(前略)
子宮は正直だった。貫かれ先走りを余す所無く染み込まされた媚肉はとろとろ蕩けて泥の様に溶け崩れ、
エンブオーのねじくれた醜悪で凶悪な肉棒をがっちりと咥え込んで離さず、かつて夫との情事では経験した事が無い程の快楽を脳に直接送ってくる。
背骨を伝わる甘い痺れに耐えきれず、蛇体をくねらせようとしても太い四肢に抑え込まれて動くことすらできない。
それに加えて吐きそうになる程の豚臭、いや雄臭さ。あれだけ嫌っていた筈なのに、罵っていた筈なのに、鼻先を犯す濃厚な、
ダイケンキの清潔感溢れる体臭とは違う熱せられた汗と先走りと恥垢が混ざった何とも言い難い臭いに惹きつけられている事に気付き、
愕然としているジャローダに追い打ちをかける様に挿入されている肉棒が一際大きく脈動した。
「うー、もうオイラ射精しちゃいそう」
「ひっ……ひぎっ…♥お願い、だからぁ……ボクの中に、出しちゃやだぁ……♥種付けられちゃうのやだぁ…♥」
「そんなこと言ったって、離してくれないじゃないか…う」
「ぎっ!?あっ…ああぁぁぁああああああ♥♥熱いぃ♥ダイケンキ!嫌ああああああああ♥♥♥」
雌の最奥である卵を育む場所にまできっちりと届いた螺旋を描く性器が圧倒的な量の子種を放出した。
彼女の意志に反して熱く潤んだ肉襞は巨根が放った猛る精子をしっかりと受け止める為に蠕動するが、
そもそもあまりにも精液の量が多すぎて射精の勢いだけで子宮口がこじ開けられてしまう。
黄濁し粘り気の強い孕ませ汁が脈動に合わせて噴き出す度、ジャローダの喉から絶叫が迸る。
それは拒絶を多分に含んでいたが、十数分にも及ぶ長期間の種付けの後半にもなると快楽の色の方が濃くなり始め、
口では嫌がっていても隠し切れない媚が見え隠れするまでになった。それは純粋にエンブオーの雄としての力だったかもしれないし、
受精を悟った雌が夫の庇護を受ける為の本能だったのかもしれない。
「あーあ、知らないからね。大体オイラを馬鹿にしたのがいけないんだよ」
「いやぁ…♥熱いぃ♥まだ止まらないよぉ…ボク妊娠しちゃうよぉ…ダイケンキ…助けてよお…♥」
彼女は征服されていた。夫以外の種をその身に注がれ、絶頂に達し、あまつさえ最後の砦である卵子すら受精してしまい後は着床を待つだけである。
理性など何の役にも立たず、雌の本能に屈服してしまったという事実が魂に深く刻みこまれたのだ。
今ダイケンキが戻って来たのならばまだ彼女が正気を取り戻す希望もあっただろうが、夜はまだ始まったばかりである。
(後略)