「グオオオォォォォォォ……」
「や、やだよ……うわ、うわああぁぁぁっ!!!!」
ごりり、と幼い牝は醜悪な雄に貫かれ、引き裂かれるかのように広がっていく。しかしそれでも牝は雄を受け入れ、腹を雄の形に歪めていく。
闇に染まった時の神は、牝のひ弱な悲鳴など聞く耳も持たず、僅かにしか入っていない自身の雄を出来る限り沈めようとさらに腰を押し出してくる。
六本の尾は手入れなどされていないかのようにぼろぼろで、体中に傷が付いている。よく見れば持っているバッグには「探検バッジ」が。
彼女は負けたのだ。時の神との最終決戦。圧倒的な力の前に、為す術もなく崩れ去った。未来から来たパートナーも、遠くで横たわっている。
「ろ、ロコン……やめろおぉぉぉぉぉっ!」
残った体力などどこにもない。それでも気力だけでコリンクは立ち上がると、バッグから転がり落ちた鉄の棘を口で咥えて思いっきりディアルガの方へ。
飛んでいった鉄の棘はディアルガの脚にこつり、と当たって転がり落ちた。鋼の身体に多少傷は付いただろうか、けれども全くダメージを与えた様子はない。
首を大きく振って棘を飛ばしたからだろうか、立ちくらみを起こして再びコリンクは崩れ落ちる。目の焦点はそれでもロコンを捉えようとしていた。
「グオォォォォ……オオオオォォォォ!!!」
ディアルガの動きが激しくなる。刺さっては抜けるディアルガの雄に、ロコンは思考までも犯されていく。大きなその雄は、いつの間にかご褒美へと変わっていた。
「ひぁっ……あっぁ……ふぁっ……あはっ……ぁ」
「そんな……ロコン、どうして、だめだよっ……!」
自ら腰を振るロコンの姿。そんなはずは、とコリンクはディアルガとロコンの元へ這っていく。ディアルガを止めれば終わるはず、ロコンを助けられるはず。そう信じて。
「ひゃぁぁぁぁっ!!!」
「グオオオオォォォォォォォォォ!!!!」
どくん、とディアルガの雄が大きく脈を打った。と同時にあふれ出すディアルガの精。勢いのあまりロコンから雄が抜け、残りの精がロコンをべとべとに浸す。
それをロコンはぺろりと舐め取って、ディアルガの下からふらふらと出てきた。焦点の定まらない目はコリンクの方向を向こうとしているのか。
「こ、りんくも……ほらぁ……ディアルガ様の、おっきくて……きもちいいよぉ……ふふっ、あははぁ……」
ぽとぽととディアルガの精を垂らしながら、コリンクの方へ歩いてくるロコンの目には、どこかディアルガと同じ、深い闇を宿したような色が。
何かが違う、コリンクはふっと足を止めて下がろうとした、ところで遂に脚に限界が来たようだ。立ち上がろうとしても前足が言うことを聞かない。
ロコンが、そしてディアルガが近づいてくる。本来冒険者を帰してくれるはずの探検バッジもディアルガの時を操る力の前では無力だった。
探検バッジの時は止まっている。ふしぎだまも使い切った。逃げる術はもう、どこにもない。恐怖からか、コリンクは震えていた。
「グオオォォォォ……」
「ほら、こりんく……でぃあるがさまが、よんでるよ?」
ロコンの前足が、力なく崩れたコリンクの身体を反転させる。続いて後ろ足の間の小さな雄とその後ろの穴にディアルガの精をたっぷりと塗りつけた。
「ロコン、僕たちはパートナーなんだよ?! お願い、助けてよ……元のロコンに戻ってよ……」
「こりんく……わたしもこりんくも、でぃあるがさまの、たいせつなぱーとなー、だよ」
にこやかに笑うロコンの目は、もうコリンクが知っている、あの優しくて可愛いロコンの物ではなかった。狂気に満ちた、恐ろしい瞳。
「うああぁぁぁぁぁぁっ……がぁっ……あ……や、だぁぁぁっっ!!!!」
コリンクの瞳もまた、光を失っていく。その快感に溺れ、使命を忘れ、ディアルガの物となった探検隊。彼らが頭に植え付けられた依頼は、ディアルガの性欲を満たすこと――。