想いを打ち明けた二人は、もう一度キスをした。好き合う者同士の口付けは、最初の時よりも甘かった  
 
「えへへ。恋人同士、だね」  
「そう、ですね」  
 
恋人同士という響きは年頃の少年にとってはむず痒いものがあり、トウヤは帽子のつばを摘んで目深く被り顔を隠した  
 
「(うわー、わー、可愛いなあトウヤくん)」  
 
対してフウロは、そんなトウヤの反応を見て口元を緩めていた。同じ初恋同士でも、やはりフウロには年上の余裕があった  
 
「も、戻りましょうフウロさん。いつまでもここにいたら寒いでしょうし、ちょっと不謹慎ですし」  
「…そうだね」  
 
タワーオブヘブンは天国のポケモン達の魂を悼む塔。想いが通じ合ったのは嬉しいことだが、やはり浮ついた気持ちで居るべき場所ではない  
 
「あ…じゃあ、トウヤくん。鐘を鳴らして?」  
「え?」  
「久しぶりに聞きたくなったの。トウヤくんの、優しい音色」  
「…わかりました」  
 
階段を登り、鐘の前に立って深呼吸をする。そして祈りを込めて鐘を鳴らした  
鐘は綺麗な音を響き渡らせ、死者の魂に安らぎを与えてくれただろう  
 
「…ん。ありがとう。私、やっぱりトウヤくんの音、好きだな」  
「あ、ありがとうございます」  
 
好き、という単語に思わず反応してしまう。照れた顔を隠すようにトウヤはすたすたと階下へと降りていった。フウロも微笑みながら、その後を追う  
 
塔を降りる途中、二人はあまり会話をしなかった。というよりできる状態になかった  
 
「っ…」  
「〜♪」  
 
腕組み。カップルがするように腕を絡ませてトウヤとフウロは歩いていた。勿論、ご機嫌なのはフウロのほうでトウヤは押し黙っていた。  
塔の住人(?)達はそんな二人を驚きながら眺めていたが、電卓片手にヒトモシを倒し続けるアブナイ人が沢山いたおかげか野性のポケモンに出会うことはなかった  
 
塔を出た二人は目の前の光景に愕然とする  
 
「……あらー…」  
「…嵐。いや…この雷雨…これは…」  
 
ボルトロス。イッシュ地方を騒がせる悪戯心がフルボルテージな困った雷神の仕業だろう。頂上にいた時には雨の気配なんてまるで感じなかったのだから間違いはない  
 
「どうしよっか、トウヤくん」  
「…退治してきてもいいんですけど、ここでゼクロムに頼るというのも…」  
「埋蔵金掘り起こすのに、埋蔵金使うようなものだよねぇ」  
 
伝説の雷神を倒すのに伝説の雷竜を使ってどうするというのか。要するに論理が破綻しているのだ  
 
「私の手持ちは雷ダメだし…こんな天気の中空を飛ぶなんて使えないし…こうなったら…」  
「…こうなったら?」  
「走ろう!!フキヨセまで競争だよ!」  
「え!?フウロさ――あぁ、もう!」  
 
言うが早いか、ずぶ濡れになるのもお構いなしにフウロは駆け出した。結局それしかないのだが、トウヤは呆れながらその後を追って駆け出した  
 
「ふう、濡れた濡れた!」  
「元気、ですね、フウロさん…ていうかなんか嬉しそうですね」  
 
ハアハアと呼吸を整えながらトウヤは帽子を取る。「はいっ」と渡されたタオルを受け取る  
 
「ありがとう、ございます…ってあれ?ここどこですか?ポケモンセンターじゃ…ないですけど…」  
 
豪雨の中、無我夢中でフウロを追い掛けていたから気がつかなかったが、ここはどうやら民家のようだ  
 
「あ、ここ私の家だよ」  
「あ、なるほっ……ええぇぇッ!?」  
 
軽く流してしまいそうだったが、フウロはとんでもないことを言った  
 
「ここがフウロさんの家って……ッ!!?」  
 
トウヤの顔が、これでもかと言うくらい真っ赤に染まる。フウロの服が雨に濡れて透けていたのだ  
それだけでも刺激的なのに、水分を含んで服が肌に吸いついているせいで…胸の突起が、服の上からでもわかるようになっていた  
 
「(やばい、やばいやばいっ!)」  
 
連動して塔で抱きつかれた時のことまで思い出してしまう。背中に押し付けられた、柔らかい感触…  
ドクン、と胸が暴れる。トウヤの欲望は既に膨れ上がってきていた  
 
「…トウヤくん?どうしたの?」  
「…!フウロ、さっ…来ないでくだ、さいっ…!」  
 
拒絶の言葉。言い放って後ろを向く。だが辛いのは、言ってしまったトウヤのほうだった  
いっそ目の前の獲物に飛び掛かるような、そんな欲望に忠実な年頃ならトウヤは苦しむことはなかったが、まだ性知識も充分にないトウヤにはそれが精一杯の抵抗だった  
 
「…トウヤくん」  
 
勿論フウロは、そんな言葉に本意がないことはわかり切っていた。でも何をそんなに焦っているのかまではわからない  
だからフウロはトウヤの体を抱き寄せる。無力な少年の抵抗はかくも虚しく打ち崩されてしまった  
 
「どうしたの?トウヤくん。私、なにか怒らせちゃった?」  
「…違う…違うんですっ…悪いのは、意地汚いのは、僕なんですっ…フウロさんは何も…」  
「え?…………あっ」  
 
ふと、視線を落とす。そうしてようやく気がついた。今の自分の格好と、トウヤの股間で存在を主張するモノに  
 
「…っ!!」  
 
ボフン、とさすがのフウロも沸騰した。顔を真っ赤にして口をぱくぱくとする。それはトウヤも似たような状態だった  
ドキドキと心臓が激しく鼓動するのを抑えて、フウロはトウヤのソレをズボン越しに触ってみた  
 
「…うぁっ…!」  
 
ぴくん、と体を跳ねさせて、トウヤは恍惚とした声を吐き出した  
 
 
-ゾクッ…  
 
 
フウロの心に、震え上がりそうな感覚がほとばしる。もっといじめたくなる。もっと困らせたくなる。そんな嗜虐的な欲求が込み上げてきた  
もう一度、トウヤの股間に触れてみる。ビクッ、と反応して小さく呻き声を漏らすトウヤ  
 
「(あ、やばい。すごく…楽しい)」  
 
これじゃヘンタイみたいだ、とフウロは自嘲の笑みを浮かべた。でも一人で楽しむのはなんだか嫌だった  
 
「(…トウヤくんなら、いいよね。初めての相手が好きな人なんて、私って幸せ者かも…)」  
 
すりすりと股間を撫でる手を止めて、フウロはトウヤと向き合う。未知の快感に打ち震えていたトウヤの顔は涙ぐんでぐしゃぐしゃだった。正直、その顔を見ただけで興奮してしまいそうだったがフウロはなんとか我慢した  
 
「ね、トウヤくん」  
「は…はい…なんです、か…?」  
「私と…もっと、楽しいこと、しましょう…?」  
 
『もっと楽しいこと』  
それがどんなことか、この状況でわからないほどトウヤは朴念仁ではなかった。  
むしろ、それは、行き場のない欲望を鎮めるためにトウヤ自身が望んでいたことだった  
 
「で、でもっ」  
「うん?」  
「僕なんかで、ホントにいいんですか?」  
「…ふふっ」  
 
心配性というか生真面目というか、この期に及んで相手を気遣うトウヤに思わず笑みが零れた。というよりむしろちょっと安心した  
女の人を気遣うということはつまり、その行為がどんなことか最低限の知識を持っているということだから。やっぱり楽しむなら二人で、幸せはお互い共有していきたいものだ  
 
「ありがとね、トウヤくん。いいんだよ。というより、トウヤくんじゃないと嫌なの」  
「フウロさん…」  
「一緒に、気持ち良く、なろ?」  
 
甘美な誘惑の声にトウヤはこくんと頷く。そして二人は寝室のベッドに腰掛けた。お互い雨に濡れていたのでシャワーを浴びてからという案も浮かんだが、トウヤから「そのままがいいです」と言ってきた  
どうやらやるときはやる、というか実はかなりアクティブな性格なようだ。不意をつかれたフウロは「男の子としては脱がしたいのかな?」とちゃらけて言ってみた  
 
「そうかも、しれません」  
「…意外と、えっちだね」  
「…否定はしません」  
「あっ…」  
 
グッ、と押し倒された。予想外だったので抵抗もできずに、フウロの体はぽふんとベッドに沈む  
そこでフウロはトウヤの顔を見て言葉を失う  
 
「あ、わっ、トウヤ、くん」  
「………」  
 
オトコノヒトの顔をしていた。飢えた獣の眼。フウロを捉えて離さない、欲情した視線。年下の可愛い恋人、だなんてとんでもない  
ドキドキと胸が暴れる。まさかトウヤのこんな顔が見れるとは思っていなかった  
 
「いい、ですか?」  
「!!」  
 
それは確認というよりも、合図だった。こくんと頷き、フウロは瞳を閉じる。望み通りトウヤはまずキスをした  
 
「っふ、ぁ…」  
 
舌を絡ませるキス。不器用ながらもお互いに積極的に絡ませていき、ぴちゃぴちゃと音を鳴らす  
 
「ん、ちゅ…ふぅ、ぁっ」  
 
息が苦しくなってきたのに、むしろ心地良いと感じた。キスに酔ったように二人は口付けを交わし続ける  
 
「はぁ、っん…んぅ…」  
 
ツー…と、溢れた唾液がフウロの口元を零れたところでトウヤはキスをやめた。フウロの体が脱力し、目が虚ろになってきたからだろう  
トウヤはフウロの胸に手を伸ばす。が、ぴたりと手が止まる。躊躇っているのではなく、おそらく戸惑っているのだろう  
 
「あっ」  
 
多分、トウヤは服の脱がし方がわからないのだろう。パイロットでもあるフウロの服は露出こそ多いが、パラシュート用の紺色のハーネスによってがっちりガードされてるのだ  
クスリと微笑い、フウロはハーネスを解く。トウヤは脱がしたいと言ったから、それ以上はしなかった  
 
「これでいい?」  
「すみません…」  
「いいんだよ、こんなの航空士しか付け外しできないもん」  
「頑張って覚えます」  
「覚えるって…」  
 
それはつまり、今後も脱がしていくと言われてるみたいで、思わず赤面してしまう  
今度こそトウヤはフウロの服に手をかけた。脱がすというよりめくるといった感じに、フウロの胸を露出させた  
 
「…!!」  
 
ゴクリ、と喉を鳴らす音がフウロにも聞こえた。服の上からでも分かる程大きなあの胸が、男を誘惑してやまないあの胸が、ついに露わになったのだ。(ちなみにフウロはノーブラだった)  
 
拘束が解かれた胸はぷるんと揺れてトウヤを誘う。大きな胸ではあるが、しかし形は崩れていない。むしろ整った綺麗な形をしていた。芸術…という言葉が、この感動を表すのに最も相応しかった  
 
「あ、あんまり、ジッと見ないでほしいな」  
「…!」  
 
恥ずかしそうにもじもじと脚を動かしてフウロは呟いた。胸を隠そうと腕を動かしたが、即座にトウヤはそれを捕まえた  
 
「隠さないで、見せてください」  
「うぅ…やっぱりトウヤくんも男の人なんだね…」  
「うん?」  
「…い、一応聞きたいんだけど…例えばカミツレちゃんの胸と私の胸、どっちが好きかな?」  
「………」  
 
さりげなく酷いことを言う人だ、とトウヤは呆れ果てた。理不尽な比較をされたカミツレは今頃くしゃみでもしてるんじゃないかと勘繰る  
 
「フウロさんは、自分の胸が嫌いなんですか…?」  
「嫌い、ていうかね、重いの」  
「………」  
 
なんというダブルアタックかますんだこの人。当たり前だが、この場に女性がいなくてよかったと思う  
 
「あ、それとね、男の人に見られるのがちょっと嫌なの」  
「…フウロさん」  
 
欲望の篭った視線を集めるのがいかに不快なのか、トウヤはなんとなく察して言葉が詰まった。だって自分も、その一人に違いはないのだから  
 
「あっ…でもトウヤくんは違うよ。好きな人になら、…恥ずかしいけど見られてもいいよ」  
「っ、」  
 
その言葉は反則だ。照れ隠しと、他の男に対する警告の意味を込めて、トウヤはフウロの胸のちょっと下、へその上辺りにキスをした。きつく吸い上げ、紅い刻印を刻む  
 
「…あ、わわっ、ちょ…トウヤくん…!」  
「なんですか?」  
「な、なにしてっ」  
「所有印です」  
「ま、丸見えなんですがトウヤさん?」  
「…ハーネスで隠してください」  
 
あっさりと吐き捨てた。なんという独占欲だ。アクティブどころの話じゃない、とフウロは認識を改めざるを得なかった  
 
「触って、いいですか?」  
「…いいよ」  
 
もう一度、ごくりと喉を鳴らしてトウヤはゆっくりと、その胸を手で包み込む  
 
 
-ふにっ  
 
 
「…ふぁっ」  
「…わっ…柔らかい」  
 
初めて触れた女性の胸はトウヤの思っていた以上に柔らかい感触だった  
 
「はぅ…ふぅ、んっ」  
 
指にちょっと力を込めると、そのぶん指が沈んで形が変わる。逆に力を緩めれば、また整ったメロンのように戻る。それが楽しくてトウヤはゆっくりと胸を揉み始めた  
 
「ひゃ、あっ…んんっ」  
 
ふにふにと控え目に揉むとフウロは小さく身じろぐ。どうやら胸もかなり敏感なようだった  
 
「あ、ふぁっ…やんっ」  
 
大きさ、弾力、感度。全てにおいて完璧なフウロの胸はもはや芸術という言葉ですら役不足だった。トウヤは興奮を抑え切れず、夢中になってそのマシュマロを愛撫した  
 
「ん、あっ!やっ…」  
「…あ」  
 
ビクン、とフウロの体が跳ねてトウヤは我にかえる  
 
「ご、ごめんなさい。痛かった…ですか?」  
「やっ、違うの、気持ち良かったよ…じゃなくてそうじゃなくて、そのっ……あんっ」  
「…?…もしかして…」  
「ひゃうっ!」  
 
すり、と乳首を指で撫でるとフウロは反射的に喘ぎ声をあげた。推測が確信に変わってトウヤはニヤリと不敵に笑った  
 
「ココがいいんですか?フウロさん」  
「ひんっ…ふ、あぅ…トウヤくんの、意地悪ぅ…」  
「言ってくれなきゃ、わかりませんよ…?」  
「あっ…はぁんっ!」  
 
クリクリと指先で弄ぶとフウロの体は面白いくらいに反応した。今すぐにでももっといじめてやりたいが、フウロの反応を楽しむためにちょっと我慢する  
 
「ふゃっ、だめぇ…乳首、弱いのぉ……ひぅっ!」  
「うん、じゃあもっと触ってあげますね」  
「んあっ!」  
 
素直になってくれたところでカリッ、と軽く爪を立ててやる。思った通りに体をビクッとのけ反らせてフウロは喘ぐ  
 
「あっ…やっ…!ダメっ、ダメぇ…っ」  
「胸はこんなに柔らかいのに、乳首はこんなに固くなってますよ…」  
「ひゃうぅっ」  
 
はむ、と口にくわえてやるとフウロは情けない声をあげてシーツを握りしめた。気をよくしたトウヤはそのまま歯を立てたり、ちゅっと吸い上げる  
 
「はうっ…うぁああぁんっ!」  
「ん、ちゅ…可愛いですよ…フウロさん」  
「ひ、んっ、くわえたまま、喋っちゃ、ダメぇっ!」  
 
ぐっ、と縋りつくように力なくトウヤの背中に腕を回して抱きつく。トウヤは構わず左の乳首を舌で弄び、右の胸を手で揉み込みながら乳首を摘む  
 
「(あ、うぅ、私…いいように弄ばれてるっ…)」  
 
胸を愛撫されて快感を与えられるフウロの胸中には、勢いに流されてなすがままにされている悔しさもあった  
 
「はぁんっ、あっ!」  
 
それでも反撃の隙は見つからない。胸を愛撫されているだけでもすでにエクスタシーに達してしまいそうなくらいだった。今も巧みな愛撫によって体は跳ね、脚がビクンと浮く  
 
「…っ!!」  
 
ぴたり、とトウヤの手が止まった。えっ?と思いトウヤを見ると、目をきゅっと閉じて快感に耐えているような赤い顔をしていた。ハァ、と熱の篭った吐息を漏らしている  
 
「(あっ…そうだ…この顔はさっきの…!)」  
 
行為を始める前の、快楽を我慢していた時のあの顔。どうやらさっき脚を浮かせた時に、トウヤの股間をすりっと掠めたようだ  
 
「…隙ありっ!」  
「う、わっ!」  
 
バッ、と体を起こしたフウロに驚きトウヤの体が硬直した。その勢いでトウヤの肩を押し出す。これぞ本家アクロバットの真髄か。  
見下ろすフウロと、見上げるトウヤ。文字通りあっという間に形勢逆転、攻守交代となる  
 
「ふっ…ふふ…油断したねトウヤくん」  
「フウロ、さっ…」  
 
快感で脱力したフウロだったが、馬乗りになってしまえばこっちのものだった。トウヤも身じろぎするが、無駄な抵抗だった  
 
「いいようにやってくれたね〜…反撃、なんだから♪」  
「っ!う、あっ」  
 
すりっ、と股間を撫でるとトウヤの体がビク!と震え上がる。どこまでも立場逆転だ  
 
「…我慢、しなくていいんだよ…?トウヤくんは、ずっと、ずっと我慢してたんだもの…」  
「…っ!」  
 
“ずっと我慢してたもの” その言葉は、性欲のことだけを指していたわけではなかった  
 
「……トウヤくんは、可愛いね」  
「…フウロ…さん…」  
 
大人びたフウロの笑顔。見ているだけで、トウヤは温もりに包まれるような錯覚に襲われた  
 
「いっぱい…感じてね」  
「は…い」  
 
いつしかトウヤは抵抗をやめていた。彼女の笑顔を見ているうちに、そんなことはどうでもよくなってしまった  
フウロはにっこりと微笑い、カチャカチャと音を立ててトウヤのモノを取り出す。はち切れんばかりに膨れ上がったソレはびくびくと脈打つようにして直立していた  
 
「…おっきい」  
「…ふ、うっ…」  
 
そっ…と触れてみると、トウヤは恍惚の呻き声を漏らす。そのまま手で包み込んでゆっくりと上下に擦ると、トウヤの表情が快感に歪んでいった  
 
「う…あっ…ふぁ、あっ…!」  
「声、我慢しなくてもいいんだよ。いっぱい感じて?」  
「…うぁ!」  
 
チロ、と舌を出してソレを舐めるとトウヤは我慢できずに声をあげた  
 
「く、ぅ…ぁ…出、ちゃっ」  
「ダメっ」  
「あぅっ!?」  
 
射精感を感じたところでフウロにギュッときつく握りしめられ、トウヤの表情が快感から苦痛に歪む  
 
「そ、んなっ…あっ、どっ…してぇ…っ」  
「まだだよ。まだ、ダメ」  
「まだ、ってなにを…くぅ、う…ぁあっ…」  
 
無理矢理射精を止められて、トウヤは苦痛のあまりにがくがく震えて涙ぐむ。肉棒の脈動がわずかながら落ち着いたところでフウロは、ようやく手を離して解放してあげた  
 
「はぁ、はぁっ…!」  
「苦しかった?…ごめんね」  
「…んっ!」  
 
チュ、と肉棒に優しくキスをすると、また破裂寸前の風船のような臨界状態に戻る。フウロは微笑して、ビクビクと脈打つソレを豊満な胸で包み込んだ  
 
「ぅ、わっ、フウロさっ…!?」  
「えへへ〜、さすがにこんなのは知らなかったでしょ?」  
「っあ!」  
 
むにゅ、という至福の感触に包まれる。その胸の柔らかさはあれだけ手で堪能したはずなのに、段違いに柔らかくて温かくて、トウヤは今にも射精しそうになる  
 
「んっ…トウヤくん…気持ちいい…?」  
「んっ、ぁ…きもち、いい…です…っよすぎ、て…やばっ…」  
「今度はもう、我慢しなくていいよ…トウヤくんの溜め込んでたもの全部…全部、出して」  
 
フウロはそう言って、胸を擦りつける速度を上げながら肉棒の先端をぱくっとくわえ込んだ  
 
「(…フウロ…さんっ…)」  
 
“我慢しないで、全部”…それはトウヤが、今までずっと思い悩んで抱えていた不安、悲しみ、ストレス…それら全てを指していた言葉だった  
だからフウロは、トウヤの胸に溜め込んでいたもの全てを文字通り吐き出してもらいたかった。ただ出すだけでなく、精一杯に気持ち良くなってもらいたかった。自分の全てを使って、彼を喜ばせてあげたかった  
 
「っ、あ…くぁああっ!」  
「…!!んンっ!!」  
 
ゴプッ!と、決壊したダムのごとくトウヤは限界を超えて溜め込んだ白濁液を吐き出した。ビュクッ、ビュル…と立て続けに吐き出される精液を、フウロは精一杯に飲み込んだ。  
それでもその量は想像以上で、飲み込みきれずに顔を離すと白濁は容赦なくフウロの顔に飛び掛かった  
 
「はぁ、はぁっ…!」  
「けほっ、こほっ…ん、はっ…トウヤくん…ごめんね…全部、飲み切れなかった…」  
「フウロ、さんっ…」  
 
どうして彼女が謝らなきゃいけないんだ、とトウヤは下唇を噛み締めた。不味い白濁液を必死に受け止めて、顔をドロドロに汚してまで自分を愛してくれた彼女が、どうして!  
 
「…フウロさんっ!」  
「えっ……ふぅっ!?」  
 
いきなりキスをされて、フウロは驚き目を見開いた。トウヤは舌を捩込んでフウロの口内をはい回る。まるで掃除をするかのように  
 
「んっ…ふみゅっ…」  
 
一通り掃除を済ませると、今度はフウロの顔に飛び散った白濁を舐め取る。フウロがくすぐったそうに身じろぎをする頃には、こびりついた白濁は全て舐め取られていた  
 
「…不味っ…こんなの、飲んだんですか…?」  
「…んー…おいしかったよ?」  
「…嘘つかないでくださいよ…」  
「嘘じゃ、ないよ。だってトウヤくんのだもん」  
「…あぁ、もう…!」  
 
なんて殺し文句だ。嫌な顔一つせずそんなことを言われたら何も言えなくなる。この人には一生敵わないな…なんて思いながら、トウヤはフウロをぎゅっと抱きしめた  
 
「フウロ、さん」  
「な、なぁに?」  
「…ありがとう」  
「…どーいたしましてっ」  
 
にこ、と彼女は笑った。トウヤも嬉しくて自然と笑みが零れた。チュ…とキスを交わして、トウヤはフウロを押し倒す。もう一度、攻守交代だ  
するっ…と、フウロのショートパンツを脱がす。現れたのは布面積が少なめな白い紐パンツだった  
 
「…意外とえっちな下着つけてるんですね」  
「あぅぅ…こ、これはショートパンツだから、見えないようにするためなんだよぅ」  
「ふぅん?まぁどっちでもいいですケド」  
「ト、トウヤさん、さっきとキャラ違いすぎじゃありませんか?」  
「そんなことありませんよ」  
「きゃうっ」  
 
敏感なところを下着越しにすりすりと撫でられ、フウロはピクンと反応する。それを見て満足そうにトウヤは笑う。トウヤくんマジブラック。  
 
「ひゃ…あっ」  
「濡れてるのが下着越しでもわかりますよ」  
 
フウロの女性器をショーツの上から押しやると、クチュ…と水音が聞こえてきた  
 
「そんなっ、こと…」  
「あるでしょ?ほら」  
「あぅんっ!」  
「僕のしゃぶって感じちゃったんですか?それとも、おっぱいいじめられてた時からかな?」  
 
わざと卑猥な、羞恥心を煽るような言い方をすると効果はテキメンというやつで、フウロは下唇を噛んでふるふると震えていた  
 
「そんなえっちなフウロさんが、僕は大好きですよ」  
「ふぁああっ!?」  
 
不意打ちの“大好き”という告白に加え、ショーツの中を手でいきなりまさぐられてフウロは大きく喘ぎ声をあげた  
 
「あっ、やっ、そこぉ…!」  
 
クチュクチュと音を立てて秘部をいじくり回され、ほとばしる快感にフウロは悶える  
 
「フウロさんのイイトコロ、教えてください」  
「ひゃ、はぁん!待っ、て、感じちゃ…やぁあっ!」  
 
奥の方を指が掠めた瞬間、フウロの喘ぎがより大きくなった。弱点を見つけて、トウヤは一気に攻勢に出る  
 
「ここがいいんですか?フウロさん」  
「ひぁ、はぁっ!待って、そこダメぇ!」  
「…フウロさんも、我慢なんてしないでください」  
「っ!…んあっ!」  
 
耳元でそっと囁くとそれが効いたようで、フウロの体が大きく跳ねる。にこりと笑ってそのまま耳たぶを甘噛みしてやりながら、一番敏感なところを一気に押し上げた  
 
「ひぁっ!はぁああぁぁっ!!」  
 
ビクビクッ!と体を痙攣させてフウロは絶頂に達した。ハァハァと呼吸を整えるフウロの目の前に、トウヤは秘部から抜き去って愛液が付着した指を見せつけた  
 
「フウロさんが、感じてくれたアカシですよ」  
「…あぅっ…」  
「うん、おいしい」  
 
そのまま目の前でぺろりと舐め取るとフウロの顔が真っ赤に染まる。完全にさっきの意趣返しだった  
 
「お、おいしいって、そんなっ…」  
「フウロさんだって、言ったじゃないですか」  
「うぅっ…」  
「これでおあいこです」  
 
チュ…と触れるだけのキスを落とす。それだけでもう文句一つも言えなくなる辺り、フウロは自分もトウヤにベタ惚れなんだなぁと思ってしまう  
 
「……フウロさん」  
「な、なにっ?」  
「いい、ですか?」  
「…!!」  
 
それは、“最後”の確認。真剣なトウヤの顔を見て、フウロも決心する。肯定の意思は言葉ではなく、キスで示した  
こくんと頷き、トウヤはフウロの下着の紐をしゅるりと解く。一糸纏わぬフウロの裸体を見て、改めて綺麗だと思った  
 
「私だけ…っていうのは、なんか嫌だな…」  
「…はい」  
 
彼女とは対等でありたい。そう思ったトウヤは迷わず自分も服を脱ぎ捨てた。そこでフウロもトウヤの体を見て頬を朱く染めた  
年齢の割には筋肉質な体つきをしていた。だが、引き締まっていて無駄はない。旅慣れた冒険者の肉体、といったところか  
 
「…フウロさん?」  
「…クス…なんでもない」  
「?」  
 
さっきはニヒルな笑みを浮かべて攻め立てていたというのに、今はきょとんとした表情を浮かべている。そのギャップが可笑しくて、思わず微笑ってしまう  
 
「いいの。キて、トウヤくん」  
「わかりました…」  
 
一度射精して萎えたソレもすっかり熱を取り戻していた。脈打つ肉棒をひくつく蜜壷にあてがい、お互いに深呼吸した  
 
「…ンっ…」  
「痛かったら、言ってくださいね…」  
 
ゆっくりと、慎重に挿入していく。途中、何かにぶつかるような感触に阻まれる。膣をいじくり回した時にもあった、女の人の最後の砦  
 
「…いきます」  
「……ん…」  
「…っ!」  
「ッ!あ、ぁあああッ!!」  
 
ブチッ とした裂けるような感触を突き抜けてトウヤの男根が奥まで突き刺さった。悲痛な叫びをあげたフウロは我慢できずにトウヤの背中に爪を立てた  
 
「ッ、」  
「っん…ふぅっ…!」  
 
ガリガリという鋭い痛み、それを声を殺して堪えてトウヤはフウロにキスをした。強張った体をほぐすように、優しく慈しむように口付けた  
 
「ふぁ、あっ…トウヤ、くん…」  
「落ち着き、ました…か…?」  
「ごめ、んねっ…我慢するつもりだった、けど、爪…立てちゃった…」  
「こんなの、痛くも痒くもないです」  
「…意地っ張り」  
「男ですから」  
 
はっきりと言い放ったその一言にフウロは言葉を返せなくなる。そんな会話をしていたおかげか、幾分かリラックスはできたようだ  
 
「ん…ごめんね。私、もう大丈夫だから」  
「いい、んですか?辛くないですか?」  
「へーきっ。トウヤくんも動きたいでしょ?一緒に、気持ち良くなろ…?」  
「…わかりました」  
 
チュ、と触れるだけのキスをする。それを合図に、トウヤはゆっくりと腰を動かし始めた。慣らすように、浅く出し入れを繰り返す  
 
「…んっ、…はんっ」  
 
フウロは呼吸を整えながら痛みに順応する。次第に痛みは引いていき、代わりに快感が生まれ始める  
 
「ひぁ…あっ、ふぁっ!」  
 
甘い嬌声が聞こえてきたところで律動のスピードを徐々に速めていく。ズチュ、ヌチュと淫らな水音が響き渡り、耳まで犯されるような錯覚に陥った  
 
「はぁっ、んぁあ!あ、あっ!トウヤ、くっ…あ、はぁん!」  
「フウロさんの、中…僕の締め付けてきて、すごく気持ちいいです…っ」  
「ん、ふぅ…!私、もっ…感じすぎて、あっ!おかし、くっ…なりそぉ…!」  
 
パンパンと激しく出し入れを繰り返す。一切の遠慮のないピストンにお互いの官能は高ぶっていった  
 
「トウヤ、くんっ、トウヤ、くんっ…!」  
「フウロ…っさん…」  
「もぉ…ダメっ…ダメになっちゃうよぉ…!はぁああんっ!」  
「僕…も、限界ですッ…」  
 
押し寄せる絶頂感。意識が飛びそうになるのを必死で繋ぎ止めて、二人はラストスパートをかける。腰を引き、根元から奥深く目掛けて、渾身の一突きを突き入れた  
 
「イ…くっ…!…ふぁああああああっ!!」  
「…くぅ…あッ…!!」  
 
達したのはほぼ同時だった。すんでのところでズルリと引き抜き、濃厚な白濁の欲望をフウロのお腹に吐き出した  
 
「フウロ…さっ…ん…」  
「ん、ぅ…っ」  
 
ハァハァと荒い呼吸を整えながらフウロを見下ろすと、彼女は意識を失っていた。それを見てトウヤも、糸が切れた人形のように倒れ込んで意識を手放した  
 
 
 
「……ん」  
 
トウヤが目覚めると、見知らぬ天井が視界に写る。ふにっ、という柔らかい感触がしてそっちに目を向けると  
 
「…ふみゅ」  
「〜〜ッ!?」  
 
隣には裸のフウロが眠っていた。掴んでいたのはフウロのメロンだった。声にならない絶叫をあげてトウヤは口をぱくぱくする  
 
「ん〜…ふぁー。…あ…トウヤくん。おはよう」  
「……お、はようっ…ございます…!」  
 
目覚めたフウロにドギマギした返事を返す。寝ぼけ眼のフウロには赤くなって慌てふためくトウヤの表情が見えなかった  
 
「いや〜…昨日は激しかったねぇ」  
-ドキッ  
 
「あ、わ…腰痛っ。立てないや」  
-グサッ  
 
「でも、気持ちよかったな〜。ね、トウヤくんも楽しかったでしょ?」  
 
悪意のない無邪気なまでの笑顔。トウヤはそれを見るのが辛くて全力で頭を下げた  
 
「すっ…!…すみません、でしたっ…!」  
「…ふぇ?」  
「手加減するつもりだったのに、楽しくて嬉しくて、どんどん止められなくなっちゃって…!」  
「ちょ、トウヤくんっ?」  
「気絶するまで激しくしちゃって…!ホントに、あと少しで中に出しちゃうところだったし…!その、本当に…すみませんでした!」  
「…トウヤくん」  
 
無我夢中になって謝るトウヤを見てフウロは温かい笑みを浮かべた  
 
「(やっぱり、真面目なんだなぁ)」  
 
昨日のように別人のようになったトウヤもかっこよかったが、やっぱりこっちのほうが彼らしいと思う。このまま微笑って許してあげるつもりだったが、頭を下げて震える姿を見ていると意地悪したくなってきた  
 
「……でもねー…トウヤくん、知ってる?中に出さなくても、妊娠する可能性ってあるんだよ?」  
 
-ズンッ!  
 
「ていうか、トウヤくんも結構マセてるよね〜。あんなにノリノリで私の体まさぐって、さ。天然の技術?それとも下調べしてたのかな?」  
 
-ガンッ!!  
 
「ハァ〜…赤ちゃん、できたらどうしよう」  
 
-メキャッ!!!  
 
フウロの(言葉の)岩石落としがトウヤの下げた頭に重くのしかかる。本当に首の骨まで折れたんじゃないかと思うくらい、トウヤの頭は上がらなかった  
そして、瞳をうるうるさせてトドメの一言  
 
「…責任…取ってよね?」  
 
-ピキッ  
 
“責任”という文字が刻まれた巨大な岩石、むしろ隕石がトウヤを襲う。ついにはトウヤ自身が石像のように固まり、ひび割れて崩れ落ちた  
 
「あっははは!なーんてね、嘘だよ嘘ウソ♪本気にした?もぉ、トウヤくんは真面目なんだから」  
 
にっこりと微笑ってようやく本音を聞かせてあげた。彼はきっと顔を赤くして慌てふためいて、それでも安心したようにホッと一息つくだろう  
 
「………責任」  
「……へっ?」  
 
だがトウヤの反応は予想外のものだった  
 
「…責任…責任責任責任責任責任責任責任…」  
「ト、トウヤくーん?あれは冗談だよ?ね、聞こえてますかー?」  
 
人形のように同じ言葉を繰り返すトウヤに冷や汗が垂れるのを感じたフウロ。やがてトウヤは、スゥ…と深呼吸をしてフウロの手を取った  
 
「フウロさん」  
「な、なに?」  
「結婚してください」  
「………………へ?」  
「家は洋風と和風どっちがいいですか指輪はどんなのがいいですか式はいつ挙げますか?やっぱり6月ですよね。  
あ、式場はどこがいいですか?子供は何人欲しいですかちなみに僕は男の子と女の子が生まれたら幸せです。  
あぁごめんなさいハネムーンのこと忘れてました行くならカントーやジョウトのほうですか個人的にはシンオウのテンガン山とか興味ありますけどホウエンのフエン温泉とかがやっぱり定番ですよねそこはフウロさんの判断にお任せします。  
あぁでも色々と唐突すぎましたよねすみません僕も今はそんな甲斐性はないのでこれはただの未来設計というやつですからいつか僕がフウロさんと子供を養えるようになった頃までに頭の片隅にでも入れておいてくれればいいですからゆっくり考えておいてください」  
 
と、そこでようやくトウヤは言葉を切って息を吸い込んだ。当のフウロは話の半分も聞いちゃいなかったが、あまりの勢いに圧されて思わず一言だけ呟いてしまった  
 
「えと、幸せに、してください?」  
「はいっ!」  
 
疑問形だったことには気付かず、ただただトウヤは嬉しそうに笑って答えた  
 
「あ、こうしちゃいられない。まずは将来のための貯蓄をしなきゃ!」  
 
ババッと早着替えを済ませてトウヤはばたばたと駆け出した  
 
「フウロさん、お世話になりました!!」  
「あっ!トウヤくん、待って!」  
「えっ?」  
「…一つだけ、聞かせて?」  
「…?はい」  
「トウヤくん、今キミは幸せ?」  
「…!…はいっ!!」  
「そっか。うん、嬉しい。忘れないでね?私はずっと、トウヤくんの味方だから」  
「はい!行ってきます!」  
「いってらっしゃい」  
 
トウヤは満面の笑みを浮かべてフウロの家を出た。そうだ、あれは確かにフウロが大好きな笑顔だった。彼の笑顔に釣られてフウロも微笑い、再びベッドに倒れ伏した。心地良い鈍痛とけだるさを受け入れて、また眠ることにした  
 
 
年下の可愛い恋人。彼との甘い恋物語は『順風満帆』だった  
 
 
fin  
 
 
オマケ 
 
 
一ヶ月ほどが経ったある日。フウロが家に帰ると荷物が届いていた  
 
「あれ?シキミさんからの贈り物…わっ、小説の新作だ!」  
 
封を開けると、“修羅と化した少年”というタイトルの本と一通の手紙が入っていた。タイトルのセンスは相変わらず奇抜だな〜なんて思いながら手紙を開く  
 
『フウロさん、お元気ですか?新作ができたので稚拙な作品ではありますがお暇ができた時にでも読んでください。季節は変わってしまいましたが、またサザナミでバカンスすることになったら呼んでくださると嬉しいです』  
 
「…うん、シキミさんも四天王やってて疲れるわよね。勿論喜んでお誘いします♪」  
 
『…というかお願いですから私をここから解放してくださいお願いします。私もう限界ですこんなリアルタウリンをがぶ飲みして延々と同じ相手と戦い続ける生活。  
私もポケモン達ももう限界なんですお願いしますお願いします助けてください。あぁ…今日は何回あの子にむしり取られるのかな…』  
 
「…………………」  
 
サーッ…と、血の気が引くのを感じた。ちらり、と、同封されていた本のタイトルを見る。そこにはこう書かれていた。“修羅と化した少年”  
 
 
 
同時刻、ポケモンリーグのチャンピオンの間  
 
「さぁアデクさん。早く最後の一体を出してください」  
「頼むっ!将来の貯蓄のために延々と四天王巡りを繰り返す……それだけはしないでくれっ!」  
「ゼクロム。雷撃」  
「ババリバリッシュ!!」  
 
耳をつんざくような神雷がポケモンリーグに轟き渡る。悲鳴をあげることすらままならない永久地獄に、四天王とアデクは涙を流し続けた  
 
 
…とさ☆めでたしめでたし!  
 
 

PC用眼鏡【管理人も使ってますがマジで疲れません】 解約手数料0円【あしたでんき】 Yahoo 楽天 NTT-X Store

無料ホームページ 無料のクレジットカード 海外格安航空券 ふるさと納税 海外旅行保険が無料! 海外ホテル