]Z:終焉終末
戦闘開始。ルールは二対一の変則バトル。ダイゴは六匹。ユウキ達は三匹ずつを持ち寄って勝敗を競う。普段は静かな滝の洞窟も、今日限りは激震する。
「エアームド! ネンドール!」
ダイゴが手持ちをボールから解き放つ。デボンの鳥と鉄壁の土偶。壁を展開出来れば、相手にとっては難攻不落な砦と化すが果たして。
「ジュカイン!」「バシャーモ!」
対する二人はいきなりエースを投入する。ユウキはジュカイン♂。ハルカはバシャーモ♀。ホウエン御三家の内の二匹だ。レベルも非常に高く、エメダイゴのマックスである78を超えて80前半だった。
「リーフブレード! 急所に当たれ!」
「火炎放射! 行って!」
草タイプでは俊足を誇る密林の王者が機先を制して駆け抜ける。目にも留まらぬ速さで数度に渡り斬り付けられたネンドールが高い防御値であるにも関わらず沈黙させられた。タイプ一致の急所当たりだった。
次いで攻撃を仕掛ける燃え盛る軍鶏。灼熱の業炎が鎧鳥を炙り、その熱で内蔵機能に異常をきたしたのか、耐え切れずに墜落した。
「! まさか、一撃とはね」
成す術無く撃墜された手持ちをボールに戻しながらダイゴはやや呆然とさせられた。この二人、相当に強い。気を抜けば首を失うのは自分だと気付かされた様だった。
「メタグロス! ボスゴドラ!」
為らばもう、侮る事は出来ない。
……認めよう。君達は僕の相手に相応しい。だから、纏めて落としてくれる!
ダイゴは早々に切り札を切った。バシャーモ健在の状況下でそれは悪手だったが、悠長に構えて居られなかったのだ。
「続投! 必殺の辻斬りだ! 頼む、もう一丁急所に来い!」
「止めはブレイズキックで!」
ユウキ達は手持ちの交代を行わない。それでターンを消費するよりは攻勢に出て場の空気を掌握したかったのだ。そう出来なければ命を失うと判っていたのかも知れない。
等倍ダメージの悪攻撃がメタグロスの急所に当たり、追撃でぶち当てられた猛焔脚がダイゴの切り札の命を燃やし尽した。
「メタグロス……! く、ボスゴドラ、ストーンエッジ!」
この時点で流れはユウキ達に完全に傾く。しかし、ダイゴは怯まない。相手の狙いから外れ、無傷だったボスゴドラに攻撃を指示。等倍ダメだがタイプ一致。しかも急所に当たったので耐え切れずにバシャーモは倒れた。
「ハルカ!?」
「落ちた……でも、平気! チャーレム、任せた!」
ハルカのエースが落ちた。相手も中々手強い事にユウキはハルカの名を呼ぶが、彼女の手持ちは未だ居るのだ。瞳に闘志を燃やし、次を投入する。格闘、エスパーのチャーレム♀だった。
「ユレイドルだ」
「交代! ケッキング、ゴー!」
落ちたメタグロスの代わりにダイゴは要塞を召喚した。そして、ターンの始めにユウキは攻撃を行わず交代を宣言。代わりに飛び出したのは物臭ポケモン♂。
彼の父親であるセンリも愛用する非常に強力なポケモンだ。二ターンに一度しか動けないが種族値はカイオーガやグラードンに並ぶ数字を誇る。
「飛び膝蹴り! 出来るだけ削って! ……良し!」
「ナイスハルカ!」
極悪な防御値を誇ろうとも、タイプ一致四倍ダメには耐えられなかったボスゴドラが地に平伏す。今回ダイゴが彼に持たせたていたのは硬い石。丁度、襷が無かった為の苦肉の策だったのだがそれが悪かった。だから、メタルバーストは使えなかった。
また一匹ダイゴの手持ちを始末したハルカを褒める様にユウキは声を上げた。
「落ちた……? ぐっ! エナジーボール! 次いで、アーマルド出撃!」
「まだまだまだまだっ!」
またも手持ちが喰われた。苦い顔でチャーレムへの攻撃を指示するが、削れた体力は四割に届かない量だった。そして、ダイゴの最後の手持ちであるアーマルドが場に姿を現した。
「出番だぜ! 地震でゴー!」
「チャーレム! 守って!」
そうして次のターン。恐怖の化身であるケッキングが動く。全体攻撃の地震が放たれた。敵味方問わない破壊の衝撃波が滝全体を揺らし、それは崩落の危険すらある威力だった。
こんなものに晒されては味方としても堪らないが、チャーレムは事前に鉄壁の守りを敷いたので無事だった。
「ぬう!? くっ、強いな……!」
被害は甚大だった。アーマルドもユレイドルも何とか即死は免れたが、揃って体力が半分を切ってしまっている。
本来、全体攻撃は複数目標の存在下では威力が減衰するが、ケッキングの持ち物は拘り鉢巻なので、その効果は相殺される。
しかも、性格意地っ張りで攻撃に努力値を極み振りしている為に馬鹿みたいな威力だった。
逆転の秘策が浮かばないダイゴ。守ってくるとは思わなかったので、攻撃をチャーレムに集中した結果、その全てを弾かれてしまった。半ば詰みの状態だった。
「伊達に殿堂入りしてないって話ですよ!」「話です! かも!」
「ちい……!」
勝ち誇る様に言うユウキとハルカ。その言葉を聞きやはりミクリは敗れたのだと確信する。だが、二の轍を踏むつもりは無いダイゴは尚も勝負を捨てない。
だが。どれだけそう思っても覆らない勝負と言うのは存在した。
「再び、飛び膝蹴り! 要塞突破!」
「此処は様子見だな」
ユウキは怠けて動こうとしないケッキングを放置した。無論、それは言葉通りでは無く的を増やす為にわざとやった事だ。
その影でチャーレムはきっかりと仕事をこなす。岩をも砕く膝が要塞の門を抉じ開けた。
「嘗めてくれるな! ロックブラスト!」
そして、ダイゴはユウキが意図した策に引っ掛かった。悪足掻きの様に投げ付けられる複数個の岩の塊がケッキングを襲う。それは全部で五個当たったが、ケッキングは痛そうにするだけで倒れる様子を見せなかった。
「「交代!」」
次のターン。もう勝利が成った事を確信した二人は駄目押しの交代を告げた。
「グラエナ!」「サメハダー!」
二人揃って悪タイプ。底意地の悪さが見え隠れする様な勝負運びだが、命が懸かっている以上、情けを掛ける事は許されなかった。
「勢いが止まらない!? これは……」
もうダイゴには成す術が無かった。アーマルドを信じてシザークロスを繰り出すも、グラエナの体力を死亡寸前迄削っただけに留まり、倒し切れなかった。
「アクアジェット!」「止め! 噛み砕く!」
そして幕は下りる。効果抜群の先制水攻撃が地震で傷付いたアーマルドの体力を容赦無く削り、長くポチエナ状態での下積みが続いた事を証明する強力な噛み付きがアーマルドの命を奪い取った。
「――そうか」
手持ちが空になったダイゴは目を閉じて天井を見上げる。回復剤を使おうとしなかったのは、元チャンピオンとしての誇りがそうさせたのかも知れない。だが、それも勝敗が決した今となってはどうでも良い事だった。
「どうです! 俺達の勝ちだ!」
「二人掛かりだから、勝てないと逆に拙いかもだけど」
命を守り切った二人は互いを賞賛する様にハイタッチを交わす。レベル差はやや有利と言っても殆ど無かったので、数の利による漸くの勝利と言っても間違いでは無い。少なくとも、もう一度戦いたいとは二人共思わなかった。
「君達はこれ程の強さを身に付けていたのか」
そして、それは負けたダイゴとしても判っている事なのだろう。
ゲームの都合上、ダイゴの手持ちは個体値は兎も角、努力値は無振りの状態に仕様変更を喰らっていた。そうじゃなければ違っていた。そして、サシの勝負ではこうは行かない。
それが事実だとしても負けは負けだ。みっともなく言い訳をする気も無い。
「僕の時代は、とっくに終わっていたのか。……は、はは」
元チャンピオンとしての矜持がダイゴにはあった。だが、それも所詮は過去の栄光であって、表舞台から消え去った人間の事等世界は気にも止めないのだ。
そんな紙屑以下の安いプライドにみっとも無く縋り、他人を拒絶し引き篭もった事。それも最早これ迄だ。負けたと言うのに何故か清々しい気分のダイゴは力無く笑った。
「それで、勝って早速なんですけど」
「ああ、判ってるさ。煮るなり焼くなり好きにしてくれ」
ユウキに規定の賞金を渡しながらダイゴは頷いた。服従は敗者の義務であり、それに逆らう真似はしたくなかったのだ。
「じゃあ、先ずミクリさんと連絡を。話したい事があるそうです」
「了解した」
ハルカの言葉にダイゴは一寸だけ困った顔をする。シロナはミクリに繋ぎを付けてこちらの情報を流して貰っているらしい。その彼に連絡しろと言う事は今一度彼女と向き合えと言う事なのだろう。
自分がシロナに対し何をやったか覚えていないダイゴではない。彼女を傷付け泣かす意味しか無かった八つ当たり。そんな無価値なモノに嘗ての自分は縋った。それに対しての帳尻を合わせる時がやって来たのだ。
「じゃあ、俺達はこれで」
「え、帰るのか?」
「あたし達の仕事は済みました。後は、ダイゴさん次第ですから」
もう用事は済んだのかユウキとハルカが背を向けた。後の事を確認せずに立ち去ろうとする二人をダイゴは呼び止めるが二人はその必要は無いと感じているみたいだった。
「良いのかい? 約束、破るかもよ?」
「だとしたら、アンタはその程度だったって諦める。でも、ダイゴさんは違うでしょ?」
ダイゴは真面目にそんな事を言ってみる。実際にもう一度シロナと話を付ける事は彼にも怖かったのだ。だが、ユウキはそれは在り得ないと確信している様に言った。
「!」
「信じてますよ。だから、格好良く決めちゃって下さい!」
ダイゴが息を呑む。その言葉が傷だらけのダイゴの心を癒す様だった。
「信じてくれる、のか?」
「勿論。ダイゴは期待を裏切らない漢だって、ミクリさんが言ってました。俺もそう思ってますから!」
人間関係は鏡だ。ずっと他人を信じたいと思っていたダイゴにとって最も欲しかった言葉。今迄何度もそれを願い、その都度裏切られて来た。だが、今はそれが嘘か真か問う真似はしない。
相手がそう言ってくれているのにそれを疑っては相手は笑ってくれないから。
「ふ、ふはは……! 勿論だとも!」
二人の信頼に応えるにはどうすれば良いのか? それは簡単な事だ。もう逃げる気持ちはダイゴの中に存在しない。去っていく二つの背中にダイゴは実に良い笑顔でそう言った。
彷徨った夜の闇と涙の行方をそっと〜♪ 聞かせて欲しい〜♪
片付けを終えて滝の外に出た時、着信拒否を解除したダイゴのナビが着信を告げる。発信者はあの男。随分良いタイミングで連絡を寄越すと言う事は、ユウキ達伝手にこちらの敗北を耳にしたと言う事だろう。ダイゴは苦笑しながら電話に出た。
――ピッ
「やあ、僕だ。ルネでの一件以来か」
『ああ。結局、Youは騒ぎの後で直ぐに逃げ出して、シロナに連絡する暇すら与えてくれなかったものな』
実際に声を聞くのは数ヶ月振り。聞こえて来たのは少しだけ怒っている様な言葉。何にせよ、親友が元気そうなのは良い事なのでダイゴの顔は綻んだ。
「そっちの都合で生きてる訳じゃないからね。それで、話って?」
『判ってるだろうが、シロナの事だ』
まあ、近況報告は別の機会で良い。さっさと本題に入りたいダイゴは尋ねると、ミクリはそれに答える。……判っていた事だ。
「聞きたくないけど、聞くしかないね。約束だし」
『Youを……君を未だ待っている』
もう逃げる真似はしたくない。寧ろ、向き合う決心はとうに固めてある。だからダイゴはそれを聞く。そして、聞いた後に溜息を吐いた。
「……そうか。有難くて涙が出るよ」
『茶化すな。まあ、それはYouも判っていただろうが、本題は別だ』
「え、別って……」
春先に家の前で見掛けた時に既に気が付いていた。態々ホウエン迄別れた男を追って来るのは並の女に出来る事ではない。そう簡単にシロナは諦めないと半ば判っていた事だ。
しかし、ミクリが言いたいのはそんな事では無いらしい。ではそれは一体何だろう? 自分を亡き者にする陰謀でない事をダイゴは祈った。
『どうやら彼女、更なる力を得たらしい』
「力? 何だ、伝説でも手に入れたか?」
何やらきな臭い話が聞えて来た。直感的にそう思ったダイゴはミクリに詳細を訊く。
『恐らく。情報は未だ少ないが、見た事の無いポケモンを使われ血祭りに上げられた挑戦者が居る』
「それは一体……気になるけど」
思い返せば、彼女は天界の笛を所持している。ひょっとしてアルセウスの加護を得たのだろうか。だとしたらそれは厄介な事態だが……
『ドラゴンタイプで、見るからに厳つくて、序にシャキーン! ……だそうだ』
「どうやってタイプを見抜いたんだ? いや、何と無く判るけど」
しかし、話を訊くにそうではない様だ。しかし、最後の擬音を聞いてダイゴはつんのめりそうになった。その挑戦者……まさかアサギのジムリではなかろうか?
『どうせ、Youの事だ。彼女に逢っても素直に話し合いをする気は無いんだろう?』
「まあ、そうだろうね。そうなるだろうね」
ミクリはダイゴの胸中はお見通しだった。前回がそうだった以上、今回もきっとそうなる。……否、お互いがトレーナーである以上、それ以外には無いとダイゴは思っていた。
『以前と同じだと侮っていては逆に喰われる可能性がある。十分注意しろ』
「そうか。ご忠告、痛み入るよ」
何にせよ、再会に際して一戦交える事は決定事項だ。貴重な情報を授けてくれた親友にダイゴは素直に礼を言った。
『それで? 何時会うんだ?』
「直ぐにでもって思ったけど、そんな情報聞いて対策しない程命知らずじゃない。少し待ってろって、伝えてくれるか?」
どうやら今回のシロナは迂闊に触れれば火傷では済まない様だ。入念に準備する必要が生じたのでダイゴはミクリに言伝を頼む。
『承った』
そして、ミクリはそれを承諾する。全く以って面倒臭い奴等だと、内心毒吐きながら、それでも二人には互いに仲直りして欲しいと思っているミクリは中々に良い男だった。
「じゃあな、切るよ」
『あ、おい! 話は未だ……』
――ピッ
「伝説、か。こっちもカウンターが欲しい処だな」
もうこれ以上、今は話す事は無いのでダイゴは早々に電話を切った。やる事を見据えたダイゴの瞳は今迄の死んだ魚の様なそれが嘘の様に生気に溢れていた。
――シンオウリーグ本部
「ダイゴが逢うって!?」
『ああ。しかし、今直ぐと言う話では無いらしい。恐らく、準備が整い次第だろうな』
その日の裡にダイゴの事がミクリを通してシロナに伝えられる。待ちに待った展開に一瞬喜んだシロナだったが、直ぐに怪訝な表情をした。
「準備って何の」
『Youと向き合う為の、だろうな。或いは、闘う為の』
聞えて来た言葉にシロナは言葉を詰まらせた。どうやら自分達はポケモン抜きでは喧嘩の一つも出来ないらしい。生身では残念ながら勝負にならない。だから一方的で無い辺り未だマシなのだろうが、それが何とも滑稽でまた馬鹿らしかった。
『少し待っていろ、だそうだ。……確かに伝えた』
「ええ、態々サンクス」
そして、ミクリはダイゴから預かった言葉をシロナに届ける。それを訊いた彼女は複雑な顔をしながら礼を言った。
――ピッ
「ダイゴ……今度は、あたしも負けないわ。貴方に。何よりも自分自身に」
通話を終えたシロナは側に控えている新たな力の象徴を撫でる。その硬質なボディは圧倒的な力を有しているにも関わらず、ひんやり冷たくて心地良かった。
象徴とは言いながらも、結局は道具であり手駒。アカギが言う様なポケモン=トレーナーの力ではない。だからこそ、力を行使するポケモンと指示を下すトレーナーは良好な関係を築かねばならない。力の振るい先を誤り、理不尽が生じぬ様に。
……そして、思いを遂げる為にも。
「絶対、一発ぶん殴ってやるから」
この子が居れば、それも叶う。前回の様な一方的な展開にはしないと強い決意の表情でシロナは呟いた。
――シント遺跡 三つ舞台
シンオウとジョウトの中間地点。白に塗れた豪雪地帯にその遺跡はひっそり存在する。二つの文化混じり合った証拠として考古学界では有名だが、一般にその名は余りに知られては居ない。そんな場所にダイゴは足を運んでいた。
「アルセウスに与えられた舞踏場か」
情報から推測するに、シロナが寵愛を受けたのは恐らく時の神、ディアルガに違いない。……鋼のドラゴンである。
畜生。僕も欲しいじゃないか。……ジェラシーっ!
「若しかしたらって思ったけど、世の中甘くないか」
そんなシロナに対抗心を燃やしたダイゴはアルセウスの伝説が残るこの場所に態々やって来たのだが、目論見は外れた様だ。
「ほんと、何も無いな」
崩れ掛けた壁面は師匠が研究していたアルフ遺跡を彷彿させるが、目を引く物は見当たらない。気になるのは床に刻まれた魔方陣と思しき何かのマークだが踏んでみた所で何も起こらない。
「おっと!」
するとダイゴは床のマークの上に懐に入れていた石を落としてしまった。昔に師匠であるネムノキ博士がアルフ遺跡で掘り当てた物で、高校卒業の時に譲り受けた貴重な石。
構造解析の結果、白金に酷似した物質であり、何かの祭具、若しくは触媒であるとの仮説が示唆されたが結局、その詳細は不明だった。
何でそんな物を持って来てしまったのかダイゴ自身も首を傾げたのだが、出発の直前になってこれを持って行かねばならないと言う義務感が突如涌いたのだ。それに抗えなかった結果だった。
「……他の場所、当たるか」
白金玉(仮称)を拾い上げたダイゴはこれ以上居ても収穫は無いと判断し帰ろうとした。
「え」
しかし、その時異変が起きた。石を落としたマークの床が鈍く輝き、何か強力なプレッシャーを放つ良く無い者がこの場に現れた事をダイゴは本能で察知した。
「なっ――」
そして、そのプレッシャーの主が自分の影に潜んでいる事に気が付いて引き攣った声が喉を通過した。そして、影の中にいるそれはダイゴ目掛けて飛び掛って来た。
『ギゴガゴーゴーッ!!』