深い森の中、俺は一匹のヒメグマが道を急いでいるのを見つけた。  
丁度腹も減って来たし、こいつを頂くとするか…。  
 
「ちょっとそこのお嬢さん」  
「きゃっ!?」  
 
俺は木の上から、するすると地面に降りると、怯えるヒメグマの目の前に立ちはだかる。  
 
「ア、アーボック…さん?な、何ですか?」  
「シシシ…ひとりでこの道を通るのは危険ですぜ?  
  何でも、相手を丸呑みにしてしまう凶悪なポケモンが現れる…とか。」  
 
 
この噂が流れ始めてからというもの、めっきり獲物が減ってしまった。  
噂では俺が食べた憶えの無いポケモンも被害者として挙がっているが、噂には尾鰭が付く物なのだろう。  
 
「え、えぇ、その噂は知ってるわ…でも私、急いで森の向こうへ行かないと…」  
 
横を通り過ぎようとするヒメグマを、俺は尻尾で制止する。  
 
「だったら、お嬢さんにはとっておきの近道を教えてあげますよ…シシシ」  
「で、でも…知らない相手について行ってはダメってパパに…」  
「近道の途中には甘い蜜の出る木が沢山あるんですれどねぇ…」  
「あ…甘い蜜…」  
 
ヒメグマは甘い蜜が大好物。  
先程までの震えも無くなり、口からよだれを垂らして妄想を始めている。  
へっ、チョロいもんだな…  
 
「さぁ、こっちですよ…シシシ…」  
 
蜜の誘惑に負け、ヒメグマは俺の後をついて来る。  
後は隙を伺って…ペロリ、だ。  
暫く細い道を進んで行くと、急にヒメグマが声を上げる。  
 
「あっ、蜜の匂い…」  
「はっ…!?」  
 
そして、突然走り出すヒメグマ。  
蜜の出る木が沢山ある場所の話は俺の作り話で、俺は実際に見た事は無い。  
俺は慌ててヒメグマを追った。  
ヒメグマは俺の縄張りから抜け出し、森の奥の方へと進んで行く。  
 
「あ、あったぁ!甘い蜜!」  
 
遠くでヒメグマがはしゃぐ声が聞こえる。  
…ふう、やっと止まったか…。  
これで見失う事は無いだろう。  
俺はゆっくりとその声の方へ進み…  
 
「おい、待て。」  
 
俺は何者かの声に、慌てて動きを止める。  
 
「誰だ!?」  
 
周囲を見回すと、離れた草むらで何者かの目が光った。  
 
「ククク…この辺りはオレの縄張り。貴様はさっさと自分の縄張りに帰った方が身の為だぜぇ?」  
 
…ハブネークがこちらを睨みつけていた。  
 
「何だと?どこに行こうが俺の勝手だろうが…!」  
 
こちらも負けじと睨み返す。  
お互いに一歩も引かぬ睨み合い…。  
あまりの緊迫感に、感覚が麻痺していくのを感じる。  
 
「…ちっ!?」  
 
先に視線を逸らしたのは奴だった。  
俺はすかさず奴に飛び掛かり、ぐるぐると巻き付き、締め付ける。  
 
「シシシ…どうした?麻痺で動けないのか…?」  
「う…っ!」  
 
俺は奴の身体をチロチロと舌で舐め回す。  
 
「ヒメグマの前にお前を食べるのもいいかもな…シシシ。」  
 
「くっ…」  
 
顔を舐め、次第に下の方へ。  
そして、ある場所で止まる。  
相手が麻痺で動けないのを良い事に、俺はある事を思いつき、ニヤリと笑った。  
俺がその場所にある孔に舌を這わせると、ハブネークは思わず身体を震わせる。  
 
「…っ!!」  
 
孔からは粘液で濡れた二本の牡の象徴がゆっくりと顔を出す。  
 
「シシシ…、まずは味見からだな。」  
 
俺はハブネークのものを舐め始める。  
ハブネークは身体を捩らせ抵抗するが、麻痺のせいで身体が思うように動かないようだ。  
俺は調子に乗り、俺の尻尾の先端を奴の孔に挿入していく。  
 
「くっ、そこは止め…ぐあぁっ…!?」  
 
俺が尻尾の先を奴の中で動かすと奴はビクビクと反応し、大量の先走りを出してくる。  
それをゆっくりと舐め取り、ハブネークの味を楽しむ。  
尻尾で奴の中をかき回し、奴の反応を見る。  
 
「ここがいいのかぁ?それともこっちかぁ…?シシシ…。」  
「うぐっ、あぁっ、くっ…!!!」  
 
尻尾の先を動かす度に、ハブネークは敏感に反応する。  
俺は奴の反応を見て興奮し、このまま食べるのはもったいないと考えるようになっていた。  
 
「あぁ…全く旨そうだぜ…。こんなに血色のイイポケモンは初めてだな…。  
   一体何を食べていたんだか…、シシシ…。」  
 
俺は奴のものを夢中で舐め回し、次々と溢れて来る先走りの味を楽しむ。  
 
「…それは…な…?」  
 
奴のトーンの変化を疑問に思った次の瞬間、天地が逆になる。  
 
「なっ…!?」  
 
奴を締め付けている筈の俺の体が、逆に締め付けられる。  
 
「…森に迷い込んだポケモンを丸呑みにしているのさ…ククク…。」  
「うっ…くそっ…!」  
 
逃れようとするも、今度は逆に俺の身体が麻痺でいうことを聞かない。  
奴はどうやら脱皮をして麻痺を直すと同時に、抜け殻を囮にして俺の締め付けから逃れたようだ。  
 
「例の噂で食べられたポケモンがやけに多いと思ったら…、オレ以外にも捕食者が居たなんてな…。」  
「…っ!」  
「全く、好き勝手やってくれやがって…、たっぷりお返ししねぇとな…ククク…。」  
 
奴は仕返しとばかりに、俺の身体を舐めまわしつつ、先程まで俺が舐めていた雄の象徴を俺の孔に宛がう。  
 
「っ…!」  
 
奴の舌による刺激で俺は感じてしまい、先走りと共に2本の雄の象徴が孔から勢いよく出てくる。  
 
「ほう、いい反応だな…ククク…。たっぷり楽しませてくれよ?」  
 
奴はゆっくりと俺の中に1本だけ挿入し始める。  
俺の中にある、熱い奴の肉棒…。  
唾液でたっぷり濡らしたそれは、スムーズに俺の中へと入ってくる。  
一方、外に残った奴のものは、俺の2本の棒の間に滑りこみ、それぞれに甘い刺激を与えてくる。  
 
「ああぁっ…!!!くっ…!うっ…!」  
 
身体を捩じらせて抵抗しようにも、麻痺は一向に治る気配はない。  
…くそっ、早く俺も脱皮しねぇと…!  
 
奴はそのまま身体をくねらせ、俺を執拗に攻め続ける。  
そして、奴は溢れ出す俺の先走りを舐めようと、舌で俺のものをそっと撫でる。  
俺はたまらず身体を震わせ、大量の先走りを噴き出させる。  
 
「旨ぇ旨ぇ…、相当いいものを食べていた様だなぁ…?これはじっくり味わわないと勿体ないぜ…。」  
 
次々と溢れ出る先走りを舐めるのに奴は夢中になる。  
俺は止まることのない快感を堪えつつ、脱皮ができるようになるのをただ耐え続けた。  
 
次第に高まる射精感。俺の息遣いは荒くなり、俺は開放を求めて身体を捩じらせ…、  
そして絶頂の直前で止められる刺激。  
 
「ハァ…ハァ…、ククク…、まだまだ終わらせないぜ…。」  
 
奴は俺という玩具で遊びつくすつもりらしい。  
何度も寸前で止め、また動き出す。…繰り返し。  
 
しかし、奴も次第に息が上がってきている。  
…仕掛けるなら今だろう。  
 
俺は皮を脱ぎ、奴の束縛から抜け出すと、再び奴を締め付けようと動いた。  
奴は慌てて俺の抜け殻を捨てると、同時に奴も俺を絞め付けようと動く。  
 
「ぐぅっ!?」  
「うぐっ!?」  
 
お互いの力が均衡し、身体が絡み合ったまま膠着状態となる。  
俺の尻尾が奴の上体を締め上げ、  
奴の尻尾が俺の上体を締め上げる。  
 
…俺の雄の象徴が、奴の目の前に位置し、  
奴の雄の象徴が、俺の目の前に…。  
 
下手に攻撃しようと力んだり、逃れようと身体を引けば、相手に締め付けられて身動きが封じられてしまう。  
ここは互いに力を必要としない攻めで動くしか無いのだ。  
 
俺は迷わず奴のものを口に含んだ。  
そして、奴もまた、俺のものを口に含む。  
 
『――――っ!!!!!』  
 
敏感になっていたものを刺激され、声にならない悲鳴をあげつつ、お互いに身体を捩れさせる。  
俺達はそのまま深い茂みの中へと転がっていった。  
快感で狂いそうになりながらも、舌の動きだけは休ませない。  
草で遮られて相手の表情が見えず、自分がどれぐらい有利になっているのか分からない。  
ひたすら攻め合い続け、暫くして俺は限界に達した。  
 
『ぐああぁぁぁっ!!!』  
 
相手のものを口から吐き出し、溜まりに溜まった大量の精液を噴射する。  
噴射した精液は相手の顔面を濡らし、周囲に濃い雄の匂いを漂わせる。  
 
「ハァ…ハァ…!」  
「ゼェ…ゼェ…!」  
 
俺は疲労で意識がはっきりしないまま、自分の顔についた精液を舐め取り、周囲の様子を伺う。  
俺を束縛していた奴の尻尾は力なく横たわり、俺の目の前に横たわっている。  
 
…奴を生かしておけば、俺の身が危ない…。  
 
俺は、ぼうっとした頭でそう考えると、奴の尻尾の先を咥え、少しずつ飲みこんでいく。  
 
…シシシ…楽しかったぜ…ハブネークさんよ。  
…だが、もうこれでお前は俺のものだ…。  
…こいつの縄張りも手に入って…腹も一杯になって…一石二鳥だな…。  
 
ようやく半分ぐらい飲み込んだだろうか。  
ハブネークもまた、何か獲物を見つけていたらしく、まさに今、何かを飲み込んでいるのが身体の動きで分かった。  
 
…シシシ、獲物を飲み込んだお前を俺が飲む…。  
…俺の食事の手間が1回分省けた訳だな、御苦労なこった…。  
 
…しかし、何故だ…、身体が妙に動かしづらいのは…。  
 
そして、ゆっくりと奴を飲み続け、奴の後頭部までようやく辿り着く。  
奴もそろそろ獲物を飲み込み終わるらしい。  
…しかし、奴はまだ自分が食われている事に気づいていない様だ。  
 
…なんとも間抜けな奴め…。  
…ところで、俺の背後から生温かい息がかかっているような気がするが…多分、気のせいだろう。  
…まぁいい、せめて食べ終わる時ぐらいは挨拶をしてやるか…シシシ…。  
…では…  
 
『ごちそうさま!』  
 
―ぺろり。  
 
 
 
ヒメグマは蜜を舐め終わり、満足そうに食後の挨拶をする。  
 
「…あら?ハブネークさんはどこに行ったのかしら?」  
 
名前を呼んでも返事は無い。  
 
「…まぁいいわ。これだけ蜜が集まれば森の向こうまで出かけなくてもいいわね。」  
 
そう言って、ヒメグマは来た道をスキップで帰っていきましたとさ。  
めでたしめでたし。  
-end-  
 

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