メタモンと雄のポケモンをともに預けると卵が見つかるのはみんなご存知だろう。  
育てやはポケモンがいつの間にか持っていたなんて言っているが、実際にはそうじゃないのは誰もがわかる。  
しかし、一般的に雄ポケとメタモンで卵を作る、つまり交配、交尾の方法はメタモンが雄の精液を体内に吸収してメタモンが卵を作りだすと思われてきた。  
しかし、このたび、それは少し間違いだということを実証できたのだ。  
そもそも、メタモンが卵を産んだならば、その体のどこからどう出てきたのかという疑問点と、体温が低いため卵が育ちにくいだろう環境である問題点があったわけだ。  
その疑問もすべて解決した。  
 
私がかなり遠くの位置から見たのは四足型のポケモンとメタモンが育てやの飼育地内で交配している現場だった。  
特性の望遠レンズと高性能の集音機によって、そこで何が行われているかを確認したのだ。  
 
雄ポケモンのほうは、あまり気乗りではなさそうだが、メタモンのほうはやたら積極的に見える。  
雄はあきらめたように仰向けになって無抵抗をメタモンに示す。  
メタモンはそれに気を良くしたのか、腹の上に乗っかってうごめき始める。  
雄はその冷たさからか「がうぅぅ・・・」と声をもらした。  
だが、そこからがすごかった。  
腹の上に乗ったメタモンはそこでうごめくことでどうやら微妙な快楽を与えていたようで、雄は複雑そうな顔をしながらも股間の性器をすこしずつ立ち上がらせる。  
すかさず、メタモンはその性器に取り付き、またうごめく。  
雄は顔をしかめながらも、快楽を感じ始めているようだ。  
性器が完全に立ち上がったところで、メタモンは次の行動に移る。  
その雄の性器内に自らを入りこませたのだ。  
通常、そこは何かを入れるような穴の大きさではない。  
しかし、液体の体であるメタモンは雄を痛めつけることなく、むしろ快楽を与えながら少しずつ入っていっているようだ。  
 
メタモンの体が半分ほど見えなくなった、おそらくその半分はすべて雄の性器内に入っているのだ。  
これもおそらくだが、中で行われているのは子種、つまり精液の採取だったのだろう。  
ゆっくりと出てきたメタモンが、ほんのりと白みを帯びている。  
ゆっくりと、その白みが消えていくのがわかる。  
体内に完全に取り込んでいるのだろう。  
その完全に体内に取り込んだ精液を使って、雌の場合は子供を産むのだろうか?  
そんなことを考えていると、メタモンは完全に取り込み終わっていない状態ながらも次の行動に移った。  
今度は雄の尻に体を伸ばしている、どうやらその中に入る気のようだ。  
液体なので、抵抗も受けることなく入っていく。  
そして、出てきたときには完全に白い部分がなくなっていた。  
後で確認したのだが、雄の体に自分の体とそのポケモンの精液を残して行ったようだ。  
そう、つまり卵を産んだのはメタモンではなく、雄のポケモンだということだ。  
体の中の体温とメタモンの体の組織と雄ポケモンの精液で卵が体内で出来上がる。  
それを雄ポケモンが産み落とすのだ。  
その光景を取ることはできなかったが、ほぼ間違いないだろう。  
そして、今回のことでわかったのがメタモンの体の中には雌のしての卵子が存在する可能性があるということだ。  
まだまだ謎は残るが、研究次第では新しくポケモン学会に発表できそうな内容だ。  
これからも、この育てやで観察を続けることにする。  
 
 
今回も私は運がいい。  
以前見かけたメタモンと交配していた四足の雄ポケモンを見つけたのだ。  
なぜ運がいいのかというと、育てやは警戒が厳しい。  
もちろんこの育てやだけじゃなく、全国の育てやが警戒が厳しい。  
外からポケモンの様子がよくわかるの場所が少ないのだ、ほとんどが森で覆われている。  
そして、普通に育てやの家が建っている近くの柵から見えるところで観察をしていても、先日のような貴重な光景は見れない。  
この育てやを選んだのにはわけがある。  
それが、今私のいる場所、小高い森丘だ。  
身を隠すのにもうってつけで、かつごく一部だが育てや内部が見える。  
だからこそ、運がいいと言ったのだ。  
そう、以前見かけた雄はまたメタモンと交配をしたらしい。  
きっと、その主人が同じ種をもっとほしかったのだろう。  
私にとっては素晴らしい研究対象だ。  
同じ個体を再び見れる、しかも腹が膨れた状態で。  
そう、今まさに産卵しようとしているのだ。  
「ぐるるるる。」と唸り声をあげながら立ち止まって動かない。  
きっと、辛い状態なのだろう。  
はやく出せ、そう、それは卵なのだろ?  
それを実証できれば、私の研究はさらに進むのだ。  
すると、私の願いが通じたのか、はたまたただ運が良かったのか。  
どちらにせよ、すごく貴重な光景を見れたのだ。  
 
雄は背中を丸めてどうやらふんばりはじめているようだ。  
まるでふんをするかのような光景だが、尻から出てきているのは紛れもない卵だ。  
「ぐぅ、がう・・・」と、苦痛の声をあげながらもそれを出そうとしている。  
いいぞ、そうだ、がんばれ。  
そして、排出された一つの卵。  
素晴らしい、実に素晴らしい。  
これで一つ研究が進んだ。  
やはり、卵はメタモンが生むのではなく、雄が生むのだ。  
これでそれが完全に証明された。  
メタモンと雄ポケモンの交配の神秘が解き明かされたのだ。  
しかし、ここまでくれば、まだ私の運を信じたい。  
そう、メタモンと雌の交配だ。  
以前採取していた他の雄の精液を使うのかどうかという問題点だ。  
もし、そうなのであれば、メタモン単体では雄としての機能はなく、細胞内に卵子と似たような細胞システムが存在するかもしれない。  
そして、それだけを切り離して雄との交配に使うという可能性が生まれてくる。  
もし、そうなのであればメタモンの卵子と似た細胞システムは一つしかないのか、はたまた何個か存在するのか。  
一つしかないのならば再生するのかどうか、という研究が出来るだろう。  
だが、不確定な要素はまだまだある。  
その不確定なメタモンの新たの神秘の発見のために、もうしばらくここで観察を続けることにする。  
 
 
先日二度目の観察から私は個体値のデータも調査を始めることにした。  
すでに特製の望遠レンズから個体の大きさ、毛並み、体表のキズ、性別のデータなどを知ることができる。  
だがそのポケモンの強さ、つまり個体値はさすがにそれ専用の機械が必要だ。  
ここは育てやというくらいだ、個体値はだんだんと育っていくだろう。  
だが、それがどれくらいのペースなのか、そのペースは種族や個体値の違いによって違うのか、そんな新たな疑問を抱いたのだ。  
新たな疑問の研究はどうやら私に運を運んでくるようだ。  
すでに二回出会っている四足ポケモンに出会った、と思ったらどうやら違う個体のようだ、しかも雌である。  
その雌は不満そうな顔をしながら後ろを気にしている。  
雌に続いて出てきたのはなんとメタモンだった。  
どうやらこのメタモンは以前雄と交配していたのと同じ個体のようだ。  
このメタモンの飼い主はかなりの物好きだな、私の研究に役立っているのだから何も文句はないが。  
雌が歩みを止めた、どうやら場所が決まったらしい、以前雄も使っていた場所だ。  
ここはこの種族にとって交配を行うのにいい環境なのだろうか。  
ほとんどが森である育てやだが、今私が観察しているところだけ少しひらけている、きっとそこが気にいる要因だろう。  
とにかく、今はそんなことよりこれから始まるであろう交配が楽しみでしかたない。  
雌も早く始めるようにメタモンに促しているようだ。  
メタモンもそれに応じたのかうごめき始めた。  
だが様子がおかしい、そのまま交配するのではないようだ。  
メタモンが光りはじめる、どうやら変身するようだ。  
 
変身した姿は雌と同じ個体、当然だろう。  
いや、違う?  
大きさも個体値の強さも違う数値が出ている。  
この大きさや毛並みの数値は、そうだ、以前の雄の数値と一致する。  
メタモンが見た個体とは違う個体に変身した、いったいどういうことだろうか。  
メタモンは私が考えている間にも行動を始める。  
雌の体に前足をかけて、雌の性器に変身して得た雄の性器を挿しこんでいく。  
雄の性器は以前の雄と同じ大きさ、形をしているが思った以上にすんなり入っていっているようだ。  
これぞ、雌の神秘だろう。  
メタモンはピストン運動をするのかと思いきや、性器をすべて埋め込んだ状態で動くのをやめた。  
しかし、雌のほうは「うぐぐ・・・」と何かに耐えているようだ、いったい中で何が起きているのだろうか。  
もちろん、今の私にそれを知るすべはなく、ただ終わりを待つしかない。  
 
ようやくメタモンが性器を雌から抜いた。  
それと同時に雌の性器からほのかに白い液体が出てくる。  
外見成分データによれば、以前の雄の精液とほぼ同じであるようだが、すさまじくドロドロとしている、どうやらメタモン自身の体の成分も入っているようだ。  
より確実に雌を妊娠させるためだろう。  
 
この観察で一つの答えと一つの仮説、そして二つの疑問が出来た。  
やはりメタモンだけでは他の個体を増やすことは出来ず、他個体の雌と交配する際はその個体の雄の精液が必要であるようだ。  
だが、これではメタモンの中の卵子のような成分に他ポケモンの精液をつかないように分離しているのかという疑問が出来た。  
それだけではない、メタモンがその個体の精液を得ていなかった場合、どうやって雌と交配するのだろうか?  
そしてメタモンが変身した際、なぜ雌個体のものまねではなく雄個体のものまねができたのだろうか?  
これには私なりの仮説を立てた、雄の精液を得ることでその個体に変身することができるかもしれないというものだ。  
ただ、そうだとしたら今までのメタモンの変身説が一変する事態だ。  
疑問が疑問を呼ぶが、今日はもう暗くなりはじめ雌とメタモンも森にと入ってしまった。  
悔しいが、次の機会を待つことにする。  
 
 
 
私に悲しいことがあった、集音機が壊れたのだ。  
かなり高かった代物なので、辛い。  
今日は運が悪いのだろうか、不吉な予感がする。  
だが、私は自分の探究心には勝てずに、いつもの観察ポイントに向かった。  
 
どうやら、悪い予感は外れたようだ、むしろ運がいいかもしれない。  
以前、四足ポケモンを見た場所にメタモンが二匹いるのだ。  
レンズから二匹が何かを話し合っているような状態なのはわかるが、集音機がなくては何を言っているのかわからない。  
いや、元々ポケモンの言葉などわからないか。  
ただ、やはり残念だ、臨場感にかける。  
しかし、この状況に出会えたことには感謝しなくては。  
このメタモン二匹はおそらく交配する。  
すでに二回、この場所で交配を見ているのだ、期待していいだろう。  
そして二匹はうごめき始めた、始まるのだろうか?  
そう思ったが、どうやら違うようだ。  
二匹のメタモンが光りはじめる、変身するのだろう。  
変身した姿は二匹とも同じ二足歩行型の種族のポケモン、どうやらどちらも大きさ、個体値が違う。  
その姿から再び光りはじめ、その進化後の姿になる。  
また変身を始め今度は全く違う種類の虫ポケモンだ。  
それから二匹は何度も変身をした。  
 
ようやく片方一匹の変身が終ったらしく、メタモン本来の姿に戻った。  
しかし、もう一匹は続けている。  
さらに七種類ほど変身して、もう一匹のメタモンも本来の姿に戻る。  
先に終わったほうは全434種、もう一匹は全441種に変身した。  
さきに終わったほうともう一匹は10種ほど完全に違う種類があった。  
おそらくだが、メタモン達はここで変身した全てのポケモンの雄と交配経験があるのだろう。  
 
メタモン本来の姿に戻った二匹は次なる行動に移る。  
二匹は近付きあって、混ざり合う。  
いったい何が始まるのだろうか?  
メタモン二匹の塊はだんだんと大きくなっていってる、個体値も上がっていってる、これはなんだ?  
考えている間に、個体値の上昇が止まった。  
二匹はまだ一つの塊のままだ。  
いや、少しずつだが、離れ始めているのか?  
個体値の反応がひつつから二つに戻り始める。  
いや、二つじゃない、三つになっている?  
どういうことだ、二匹の塊が三匹になろうとしている。  
先ほどの個体値の上昇が関係しているのか。  
これは不思議だ、そして素晴らしい発見だ。  
メタモンはメタモン同士で個体を増やしているようだが卵がないのだろうか?  
いや、そうではないようだ。  
個体の一つはやたらと個体値が低い。  
だが、メタモン同士で卵はできないと考えていたのに、これではまた仮説が一つ間違っていたことになる。  
一つの塊が、目に見えるほどに分かれ始める。  
だが、少しおかしい、個体反応は三つあるはずなのに、レンズから見えるのは二体のメタモンだ。  
分かれ始めた一匹に、二匹の個体値が重なっている。  
まだメタモンの新たの個体は完全にできてないのか?  
「ぐぁっ!?」  
体に急に電撃が走る、比喩表現、ではない。  
薄れゆく、意識の中で、後ろを見ると、一匹のポケモンと、人が立っているのが見えた。  
あの、服は、育てやの・・・  
 

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