「お疲れ様。戻って」
信じられない……
僕の感想はそれくらいしか浮かばない。たまたま来たヤグルマの森、そこで僕は自分のポケモンを見慣れないファッションの女性に軽く全滅させられたのだ。
そりゃ、バッチとかを持ってる訳じゃないし最近出来た彼女みたいに日課の如く四天王相手にカツアゲ……じゃなくてバトルしてくるようなレベルではないけど、それでもそこそこは出来るほうだと思う。
それがこうもあっさり、手持ち6匹全員で挑んでも1体も落とせなかった……
レベル差とかそんな次元の話じゃない。一度、彼女が凄く不機嫌だった時にしたバトルでかなり大人気なく攻め立てられて反撃のはの字もなく全滅させられたことがあるが、それよりも酷い。
そもそも、なんでただ彼女がさんざん探したのに見つからないとぼやいていたモンメンを探しに来ただけなのにこんなことになっているんだ。理不尽にも程がある。
「あの……君は何者?」
僕は手持ちのポケモン達を回復させながら問いかける。
「ただのトレーナーよ」
女は正体を明かすつもりがないらしい。
大きな白い帽子、水色を基調とした可愛らしくも清楚さのあるノースリーブ、赤の短めなタックスカート、ミニスカートまで越すほど長い茶色がかった綺麗なストレートヘアーの女は僕より明らかに年上で、少しきつめの綺麗な人だと思う。
少なくとも美人と言って差し支えはないだろう。
「ねぇ……」
手持ちの回復を終えた僕にそんな彼女は後ろから手を回す。抱き締めるような感じではなく、絡み付くような感じで。
「レッド、って人を知らない?」
誰のことだかわからない。
知りもしない名前に僕は素直に首を横に振る。
なぜか言葉で答える気にはならなかった……
「そう……なら、いいの」
絡み付いた腕に力が籠る。
首元のチャックを下ろされ、開いた上着のパーカーの中に彼女の手が入り込んでくる。
まるで、僕の身体を感じ取ろうとしているように彼女の手のひらが僕の身体を撫で回す。
着痩せしていたのか、豊満な胸を背中に押し付けられていていろいろと苦しい。
変な気分にされそうなのを、理性が押し留める。
彼女がいるのに、なにをしているんだ、と。
「なにをしてるんですか……やめてください」
「彼女さんがいるんだね……仲良くしてる?」
努めて冷静に抑えた僕の言葉を無視して、首に下げていたロケットを彼女は開いていた。
彼女と僕が一緒に写る写真を見た女はロケットから手を離すと、下に手を伸ばした。
ズボンのチャックに手をかける。
腕ごと抱き締められているので、まともに制止出来ないまま、ズボンのチャックを下ろされて半勃ちしかけたそれを外に出される。
「まだ半勃ちなのに大きい……きっと彼女はメロメロなんじゃない?見てるだけで濡れちゃいそう」
彼女も危険日とか生理とかの明けた次の日に、なによりも先にシたくなるのはわかっていたが、そういうものなのだろうか?
少なくとも普通の男にはわからない感覚が女を疼かせるらしい。
前にふざけて亀甲縛りにした彼女が「あなたにハメてもらえるなら奴隷にされたっていい」とか言い出した時にはさすがに焦って慌てて縄を解いて普通にヤッたなぁ……
なんて思い出してる内に後ろの女は僕のソレを扱き始めていた。
「彼女がいるのに、こんなに大きくしちゃうんだ?悪い子ね。どれだけ女の子をメロメロにしちゃうの?」
僕は口をつぐんで耐える。
後ろの女は的確に僕の気持ちいいところに指を絡ませ、快楽を擦り付けていく。
すでにその白くて細い指は僕の我慢汁だけでベトベトになっている。
ダメだ。イカされる……
その直前に彼女は手の動きを止める。
「このまま外にぶちまけるなんて……もったいないわ」
彼女は僕を地面に仰向けに押し倒すと、上に着ていたノースリーブを下着共々脱ぎ捨てる。
一緒に帽子も地面に転がる。
ぷるん、と彼女より大きめなおっぱいがブラの圧迫から解放されて揺れた。
「なにを考えてる?」
わざわざ「なにをしている」とは聞かない。これからやろうとしていること自体は既に自明だから。
「君を寝取っちゃいたいなぁ、なんてね」
「なっ」
彼女は自分のパンツを下ろすと、僕の上に跨がって僕のそれをスカートの中に導きながら腰を落としていく。
ぢゅぷ、と潤いのある音と同時に痴肉が僕を飲み込んでいく。
「うっ!」
「は……ぁあん……入ってきてるぅ……」
僕は今、逆レイプされているのだとようやく気付く。
なのに、痺れるような快楽を味わされている。
彼女に知られたら、悲しむか怒るかわからない。
わかるのは彼女のことを考えても尚、この快楽に逆らえないということ。
むしろ、その背徳感までもが快楽の後押しをしているのだ。
「凄いよぉ……大きいのがナカをごりゅごりゅ掻き分けて……ひゃうんっ!」
僕は腰を跳ねさせ、いきなり奥まで突き入れる。
軽くイって女が困惑した隙にそのまま身体を起こして、今度は女を下敷きに組み敷く。
女が既に快楽に逆上せ上がった顔なのを確かめて、腰を振り始める。
「あっ、あんっ!はげっ!はげしっ!」
まぁ、自分から初対面の男を襲ったくらいだし、処女ではなかったらしい。
僕がおもいっきり突き入れる度に女は全身で跳ねて喘ぐ。
「レッド、ってお前の男か?」
僕は不思議と冷静だった。
女のナカはきゅんきゅんと僕の肉棒を締め付けるが、さっきみたいな射精感はない。
そんなものより、なぜか湧いた憤りをぶつけるほうが先だった。
「そうっ!君にっよく似てって!クールで、あんっ!カッコ!いいひっ!とだったっんっ!」
「で?そいつを僕にダブらせて、慰みにしたかったのか?あぁっ!?」
更に子宮の奥まで突き破ろうかというほど、激しく突き入れる。
「あぁんっ!激しいっ!もっとっ!もっとぉっ!」
「それで、ホントはそいつに逃げられて僕のチ○コでお前のヤリマンの寂しさを埋めたかったんじゃねぇのか?なぁっ!」
「お腹のっ!奥まで響いてっ!いっ!イっちゃうぅうっ!」
僕の言葉責めに女は反論も出来ずによがり狂う。
媚肉の締め付けも強まっていく。
じゅぷじゅぷと溢れる愛液で既にお尻までベトベトにして地面の芝にまで汚していく。
「勝手にイっちまえっ!このビッチが!」
「あぁああんっうぅっ!」
女の身体が弓形に跳ねて、だらしないアへ顔と共に僕の腰に足を絡める。
「くっ!」
イカせたことで気が抜けたところに強い締め付けと快感を感じて、引き抜く間もなく我慢していたのをおもいっきり彼女の中にぶちまける。
「ナカに出てるっ!出ちゃってるぅっ!」
女は更に僕の腰に回した足の力を強めて僕のモノを奥に飲み込もうとする。
「気持ち……いいっ……んっ……」
ようやく足の力が抜けたと思ったら、女はだらしなく身体を投げ出して気を失っていた。
僕は力を失って、すっかり生暖かいだけの穴から自身を引き抜く。
ゴポッ、と泡混じりで女から淫蕩の跡が溢れる音。
「はぁ……はぁ……」
なんだか酷く疲れて、僕はそのまま倒れてしまった……
「コレかな?彼女さんの番号……」
黒い笑みを浮かべながら、ライブキャスターの履歴を見る女。
自分に身体を任せて眠る少年の頭を胸に抱きながら、少年が寝言で呟いた女の子の名前をライブキャスターで見つけてその番号を呼び出す。
『……もしもし、トウヤ?……トウヤ?トウヤ!?』
「へぇ……トウヤくんって言うんだ」
電話に出た少女の声に、女はある種の懐かしさを感じながら話し掛ける。
『誰!誰なの?トウヤになにをしたの!』
「あなたの大好きなトウヤくんは美味しく頂いちゃったわ。このまま貰っちゃうねぇ」
『誰よ!返して!トウヤを返してよっ!』
「ふふ、トウヤくんはもう私にメロメロみたいだけどね。じゃあねぇー」
そのまま小川にライブキャスターを投げ入れる。
ちゃぽん、と音がした。
「可愛い男の子、ゲットだぜ!ってね」
クスリと笑った女の表情は、まるで獲物を虜にした夢魔のように淫靡だった……