言うのに、余裕を無くさぬ彼を胡乱そうにミュウは見据える。
――…恐らくはただの強がりに過ぎない。
そうミュウが判断したその時だった。
「なぁ、カイリュー?」
ひどく親し気に、カイリキーはカイリューへと言葉を掛ける。
ミュウがその意味を察するよりも早く、カイリューの腕が伸び背後よりミュウを抱きすくめた。
「え」
驚愕に身を固めるミュウは一瞬気を取られ、背後のカイリューを仰ぎ見る。
「ごめんなさい、ごめんなさい、ミュウ様…っ!」
ミュウの視線に耐えられなくなったカイリューは眼を瞑るも、抱き締める、否、拘束する腕の力を弱めることは無かった。
寧ろ一層力を篭め、ミュウの動きを阻む。
一瞬の動揺が精神力を必要とするサイコキネスを不安定にさせる。
その隙を見逃すカイリキーでは無かった。
「っ!?ぅ、み、ぅっ!?」
カイリューの腕の中で、突如ミュウの体が跳ね上がる。
四肢の末端から痺れ、下腹部に熱が宿り燃え盛る特有の感覚。
(これ、は…!)
徐々に弛緩する体と、混濁する頭に顔を顰めながら、ミュウは愚鈍たる動きで地上を見下ろす。
「どうだ、俺のメロメロはよぉ。利くだろ」
本来ならば「性別不明」のミュウにこの技は利かない筈である。
しかし周囲に立ち込める独特の臭気――カイリキーのフェロモンがミュウの遺伝子に眠る雌の部分を刺激し、
結果利かぬどころか倍の効果を持ってミュウを魅惑し技を封じ込めていた。
嘗て彼の討伐にむかった手練の者達も、最終的にこの技にやられてしまったのだろう。
金縛りにあったかの様に強張るミュウの体を抱き、カイリューは地上…カイリキーのテリトリー内へと降り立つ。
頭痛が残るのか、幾度か頭を振った後、カイリキーは徐に立ち上がった。
「これが伝説の、ねぇ。パッと見其処らのポケモンと変わりゃしねぇがな。…何はともあれ、
ご苦労だったな、カイリュー」
にやついたカイリキーが、佇むカイリューの腰へと腕を回し抱き寄せる。
脇腹から腰のラインを広い掌で撫で下ろす一方で、下部の手は尾の付け根を探りカイリューの肛門へと指先を這わせた。
「ぁあ…」
菊座の襞を指腹で円を描く様に擽り、中央を圧するとカイリューの腰が捩れブルブルと戦慄く。
横目でカイリキーを見遣るカイリューの目はミュウのよく知る部下、そして友人の眼では無く、淫らに濡れた雌の瞳だった。
「ど、して」
愕然としたミュウの顔と表情が、カイリューの良心を苛む。
同時に言いようの無い興奮が、カイリューの体躯を突き抜けた。
「ご、ごめんなさい、ミュウ様、ぁ、あひっ」
にゅぐ。
湿ったアナルの淵を超え、ごつごつとしたカイリキーの指が後孔へと埋まる。
曲げた指で腸壁を抉りながら、もう片手がカイリューの豊かな尻肉を撫で回す。
暫く掌全体でその柔らかさと質感を楽しむ様に弄り、擦り、そして無造作に掌を振り落とし強かに尻を叩く。
粘膜を置かす泥濘んだ音と、膚を叩く乾いた音が交じり合った。
「ほ、本当は、…私、わら、っひぃっ」
カイリキーが背後に回り、カイリューの膝裏を掬い抱き上げる。
子供に小用を促す様な姿勢を強制しながら、上部の指先がカイリューの土手高な肉丘へと這い、左右から押し広げ発情しきった雌肉を晒した。
充血した雌肉は熟れて火照り、既にひくつきを繰り返す蜜壷からは透明な粘液が溢れ滴る。
「このカイリューはな、アンタの知る前から俺の可愛い奴隷なんだよ。
今回も、たまには伝説のポケモンを犯ってみてぇなって言ったら快く協力してくれて…なぁ?」
体躯を丸め震えるカイリューの顔を覗き込み、カイリキーはその頬をねっとりと舐め上げる。
カイリューはそれを嫌がるどころか首を捩り、甘える様に鼻を鳴らしマズルを摺り寄せ自ら口付けを強請った。
「は、はい、そう、れす、…ね、カイリキー、…い、言われた通りぃ、ミュウ様を連れて来たんだか、ぁっ!
ご褒美、ご褒美、くら、さぁ、ああんっ」
きゅう、と肥大化したカイリューのクリトリスをカイリキーは摘み、その儘指腹で潰し扱き上げる。
その都度カイリューの下腹部は細かく波打ち、震え、時に跳ね上がる様痙攣を繰り返した。
大股を開いたカイリューの股座はミュウの双眸に入り込み、苛まれるクリトリスは勿論、
ぷっくりと膨らんだ尿道孔、弛緩と収縮を繰り返す雌膣、そして滴る助平汁でぬらつく肛門すら見える状態である。
「知らなかっただろ、コイツがこんな好き者で…変態だってことをよ。」
爪先でクリトリスを弾き、包皮を剥くと先端ばかりを指で摘んで甘く抓る。
コリコリ、コリュッ。
「は、ぁ、あああん、ああ、あああんっ」
カイリューの口周りは涎に塗れ、むっちりとした腿は頻りに痙攣を繰り返していた。
既に夥しい量の愛液に塗れたカイリューの肉溝を、無骨な指先が這う。
充血した膣口に指先が触れると、カイリューは殊更恍惚と眼を細める。
「…、う、そ」
思わず、ミュウは呟く。
柔らかく解れたカイリューの膣口に、指先が一本、二本と埋まっていく。
指腹で膣肉の上壁を圧し、淫粒を圧し狭間の粘液を泡立てる様掻き回す都度露骨な淫音が股間で爆ぜた。
「は、…ぅん…ああ、あ、ひ、ひさし、ぶり、ぃ、これぇ…」
人差し指、中指、それに続き、薬指が内部へと埋もれる。泡立つ粘液を掻き乱し、根元迄埋めたかと思えば引き抜き、小刻みに突き上げる動きに小指が加わる。
「ぁ、ああ、…ぅん、ひ、拡がってる、のぉ、…私のおまんこ、拡が…ッ」
ぬぢゅんっ!
カイリキーは手首を捻り、淵へと親指を押し当てる。みちみちと音を立てて熱で熟れた膣肉を広げ、終に膣に手首までをも埋めた。
「ひ、ぅ、ううううっ」
カイリューの翼の根元が引き攣り、火照ったカイリューの肌に汗が浮く。
「や、やめ、てっ!カイリューを苛めちゃ駄目ッ…!」
ミュウの叫びに、カイリキーは顔を醜悪に歪め笑う。ごぢゅ、ぶぢゅんっ!
止めるどころか音を立てて腕を動かすカイリキーに、ミュウは思わず顔を背けた。
「これが苛めなもんかよ。よーく見な、ミュウ様。
俺の腕までスケベなマン汁が垂れて来てやがる。
カイリュー、お前からも言って安心させてやれよ。
腕チンポが大好きだってさ。
直接子宮を揉みくちゃにされるのが大好きな変態マンコだって教えてやれ」
カイリキーの言葉は嘘では無く、膣に出入りする腕は夥しい量の愛液に塗れててかり、
腕を引き抜く都度音を立てて濁った粘液が噴出し地面へと卑猥な染みを作り出している。
下腹部が歪み隆起するその行為にカイリキーは苦悶どころか眼の焦点が合わぬ程感じ入り、
ピンクの尿道から透明な潮を勢いよく噴出していた。
ゴツゴツと不定期且つ力強い突き上げに、カイリューは快楽を見出し悶え狂う。
最早彼女の中には、理性など欠片も残っていなかった。
「ぉひっ!はぁ、あ、あっぉんっ!いっい、腕チンポのまんこファック、いいのぉっ!
ミュウ様、見てっ見てぇっ!私の変態おまんこがぁ、腕チンポに犯されてる、とこぉ、
あ、あ、今、今、ぁ、子宮掴まれてるぅっ、ぅん、ひ、引っ張ってぇ、指で、指、でっ
子宮口弄られ…っ!ひゃ、子宮アクメ、来るぅ、あ、あ、ひ、――ッ!」
内部で開いた指を曲げ、蠕動する膣襞を握り分泌される愛液を搾り取る。
幾度も繰り返した腕姦のため柔くなった筋肉の塊を節立った拳で突き上げ、子宮口が拉ぐ程に深く抉る。
狭まる粘膜の中で指を開くと、指先でコリコリとした子宮口を掴む。
幾度か指腹で揉んだ後下方へと引き、拉げた淵に拳の先を押し当て、その儘一気に貫いた。
カイリューの体が仰け反り、突き上げられた腰が幾度も痙攣を繰り返す。
腕を飲み込んだ儘の膣が伸縮する都度、充血した淵からはどろりとした愛液が垂れぼとぼとと地面へと滴り落ちた。
「ふぅ…」
ぬぱぁ、と太い粘液の糸を引きながら、カイリキーの腕が引き抜かれる。
未だ冷える夜だと言うのにその部分からは湯気がほっこりと沸き立ち、同時に雌の放つ甘酸っぱい匂いが漂い鼻腔を擽る。
腕が引き抜かれた膣口は完全には戻らず大きく口を開いた儘ひくつくのを繰り返していた。
幼い頃より慣れ親しんだ傍役の知らぬ一面に、ミュウは戸惑いと、同時に強い興奮を覚えていた。
徐々に目線位置が下がり、空を仰いだことでカイリキーがカイリューを開放した事を知る。
腕の拘束が緩んでも逃げることの出来ないミュウの心中を察するかの様、カイリキーの腕がミュウへと伸びた。
「折角ご足労頂いたのに、今まで放置しちまって悪いなぁ。
その分、サービスすんぜ」
カイリキーは片手でミュウの両手を掴み、己の眼前へと持ち上げる。
「うぅ、やっ」
僅かに理性を取り戻すも、技が出せず足掻く両足を丁寧に指の先で摘み、左右に押し広げ何も無いミュウの股間を覗き込んだ。
「ほ、本当に何も無ぇなぁ」
上部の左手がミュウの股間に這い、掌全体で包み込むとそのまま柔らかい力で握り締める。
「やぁうっ!」
途端背中を撓らせ仰け反るミュウの体を上目で一瞥し、人差し指で肉丘を上下に擦り擽る。
「は、ぁ、あ、や、だ。やだやだ、やめてよぅ」
こしゅ、こしゅ。
最初は探る様緩慢だったその動きが徐々に早まり、指先から指腹へと密着度も深まる。
ミュウの柔肌に浅い窪が生じる程指圧は強まり、その都度奥底から湧き上がる快楽にミュウの体は悶える。
「へ、何も無ぇのにいっちょ前に感じてやがる。ほら、ここをこうすりゃ
少しはそれらしく見えるじゃねぇか」
みゅち。
人差し指と親指で肉丘を挟み込み、桃色の柔肉を寄せて谷間を作る。
そうすることでミュウの股間に縦筋が生じ、さながら幼女の肉丘の様相になる。
「ミュッ」
そのことが妙に恥ずかしく、ミュウの頬が一気に火照った。
その様子を満足気に見遣ると、カイリキーは徐に口を開く。
「ぁ、ま、まさか……」
「味見してやるよ」
肉厚な唇が股間に覆い被さり、にゅるにゅるとした肉の粘膜がミュウの股間を包み苛む。
「や、やだぁあああっ!ミュウのお股、食べちゃだめぇ、や、ぁ、あ、ぁう」
ミュウの拒絶を嘲笑うかの様、カイリキーは柔らかな肌に歯を押し当てたり、その儘コリコリと甘噛みでの咀嚼を幾度か繰り返した。
滑らかな毛皮に溜まった唾液をもどかしくなる程緩慢に舐め上げ、かと思えば唇を窄め吸い付く。
唇が与える微細な刺激に、ミュウは下腹部に溜まる熱が一層燃え上がるのを感じた。
「これ、好きか?伝説ポケモンがだらしない顔しちゃってまぁ…涎垂らす程クンニがいいのかよ。」
一層荒い息がミュウの股間を、内股を擽る。股間から唇が這い上がり、柔らかな腿や胸、ミュウの小さな口迄を覆い舐め回す。
「もっと悦くしてやるぜ」
両手を掴む指先が緩み、弛緩したミュウの腕を胴体横に這わせ、その後広い掌で胴体を纏めて掴む。
開脚を共用していた下部の腕は下がり、既に張り詰め、先からカウパーを滴らせていた剛直を極小のビキニパンツから引き摺り出していた。
途端ムワリと広がる雄臭と余りにグロテスクな外見に、ミュウは思わず体を強張らせる。
太く長い肉竿には血管が浮き上がって絡まり、雁は深く抉れていた。
肥大化した亀頭は充血して脈打ち、息衝きに合わせ上下するペニスはまるで別種の生き物の様だ。
そんなミュウの恐れなど知らず、両手で抱きしめたミュウをカイリキーは股間へと招く。
親指の腹を持ち上げ、ミュウの腹部の上へ己のペニスを乗せ押し付けると、再びペニスごとミュウを握りこんだ。
「ぅ、あ、く、臭い、よぉ…やだぁ」
むっと鼻につく性臭がミュウの鼻を刺激する。べとつく先走りの汁が薄桃の毛皮をじゅくじゅくと濡らし、
熱い亀頭がミュウの鼻や柔らかな頬へとなすりつけられる。
「ん、ぅくっ」
カイリキーの腰がゆっくりと下がり、亀頭をミュウの股間へ強く押し当てたかと思えばその儘スライドしミュウの唇付近迄接近する。
ミュウの微細な繊毛とも言うべき毛並みを用いて己の性器を扱き、ミュウの体温や鼓動、震え強張る筋肉の感触を余さず堪能しながらミュウを上下に揺さぶる。
鈴口から溢れた粘液が潤滑を促し、行為がスムーズになる都度ミュウの胸は忙しなく高鳴り心拍数を上げる。
鼻腔に染み付く異臭は何時しかミュウの理性を溶かし、快楽へと導いていた。
「ぅ、」
ぬるつく掌の中で身を捩り、顔を背けるミュウの口許に亀頭が押し付けられる。
口吻を捲り、歯列へと擦り付けられると唾液に溶けた腺液がじわじわと舌や口腔粘膜を犯した。
息衝き起伏する下腹部が、滑らかな生毛に覆われたミュウの柔らかな体が、カイリキーの剛直へと意思に反して快楽を与えていた。
「は、っは、おぅ、ミュウ様の全身ズリいいぜぇ。全身俺のチンポでマーキングしてやるからな。
ミュウ様もカイリューみてぇに俺の奴隷になるんだ。チンポの匂いだけで即発情する様な淫乱雌奴隷に躾けてやる。
ほら、飲めよ。俺の精液。中も外も俺のザーメンでぐちゃぐちゃになっちまいな」
カイリキーの腹筋が強張り、膨らむ筋肉がひくつく。膨張した股間の根元が引き攣り、
ミュウの小さな臀部へ精液の詰まった重たい玉袋を叩きつける間の抜けた音が響いた。
「ふ、ぁ、も、やら、おかしく、なっちゃ、ぁ、ああ、うむ、…んんんぅっ!」
懇願は当然聞き入れられる筈も無く、寧ろ口が開いたのを好機とばかりにペニスがミュウの小さな口へと強引に捻じ込まれる。
ミュウの頬が歪に歪み、狭い口腔では足らぬとばかりに咽喉肉を小突くペニスに思わず幾度も嘔吐く。
収縮し痙攣する咽喉肉に陰茎は激しく脈動し、終に生臭く濃厚な精液を吐き出した。
「…ん、ぷ、ぁ、っは、ぁ、はぁ、はぁ、あっ」
飲み込みきれなかった黄濁色の精液が、泡立ちミュウの口端から溢れる。
「ふ、ぁ、あ、あんっ…も、ぉ」
引き抜かれたペニスは猶も勃起力を損なわず、熱く血脈を浮かしていた。
密着した儘執拗に擦りつけられる肉楔に、思わずミュウは顔を顰める。
ミュウの怒りのボルテージが上がり、ピク、と小さく指先が揺れた。
「だめ、だ、って!!」
カッ!
ミュウの双眸が青く輝き、思念の光線が放たれる。
至近距離で放たれたそれをカイリキーは避けることも出来ず、怒りの表情を浮かべるミュウの映像を最後に彼の意識は闇の中へと飲み込まれた。
今度こそ本当に気を失い、膝から崩れ落ちたカイリキーの両手から、ミュウは苦労して身を捩り抜け出す。
身動ぎする都度むんと濃密に香る性臭に、思わず眉間へと皺を寄せた。
「さて、と…」
指の合間、足の裏、尾の先。今やミュウの体でザーメンに塗れていない箇所はひとつも無い。
失神した二匹のポケモンを前に、ミュウは今度こそ隠さぬ溜息を零す。
「…、少し。…ううん。たくさん、気持ちよかったけど。
あんな風に、相手の嫌がることをする子は悪い子。
相手のことを、もっと思いやらなくちゃね」
誰も聞く者がいない今、正直な心情を零し、ミュウは密かに頬を染めた。
「――…、思い遣りがある子になる様に…、そうだ「あの場所」に送ろうかな」
自分の結論に満足し、ミュウは小さく頷く。
それだけが決まれば、後はもう一つの問題―…新たな傍役をどうやって決めるか、だけだ。
取り敢えず、自分と同程度、或いは小さなポケモンにしようとミュウは考えた。
――背後から自分を抱きすくめることが出来ぬ程度の、だ。
それだけを結論付け、ミュウはたった一匹で再び楽園へと戻っていた。
続く