「エッチしようよ!」
ポケモンたちの住む小さな森。
そこでのんびりと暮らしているサンダースの♂とブラッキーの♂がいた。
「…は?」
サンダースの世迷い言ともとれる発言に口をあんぐりと開けて呆然とするブラッキー。
サンダースはブラッキーの呆れ顔に首をかしげる。
「ん、どしたの?ぽかーんとしちゃって」
「今の発言に何の疑問を抱かなきゃ、ただの変態だな」
「あ、ひょっとして、フェラしてくれるっていう意思表示?やったぁ」
「んなことしたら食いちぎっぞ!」
ブラッキーの本当に食いちぎってやろうかという勢いの怒号に、サンダースはぞーっとしながら股間を抑える。
「ごめんね、ブラッキー。ブラッキーはネコよりもタチがやりたかったんだね」
「いや、俺が言いたいのはそんなことじゃ…」
「ブラッキー、おちんちんの大きさが自慢だもんね。やっぱりタチやりたいよね」
「な、何言ってやがる!!ていうか俺の話を…!」
「大丈夫!オイラ、ブラッキーにだったらご奉仕だって出来るから!」
突然サンダースは鼻息を荒くしてブラッキーに飛びかかる。
不意を突かれたブラッキーは抵抗できないままに押し倒された。
「ちょっ…やめろっ!!」
サンダースはブラッキーの股間に飛び込み、棒状の物体にしゃぶりつく。
「はふはふ…っ!まぐまぐ…っ!」
「あぁっ…くぅ…!」
ブラッキーは痙攣しながらサンダースをにらみつける。
が…。
「はむはむ…ブラッキーのおおきなキノコ…おいしいよぅ…!」
サンダースはブラッキーの上半身が一切視界に入っていなかった。
「いっ…いい加減、に…しろ!!」
ブラッキーの"しっぺがえし"!
「うわっぷ!」
「はっ…!はっ…!」
ブラッキーの怒りの一撃に、サンダースは弾き飛ばされる。
「いてて…ブラッキー、どうしたの?」
ブラッキーは声を荒げながらサンダースを睨む。
「どうしたもこうしたもあっか!今日のお前、変だぞ!」
サンダースは首をかしげる。
「変?おかしいなあ、割と上手く出来たと思ったんだけど…」
「確かに気持ちよか…っって、そこじゃねえよ!そういう行為をすること自体が変だって言ってんだ!」
ブラッキーがそう言うと、突然サンダースはもじもじし始める。
その反応が少々予想外だったので、ブラッキーはたじろぐ。
「あのね…オイラ、ちょっと前ね、ピンク色の可愛いポケモンにうみたてタマゴをもらったんだ」
「ピンク色で可愛くてタマゴ…ハピナスか?」
「それを食べたら、たちまち健康になるって言ってたんだけどね…。
その…元から健康だったオイラが食べたら、なんだか精力絶倫な感じになっちゃったっていうか…」
「…」
もじもじするサンダースに、ブラッキーは冷や汗を流す。
「落ち着かないというか…身体が火照るというか…ムラムラするっていうか…」
「う、う…」
「エッチな事したくて仕方ないんだよおお!」
「うわあああああああ!!」
なんとなく答えを予想していたブラッキーは、全速力で逃げる。
逃げたのだが…。
サンダースの"でんじは"!
ブラッキーの動きは鈍くなってしまった。
「くっ…!くそっ!」
ブラッキーは痺れながらサンダースを睨む。
一方、サンダースも…。
「あっ…あぁん!ブラッキーのシンクロ、感じるっ!熱い気持ち、伝わってくるよぉっ!」
「へ、変な言い方すんな!」
サンダースもブラッキーの能力で痺れてしまっていた。
が、地の速さが圧倒的なサンダースが、ブラッキーを捕まえるのは難しい事ではなかった。
「ふふっ…捕まえた…」
サンダースは、自分の前足でブラッキーの体をがっちりと押さえた。
抵抗しようにも、身体が痺れて思うように動けない。
「俺はこんなに苦しいのに…お前はなんでそんなに自由に動けるんだ…」
「言ったでしょう?オイラは今、超健康体なの」
サンダースはいたずらな笑みを浮かべて、ブラッキーを見下ろす。
「じゃあ聞くね、ブラッキー…君はタチとネコ、どっちがやりたい?」
一方、ブラッキーはサンダースの笑顔が邪悪なものに見えたらしく、それがとても怖かったので…。
「や…やだ…よぅ…」
半泣き状態になりながら、情けない声を出してしまった。
それを見たサンダースは、普段の強気なブラッキーとのギャップに胸がドキドキしてしまって、ますます鼻息を荒くした。
「だ、だめだよ、ブラッキー、そんな顔しちゃあ…。
そんな顔されたら、オイラ…オイラ…」
「ひっ!」
「食べちゃいたくなるじゃないかっ!!」
サンダースは飛び込むようにブラッキーの雄の象徴に食らいつく。
先ほどの接触の段階で一度大きくなっていたそれは、少々敏感で、感じやすくなっていた。
「ふぁ…ぁ…」
ブラッキーは麻痺の痙攣も相まって、ビクビクと激しく身体を震えさせる。
ブラッキーはもう、ぼろぼろと泣き始めてしまったが、サンダースは舌の動きを止めない。
良く見ると、サンダースはブラッキーの物を加えながら、激しく腰を前後に振ってた。
そしてその股には、既に立派になった彼のモノが…。
それを見てブラッキーは、サンダースがもう何を言っても止めてくれないであろうことを悟り、諦めてしまった。
「もう…だめ…」
文字通り、果てるようにしてブラッキーの股間から大量の白濁液が噴射された。
サンダースの言うようにブラッキーのモノは同種の中でも特に大きく、放たれた精液の量もけた違いに多かった。
口から溢れそうなほど大量の精液を飲み込んだサンダースは、けほけほとむせ上がる。
「すごいね、ブラッキー…君、ちゃんと毎日オナニーしてるよね?なのに、こんなに溜まってるの?
すごいなぁ、♂の鑑だなぁ」
「うるさい…ばか…」
ブラッキーは涙顔を見られないように前足で顔を抑えながら、小さく呟いた。
しかし、サンダースにその前足は払いのけられて…。
「じゃあブラッキー。"バトンタッチ"ね」
「!!?」
サンダースの笑みが、先ほど見たものよりも一層、いたずらじみている。
ブラッキーは、もはや「戦慄」と言っていいほど震えあがる。
「オイラ、どうかしてたね。タチかネコか、どっちがいいかだなんて…。
どっちもやれば良いんだよね!」
「だ、だめ…」
「オイラのはブラッキーほど大きくないから、満足させられるか分かんないけど…」
「それだけはゆるして…おねがい…」
「オイラ、精一杯頑張るからね!」
「がんばらなくていいから〜!」
サンダースはより力強くブラッキーの身体を抑えつける。
そしてブラッキーの口に自分の性器をねじ込んだ。
「むっ、むぅ〜〜〜!!」
「ブラッキー、どうしたの…?そんなことしたら、かみちぎるんじゃなかったの…?」
「はぐっ…はっ…!」
ブラッキーは本当にかみちぎってやろうかと考えていた。
が、サンダースが興奮してぶんぶんと振り回す尻尾が、自分のイキたてで敏感な性器をビシビシと刺激する。
おまけに、サンダースの電磁波によって麻痺していたブラッキーは、力が入るわけがなかった。
むしろ中途半端に口を動かした事が、かえってサンダースの性器に刺激を与える形となり…。
「くぅ、うっ…ははっ!さすがブラッキー…上手…!オイラも負けてらんないね!」
サンダースの"こうそくいどう"!
「むっ…ぎゅうっ!」
サンダースを増長させる結果となってしまった。
ブラッキーの口内で暴れまわるサンダースの性器。
ブラッキーの股間を撫で回すサンダースの尻尾。
もう動くことさえできない。
「それじゃあ、イクよ…ブラッキーっ!」
サンダースは全身の毛を棘のように逆立て、性器から精液が発射した。
電流で震えるかの如く、痙攣しながら放った。
雪崩込むようにして流れてくる白い液体をブラッキーは大量に飲み込んだ。
そして同時にブラッキーは2度目の射精をしてしまった。
その白い液体がサンダースの臀部に飛び、まるで自分が挿入してしまったかのようにいやらしい痕跡を残した。
2度の射精を行ったブラッキーは疲労のあまり気絶。
残されていたサンダースも、腰の振り過ぎで疲れたので、ブラッキーに添うようにして眠る事にした。
―翌日。
「と に か く だ!!!昨日みたいな事はもう2度とすんじゃねえぞ!!」
「…はぁい」
「返事ははっきりと!"は"を伸ばすな!」
「…はい」
先日、サンダースは好き放題やってしまったので、ブラッキーによるハイパーお説教タイムが始まっていた。
ハピナスのタマゴの力もあったかもしれないが、昨日の自分は冷静になってみると大変な事をしでかしていた。
一歩間違えれば、大切な友達に絶交されかねない行為をしていた。
でも…。
「分かったな!」
怒鳴りつけるブラッキーを見上げて、サンダースは言う。
「でも…。昨日のブラッキー、可愛かったなぁ…」
「!!!!」
ブラッキーはたじろいで、大きく後ろに引きさがってしまう。
「普段あんなに強がってるブラッキーが、もうやめてとか、だめっ…とか言っちゃうなんて…。
あんなブラッキー見た事無かったから、ちょっと嬉しかったかも」
「くっ…!!」
ブラッキーは否定する事が出来ずに、恥ずかしさのあまりそっぽを向いてしまった。
「と、とにかくだ!昨日みたいな事はもう2度とするなよな!!」
「はぁい」
サンダースが無意識のうちに"あまえる"を使っていて、ブラッキーの怒る気力を奪っていた、という事には気付かなかったのだった。