サトシのこと好きになって…どれぐらいになるかな。  
サトシは相変わらずポケモンバカで、私のことなんて全然見てもくれないみたい。  
あれから時間は確実に経ってるのに…  
 
どうしたら振り向いてくれるかな。  
 
 
 
またそんなことを考えてた。  
いっつも想ってるのに、なんでサトシは…  
 
 
「…ハルカ、どうした?」  
突然目の前に現れるサトシ。  
ドキッとして顔を見る。  
「う、ううん何でもない」  
「そうか?なんか最近変だぞ」  
(……)  
「ボケっとして、どうしたんだよ」  
サトシはなんか真剣な目。  
自分の心の中を見られてるみたいで、すごく恥ずかしくなって私は目を逸らした。  
「俺で良かったらいつでも相談に乗るからな、話してくれよ」  
それでも、あの鈍いサトシがこんなこと気にかけてくれてるなんて…  
いきなりでびっくりしたけど、嬉しかったかな。  
 
でも、何か変な感じ…急にこんなこと言われるなんて。  
私は周りを見渡してみたけど、真っ暗でサトシ以外何も見えない。  
ここは…どこ?  
怖くなって私は思わずサトシにしがみついた。  
彼はじっと私を見つめている。  
「サ…トシ…?」  
「いつもの笑顔を見せてくれよ。俺、お前のこと…」  
暫し間を置き、彼は赤面しながら言った。  
 
「好き…なんだから」  
 
いきなりでちょっと混乱する。  
なんか…信じられない。  
サトシはただ私を抱きしめてる。大きくて暖かい、体の中で…  
もう私は何も考えないで、サトシにただ身を任せた。  
幸せだけを感じて――  
 
 
 
 
気付くと私は地面に倒れていた。  
何が起こったのか分からなかった。  
空を見ると…見えなかった、サトシの顔が目の前にあったから。  
今にも顔が密着しそう。おまけに体も密着してる。  
私が仰向けに、サトシがうつ伏せに…  
 
思わず顔が熱くなった。  
「わわ、私たちまだそんなんじゃ…」  
私は慌てた。サトシって、こんなに積極的だったっけ?  
でも何か…ちょっとした期待感もあったかも。  
 
「いいか…ハルカ?」  
「押し倒しといて今更何よ、早くやって」  
何で変だって思ったのにやってるんだろう…  
 
記憶が次々に飛び、ハルカはサトシのなすがままになっていた。  
唇を奪われ、舌を深く絡ませ合い、次に頬を舐められ…  
それはとても優しく、ハルカの脳を溶かしていく。  
 
サトシの手が私の…胸を掴んだ。  
「あ…ん」  
すごく緊張してる。こんなことしたことなかった…  
上から押しつぶして、周りから絞るように…サトシが私の――  
 
その瞬間、ハッとして瞼が少し開いた。  
ぼんやりとした闇が映り、次第にちょっとずつ視界が開けてくる。  
今までないくらいドキドキしてた。慌てて周りを探すけど、どこにもいない…  
 
(夢…?)  
私は急に現実に引き戻された。  
よく見ると、そこは眠りに落ちた部屋。ベッドの上。  
個室だから私ひとり。  
 
 
(なんだ…)  
サトシに告白されたのも、抱き合ってたのも全部…夢だったんだ。  
これで何度目だろう。  
なんかほっとしたような、悲しいような…  
 
でも、何であんな夢見たんだろ?  
いつもはせいぜい好きだって言うだけで…  
 
 
 
なんだか胸のあたりが変…重苦しい気がする。  
私はそっと、仰向けのまま首を下に向けた。  
 
「ピ…カァ~…」  
「……」  
 
彼の代わりに、その相棒である黄色い鼠が体の上に乗っかっていた。  
しかも、見事に体が大きなボールに掴まるように、ハルカの胸の膨らみにしがみついている。  
なんか顔をにやつかせてて…  
私が呼吸するのに合わせて、手足が軽くその柔らかな丘に埋められては元に戻る。  
 
「あン…っ…ピカチュ……じゃなくて…」  
 
私はガバッと布団から体を起こすと…  
 
 
「きゃあ~~!!」  
 
ドガッ  
 
叫び声と鈍い音がして隣の部屋で寝てたサトシが飛んでくる。  
「おい、ハルカ!どうした!?」  
でも、無事じゃなかったのは私じゃなくて…  
 
壁に綺麗にピカチュウの形をしたへこみができてる。  
床でのびちゃってた。  
(あっ…やりすぎちゃったかも)  
「…」  
「だってぇ~…」  
「ったく、抱きついたぐらいでここまでするなよ…」  
なんてサトシは言ってたけど、どうせ何されたかなんて分かってないよね。  
女の子が一人で寝てるのに堂々と入ってきてしかも…  
 
彼は顔真っ赤にした、バツが悪そうなピカチュウを連れて自分の部屋に帰っていった。  
 
私はまたベッドに戻った。  
それから寝ようとしたけど、なんか全然寝れなかった。  
軽く目をつむり、さっきのことを何故か考える。  
(もう…ピカチュウがあんないやらしいなんて。  
だからあんな夢見ちゃったのかも…  
でもサトシなら…サトシは…)  
 
私はまた夢の中のサトシのことを思い出した。  
 
(きっとあんな風に…やさしく…)  
 
 
トクン、と心臓が軽く鳴る。  
 
ちょっとはそういうこと知ってるけど…  
恥ずかしくて全然やったこともなかった。  
 
あの続きは…  
頭の中で、サトシの手が自分の胸に軽く触れる。  
甘いキスを交わしながら…  
 
私一人なのに、なんか恥ずかしくなって布団を被って丸くなった。  
いつの間にか右手が自分の上半身の左の膨らみの上に添えられている。  
(サトシが…こうやって…)  
私はパジャマ越しに指を内側に、少しだけ力を入れてみた。  
自分ではいつも触ってるはずなのに…ふわっと柔らかい感触が今は心地よかった。  
「んっ」  
小さな声が出る。  
 
(この手が、サトシのだったら…)  
そんなことを思いながら軽く目を瞑って、そっと掌で円を描くように、胸を摩った。  
「ふぅ…ん」  
じんわりとした切なさが込み上げてくる。  
耐え切れずにハルカはそれを数度繰り返した。  
もちろん思い浮かべるのは彼の事…  
 
(なんか…へんな感じ…かも…)  
いつの間にか私は夢中で手を動かしてた。ちょっとずつ、体の奥が熱くなってくる。  
何で私、自分でこんなことしてるんだろ…  
恥ずかしいけど、止められない。  
 
 
(あぁ…サトシぃ…)  
もっと大きな刺激が欲しくなって、私は服のボタンに手を掛けた。  
彼が少しずつ服をはだけさせ、ゆっくり脱がしていく…そんなとこを想像して。  
上着を放り出し、布団の中で上半身ブラだけを付けている格好になった。  
心臓の音が大きく聞こえる。  
 
(もっと…やって…)  
誰に言うわけでもなく、私は両手で純白の下着に覆われた上から自分の胸を包み込む。  
「ひゃっ!」  
布地が柔らかく丘の頂上に擦れ、私の体がピクっと揺れた。  
知らなかった、未知の感覚。  
小さなつぼみを撫でてみる。  
「あっ、あッ…」  
ここ、ものすごく敏感になってる…  
 
芽を吹くように徐々に大きくなり、その存在を主張するように下着の中心にふたつの突起ができていた。  
「いや、…だめぇ…」  
彼はじっくり、焦らしながらその点を中心に撫で回す。  
「はぁぁ…」  
漏れ出す喘ぎ声とともにじんじんと胸から快感が溢れだし、全身に刺激が入る…  
優しく笑って、私の反応を喜んでくれてる。  
「サト…シぃ……お…ねがい…」  
虚しくくぐもった声だけが響くけど、妄想に耽ってる私にはそんなことは分からない…  
服越しにひたすら弄られ、まだ触ってくれないの…  
と思うと、無造作に彼の手がブラの下に潜り込んできた!  
 
「んふぅん!」  
思わぬ衝撃に、唇をかみ締めた。  
(声出ちゃうぅ…)  
未経験の彼女にとって、強すぎる快感。意識が遠のいてしまいそうだった。  
手を背中に回し、プツッと音がする。  
ハルカの大きな果実を支えていた紐が緩み、下着を取られ…  
「声、出していいんだぞ…」  
そんなサトシの台詞が聞こえてくると、いきなり胸を鷲掴みにされた。  
「んっ!」  
彼は激しく、でも優しく、私の胸を揉んでくれる…  
底から持ち上げて、ぎゅっと掴んでは戻して、そろそろと指が頂上に近づいて…  
固くなった乳首を摘みあげられて…  
「あっあっ!んぅ…」  
ベッドの上で喘いで、私は一人で悶えてた。  
 
「はぁ、はぁ…」  
でも、どれだけやっても満たされない…  
息があがって、口がだらしなく開いて涎が垂れて、体中汗びっしょり。  
私は思い切って布団を跳ね除けた。  
薄暗い部屋に月明かりが僅かに照らし、上半身だけを露にした淫らな姿が浮かび上がる。  
自分のことなのになんか興奮しちゃう…  
 
サトシ、私のこんなとこ見てたんだ…  
ますます顔がかぁっと熱くなるのを感じた。  
きっとどんな恥ずかしい思いをした時よりも火照ってると思う。  
 
「ん…」  
また私は妄想の世界に入ってしまった。  
これからもっといやらしいことを…  
 
意識がだんだんその部分に移っていく…  
同時にサトシの視線も感じた。  
私はその部分を隠すように、両足を擦り合わせる。  
「や…」  
(なんか冷たい…かも)  
なんだか脚の付け根のとこに、湿った感触がした。  
 
手が無意識に体の下に伸びていく…  
理性なんてもうほとんど無かった。  
彼の手が自分の手と重なる。  
 
 
「ぁ…」  
ちょっと太腿触っただけなのに声が出る…  
何度か摩った後、指先がだんだん真ん中のほうに向かってきて…  
 
「あ、ゃ…」  
声が詰まってきて…  
「あ、あぁっ!」  
私は全身を震わせた。  
電気が貫いていくような感じ…刺激が脳を直撃した。  
体がピンと伸びて、硬直してる。  
 
人差し指がその中心でくるくると円を描き、乾いた布の擦れる音を生み出す。  
「あぁ…あっ……んっ」  
はしたない声をあげて、私は上気して、その行為に熱中した。  
あそこがすごい熱い…少しずつ、何かがあふれ出してくる。  
手が腰にかかって、サトシが私の服を脱がしていくの…  
私は足を曲げて、自分から脱がせやすいような格好をしていた。  
 
太腿を通り、膝を通って、ふくらはぎから踵、つま先をするすると滑って…  
それを投げ出すと、私は最も大事な部分を覆う、真っ白な下着一枚だけの姿になった。  
真っ白…でも、一箇所だけちょっと濃くなってる。  
その部分がぴったり肌に張り付いて、うっすらと筋が浮かび上がっていた。  
毛はまだ生えてないから…それがよく見える。  
 
 
「濡れてるな…」  
そんなサトシの声が聞こえてきそうだった。  
私は恥ずかしくなって目をぎゅっと瞑る。  
でも、手は止まらなくて…  
彼と一緒に、私は筋に沿って指でなぞりあげた。  
「ん…くぅ……んんっ!」  
遮る布がたったの一枚になって、しかもそれがほとんど役目を果たしてなくて…  
でもこんなに濡らしてるって思って、余計に感じちゃう。  
あそこの割れ目からは、ちょっとずつ透明な液体が押し出されて…  
パンツの染みが、どんどん広がっていく。  
 
ハルカの愛液を吸い込んだ部分から、じわっと外にまで染み出してきて、指に絡まってくる。  
ぐしゅぐしゅと篭った音を立てて…  
「もう…我慢できない!」  
私が叫ぶと、彼は優しく微笑んでパンツに手を伸ばした。  
ゆっくりと下ろされていく下着…  
あそことの間に糸が張り巡らされていって、きらきらと妖しく光る。  
ぐっしょり重くなったそれも取られて…裸になっちゃった。  
お風呂以外でこんなふうに触るのは初めて。  
裸を人に見せるのも。ほんとは誰も見てないけど…  
 
ぴったり閉じた筋から、呼吸に合わせて蜜を溢れさせる。  
行き場を失った汁が、ツー…と股の間を通ってシーツに垂れる。  
 
「はやく…」  
私が求めると、期待に応えるように彼の手が筋をそっとなぞった。  
「ああん!」  
直接触られて…今までよりずっと…  
 
キモチイイ…  
 
彼が覆いかぶさってくる。  
左手を胸に宛がい、右手があそこを刺激して…  
舌を絡めあってキスされ、敏感な部分を責められるのを思い浮かべながら、彼女は淫らな行いに身を沈めた。  
 
「ああ、あっ…」  
愛液にまみれた中指が軽く筋の中に埋まった。  
「あぁっ……んっ、ん…」  
くちゅくちゅと淫靡な音、ハルカの喘ぎ、きしむベッド…  
 
「サ…トシ…の……ほし…い…」  
サトシももうズボンをおろして、準備してる…  
あそこについてるのが…あんなに大きくなって…  
「き…きて…」  
サトシのがだんだんちかづいてくる…  
「んぅう!」  
更に人差し指を入れ、奥まで探り出す。  
ちょっとづつ私のあそこが開かれて…  
お汁が一気に出てきて、シーツにポタポタと垂れて…エッチな染みが増えていく。  
でもそんなことは気にせずに、サトシのモノを受け入れたくて…  
「ああぁぁ!!」  
サトシが腰をめちゃくちゃに揺らしてる!  
「いいっ…いいよぉ!サトシぃ!!」  
私はもう夢中で穴の中をいじくりまわした。  
大声で叫んでたけど…気付かなかった。  
 
「!?んあぁぁっ!」  
そのうちに、私の指がなんかちっちゃな豆みたいなものに当たって…  
すっごく大きな声が出た。同時に、腰がびくん!と跳ねた。  
あそこから勢い良く汁が飛び出す。  
 
もう何も考えられなくて…ただ私は乳首とその部分だけを一気に刺激した。  
 
「あ、あっ、あっ!」  
小刻みに声が出て、がくがく震えて…  
「サっ…サト…シっ!んっ!」  
頭が真っ白になっていく…  
 
 
「いっ!い!…あっあああ~っ!!」  
 
体中を、甘い快楽が支配し尽くす。  
愛液を噴き出し、腰を浮かせて数回跳ね上がって…  
 
「ハァ、ハァ……サト…シ…」  
荒い息遣いで、少し涙を浮かべ、ぐったりとベッドに横たわる。  
 
やっちゃった…  
ちょっとだけ、うしろめたさもあったけど…でも……  
(きもち…よかった…)  
そのまま私は静かに目を閉じた。彼のことを想いうかべて…  
何も着ずに、布団だけ被って再び眠りに落ちてしまった。  
 
シーツにいくつもの切ない愛の跡を残して。  
 
 
 
はやく私の気持ちに気付いて…  
 

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