なぜこんなことになったのだろうか。  
そんなことを考えられる余裕は無い筈だったがまずは状況を整理しなければ。  
体に絡みつく、新緑の様に美しい緑の鱗に包まれた長い体。その緑に栄える赤い瞳。  
その瞳が今、怨めしそうに自分を睨んでいる。  
こいつが何故こんな眼をするのか、何故自分を巻縛しているのか。  
 
全く意味が分からなかった。第一こいつをボールから出したのも久し振りだ。  
久し振りと言っても今日まで3日程育て屋に預けていたからで、餌や運動は充分なはずだ。  
育て屋に預けたのはジャイアントホールで捕まえたメタモンと言う珍しいポケモンがどんなポケモンとも生殖すると言う話を聞いたので、試してみようとしたのだ。  
結局卵が出来なかったので二匹を引き取り、メタモンをボックスに、こいつを手持ちに戻し、また冒険を再会したのだが……。  
 
そう言えば預けた時からどこか機嫌が悪かった。  
その時は単純にいつもと環境の違う育て屋に慣れていないだけなのだと思い、引き取る時は平静を装っていたものの、預けた時に輪をかけて機嫌が悪いのがどことなく感じられていた。  
だから今日はこいつの好きな一番道路の花畑にやってきたのだ。フーズもこいつの好きな味のものをあげたし丁寧にブラッシングもした。  
これで機嫌も直るだろうと思ったのだが……この有り様だ。  
一体俺が何を……って  
「うわああああ!?」  
たまらず叫び声をあげてしまったが一般人なら誰でも叫んでしまうだろう。  
何故なら奴は鋭い牙で俺のズボンを切り裂き、長い舌を器用に使いパンツをずり下げ“俺”に喰いついて……いや、くわえられている?  
萎えた“俺”はじゅぷじゅぷと吸い上げられ、舌でチロチロと刺激されたことで硬さと大きさを増していった。  
何故こいつはこんなことを……?  
 
 

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