「んあっ!あぁっ!ふあ!!」
深夜のサザナミタウンの一角灯りの点っていない別荘
「ああぁっ・・・いあッ!あん!!」
特徴的な金色の長髪、豊かな乳房を激しく揺らす女性と、
「っ・・くっ・・・ぅ」
そんな彼女を下から突き上げる少年。二つの影が愛しそうに、激しく、求めあっていた。
「く・・!シロナ・・・さん・・・」
「んあ!あんっ!トウヤくん・・・ひあぁ!」
トウヤ・・・と呼ばれた少年は彼女・・・シロナを突き上げるだけでなく、豊満な双丘を両手で揉みしだき始める。シロナは更に矯声をあげる。
「ああっ!ひっ・・ふぁ!あああ・・・イクッ!いああぁん!」
トウヤも限界に達しようとしていた。同時に、シロナの艶やかな声をもっと聞きたいとばかりに更に腰の動きを激しくしていく。
「っくあ・・・!!」
絶頂を迎えたトウヤは己の欲望をシロナの中に、最後の一滴までぶちまけた。
白い背中を反らし彼女はそれを受け入れていく。
「ああああぁぁぁ!!」
自身の奥底に熱いそれをそそぎ込まれたシロナは、ほぼ同時に頂点を迎えた。
「いああぁぁん!!」
「・・んぅ・・・」
先程まで激しく交わっていた少年は事後の疲れと満足感からか既に夢の中だ。シロナは少年・・・トウヤと同じベッドの中で彼の、バトルの時に見せる鋭い表情からは想像もつかないような静かな可愛らしい寝顔を見つめている。
とある春の日・・・突然来訪した少年に勝負を申し込んだ事がすべての始まりだった。追い詰められ、最後にガブリアスを呼んだときに彼がイッシュの神話で語られている白龍を繰り出したときは本当に驚いたものだった。
只者では無いことは確かだったが、以前知り合ったギラティナと向き合ったあの少年とさして変わらない普通の男の子だった。
あの日以降・・・トウヤは此処に通うようになっていた。
初めこそは互いにバトルが主な目的だったろうが、一緒に過ごすうちに二人の中で何かが変化していき・・・気がつけば、互いのことがたまらなく、愛しい存在になっていた。
「フフッ」
シロナは静かに笑みを浮かべる。目の前で眠る彼の話によれば・・・
『シロナさんがシンオウへ帰ったら、俺もシンオウに行く』
とのことだ・・・。それはまるで、プロポーズにも聞こえる言葉だった。何故かシロナはそんなことを思い出す。
「好きよ、トウヤ・・・大好き・・・」
そう優しく呟き、クールなイメージとは不相応な・・・
少女のような、無邪気で幸せそうな笑顔を浮かべ、彼女もまた夢の中へ旅立っていった・・・。