生け花や着物は、日本の伝統的な芸術である。  
小さな頃からいつもそのような事を教えられてきた。  
エリカは日常的に着物や袴を着ていたが、それを苦痛に思う事はなかった。  
大和撫子である事を誇りに思い、日本の美を守る事はエリカにとって当然だった。  
ジムのメンバーも、同じ意志を持つ女性達。  
変わりゆく世の中の中で、安心して過ごせるのはこのジムの中だけかもしれない。  
そんな事を、エリカは毎日思って過ごしている。  
 
ジム内で昼寝をするのもエリカの日課で、今日もエリカはジムの縁側で昼寝をしていた。  
「・・・・・・んー・・・よく寝ましたわぁ・・・」  
エリカは、縁側に入ってきた日の光を感じて目を覚ました。  
床に手をついて、ゆっくり起きあがって空を見る。  
日が大分傾いてきている。  
庭のどこからか流れてくるうっすらとした花の甘い香り。  
その香りに誘われて、ポッポ達が集まってきている。  
「何の花の香りかしら?・・・素敵な香り」  
普段から生け花をしているエリカにとって、花の香りは慣れ親しんだ物。  
しかし、覚えのない香りというのもエリカにとっては珍しい物だった。  
少し乱れた袴を直し、香りの軌跡を追って、エリカは庭を歩き回ってみる。  
庭を通り過ぎて、ジムのバトルフィールドの扉の前まで来ると、一層香りが強くなった。  
中からメンバー達の声が聞こえる。  
「どなたか、珍しい花でもお持ちになったのでしょうか・・・」  
エリカは、まだ見ぬ花に胸を高鳴らせ、バトルフィールドの扉をゆっくりと開けた。  
 
バトルフィールドの中央に集まった、ジムのメンバー達。  
その中に、帽子を被った少年とフシギバナが見えた。  
「エリカさん!」  
「あ、エリカさん・・・」  
メンバー達がエリカの存在に気づいて、駆け寄ってくる。  
「あの方は、挑戦者の方でいらっしゃるの?」  
エリカがメンバーの1人に問いかけると、メンバーはこくこくと頷いた。  
帽子以外に特徴があまり無いその少年は、エリカに向かって軽く会釈する。  
少年に近寄ってみると、思った通り、香りはフシギバナから出されている物だった。  
全ての人を癒すような香り、このような香りを出すフシギバナはそう見ない。  
「ポケモンを愛していらっしゃいますのね・・・わたしも見習わなくては」  
エリカはフシギバナの額を撫でると、フシギバナは目を細めてエリカを見た。  
大人しそうなフシギバナに、寡黙な少年。けれども、あのフシギバナを見れば分かります、  
どこにでもいるトレーナーという訳ではないようですね。  
「では、バトル開始と参りましょう。まずはメンバーと戦っていただきますわ」  
エリカがそう言うと、ミニスカートを穿いた少女が少年の前に進み出る。  
 
「よろしくね♪」  
と、少女が挨拶してモンスターボールからウツドンを出す。  
「こちらこそ、どうぞよろしく」  
少年も、笑みを浮かべて挨拶するのを見て、エリカは試合開始の合図を出した。  
しかし、ウツドンはブルブルと震えるばかりで動こうとしない。  
「どうしたの・・・?ウツドン」  
少女が心配そうにウツドンに近寄っていく。  
するとウツドンは、つるのムチを何本も出して、近寄ってきた少女に向かって蔓を伸ばしていく。  
ウツドンに触ろうとした少女の手が、つるのムチで絡め取られ、少女は引っ張られるように前のめりで倒れた。  
「きゃぁぁ!」  
「やだ、どうしたの?」  
メンバー達がこの異常事態に悲鳴をあげる。  
ポケモンが人間を攻撃するなど、滅多にある物ではない。  
 
「みなさん!助けてあげてください」  
エリカの凛とした声に、メンバーが大あわてで自分のポケモンを出す。  
エリカもモンジャラとウツボットをモンスターボールから出した。  
ところが、メンバーの出したポケモンも各々の飼い主に向かって攻撃を仕掛けはじめる。  
トレーナーに対してつるのムチで手足を拘束したり、痺れ粉や眠り粉で動けない状態にしたり、  
まともに命令を聞いて動いているポケモンは一匹もいない。  
「どうしましたの・・・ウツボット?」  
ウツボットとモンジャラも例外なく、エリカにつるのムチを出して向かって来た。  
人間の反射速度にポケモンが負けるわけが無く、エリカも右手を拘束され、  
両の手足を拘束され、動けなくなった。  
エリカは青ざめて周りを見渡す。  
一番最初にウツドンを出したミニスカートの少女は、何かの粉でも浴びたのか、既にぐったりとしている。  
倒れている少女の足を、ウツドンがつるのムチで開かせ、つるがスカートの中に滑り込んでいく。  
ウツドンのつるがスカートから出てきたとき、少女の白いパンティがつるの先に絡まっていた。  
 
たまらずにエリカが目を背けると、壁に貼り付けられるように立たされたメンバーの1人が目に入った。  
メンバーのブラウスの前は破られて、ブラジャーをつけただけの胸がはだけている。  
そのメンバーの持ちポケモンだったはずのフシギダネが、  
つるを伸ばしてブラジャーからメンバーの豊満な乳房をブラジャーからつかみ出した。  
つるは2つの乳房の周りを一周するように絡んで、その大きさを強調するように持ち上げている。  
別の所では、やはり自分の所持ポケモンのクサイハナにTシャツを胸の上まで上げられた上、  
スパッツにたくさんの穴を開けられたメンバーが、クサイハナが口から出す何かの液体を体中に塗られている。  
ぬるぬるとしたその液体は、ねっとりとした唾液のような光沢を放っている。  
クサイハナは、特に胸の頂の部分に念入りに液をすり込んでいるようだった。  
液体を塗られるたび、メンバーの身体がびくびくと震えている。  
 
エリカのウツボットとモンジャラはエリカを拘束したまま、自分のつるに溶解液を絡ませ、エリカの袴や着物に塗っている。  
溶解液の染みた部分の布は、ボロボロに風化していく。  
つなぎ止められなくなった部分の着物は地面に落ちて、エリカの肢体が次第に外にさらけ出されていく。  
慎みを教えられて育ったエリカにとって、これ以上に恥ずかしい事はない。  
ウツボット達はどうしてこんな事をするのでしょうか・・・?  
何一つ不自由させた事がないポケモン達が、なぜ・・・?  
エリカが混乱していると、すぐ横から声が聞こえた。  
「ポケモンの繁殖期に、こんな所にばかり集めておくからこうなるんですよ」  
声のした方向を見ると、あのフシギバナと帽子を被った少年が立っている。  
この異常時の最中に、平然と立っている少年。  
「・・・あ・・・あなた」  
「良い匂いでしょ・・・?この匂いには、ポケモンを欲情させる成分が含まれて居るんです。  
  ポケモンを統率する能力を持ったフシギバナだけの能力ですけどね」  
「やめて下さいな・・・こんなこと・・・」  
エリカがそう言って身を揺すると、肩に掛かっていた最後の着物の破片が地面に落ちた。  
外に出る事のないエリカの身体は、同年代の女性の肌と比べても一際白い。  
 
「やめられませんよ、ポケモン達の意志ですから」  
少年はそう言ってフシギバナを撫でる。  
すると、フシギバナからつるのムチが、3本生えてくる。  
「フシギバナ、つるのムチだ」  
少年が言うと、フシギバナから伸びた3本のつるのうち、2本がエリカの柔らかな胸の中央、  
2つのサクラ色の突起の部分を捕らえる。  
そして最後の1本は、足の間の秘部に潜り込み、エリカのクリトリスにぴたりとくっついた。  
「・・・・やぁっ・・・めてください・・・」  
エリカはつるを振り払おうと、身をよじったが、モンジャラとウツボットがつるを絡ませて離そうとしない。  
フシギバナが全てのポケモンを統率しているのだ。  
エリカは、怒りよりも、ポケモン達を分かってあげられなかった罪悪感にうちひしがれていた。  
ポケモン達が望んでいる事をしてあげられなかった自分が、何より悪い存在に思えていた。  
 
不意に、エリカとフシギバナを繋ぐ3つのつるがピンと張った。  
「・・・っぁ・・・あぁ・・・」  
エリカの口から甘い声が漏れる。  
この子達が望んでいるなら、私も答えるべきなの・・・?でも、慎みは・・・?  
どうしたらいいの・・・?  
少年が、フシギバナのつるのそばに歩み寄り、琴でも弾くかのように、つるの一つを軽く指ではじく。  
「あぅんっ・・・・・・」  
つるが弾かれると、エリカの右の乳頭に刺激が伝わり、一瞬の快感が頭を支配する。  
少年が次々とつるを弾くと、左右の胸の頂きと、秘部からの刺激、  
3点からの攻めが代わる代わるエリカに伝わる。  
「あっ・・・んっ・・・んぁっ・・・はぁ・・・」  
規則正しく弾かれるつるの刺激に、規則正しくあえぎ声を上げ続けるエリカ。  
奏でられる音楽のような自分の嬌声と、快感に、エリカは頭の中が熱くなっていった。  
 
「んっ・・・ぁっ・・・あっ・・・」  
少年は笑みを浮かべながら、休むことなくつるを弾き続ける。  
エリカの瞳から、だんだんと理性の光が失われていくのを見ながら、少年は周りを見渡しながら言った。  
「エリカさん、周りを見て下さい」  
少年の声にエリカが周りを見渡すと、豊満な胸を持ったメンバーがウツドンのつるに胸を揉みしだかれながら、  
足の間に潜り込んだつるに、刺激を求めるかのような腰の動きをしている。  
ミニスカートの少女も、スパッツを穿いた女の子も、秘部から愛液を垂らしながら、抵抗一つしていない。  
ポケモン達も、トレーナーに怪我や傷を負わせる様な事は、全くしていない。  
「これ・・・もっ・・・愛・・・のひとつ・・・なのぁっ・・・でしょう・・か・・・?」  
エリカが少年に問いかけると、少年は手を休めて笑みを浮かべ、言った。  
「それはエリカさん次第ですね」  
「・・・わたし次第・・・なのですか?」  
「受け入れてあげるかどうか、ということですよ」  
そう言うと、少年はエリカの股間に目をやった。  
 
フシギバナのつるの他に、つるがもう2本見える。  
「ウツボット・・・モンジャラ・・・?」  
2つのつるは、今にもエリカの中に入り込もうと、入り口の付近で動いている。  
・・・あなた達がそう望むなら。  
「いいですわ・・・来てください・・・」  
エリカの入り口に、モンジャラのつるが当たる。  
フシギバナのつるの刺激で、垂れるようにこぼれていた愛液を、  
ウツボットのつるがすくってモンジャラのつるに塗りつける。  
「いい・・・ですのよ・・・えんりょなさらずに・・・」  
その言葉がエリカから発せられると、モンジャラのつるはぬるりとエリカの中に入り込んだ。  
そして、ぎこちなく出入りを繰り返すモンジャラ。  
「ぁ・・・あ・・・んっ・・・」  
自分の膣の壁が擦られ、新たに愛液が流れ出ているのをエリカは感じていた。  
 
少年はエリカの背後に回り込み、エリカを両腕で抱え込むようにして、乳房に手を伸ばした。  
「あぁ・・・あんっ」  
エリカの乳房が少年にゆっくりと揉まれ、つるに捕らえられたサクラ色の突起が動く。  
「んぅっ・・・はぁ・・・・・・」  
動くたびに引っ張られる胸の頂からの刺激にエリカが身をよじれば、同じくつるに捕らえられた秘部が引っ張られ、快感がやってくる。  
「あ・・・あん・・・んっ」  
抽送を繰り返すモンジャラのつるを自分で締め付ければ、さらに快感が増す。  
「ふぁっ・・・あぅっ・・・んぁ・・・」  
連鎖的にエリカの脳に送られる、身体からの歓喜の声と、耐えられないほどの快感。  
エリカはその快感をくれたポケモン達を、とても愛おしく感じていた。  
「んっ・・・ぁあっ・・・あああああああ」  
身体を反らせたエリカは、大きな声をあげ、全身の力が抜けて、  
自分を捕らえるつるに絡まった操り人形のようにぐったりとした。  
 
「エリカさん、イキました?」  
少年が耳元でささやくと、エリカはぐったりとしながらもゆっくりと頷く。  
エリカにまとわりついていたポケモン達が、つるからエリカを解き放つ。  
荒い息をつきながら、エリカはその場に手をついて倒れ込んだ。  
股間から太ももを伝って滑るように透明な液体が流れ落ちている。  
モンジャラのつるが挿入されていたエリカの入り口は、  
ひくひくと引きつっていて、清純なその他の身体の部分とは全く異なった卑猥さを見せている。  
少年は、隠そうともせず痴態をさらけ出すエリカを見て笑みを浮かべながら言った。  
「では、2回戦といきましょうか・・・?」  
エリカは声も出せずに荒い息をつくだけだったが、少年はフシギバナに手を振って合図を出す。  
フシギバナのつるがエリカに向かって伸びて、エリカの両脇と太ももを抱え込み、身体を宙に持ち上げる。  
「・・・・ぁ・・・・は・・・」  
宙に浮かびながら、エリカは、その場にいた全てのポケモン達が周りに集まってきている事に気づいた。  
ジムのメンバー達は、もう既にポケモン達の攻めに耐えられなくなって、倒れてしまっているのだろうか。  
 
高々と持ち上げられたエリカに、ポケモン達が次々とつるを伸ばし、思い思いの場所を愛撫し始める。  
すべすべとしたお尻をなで回すつる、太ももにとりついて離れないつる、柔らかな耳たぶの感触を楽しむつる。  
脇腹から胴体に巻き付くように抱えてくる物もあれば、エリカの細い指に巻き付く物もあった。  
1本はエリカの胸の周りを周回してなぞるように動き、2本が右の胸の頂きの一点を挟み込むように締め付けてくる。  
左の胸の頂は、一本のつるに巻き付かれ、同じように締め付けられている。  
エリカの秘部の最も感じる部分には、何本ものつるが殺到し、代わる代わるその部分を刺激している。  
「あぁっ・・・んぁあ・・・あふ・・・・・・あっ・・・あっ」  
遠慮も隙もない攻めに呼応するように、エリカが声をあげて身悶える。  
声をあげるたびに溢れてくる愛液は、こぼれる前にポケモン達のつるに拾われ、エリカの身体に擦り付けられる。  
こんな感覚、経験した事がない・・・。  
つるは身体を傷つける事無く、快感のみを与え続けている事にエリカがふと気づく。  
エリカの口から漏れる嬌声が大きくなる箇所を、私がもっとして欲しいと思う場所を攻めてくれる。  
ポケモン達は私を愛してくれているのですわ・・・そして私もポケモン達を愛していますわ・・・。  
 
もはや理性は完全に飛んで、恍惚とした表情を浮かべるエリカを支えていた触手が、だんだんとエリカを下に下ろし始める。  
止まらないつるからの攻めに気をとられているエリカの下には、下半身を露出させた少年が仰向けに横たわっている。  
「んはっ・・・あんっ・・・あああっ・・・っあぁ」  
少年の肉棒は、既にエリカが堕ちてくるのを待ちわびるかのように、そそり立っている。  
ゆっくりと身体が加工し、エリカと少年の距離が縮まっていく。  
「あ・・・ぅん・・・んぁぁぁ・・・」  
エリカは、自分の股間の入り口に、新しい熱いものが触れている事に気づき、再発する快感を予感して身を固くした。  
少年の肉棒にエリカの愛液が滴り落ちて、降ろされているエリカの股間にゆっくりと飲み込まれていく。  
少年とエリカが完全に繋がると、エリカは自分の膣を占める物から、もっと快感を得ようと下半身に力を込める。  
体中のありとあらゆる性感帯を攻められているにも関わらず、さらに快楽を求めようとするエリカ。  
「エリカさん・・・こんなに締め付けて・・・」  
少年が笑みを浮かべるとエリカを支えているつるが、エリカの身体を上下させ、少年の肉槍がぬちゅぬちゅと出入りする。  
「あぁ・・・ああぁ・・・はぁ」  
たまらない快楽に、エリカの口の端から涎が流れ落ちようとする。  
 
すると一本の少し太めのつるが、エリカの口の端の液体をぬぐい取り、半開きになったエリカの唇からぬるりと口内に進入する。  
「ぅぁ・・・う・・・」  
そのつるは、エリカの舌と絡み合うように口の中で這い回る。  
「ぁう・・・んふ・・・ん」  
エリカは応えるように、つるに舌を絡ませる。  
恋人とのディープキスをするように、エリカは心底愛おしそうな目をつるに向ける。  
くちゅ・・・と音を立てて口から中に入ったつるが抜けると、粘液が糸を引いてエリカとつるを繋いでいた。  
「んぁあっ・・・あはぁっ・・・んぅぅっ・・・」  
塞がれていた口が開くと、前より一層強いエリカの声が漏れ出てくる。  
全身がバラバラになりそうな程の恍惚感に支配されたエリカは、止めるものもなく大きな声をあげる。  
体中につるに巻き付かれた肢体が上下すると、エリカのさらさらとした黒髪がふわりと広がる。  
「あぁあっ・・・ぃい・・・です・・・わぁっ・・・」  
エリカは自らの歓喜の思いを素直に口にする。  
 
双乳を揉みしだくつるも、お尻を撫でるつるも、エリカの声に応えて、快楽を頂点に誘おうと激しく動く。  
ぐちゅぐちゅと争うように股間を刺激するつる達に、エリカの愛液が絡みつき、光を放っている。  
肉槍に突き落とされるようにエリカの身体が落ち、持ち上げられるスピードも加速していく。  
「あぁぁあっ・・・くるっ・・・来ちゃいますわぁ・・・あぁっ」  
エリカは理性を失い、恍惚のみを宿した顔で叫ぶ。  
少年とポケモン達に激しく愛されたエリカは、びくびくと身体を仰け反らせて絶叫した。  
「んああぁっ・・・ぅあぁ・・・ああぁああぁああっ」  
エリカがイッた瞬間、少年を包むエリカの肉壁がきゅぅぅぅうっと締まる。  
「エリカさん・・・気持ちよかったですよ・・・」  
少年も満足そうな顔をして、エリカに一瞬遅れて中に精を放った。  
ポケモン達も、透明な液体のような物質をエリカに絡むつるから分泌する。  
エリカの身体は液体まみれになって、ぴくぴくと引きつった。  
液体にまみれた手足を垂らして、つるに絡まれたエリカに向かって少年が言った。  
「イッた時の締まりがすごいですね・・・エリカさん」  
 
つるから解放され、地面に降ろされたエリカは、ぺたりとその場に座り込んだ。  
身体にかけられた液体からは、甘い匂いが立ち上ってくる。  
頬を伝って、エリカの口の端から流れ込んだ液体の味。  
「甘い・・・ですわ・・・」  
「蜜みたいなものですからね」  
と少年が応える。  
エリカはぺろりと指についた、甘い蜜を舐める。  
そんなエリカを見ながら、少年は苦笑して言った。  
「僕の蜜は苦いんですけどね・・・」  
そう言う少年に、エリカは笑みを浮かべてこう言った。  
「甘い・・・お菓子を頂いた後は、苦いお茶をのむものですわ・・・」  
エリカは細い指を少年の肉棒に伸ばし、わずかに絡みついた少年の精を指ですくい取る。  
白濁した液体は、エリカの指に絡みつき、口に運ばれていく。  
少年の出した精液を舐める。  
にがじょっぱい・・・けれども蜜にはちょうどよく合う味・・・。  
エリカは目をつぶった。  
疲れが押し寄せてきて、エリカの目は次の日の朝まで開く事はなかった。  
 

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