「いやぁ助かったよフウロくん!」
「あの、何度目でしたっけ?」
「はっはっは! 人もポケモンも助け合いが大事だぁ」
「……もういいです」
貨物機なのに完全に旅客機代わりにしてるアララギ博士(父)につっこむのも疲れた。
フキヨセシティに到着した頃には夕方。
この町のジムリーダー、フウロ。さすがにカントーまで行くと、疲れを隠せない。
早くジムに戻って休もうとしたが、アララギ博士に引き止められた。
「待ちたまえフウロくん。これから一緒に食事でもどうかね?」
「はぁ、ご飯ですか?」
「君にはいつも世話になっているからね。なぁに安心したまえ、わたしの奢りだ」
「お供します博士!」
「はっはっは! いい返事だ、若い娘はこうでなくてはならん! ではゆくぞフウロくん!」
「はい〜!」
2人は夜になりかけてるフキヨセシティの中へ消えていった。
「食事……ここでですか?」
「ここの料理は美味しいぞぉ? その上、んぐんぐっ! ふはぁ、酒もうまい!」
どこで食事するのか、フウロはわくわくが隠せなかった。
変なおじさんでも世界的な科学者、きっと素敵かつ高級なレストランにでも連れてってくれる。
そんな事を思った時期もありました。
実際はこじんまりとした居酒屋だった。地元の人間のフウロでさえ、こんな店あったかなレベルの小さな店。
しかし博士の言うとおり、料理は美味しかったので結果的に満足である。
それも、博士の奢りというのだからその美味しさは倍増だ。
「おばさーん。コロッケと鳥の唐揚げと、あと焼き鳥とおでん追加お願いしますー」
「あ、私も今度はビールを飲んでみるとしよう」
「あいよー」
「むぐもぐ……はぁー、でも本当に美味しいですね、このお店」
「だろ! しかし……君が焼き鳥や唐揚げを食べている光景は、なんとも新鮮だなぁ」
「え、そうですか? 好きですよぉ、鳥の唐揚げ」
今頃彼女のポケモン達は、モンスターボールの中で泣いているか震えているに違いない。
そう思いつつ、フウロの食べっぷりを見て財布の中身が少し心配になってきたアララギ博士であった。
「しかしよく食べる。食べる子は育つというが、なるほど、君を見てると納得してしまう」
「寝る子じゃないんですか? それに博士、それセクハラですよ」
「おおっとすまん。そういうつもりではなかったのだがね」
男なら誰だってその大きな物体に目が行ってしまうのは至極当然……と言うのは言わない方がいい空気だと悟る。
片腕で胸を隠して、少し恥らっているあたり大きいと自覚しているようだ。
しばらく飲み食いが続く。
運ばれてきた料理はどんどんフウロのお腹の中に収まっていく。
居酒屋なので料理の量が少し少ないというのもあるが、それでもかなり食べているほうだ。
「フウロくん。食べるのもいいが、君も少し飲んだらどうだね?」
「あ、アタシあまりお酒飲めないんですよ」
「まぁまぁ、少しくらいなら大丈夫だろう。ここは酒もうまいぞぉ」
「じゃあ、少しだけ……」
アララギ博士のこの誘いが、すべての原因だった。
「んうぅぅ〜、ぅぅ〜〜」
「しっかりするんだフウロくん」
「あぅぅ〜、カミツレちゃぁ〜ん……うぅ」
真夜中のフキヨセシティを、アララギ博士がフウロを背負いながら歩いていた。
まさか一口でこんなに泥酔してしまうとは、世界的なポケモン博士でも予想できなかった。
半ば眠っているような状態。背中で唸りながら、何故かライモンシティのジムリーダーの名前を呟いているフウロ。
そんな彼女を見て、酒を少し強引に勧めたことを後悔する。
とりあえず早くフキヨセジムに連れて行かないといけない。
あそこなら、こんな時間になっても誰かしら人もいると思われる。
「んっ……カミツレひゃん……おしっこ……のんれ」
「待つんだ! ちょっと待つんだ!」
ブルッとフウロの体が震えたと思ったら、耳元でとんでもない言葉を聞いた。
ジムまでまだ少し距離がある。博士は何とか我慢するよう言うが、余裕で間に合いそうにない。
仕方がないので、フウロを連れて暗くなっているその辺の草むらの中へ入っていった。
「ぐっ……止すんだ、フウロくん」
「んッ、ぢゅる、んッん、えぁ……っ」
草むらの中で、フウロに押し倒された博士がいたとさ。
やる事をやらせて迎えに行ったところ、フラフラになりながらもフウロがいきなり抱きついたのだ。
困惑する博士を横に、酔ってる割にはすばやい手つきでズボンのファスナーを開き、露出したペニスを咥えこんだ。
口内で唾液を溜め、一気に吸い上げる。
口から離すと、亀頭や裏筋を重点的に舐め上げた。
博士の言葉も今のフウロには届かない。問答無用でペニスにしゃぶりつく。
「ほらぁ……ほんらの、ろう?」
「うぐっ!」
呂律が回っていないフウロ。
自ら服をずり上げ、発育が大変よろしい乳房を露出させる。
汗がじっとりとにじんでいるその胸を両手で掴み、ペニスを挟み込んだ。
博士が低い声を上げる。
顔を出している亀頭に口内で溜め込んだ唾液を垂らす。
フウロは微笑み、唾液を潤滑油として博士のペニスをゆっくり扱き始めた。
暖かく柔らかく包み込むような乳圧。
まるで膣のような快感は、博士の冷静さを失わせていくには十分である。
娘を授かって以来、久々に味わう快感に博士は耐えられない。
いつの間にか博士も腰を動かし、彼女の胸を犯していた。
「ふぁ……はっ……い、いふもより、おっきいよぉ……カミツレひゃぁん……」
「……なに?」
腰の動きが止まった。
先ほども呟いていたが、何故ライモンジムのリーダー、カミツレの名前が出てくるのだろう。
いつもより大きい……いつもより? つまりどういうことだ。
快感に襲われながらも博士は考えた。
そして一つの仮説が脳内に浮かんだ。
「んっ……んちゅ……ぢゅるぅ」
「ぐおぉっ! だめだっ!」
フウロがペニスを胸で挟みつつ、亀頭のみを銜えて吸い込んだ時、博士の我慢が解き放たれた。
大量の白濁液が噴射され、フウロの顔や胸、ワインレッドの髪を汚していく。
射精が終わると、博士はフウロから離れた。
髪や顔に付着した精液を掬って舐めるフウロは、とてもいやらしい。
そして、フウロはその場で倒れこんでしまった。
射精で萎えたペニスをズボン内に収め、恐る恐る彼女に近づく博士。
フウロは眠っていた。やっぱり時々カミツレの名前を言いながら、気持ちよさそうに眠っている。
助かった、と博士は安堵する。これ以上続けたら妻と娘に申し訳がない。
お酒は無理やり飲ませるものじゃない。
そう反省しながら、フウロの乱れた服を整え、博士はフキヨセジムに向かった。
翌日、どうしても確かめたいことがあるアララギ博士は、ライモンジムにいるカミツレに会いに行っていた。
「アララギ博士、どうしたんです?」
「カミツレくん、実は君に頼みたいことがあるのだよ」
「はい?」
「私は、君の股間を調べたい」
「……」
昨晩のフウロの言葉で唱えた仮説。
”カミツレの股間には男のアレが生えてる”説を確かめる為に……
「ゼブライカ、雷」
「うぎゃあ!!」
「何を言い出すかと思ったら!! 雷に撃たれて二回死ねぇーー!!!!」
それを立証するのは無理だった。
強力な雷をもろに受けたアララギ博士。
しかし彼はまだ知らない。
後に、昨晩の事を目撃していた新人トレーナーにより、昨晩の事が娘と妻にばれてしまうということを。
ゼブライカの雷よりも恐ろしい、娘と妻のお仕置きが待っているということを。
アララギパパ、乙
<終>