ある所に♂の格闘ポケモンばかりが集う質実剛健なチームがあった!
名前は「ファイターズ」!!
チームのリーダーは若きゴウカザル!もちろん♂!!
これは熱き男たちの雄々しい物語である!!!
「アニキの身体、今日もエロいなぁ〜…」
チームのメンバーの一人・ズルズキンは今日も物陰からリーダーのゴウカザルの身体を眺めていた。
若々しく精悍な顔立ち。
細身ながら筋骨隆々とした肉体。
そして何より、股間に携えた名刀。
太く大きいのは勿論のこと。
首をもたげている平常時でさえ皮が雄々しく捲れ上がり、大きく膨れ上がった亀頭と竿の境界を際立たせている。
太めの血管が脈打ち、巨刀を際立たせる。
あんな立派な雄を平時がに股でぶら下げているというのだから、本人にその気が無くとも変態に見えてしまう。
「アレで童貞ってのが信じられねぇぜ。ああ、犯してぇなぁ〜…」
そう言ってズルズキンは情欲にまみれた視線でゴウカザルの身体、特に下半身を舐めるように見まわしていた。
彼が言ったように、ゴウカザルは童貞である(ついでに処女である)。
荒くれ者の男達を取り仕切る男所帯の長である一方で、女性への免疫は全く無い。
ミミロップの♀と目を合わせる事も出来ない。
立ち上がれば雄々しく反り返る名刀も、先端はリンゴのように綺麗な赤色をしている。
雄の性を体現したかのような身体をしているのに、雄としての役割を果たした事は無いのである。
「やめろズルズキン。アニキをそんな目で見るな」
同じくチームのメンバーの一人・エルレイドが興奮するズルズキンを制する。
「へっへ、分かってるって。アニキは聖域ってのが、オレ達の暗黙のルールだもんな」
「そう。アニキを雄の象徴とし、尊敬しつつもその貞操を護る。それがオレ達ファイターズの役目だ」
「ガチホモ軍団って呼ばれてるけどな、ヒヒッ」
「ふふ、否定はしまい…」
♂の格闘ポケモンばかりが集う質実剛健なチーム。
その実体はリーダーのゴウカザルに性的な魅力を感じた♂ポケモンが集まったホモチームだった。
周囲のポケモンもその事を知っていて、ガチホモ集団と畏れて♂ポケモンも♀ポケモンも彼らには迂闊に近付かない。
チームのリーダーであるゴウカザル只一人だけが、その事を知らなかった…。
ちなみにチームのメンバー11匹のうち4匹がゴーリキーとカイリキーである。
彼らは同じ目的でチームに入団した者同士、お互いがお互いを慰め合う事はあってもゴウカザルに手を出す事は禁忌としていた。
そうする事によって、彼等は硬く熱く男臭い結束で繋がっていたのであった。
ある日の朝
ゴウカザルが一人でダンジョンに出掛けたまま数日帰って来ず、チームのメンバーが心配をし始めていた頃…
チーム「ファイターズ」の郵便受けに一通の手紙が届けられていた
「お前達のリーダーはオレ達『シザーズ』が預かった。
屈辱に塗れるリーダーの姿を、お前達も見物に来るがいい」
「な…なんだこれは!?」
いち早くその手紙に気付いたのはズルズキンだった。
彼が声を出した事により、傍にいたエルレイドも反応する。
ズルズキンは彼にも見えるように手紙を持つ手を動かした。
「『シザーズ』のグライオン…聞いた事がある。確かお尋ね者として指名手配されている奴らだったはずだ!」
「お、お尋ね者だって!?一体どんな奴なんだ!?」
「確か…♂ポケモンを捕まえて身動きを取れなくした後、精液を一滴残らず搾取するというとんでもない奴と聞いた覚えが」
「や、やばいじゃねえか!アニキがそんな奴らに捕まっちまったんだとしたら…!!」
ズルズキンとエルレイドは顔を合わせる。
『急いで助けに行くぞ!!』
2人は同時に答えを出し、即座にダンジョンへと飛び出した。
生憎他のメンバーは全員留守にしていたため、2人だけでの出発となった。
『アニキの貞操は、オレ達が護る!!』
――シザーズのアジト
…カチャリ、カチャリ…
ピチャ、ズチュ、クチャ…
日の差さない暗い洞窟の底で、鋏の動く機械的な音と、粘性の高い液体が絡まる音が混じり合いながら、響いていた。
「ククク…どうだい?命の危険と性的な快感を同時に味わう気分って奴は…」
「ぐぅっ…テメェ…!!殺してやる…絶対殺してやる…!!」
「殺してみろよ…テメェのチンコが惜しくなけりゃな…ククッ!」
「クソッ…こんな奴に…このオレが…!!」
洞窟の奥底、シザーズのアジト。
そこではグライオンとその部下に捕えられたゴウカザルが囚われていた。
彼はそこでシザーズのグライガー達に手足を鋏で挟まれた状態で空中にぶら下げられた、磔にさせられていた。
それも手足を大きく広げさせられた、隙だらけの屈辱的なポーズで。
そしてシザーズのリーダー・グライオンはガラ空きになったゴウカザルの男性器を、己の自慢の怪力鋏で慰めていた。
鋏で包み込むように優しく、傷を付けぬように丁寧に。
どこか手慣れた動きで、的確にゴウカザルの性感帯を抑えて。
その巧みな鋏捌きに、自身の手の感触以外を知らない敏感な♂は、ムクムクと硬く大きくなっていく。
「ぐぁ…あぁッ…!」
「クク、どうだい?命の危険を感じてると、簡単に勃っちまうダロ?もっとも、テメェが童貞だからってのもあるかもしれねェがな」
「あがッ…ハッ…ぁ!」
「それにしても、こいつは噂以上だゼ…マジにヤベェもん持ってるじゃねェか…胸が躍るゼ!」
本当はゴウカザルは手足を封じられていても、口や手足から炎を噴き出す事が出来るので、グライガーの拘束など簡単に振り払う事が出来る。
しかし、ゴウカザルは大変な人質をとられていた。
他の誰でも無い、自分自身のムスコを!目の前のグライオンの鋏の中に!
「少しでも抵抗の意思を見せれば、問答無用でチンコを切り落とす」と、グライオンは先に告げた。
うら若いオスのポケモンが、その恐怖に抗えるはずもなく。
ゴウカザルは彼のされるがままになっていた。
そしてとうとう、ゴウカザルは完全に勃起した。
それを鋏から感じ取ったグライオンは、一度状態の確認のため鋏を緩め、刺激を止めた。
「ふぅ…っ!ふぅ…っ!」
肩で息をし、空を仰ぐゴウカザル。
「ケケッ…何だこりゃ、大砲か何かかよ?」
グライオンはにやつきながらも、思わず息を飲んだ。
彼がそう形容した一物は「巨根」という言葉すら物足りなく感じるほどの、炎の塔のようなモノだった。
皮は当然剥け上がっており、大きな亀頭が完全に露出し、鈴口もヒクついている。
竿は刀のように雄々しく反り返り、カリが何かを引っかけたいと叫んでいるかのように存在をアピールしている
ペニス全体に血管が脈打ち、精力を充たし続けている。
まさにオスの憧れのようなペニスだった。
今まで平静を崩さなかったグライオンも、彼のモノには視線を釘づけにされてしまった。
そんな時――
「アニキ!無事ですかぃ!?」
「助けに参りました!!」
ファイターズのメンバー、ズルズキンとエルレイドがアジトに足を踏み入れた。
そしてグライオン達に捕まるリーダーの痴態を見て、激しい怒りと劣情を掻き立てられた。
前から性欲をそそられる御仁である事は分かっていたが、まさかこれほどとは…。
ズルズキンとエルレイドは今すぐにでもグライオンを殴り飛ばしてやりたいという気持ちと、
ゴウカザルのいやらしさに興奮する気持ちで軽いパニック状態に陥っていた。
彼等の声を聞きハッと我に返ったグライオンは再びゴウカザルの股間に鋏をあてがった。
「あ…アニキにこれから何をするつもりだ!?」
ズルズキンがちょっと前かがみになりながら声を飛ばした。
グライオンは悪辣な笑みを作り、僅かに鋏を動かす。
「うっ」
その刺激にゴウカザルは短い嬌声を上げる。
「何をするつもりか、だと?決まっているではないか。この男から精液を奪い尽すのだよ」
先ほどとは違い深みのある演技掛かった声でグライオンは話す。
「何故そんな事をする!アニキに何か恨みでもあるのか!?」
同じくエルレイドが足を踏み出す。
と、その時グライオンの目つきが鋭くなる。
「動くなよ雑魚共。この男の男性器はオレが"挟んで"いる。お前達のアニキが、アネキになってもいいのかな?」
「クッ。何と卑怯な…」
「お前達は大人しく、アニキの痴態をダシに自慰行為でもしているがいい。クハハハハ!!」
そう言ってグライオンは愛撫を再開する。
磔にされたゴウカザルは筋肉を震わせながら快感を全身に漲らせる事しか出来ない。
そして彼等の部下もまた、それを見ている事しかできない。
「クソッ、オレ達はこうして自分のチンコを扱いてるしかないってのかよ!」
「いや、扱くなよ」
思わず欲情してしまったズルズキンをエルレイドが制する。
が、彼もまた己の股間のやいばが雄々しく隆起してしまっており、今すぐヌいてしまいたいという欲望を抑えるのに手いっぱいだった。
2人とも怒りが性欲に呑まれてしまい、ゴウカザルを助けに行く事が出来なくなってしまっていた。
「さぁて…そろそろフィニッシュといかせてもらうゼ。
玉袋にたっぷり精液が装填された大砲は、どれほどの白濁を撒きらす事かな?」
「くっ…そぉ…!!」
「安心しな、イッパツ射精させたところで終わらせやしねェ。精液が一滴も出なくなるまで、続けてやるからよ」
「が…あ…!!」
ゴウカザルは身を震わせながら腰を突きだし、弓のように身体を弧状にする。
パンパンに膨れ上がった男性器がついに大爆発を起こしてしまいそうになっていた、その時!
「冷凍ビィィィィィィィィィンムッ!!」
雄々しい叫び声と共に、雪のように白い光線がグライオンの身体を狙い撃つ。
「ガハッ…な、何…!?」
浮力を失い、落ちていきながらグライオンは首をズルズキンとエルレイドに向けた。
そこには我慢の限界を迎えて自分の性器を慰める馬鹿な男達の姿があった。
「こいつ達では無い…じゃあ誰が!?」
グライオンが視界を巡らせた時、そこには姿があった。
片手を突き上げ決めポーズを取るニョロボンとカイリキーの姿が!
そしてその後ろには、何者かが通ってきた事を感じさせる小さな穴があった。
重力に従って地面に叩きつけられたグライオン。
その様子を見たグライガー達はゴウカザルの拘束を止め、彼の下に集った。
同じく浮力を失ったゴウカザルは空に放り出されたが、カイリキーが美しい軌道でジャンピンぐキャッチした。
グライガー達に支えられながらグライオンは立ち上がり、彼等を睨みつける。
「貴様達…まさか穴を掘ってここに…?」
カイリキーは恥辱のあまり気絶してしまったゴウカザルを紳士的に地面に寝かせた後、誇らしげに瞼を閉じて告げる。
「フッ俺はカイリキーだぜ…?穴を掘るのは専門分野さ」
「クソッ…このオレが、こんなミスをやらかしちまうなんて…!!」
「アニキの巨根に心を奪われたのが敗因、だな」
やたらとハスキーな声でカイリキーは言いながらカイリキーはグライオンに近づく。
4本の手が放つプレッシャーが、グライオンとその部下グライガー達をたじろがせる。
「ところでグライオン君、と言ったかな?キミ、なかなかいい身体をしているじゃないか。
折れてしまいそうなほど細い腕、くびれた腰。それとは対照的に膨らんだ下半身、いい尻だ…。
それにスリットも良い。よっぽど立派なイチモツを持っていなければそんなに大きな裂け目は入らないだろう…。
アニキを可愛がってくれたお礼、たっぷりしないとな」
四本の腕ががしっとグライオンの腕と足を掴んだ。
恐怖のあまりグライガー達は身動きが取れなくなっている。
「え?あ、あ…ぐわああああああああ!!」
コロコロ洞窟の奥深くで、大地の王の悲鳴が木霊した…。
数日後―――
グライオン率いるシザーズの一味はたっぷりとカイリキーに可愛がられた後、保安官に引き渡される予定だった。
が、目を覚ましたゴウカザルが二度と悪さをしなければ許すと言うので、グライオン達はそれに従う事にした。
ファイターズの面々も、被害者であるアニキがそう言うのならと、グライオンを見逃してアジトを後にしたのだった。
「甘いよなぁアニキ。自分を犯した相手をみすみす見逃すなんて。しかも相手は指名手配犯だぜ?」
「そういう青臭い所もアニキの魅力の一つなんじゃないか」
「まあ、そうなんけどよ」
ズルズキンとエルレイドは物陰からゴウカザルの姿を眺めつつそう言った。
と、言いつつ2人はその姿を見てさりげなく勃起していた。
あの一件以来、ゴウカザルの肉体がより一層艶めかしく見えてしまい、その姿を見る度に痴態が脳裏に浮かび上がってくるのだ。
最早カリスマなどあったものではない。
「何も活躍しなかった奴らが偉そうに他人の行動を評価するな」
そんな2人の後ろからダブルチョップが襲い掛かる。
ズルズキンとエルレイドが涙目で振り返ると、恐らく一番の活躍を見せたニョロボンが立っていた。
「お、オレ達だって何の活躍もしなかったわけじゃないやいっ!あのエロい姿のアニキを見てたのに10秒くらいオナ禁してたんだぞ!」
「それが何の役に立った言うんだ…全く」
しょうもない事ばかり言うズルズキンに、ニョロボンは腕を組んで溜息をつく。
返す言葉も無いエルレイドは黙り込んでいた。
「…聞いた話によるとあのグライオン、小さい頃に犯された事があるらしいな。
それもアニキにしようとしたのと同じように、精液を一滴残らず搾り取られたらしい」
「知った事かよ。アニキに手を出していい理由にはならないぜ」
「ああ、そうだ。だが、アニキが犯されている最中にグライオンのその過去を感じ取り、それゆえ奴を許したのであると考えれば…」
「考えれば?」
「…興奮しないか」
「…ニョロボンも大概変態だよな」
「当たり前だ。俺もアニキの魅力に惹かれて入隊した一人だからな」
今日もチーム・ファイターズは固い結束で結ばれていた。
下半身がもたらす欲望に基づいた結束で―――
終わり