「そんな気分では無い」と跳ね付けた主人の言葉を、それらは「そう云う気分にさせろ」と言う意味に受け取ったらしい。 
拒絶するミュウツーの体に追い縋る植物の蔓は、疎まし気に振り払う主人の指先を包み込み、繊毛の生えた枝葉や幹を擦りつけながら絡みついた。 
逞しい骨格の上に乗った、しなやかで肉厚な身を搾りこむ様存外にむっちりとした身に食い込み、隆起豊かな曲線描く体のラインを、殊更淫靡に強調させる。 
太い尾の付け根を痛み程にきつく縊り、ぐいと乱雑に持ち上げ肉孔を露にした。 
本来、食事も必要としない、そして唯一無二の存在であるが故に繁殖も行わぬミュウツーの様なポケモンに、性器や排泄孔と言った物は存在しない。 
戦闘に特化した、ミュウツーであれば、猶更のことである。 
その筈なのだが、持ち上げた尾の末端には、他のポケモンと同様、薄っすらと膨らむ隆起と、細い、間近で凝視せねば解らぬ程ささやかな筋が合った。 
ぎし、と蔓が軋み、腿の付け根と足首に絡んだそれらが、ミュウツーの足を左右に大きく開かせる。 
肉の境目が引き攣り、紫の盛り上がりが綻び、薄紅の掛かった桃色の粘膜が覗く。 
開いた肉の狭間は既に透明な愛液が滲み、密かに被虐性を持つ主人の悦びを示す。 
表面上怒りを滲ませる主人が、その気になれば無数に這い寄る蔓を引きちぎる事なんぞ造作も無い。 
それをしないのは、結局のところ、クローンの受け止め方が、あながち間違っていないからであった。 
始終蠢く蔓が骨格の盛り上がりを覆う薄い皮膚をぞりぞりと擦り、執拗に撫で回す。 
時折気紛れに収縮してきつく間接を締め付け、ぷくりと膨らんだ蔦の先端で、広がった肉襞をじっくりと歪めながら押し上げる。 
先端に押し上げられ拉げた粘膜が歪み、襞の合間から粘液をじゅわりと滲ませる。 
縛られたミュウツーの腿が震え、更に刺激を請う粘膜がいやらしい汁を滴らせながら露骨に開閉を繰り返す。 
むむ、と膨らんでいた蔓の先端が汁気を吸って膨張し、暗い緑色の表面に亀裂が走る。 
ひく、ひく、と小刻みにしゃくり上げる蔓の動きは、何かを連想させた。 
「――ぅ、…っ!」 
先端が爆ぜる様に開き、瑞々しい花弁と同時に、大量の蜜が迸って収縮する粘膜を濡らした。 
「は……」 
興奮に悩ましい溜息を零し、次々と開花し、ミュウツーの盛り上がった腹部を、胸板を汚す蜜に、恍惚と双眸を細める。 
不感症に近いミュウツーが、最近殊更好む遊戯が、これであった。 
「ぁ」 
小さく、体が震える。蜜が掛けられた箇所が徐々に熱を帯び、脈動に合わせ、堪らなく疼く。 
痛みとは異なりながらも、とても近しい。 
猛烈な痒みが、粘膜を襲う。 
「――っ!ぅ、ぁ、…く、ぅ、うっは、ぁ、ああ、あ」 
控え目で色の浅かった粘膜が見る間に赤く熟れ、下品に膨らんだ肉襞から止め処無く汁気を滴らせる。 
脈動に合わせ高ぶる熱が痒みを誘い、気が狂いそうな感覚に身を捩った。 
爆ぜた花弁はその儘肉穴へと吸い付き、蜜に塗れた花弁を盛り上がった肉粘膜へぬちゃぬちゃと懐かせながら、内部へと徐々に埋もれる。 
細く頼り無い蔓が肉筒を這い回り、確実に、収縮する肉壁を爛れさせ、疼かせた。 
「っく、…ぅう、…うっ…っは、ぁ、…か、痒い…っ…ぅ、あ、た、堪らぬ…っ」 
ミュウツーは顔を顰め、少しでも疼きを収めんと自ら腰を捩り、蔦の繊毛に頼る。 
収縮する粘膜が蔦を搾り、一層溢れ出る蜜が、痒さを倍増させる。 
身を捩るものだから蜜は四散し、終いには何処が痒いか解らぬ程、体が疼き始める。 
例え己の腕が引き千切れても顔色一つ変えぬ程度には痛みに強いミュウツーであったが、痒みに関しては、他のポケモンと何ら変わらなかった。 
獣の様に喘ぎ、蔓に阻まれた手をもぞつかせ、深く息を吐き出す。 
しなしなと内部で萎れる蔓が、ようやくに蜜を吐きつくして内部からずるりと抜けた。 
床についた足先でにじり、踵を浮かせて、ミュウツーは悶える。 
粘膜の疼きは一層強く、切ない物へと変化する。 
内部を擦り、掻いて欲しくて堪らなくなった。 
 
劣情に蕩けた頭で、どれが最も最適かを考える。 
水ポケモンの大量に発せられる精液を限界迄詰めて洗い流すのがいいか、虫ポケモンのごつごつとした荒々しい甲殻に似たあれで擦られるのがいいか。 
纏まらぬ内に闇が揺らめき、悶えるミュウツーの臀部を、がっしりと掴む逞しい手が在った。 
ミュウツーと同程度、あるいはそれ以上の、大きな体であった。 
曲線に富み、研ぎ澄まされたミュウツーの体とは異なり、重たく、どっしりとした体付きをしている。 
鎧の如く硬い鱗が燐光を受けてぬめりに似た輝きを放ち、熱を持った白い皮膚に、容赦無く爪を立てて引き寄せる。 
太い尾を振るだけで浅く地面が抉れ、二股に分かれた大降りのペニスには、一度肉に噛み付いたら離れぬ様、凶悪な肉棘が無数に浮いていた。 
左右対を為す黒色の穴から、熱に篭った空気が蒸気の様に漏れる。 
重たい腹部で圧し掛かり、先の尖った肉槍の先を、熱く爛れた肉穴へと無造作に宛がう。 
「ぁ、…が、…ま、待て…待て、バンギラ…ス、ぅ、あああっ!!」 
遠慮なんぞ欠片も無い。 
先が埋まった刹那、腸を抉り抜かんばかりの勢いで、長大な肉棒が汁気を多分に含んだ粘膜をぶちゅぶちゅと音を立てて根元迄抉りこみ、間髪入れずに拉げた粘膜を引っ掛け、抜く。 
完全に引き抜く一歩手前で再度突き込み、襞の合間の汁気を強引に掻き出し、散らした。 
常ならば尋常ならざる苦痛を齎すそれが、爛れた粘膜にはこれ以上無く心地いい。 
痒くて堪らぬ粘膜を肉棘の浮いた長い棹に掻き毟られ、抉られて目の前が白く瞬く。 
収縮しへばりつく粘膜を乱雑にかき乱し、ぐち、ぐちょ、と重たい音を立てながら腰を打ち据える。 
丸みを帯びた腹部を擦り、生臭い雄汁を擦り付けていたもう一本の肉槍が、さも重た気に撓り、先を歪んだ肉穴へと押し付けた。 
当然、窪む粘膜は、突き入れられたもう一本の肉槍を飲み込んだ儘である。 
「い、ぅ、も、もう一本、なん、て、む、無理に、きま、ぁ、あ、っく…ひ、拡が…ぁ、ああ、ひいっ!」 
ぐちゅん、と鈍い音を立て、引き攣った粘膜が、先端を飲み込む。 
互い違いに擦れ合い、競って粘膜を押し広げる猛りの先端から、我慢汁が噴出す。 
主人たるミュウツーを性玩具の様好き勝手に使い、狭む肉筒で、逞しい雄茎を搾らせる。 
荒々しい抽入は、最早腹を殴りつけるに近い。 
ミュウツーの滑らかな腹部が陰茎の形に歪み、捩じ込まれる都度、背筋を逸らし、悶え、仰け反る。 
ぐふー、と湯気立つバンギラスの巨体が揺らぎ、張り出した胸に爪を立てて己の肥えた腹部へと引き寄せる。 
下腹部が波打ち、絶頂の兆しを知らせた。 
「ぁああ、ひ、ぅ、……っ…、ぁ、壊れ…」 
ち、と小さく音を立て、ミュウツーの唯一床へとついていた爪先が、不意に地面を擦り、離れる。 
足首を掴む蔓が高々とミュウツーの足を持ち上げ、バンギラスの巨根をあられも無く飲み込む粘膜を晒す様、足をV字に広げ掲げた。 
ミュウツーの背中がバンギラスに密着し、管が押し潰される。 
そして、唯一体重を支える結合部位が、これ以上無い程に深くなった。 
体勢の変化で肉筒が窄まり、濡れた粘膜が大きくうねる。 
熱い粘膜全体で縊られてはバンギラスも堪らず、先端から精液を迸らせた。 
「ぁ。ああ、ああああ、あぐ、ぐ、ぁああ、ひ、ぁああっ!!!!」 
深く食い込んだバンギラスの爪がミュウツーの白い肌を引き裂き、爪の形に歪み、避けた境目からぷつぷつと朱色の玉が滲む。 
内部で跳ね、脈打ち暴れるバンギラスの肉棒が、ごつり、ごつりと粘膜を抉り、爛れた肉壁を大量の精液で塗り潰す。 
「ひ、ぅ、っはぁあ、あ」 
己の頭に顎を預け、恍惚とするバンギラスが、改めて腰を掴む。 
「ぃいい、っは、ぁ、ああ、あ」 
無数の肉棘が逆立って壁に食い込み、引っ掛けた状態で強引に抜き出す。 
地面へと、濃厚で重たい精液がぼたぼたと滴った。 
「は」 
ある程度抜いた所で、再度根元迄捩じ込まれる。 
ごつ、と腰ごと浮き上がった。 
「ぐ、っく、ぁ、ああ、ひっ」 
狭苦しい肉筒を二本の巨根がうねる様撓りながら拡張し、無茶苦茶に掻き乱して犯す。 
ミュウツーに絡みつく蔓を邪魔臭そうに引き千切り、主人たる相手を何の躊躇いも無く床へと這い蹲らせた。 
重たい尾が満足気に揺らぎ、突き出された尻に重たい腰を預け、バスバスと力任せに肉を抉る。 
「ひ、ひ、ぁ、あああ、う、…っぐぅ」 
最早意味のある言葉が、ミュウツーの口から毀れる事は無い。 
咽喉の痒みと渇きを覚え、虚ろに眼を彷徨わせるミュウツーの目の前に、突き出された肉棒があった。 
むんと篭る雄の臭気に覆われたそれは生臭く、括れには白い滓が付着している。 
逞しい幹の胴回りに荒々しく盛り上がった肉瘤が浮き上がり、咽喉の痒みを抑えるのには最適であるかと思われた。 
薄く口を開くと同時に、強引に口腔へと捩じ込まれる。 
熱を帯びた肉輪が竦み、己の前に佇むクローンへと顔を寄せるためか、一層バンギラスの抽入が深くなった。 
前へと押し出された分、口腔を満たす亀頭が咽喉深くを抉る。 
塩辛く生臭い性器を下品な音を立ててしゃぶりながらも、ミュウツーの心は深い満足感に浸っていた。 
 
ミュウツーは、自分が惨めで、無様な醜態を晒すことを、何よりも望んだ。 
それは唯一母に似た雌的な部分を徹底的に苛め抜くことで、擬似的な復讐をしていたのかも知れないし、母が何があろうと陥らぬ状況に身を置く事で、母と己の区分を明確にしたかったのかも知れない。 
或いは、そうまでしても猶、己に残り、付き纏う、母親への如何しようも無い程の執着と思慕への罰を、自ら科す行いなのかも知れなかった。 
 

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