漆:打ち込まれた楔  
 
 
 話はそれで終わらない。  
 二人にとっての運命が決する日が唐突に訪れた。ミロカロスの件が終わって数ヵ月後。  
 その日、母は不在だった。久し振りに帰って来た父と旅行に行ったのだ。  
 レッドもリーフも宅配ピザを喰いながら居間でテレビを見ていた。  
「……おい、こいつは」  
「ん? 何々?」  
 唐突にレッドが声を荒げた。大分元気を取り戻していたリーフが面白い物でもやっているのかと寄って来る。  
「え――」  
 画面を見て絶句するリーフ。それはある事件を報じるニュースだった。  
『バイオテロの首謀者逮捕! ポケモン研究所職員、ロケット団と内通か』  
 ……こんなテロップが付いていた。  
 概要はこうだ。数ヶ月前にミロカロスが罹患した致死ウイルスはロケット団と関係していたとある研究員が提供された資材とサンプルから創り上げたと言う事が判明したのだ。  
 創られたウイルスはデータ収集の為に飲み水に混入され、その水を使ったマサラからトキワ間の数多くの野良、飼いポケモンが被害に遭い、命を落とした。その数は報告されるだけで百件を超えていた。  
 これだけでも大問題だが、更に悪いのはその研究者が現役のグレン島ポケモン研究所職員であり、ウイルス開発の一部はその研究所の設備が使われたと言う点だった。  
始めは別件捜査だったらしいが、その痕跡が日向に出て来た為に今回の大々的報道に至ったのだ。  
……研究所の保安体制はどうなっているのかと各所からクレームが飛んで来そうなスキャンダルだった。  
 そして最高に傑作なのが、検挙された研究員のコメントだ。  
『研究の為にポケモンがどんな目に遭おうが関係無い。科学を追及して何が悪い』  
 ……もう、笑うしか無かった。それでいて、胸糞が悪くなる話だった。耐え切れなくなってリーフはテレビの電源を切った。  
 
「――何よ、それ」  
 世界の全てが色を失ってしまった様だった。黙っていても湧き上がる感情の波。諸々の負の想念がリーフも肉体と言う殻を破って飛び出そうになる。ワナワナと震える握り拳からは血が滴っていた。  
「・・・」  
 レッドは若干、顔を俯け、目を閉じてソファーに座っていた。何を考えているかも知れない彼の佇まいには或る種の不気味さが在った。  
「何なのよ、その理屈。関係無いですって? ……こんな、こんな無責任な奴等に、ミロちゃんは……!」  
 あの時、味わった苦悩や絶望は何だったのか。研究と言う名目で命すら奪われた相棒の生にはどんな意味があったのか。  
 自分を取り巻く全てが理不尽で、ずれている。そんな風に鬱憤を撒かなければとてもじゃないがリーフは正気を保てそうも無い。  
「落ち着けよ、妹」  
 レッドは尚も冷静だった。今にも外に飛び出しそうなリーフを宥める様な言葉を掛ける。  
「はあ!? 何言ってんのよ! アンタだって相棒殺されたでしょうに! それとももう忘れちゃったのかしらね!? あの痛みを!」  
 だが、それは妹の逆鱗に触れた様だった。状況は違うが、喪ったと言う痛みを共有していた筈なのに。  
『兄貴も同じだと思っていたのに』  
 初めてレッドに裏切られた気がして、リーフは激しく敵意を剥き出しにして、レッドの胸倉に掴み掛かる。  
 しかし。  
 
「んなわきゃあねえだろうが!!」  
 
「ひっ!?」  
 ……吼えた。窓硝子がビリビリと振動する程の大声だった。リーフは一瞬にしてクールダウンし、手を放して尻餅を付く。レッドの目を見てしまったのだ。  
 自分と同じ、空色の、偽りの瞳。在り得ない筈なのに、その中に赤い光を見た気がした。  
「今も燻ってる。いや、煮え滾ってるぜ。忘れられる訳が無ぇ」  
 レッドは決して冷静な訳では無かった。静かに、それでも確実に怒りの炎を燃やしていたのだ。その証拠にレッドの口の端から血の筋が伝っている。噛締め過ぎて、歯茎から出血していた。  
「そ、それならどうして!」  
 怯んでしまったが、リーフは引き下がらない。どうして自重する必要があるのか。もう掴み掛かる様な勢いは無いが、それでもキッとレッドを睨み付けた。  
「ここで喚いても何にもならんて事だ」  
「――ぐっ」  
 正論だ。此処で泣き叫んでも犯人が都合良く死んでくれる訳じゃない。  
 逆鱗だって、使用すれば最長三分の高火力指向の後に疲れ果てて混乱する運命が待っている。怒りの爆発は短時間しか効果を現さない。  
 それならば、静かに気付かれない様に、その時が来る迄剣の舞でも積んでいた方がよっぽど建設的だとレッドは知っていたのだ。  
 リーフは悔しげに歯噛みして、不機嫌そうにソファーに腰を落とした。  
 
「……どうして、どうしてこんな奴等が居るのよ。ミロちゃんが死ななくちゃいけなかったのよ……! …………神様、酷いよ」  
 恨み節がみっともないと言う奴が居るかも知れない。だが、今はそれに縋る事しか出来ない。悔しくて、許せなくて。  
 神を呪う言葉を吐くリーフは目から溢れる涙を止められなかった。  
「居ないんだろうさ、神なんて」  
「え」  
 レッドの言葉がリーフに刺さる。涙の玉を散らして、レッドを見る。  
「神に慈悲があるなら、こんな事にはなっていない。だから、俺は神を信じない。縋ったりもしねえ。俺は、自分を当てにする」  
 神もまた人の創造物であり、それらは信仰を糧にしなければ生きられない。  
 つまり、祈りの一つすら捧げない人間に神が奇跡を見せる事は無いのだ。  
 信じないのならば、それは存在しないも同義だ。そう言う意味では確かに、レッドは神を信じていない。信じる者しか救わない、そんな不確かな存在の力を借りたくも無かった。  
「……そっか。居ないんだね、神様ってさ」  
 神の存在を何処かで信じていた節がリーフにはあった。だが、それは存在しないとレッドに突き付けられた。そして、それに反論する気は無い。  
 信じる事が信仰心だと言うのなら、今確かにリーフの信仰心は死に絶えた。  
 
「あたしさあ。こんなに、こんなに何かを憎んだの始めてかも。……憎いよ。奴等が」  
「憎いのか」  
 世界は理不尽で、歪で、狂っている。そんな中を生きる自分は何を信じれば良いのか?  
 唯一、確かなのは自分には憎しみが存在する事。リーフはそれを信じたくなった。  
「憎い。百辺殺しても足りない。皆殺しにしてやりたいよ」  
「復讐、したいのか」  
 底無しの深遠に引きずり込む様な空恐ろしい低い声。リーフもまた色濃い闇を抱えて生きている。今はそれに蓋をしようとは思わない。寧ろ、思う儘にブチ撒けたかった。  
「だって、そうじゃないとミロちゃんもギャラ君も何で死んだのか判らない。……成仏出来ないよ」  
 理不尽に命を奪われた二匹の無念はどれ程深いのだろうか。死の瞬間、相棒が何を考えていたのかは知らないが、若し二匹が今のニュースを見ていたのならば、人間でなくても絶対に首謀者を許さない筈だ。  
 少なくとも、リーフはそうだ。首謀者も、何も出来なかった自分自身も。  
 そして、そんな感情を抱えていては、向けられれば、綺麗に成仏なんて出来る訳が無い。  
「そう、だな。俺も同じだ」  
「兄貴……」  
 レッドが始めてリーフに同意した。根っ子の部分で二人は同じだ。兄妹だからじゃあない。生き方や思考形態、その他諸々が生まれながらに重なっているのだ。  
 だから、リーフの悲しみや憤りを我が事の様に正しく理解出来た。  
「失態を誰かの所為にするのは厭だった。だから、相棒が死んだのも俺の天狗が原因って思ってた」  
 失敗に対する責任転嫁は人間ならば誰でもやる事だ。だが、そうやって己を省みる事の無い人間は決して進歩しない。  
 ギャラドスの一件が骨身に沁みたレッドはそれだけは徹底する事を心に誓っていた。己への戒めと罰として。  
「でも違った! ……こいつ等は屑だ。生かしちゃ、おけねえ」  
 確かにギャラドス死亡の大きな要因はレッドの判断ミスだ。だが、そもそもレッドがあの場に居なければ……否、ロケット団が事件を起こさなければこんな悲劇は起こり得なかったのだ。  
 と、なるとその責任を負わねばならないのは誰なのだろうか?  
 憎悪を向ける対象は何なのか。一番死ななければならないのは何処の誰なのか。  
 ……二人の答えは決まっている。  
 
「は――」「く――」  
 互いの顔を見合わせて、瞬間魂で理解する。ああ、こいつは俺(あたし)だ、と。  
 コインの裏表、実像と虚像。似ている様で正反対。だが、それでも二つは同じ。  
 自分と似通った……否、同じ存在がこんな近くに居た。少なくとも自分は世界で一人きりで無いと言う事に安堵する。嬉しくて堪らない。  
「ふ、ふふ、は、あは、あはははははは……」  
「く、く、きき……くひひひひ……!」  
 何故だか、今度は笑いが込み上げて来た。それを止めようとは思わなかった。  
――決定的な何かが壊れた  
 レッドとリーフはそれが自分で判ってしまった。  
 
『きゃあっはっははははははははあ――――っっ!!!!』  
『ひぃひゃひゃひゃははははははは――――っっ!!!!』  
 
 笑った。嗤った。哂った。壊れる程に。ゲラゲラと。腹を抱えて。バンバン床を叩いて。  
 一度、殺された心が墓場から蘇る。  
 ……見つけた。捕らえた。心に楔を打ち込んだ者達を。復讐と言う新たな生きる目標を与えてくれた者達を。  
 これ程愉快な気分にさせてくれたのは相棒が居なくなってから初めてだ。だから、今迄溜め込んでいた全てをぶちまける様に二人は笑う。  
 知らずに涙が溢れて来ていた。レッドにとってはもう枯れたと思っていた程久し振りの涙だった。  
 
 
 少し間を置いて、落ち着いた二人。その眼光は誰から見ても狂っていた。  
「ロケット団を皆殺す。……新たな目標が出来た訳だが」  
「実際どうしよう。どうすれば復讐って出来るの?」  
 復讐に正当性を求める事は間違いである。だが、心に湧く憤りは少なくとも自分達にとっては正しい怒りである事を二人は信じて疑わない。  
 だが、その実現には多くの壁が立ち塞がる。  
「黙示録を始めるにゃ武器がいる。後は武術の修練。当面はそれだな」  
 占拠事件の時に連中は銃で武装していた。そして、恐らくだが戦闘訓練も受けていた。  
 為らば、こちらにも相応の武器が要る。加えて、自分自身の鍛錬。生身の殴り合いで負けない様にする為に。最後の最後で頼りにするのは結局自分自身だからだ。  
「ポケモンは、必要かな」  
「・・・」  
 思考が一端停止した。直ぐに再起動。  
 ……ポケモンマフィアと呼ばれている位だ。ポケモンを武器として使用する可能性はかなり高い。為らば、こちらも手駒としてのポケが必要になってくる。  
 だが、今の自分達はポケモンに触れられるのだろうか?  
 復讐の駒として使役する覚悟はあるのだろうか?  
「それについては保留だ。お互いに心は癒えていない……そうだろ?」  
 答えは直ぐに出た。Noだ。付けられた心の傷は未だに血を流している。瘡蓋すら出来上がっていない。そんな状態でポケモンに触れるのは酷だった。  
「ん……確かに、今は未だ辛いよ」  
「だな。お互い、時が来る迄待つ事が寛容、か」  
 果たして、完全に癒える時は来るのだろうか。……今は未だ判らない。  
何れ来る黙示録の日に備え、己を鍛え、最後には復讐を遂げる。  
 そうしなければいけない。そんな気だけはしていた。  
 
「これで、俺もお前も未来の共犯者、だな」  
 あくまで仮決定だ。未来は未定なので覆る可能性はあるが、レッドはきっとリーフと共に復讐を始めると言う確信めいた予感があった。  
 ……人を殺める事。その罪を妹にも負わせる事をレッドは済まないと思っていた。  
「ん。でも、あたしはそれでも良いよ」  
 反面、リーフの表情は穏やかだった。動揺すらしていない実に漢前な姿だった。  
「それは?」  
 思わず聞き返してしまった。自分には未だに迷妄が渦巻いていると言うのに。  
 自分には無い強さの秘密を知りたかったのだ。  
「だって、一人じゃそんな大それた事無理だし。でも、お兄ちゃんとなら出来る気がする。寂しくもないから」  
 眩む様な笑顔だった。その秘密とは……覚悟を決めた女としての強さだろうか?  
 何れにせよ、自分では到達出来ない領域である事は確かだった。  
「大したもんだな、お前は」  
 そんな妹の姿が眩しく映った。素直に褒め称える兄貴の顔もまた、妹を自慢に思っている様に誇らしげだった。  
「そうでもない。内心、恐怖で一杯。でもね」  
 だが、リーフはレッドの言葉に首を振った。自分の抱える弱さを晒す彼女は良く見れば、憎悪と狂気に押し潰されない様に必死に自分を繋ぎ止めている様だった。  
「うわ」  
 どっ、とリーフが倒れ込む様にレッドの胸に収まった。肉付きの良い、それでいて驚く程華奢な身体は何かに耐える様に小刻みに震えていた。  
「こうすれば、怖くない」  
 まるで自分にそう言い聞かせるみたいな痛々しい姿。  
 レッドは自分の目が曇っていた事を知った。リーフは自分と同じく涌いた負の感情に迷い、それを持て余して押し潰されそうになっていた。覚悟なんて全く決まっていない、只の空元気だったのだ。それ程迄に打ちひしがれている。  
「お兄ちゃんに、縋らせて……」  
 その言葉が決定的だった。  
――縋りたいのはこちらも同じ  
 もうレッドはお互いそれ位しか救いは無いと本気で絶望した  
 激しい程に脆く、壊れ易いのが人の心だ。持て余してそれ故に苦しむなら、壊れてしまった方が時に生き易い事がある。  
 そんな思いがレッドに最後の決断をさせた。正気じゃ復讐なんてやってられない。それならば……  
「……いっそぶっ壊れるか。修復不能な迄に」  
 復讐を望む二人に正気は要らない。それを捨て去り、悪魔と契約する為の儀式。自らの意志でモラルの一線を踏み越えて、狂気と憎悪を喰らって力とする。  
 生贄は……妹と自分自身。  
 無性に、レッドはリーフが欲しくなった。  
 
「リーフ」  
「へ」  
 決意に満ちた瞳で、しっかりとリーフの空色のそれを見遣るレッド。  
 きょとんとはしているが、怯えた様子は無かった。  
 それが好機と思った訳では無いが、レッドは自分の胸の内を一気に伝える事にした。  
 気取った言葉は思い付かない。それでもそれは妹への……否、リーフへの思いを綴った言葉であるのは確かだった。  
「俺と一緒に地獄に落ちてくれ。代わりに、俺の全部をくれてやる。だから……」  
 だから……だから、えーと……言葉が途切れてしまった。  
 滑稽過ぎて自分で泣けて来た。やっぱり気取った真似何てするもんじゃないとレッドは少し後悔する。だが、少なくともリーフにはそれは伝わっていた様だ。  
「…………ふふ」  
 その言葉を反芻して告白された事を理解する。つまり、死ぬ迄一緒に居てくれと言う事だろうか? ……きっとそうに違いない。リーフは微笑み、そう自己完結した。  
――ちゅっ  
 首に手を回して、これ以上無い程密着。大きいだけで役に立たなかった乳を相手の胸板に押し付けながらキスしてやった。  
「あたしは構わない。落ちる地獄が一緒なら、あたしもお兄ちゃんが欲しい……」  
 自分が些かブラコン気味だった事は周知の事実だし、否定したくても出来ない。  
 だが、許されるのなら、ずっとこうしたかったのも事実。やはり、自分の素直な思いと言うのは裏切れなかった。その証拠に、胸も顔も燃える程に熱いのだ。  
「……済まん。兄貴として最低だな、俺は」  
「それでも良いの。あたしも妹としてはもっと最低だから。だってね?」  
 吐息が掛かる程、お互いの距離が近い。今迄、こんなに接近した事は無かった。やはり、兄妹と言っても他人同士だった。だが、今からは違うのだ。  
 それを示す様にリーフは極上の笑みを浮かべ、こう言った。  
 
「お兄ちゃんの事、男の子として好きだから、あたし」  
 
――兄貴が、好き  
「うぐっ!?」  
 リーフのハートブレイク! 急所当り! 効果は抜群だ! レッドの理性は倒れた!  
そんな事言われて喜ばない兄貴が居るものか! シスコンで何が悪いっ!  
「お、お前……ぐはっ! あ、侮れんな……!」  
 な、なんて顔しやがる! これが妹の女の顔、なのか!?  
 血反吐吐きそうになりつつ、何とか踏み止まった。股間のギャラドスに血が巡って行くのがレッドには知れた。顔面も火を噴きそうな程に赤いのは間違いないだろう。動悸だって豪い事になっていた。  
「だから、ね」  
「あ、ああ」  
 気が付けば圧し掛かられていた。良く見れば、リーフの目は尋常成らざる光を帯びていて、赤い残光が宙に軌跡を描く。空色である筈の瞳が爛と赤く光っている。  
 流石のレッドも怯む威圧感だった。  
「狂っちゃお? 人殺さないといけないんだよ? その通過点って思えば、ね?」  
 怖い事なぞ本当に何も無い。リーフなりの決意、そして兄への愛の示し方だった。  
「修羅の巷は歩めないってか? ……はっ! 上等だぜ」  
 キュウ、と口元を歪めて逆に押し倒した。  
此処で情けない姿を見せれば男が立たない。少なくとも、リーフにそれは晒したくない。  
 これから共に地獄を歩むだろう相棒に、レッドは覚悟の証を刻み込む。  
 
 ……復讐が善だなんて絶対に言わない。だが、それでも復讐に臨む限りこの関係は傷の舐め合い以上に尊いモノだと信じたい。そうでなければ、全く救いが無い。そんな現実は認めたくもなった。  
 
『一緒に死んでね お兄ちゃん』  
 リーフの声が予言の様にレッドの頭に鳴り響く。これ以上無い程二人は呪われていた。  
 
 
 この夜を境に、兄妹は自ら一線を超え、完全に壊れた。  
 その全ては復讐の為に。だからこそ黄泉戸喫すら是とした。  
 来る日に備え、着実に憎悪を募らせ、死の牙を研いでいった。  
 ……互いの肉体を貪りながら。  
 
 

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