イッシュ四天王、北西の間。  
カトレアは今日もベッドの中ですやすやと眠りながら、挑戦者を待ち受ける。  
と…ベッドを覆うカーテンがゆっくりと開かれる。  
「ん……」  
外の光がベッドを照らし、それと同時にカトレアもゆっくりと起き上がる。  
「挑戦者…かしら…?」  
寝起きの眼を擦り、一伸びした後に目をあける。  
しかし、そこにはトレーナーらしき人物は立ってはいなかった。そこにいたのは…  
「あら…?」  
「らんらーん♪」  
ランクルス。ぞうふくポケモン。カトレアの手持ちにもいるポケモンである。  
自分のモンスターボール6つは開かれていない…ということは、ここに迷い込んでしまったのだろうか。  
「野生のランクルスなんて珍しいわね。でも、どうしてこんなところに…」  
この周囲にはランクルスはおろか、その進化前であるユニランやダブランさえも野生として生息しているという話は聞かない。  
「もしかして…捨てられてしまった…」  
カトレアがとっさに思いついた結論はそれであった。  
そして、ポケモンを愛する者が故にいたたまれなくなってしまったカトレアは、手を差し伸べる。  
「アタクシのところにいらっしゃい。」  
ランクルスはそれを理解した様子で、カトレアに近付いていく。  
カトレアはランクルスを優しく抱きとめる。と…  
 
「きゃっ!」  
突如、ランクルスは手を大きく広げると、カトレアの両手を掴んでベッドに押し倒してしまった。  
「あなた…おいたが過ぎますわよ…」  
カトレアはその状況から逃れようとするも、ランクルスの腕は岩をも握りつぶすほどの圧力を発揮できる。  
無論、簡単にどかすことはできない。さらに…  
「サイコパワーを出してるのね…動けなくして…どうするつもり…」  
ランクルスから出るサイコパワーが、カトレアの自由を奪うように作用する。  
カトレアにもこのような特殊な能力が備わっているのだが、それに干渉し、上手く使えないように抑え込む。  
確かにランクルスは、知能の高いポケモンである。しかし、ここまで考えて行動できるだろうか。  
そうなってくると、カトレアの脳裏にもう一つの可能性がよぎる。  
このランクルスは誰かに操られ、このようなことをしていると…  
「どこにいるの?出てきなさい!!」  
無論、反応は何も無い。と…  
「きゃあっ!」  
より強いサイコパワーがカトレアを襲う。  
ランクルスは手を離すも、カトレアはベッドに磔にされたまま動くことが出来ない。  
と…  
「な、何を!?」  
ランクルスは両手を使い、カトレアの服を引きちぎり始めた。  
瞬間的に、カトレアのその白い肌が露となる。  
突然の出来事に、混乱状態に陥ってしまうカトレア。  
そしてランクルスの手が、カトレアの下着にまで伸びてくる。  
「い、いや…」  
そこまで来ると、いつもの気丈な表情は消えうせ、恐怖で顔が引きつってしまう。  
このような表情のカトレアを、未だかつて見たことがあるだろうか。  
だが、ランクルスは無情にも、いとも簡単に下着を破り捨てる。  
「ああ…」  
カトレアは白く、柔らかな肌をすべて、余すところなく露にされてしまう。  
「何て…こと…っ…」  
歯をかみ締め、屈辱的な表情になるカトレア。  
 
突如、ランクルスはその全身をカトレアに密着させた。  
「ひゃあああっ!」  
ゼリー状のランクルスの体が纏わり付き、肌にダイレクトに伝わってくる。  
普段、手持ちの子を抱く時とは違い、気持ちいいを通りこした不気味な感触が、カトレアの体を支配する。  
「やあっ…めてぇ…ひゃ!」  
カトレアは、胸のあたりに刺激を覚えた。  
視覚的には捉え難いが、ランクルスは器用にカトレアの胸の辺りだけを動かしていたのだった。  
その体を自由自在に動かすことのできる、ランクルスならではの芸当であった。  
まるで人の手で揉み解すかのごとく、ランクルスの体が胸の周りで蠢く。  
「あっ…くぅ…ん…」  
目を瞑りながら、それに耐えるように歯をくいしばるカトレア。しかし…  
「ひゃあん!」  
強い刺激がカトレアの乳首に襲い掛かった。  
ピンポイントにサイコパワーを当てたのか、直接的に刺激を与えたのかはわからないが、その的確な責めに対して、我慢しきれずに思わず悲鳴に似た声を上げてしまう。  
ランクルスはさらに、カトレアの下腹部に体をぴったりとくっつける。  
「はひっ!」  
無論、女性の体の中でも最も敏感な部分と密着する形になる。  
そして、恥部にもランクルスの体の振動が伝わってくる。  
「ひゃあああああっ!」  
突如としてカトレアの体に突き刺さる、電流を浴びたかのような感覚。  
ランクルスは器用にも陰唇を震わせて、否応なしに刺激を与え続ける。  
「あっ…あっ…あっ…」  
カトレアの口から漏れる、淫靡な声。  
ポケモンにこのようなことをされるのは相当な屈辱である。  
「ふあっ…ああ…んん…」  
しかし、体は正直に反応し、感じてしまう…カトレアにとっては、それがたまらなく悔しい。  
ランクルスはさらに、カトレアの股を這うように体の一部を動かし、お尻に到達させる。  
そのままアナルの付近でも細かく体を動かし、そして体の一部はその穴から細かく出入りを繰り返し、カトレアを昇り詰めさせようとする。  
「あん…ふあっ!!きゃあああん!!」  
敏感な部分を三ヶ所も同時に責められ、最早喘ぐことしか出来ない。  
 
「んあっ!?」  
突然、恥部の辺りに今までにない違和感を覚える。  
ランクルスはぴったり閉じた恥部を開かせたかと思うと、体をその中に侵入させ始めたのだ。  
「そ、それだけは…ダメ…」  
その声も虚しく、ランクルスの体が膣内にスルリと入っていっく。  
「あああんっ!」  
そして、ゼリー状の体が自らの子宮口に当たったと同時に、遂にカトレアは絶頂に達してしまう。  
膣がカトレアの意思と関係なしに収縮する。それに反応するかのように、ランクルスの体は膣を押し広げようとする。  
「こんなことで…イってしまう…なんて…」  
目には見えないが、恥部が濡れているのをカトレアは感じてしまう。  
だが、「交尾」の本番はここからである…  
ランクルスは上体を起こし、下半身同士だけを密着させるようにする。  
「ラ…ンンっ…」  
と、中の本体は目を瞑り、力み始める。  
ふるふると体を小刻みに動かすと、下腹部が膨らみを持ち始める。  
その膨らみは徐々に細長く変形し、カトレアと密着している部分に伸びていく。  
「やあっ!だめぇっ!ゆるしてぇっ!!!」  
カトレアがいくら嘆願しても、聞き入れてもらえる筈も無い。  
ランクルスの生殖器は、先程カトレアの中に入れた自らの体の中を進む。  
そして、先端に到達してしまう。  
刹那、内部に入ってきた体が膣壁を擦り上げる。  
「んあああっ!」  
そのまま前後運動を始めるランクルス。ぬぷっ、ぬぷっと、不思議な、少なくとも人同士の行為では感じ得ないモノが、カトレアの膣を容赦なく責める。  
「あっ!あん!きゃう…んぐうううっ!!」  
ランクルスはさらに体の一部を伸ばすと、カトレアの口内にも、そして器用に尻肉の割れ目を縫い、アナルにも侵入させる。  
「んぅっ!んぅうっ!くぅんっ!くぅうぅんっ!」  
そして膣に入れている部分と同様、前後運動を始める。  
三ヶ所の穴から体内への出入りを絶え間なく繰り返すランクルス。  
カトレアの目には、涙が浮かぶ…  
 
「!?」  
突如としてカトレアの膣に襲い掛かってくる圧迫感。  
そして…遂に射精が開始される。  
「んんんんんんーーーーーーーーーっ!!!!」  
断続的に注ぎ込まれる精液の量と熱が、子宮を満たしていく。  
同時に他の二ヶ所の穴からは、体液と思われるゼリー状の液体が流し込まれる。  
「んぐ…んぐ…んぐぅぅ…」  
冷たく、味も無い、得体も知れない物質を、抵抗もできずに飲み込むしかないカトレア。  
その感触は、お尻の方からもとめどなく伝わってくる。  
ほどなくして、子宮が精液で満たされる。だが、射精は終わる気配を見せない。  
先程からイきっぱなしの状態のカトレア。その目は生気を失ってしまっていた。  
「んんっ!んんんんっ!!!」  
膣の出口をいっぱいまで塞がれてしまっており、精液の逃げ場は無く、ただただ子宮が膨らんでいくのみ。  
子宮は膀胱を圧迫し、カトレアは失禁してしまう。  
黄色がかった液体が噴き出し、ベッドを濡らしていく。  
「ん…ん……ん………」  
それとほぼ同時に、カトレアは意識を失ってしまう…  
 
射精が終わると同時に、ランクルスは体をカトレアから引き抜く。  
それと同時に、カトレアの恥部からは一気に精液が溢れ出てくる。  
そのお腹は、まるで臨月を迎えた妊婦のように大きく膨らんでしまっていた。  
仰向けになったまま、カトレアは微動だにしない…  
「くっくっく…これはいいモノが見られた…」  
柱の影から白衣に眼鏡の男がひょっこり現れると、ランクルスをモンスターボールに戻した。  
「小さめの体にしては凄い量を出す…それに体液を相手に注入することにより、同化させようとする…面白い習性だなぁ…」  
ニヤニヤと薄気味悪い笑みを浮かべながら、研究員はメモを取る。  
「これでポケモンの生殖についての研究がより捗ること間違いなし!そして…この映像は別の方面でも希少価値が高い!まさに一石にちょ…」  
突如、研究員の周囲を影が覆う。振り返ると、そこには足を振り上げたメタグロスが…  
 
「研究員の断末魔の叫びがポケモンリーグに響く…なるほど、お互い救われないわね。」  
「ん…ふええええっ!?」  
シキミが振り返ると、そこには原稿用紙を手に取るカトレアの姿が…  
「別荘にでも誘おうと思って来てみたけど…こんなのを人目につく場所に置いて寝ちゃうなんて、無防備ねぇ。」  
「あ、あうあうあうあう…」  
シキミは一瞬にして目が覚め、口をぱくぱくさせる。  
「アタクシの許可無く、しかもこんな小説を書いちゃうなんてねぇ…最も、許可なんてしないでしょうけどね。」  
カトレアはにっこりと微笑むが、それを見たシキミは青ざめながら後ずさりする。  
「い、いえ!これは違くて!その…あの…えーっと…どうしても読みたいって人がいて仕方なく…」  
「そう…その人にもオシオキが必要みたいだけれども…受け入れたアナタにも責任がございましてよ。」  
カトレアはモンスターボールを投げる。  
「ランクルス、行きなさい!」  
「ひっ…!」  
その後、シキミの悲鳴がポケモンリーグに響いた…  
 
「うふふ…シキミちゃん、ちゃんとリクエスト通りに書いてくれてるかしら…」  
その小説を求めていた当本人は、バレているとも知らず、サザナミタウンのカトレアの別荘で小説の到着を待ち侘びていたのだった…  
 
 

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